2018年12月前半の出来事


*12月15日

@「A滑走路運用時間1時間拡大」説明に、6人の山武市議員から反発の意見
 昨日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田空港南側に位置する山武市は昨日、議会全員協議会を開き、国土交通省とNAAから「来年度冬季ダイヤからのA滑走路運用時間1時間延長」についての説明を受けました。会議では6人の議員が意見表明を行い、出席した松下市長によりますと、「安眠を守ってほしい」「最も影響を受けるのは山武市だとわかって」などと指摘し、声を荒らげる議員もおり、「賛成意見は一つもなかった」とのことです。会議後、加藤議長は「時間延長は東京五輪のある夏から、と市民は考えている。現状では理解できない」との議会の総意を示しました。また、松下市長は「機能強化合意は苦渋の決断。この思いを曲げることはない」と話しました。
 写真は35年程前の写真になりますが、A滑走路ほぼ直下の、山武市にある千葉県立松尾高校の屋上で撮ったものです。夜中でもこのように飛行させようと言うのが、今回の「機能強化計画」なのです。松尾高校はA滑走路の南端から約13Km程のところにあります。

 

@成田空港の年末年始旅客数は5.0%増の見込み
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「年末年始国際線旅客推計」によりますと、21日〜来年1月3日の14日間に、成田空港を利用する国際線旅客数は前年同期比(以下同じ)5.0%増の128万4100人となる見込み、とのことです。出国のピークは29日で5万5200人、入国のピークは1月3日で4万9500人となっています。ハワイなどのリゾート地と近場の韓国や台湾が人気、とのことです。


*12月14日

@日本貨物航空機から補助翼部品脱落、空港内では見つからず
 昨日午前11時50分頃、ロサンゼルス発成田行きの日本貨物航空139便・B747-8F型機(JA13KZ)の到着後点検で、右主翼補助翼のゴム製部品(長さ約84cm・幅約4cm・重さ約400g)と、胴体についていたネジ1個(重さ約2g)がなくなっているのが分かりました。国土交通省成田空港事務所では滑走路を閉鎖し点検しましたが、見つかりませんでした。飛行中に脱落したものと見られています。

@レバノンの中東航空が A330-900neo 型機を4機発注
 現地時間13日の「ATWオンライン(英文)」はレバノンの中東航空が12日、エアバスのA330-900neo型機4機を発注した、と発表しました。他に、オプションとして2機の契約を伴います。受領は2021年からになります。


*12月13日

@警察庁が「成田国際空港警備隊」を来年に縮小する方針
 昨日の朝日新聞によりますと、警察庁は来年度に成田空港の警備を担当する「成田国際空港警備隊(空警隊)」を現在の1500人から1000人に縮小する方針を固めました。当初は反対運動に対する警備を行うために設立されましたが、この所、空港反対闘争に関するテロなどが少なくなったために、「合理化とともに、テロ対応能力の強化を図る」としています。今後は空港や要人などに対する銃や爆発物、NBC(核・生物・化学兵器)テロに対処する部隊を強化する、としています。
 写真は建設当時に機動隊の検問を通って通学する小学生です。

 

@「全日空のB787型機エンジン改修は2020年までかかる」ロールスロイスCEO
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、同紙のインタビューで、ロールスロイス社のウォーレン・イーストCEOは、全日空のB787型機が採用している同社のトレント1000型エンジンの改修について、「ANAはトレント1000全体の2割にあたる最大顧客だ。ANAの問題を完全に解消することが優先事項になっている。乗客の皆様には、15万人ほど影響が出てしまったと伺っている。今年はANAと密接に連携し、点検と交換を進めてきた。2020年の東京オリンピックを視野に、早い時期に終えることが重要だ。」と述べたとのことです。

@三菱重工の社長がボー社部品と MRJ 部品調達部門を統合する考え
 昨日の共同通信によりますと、三菱重工の宮永社長は昨日、同紙などとのインタビューでボーイングの下請けと、MRJの製造を別にしておくのは二元管理で、間接部門が無駄になる」と述べ、三菱重工のボーイング社関係部品と三菱リージョナルジェット(MRJ)関連の部品調達を統合する検討を行っていることを明らかにしました。また、 MRJの部品生産が2020年頃からのMRJ量産に下に伴い、部品の生産も本格化する、との見通しも明らかにしました。

@三菱重工エアロエンジンが MRJ 用のエンジン PW1200G型 の初号機組立を完了
 現地時間12日の「Flight Global(英文)」によりますと三菱重工エアロエンジン(MHIAEL)はMRJに使われるPW1200G型エンジン初号機の組み立てを完了した、と伝えています。このエンジンはプラット・アンド・ホイットニー社の生産認証試験に合格しました。そのあと、 MRJの試験飛行プログラムに参加する、とのことです。

@エア・アジアがリース会社に約30機を売却へ
 今日の「NNA ASIA」によりますと、米投資ファンドのキャッスルレイクは、エア・アジアから旅客機約30機を購入する事で、合意した模様、と伝えました。取引額は8億米ドル(約907億円)に達する、としています。
【コメント】アジア最大のLCC エア・アジアも、この所、思うような利益が上がらず、苦戦しているようです。世界の航空業界でもブラジルのアヴィアンカ・ブラジルが破産申請したように、中小の航空会社が精算に追い込まれているようです。世界経済の後退が徐々に進んでいるようです。


*12月12日

@バニラが来年3月末で成田=函館線から運休
 今日のNHKニュースによりますと、バニラ・エアは来年3月末で、現在1日1往復している成田=函館線を運休する方向で調整に入った、とのことです。理由は搭乗率が目標の85%を割り込んでおり、少ない月は60%台に落ち込むこともあった、としています。地元関係者によりますと、運航再開への言及はなかったとのことです。この路線は函館空港唯一のLCC路線となり、地元では「影響は避けられない」と懸念する声が出ている、とのことです。

@成田発のフィリピン航空機がエンジン不具合で那覇空港に緊急着陸
 10日午前11時55分頃、フィリピン航空のセブ発成田行き434便・A320型機が鹿児島空港の南東約470Kmを飛行中に「右エンジンに異常な振動が発生した」として緊急事態を宣言しました。その後、「エンジンが正常に戻った」として飛行を続け、午後1時過ぎに成田空港に無事着陸しました。
 その後、点検の結果「異常はない」と、折返し便の433便として、セブに向け出発しました。ところが、午後5時10分頃に、那覇空港の東北東約590Km付近を飛行中に「右エンジンの推力が低下した」として、緊急事態を宣言し、約1時間後に那覇空港に無事緊急着陸しました。結局、433便は欠航となりました。
【コメント】「欠航は出したくない」との気持ちも分かりますが、もう少し、慎重な点検が必要だったのではないでしょうか。

@昨日、国土交通省が全日空と日本航空に2回目の立ち入り検査
 国土交通省は昨日、全日空と日本航空に飲酒問題で2回目となる立ち入り検査を実施しました。これは、11月の1回目の立ち入り検査後に、両社で飲酒検査の未実施や、検査記録が保存されていなかった問題が発覚し、これに関する立ち入り検査、とのことです。

@10月の旅行扱い額で海外旅行が10.2%増も、国内旅行は1.6%減
 観光庁が今日発表した「主要旅行業者の10月旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)10.2%増、外国人旅行取扱額は10.4%増、国内旅行取扱額は1.6%減となっています。

@バニラが他人名義カードなどでの予約に注意喚起
 バニラ・エアは今日、プレスリリースで他人名義のクレジットカードを悪用するなど、不正購入された航空券についての注意事項を掲載しました。このような予約航空券では搭乗できないこと、カードの所有者本人やカード会社からの要請がある場合、予約をキャンセルすることがあるなどを告知しています。


*12月11日

@昨日、この冬初めての除雪訓練
 今日の讀賣新聞によりますと、成田空港では昨日、雪に備えての除雪訓練が行われました。今年1月22日から23日にかけての雪は、雪質が重く、除雪に手間取り、B滑走路では到着機が誘導路上で動けなくなったために、午後7時過ぎから翌朝午前0時過ぎまで閉鎖され、A滑走路も3時間以上閉鎖されたため、約9900人が空港で一夜を明かしました。これを教訓として新潟空港に学び、除雪機の隊列を見直しました。

@日本貨物航空が11月にB747-400F型機2機を登録抹消
 国土交通省による11月の航空機登録によりますと、成田空港を拠点とする日本貨物航空は11月7日と8日付で、B747-400F型機を2機売却し、登録抹消としています。これにより、同航空のB747-400F型機は残り1機(JA05KZ)となりました。この1機も成田空港内で保管されているようで、運航には投入されていません。
【コメント】売却先を探しているのかも知れませんね。

@スターフライヤーの同一機体で操縦席の窓にひび
 昨日の日本経済新聞によりますと、8日午前8時40分頃、福岡発羽田行きのスターフライヤー40便・A320型機が関西空港の西南西約75Kmを飛行中に、機長席前方の窓にひびが入りました。このため、同機は目的地を北九州に変更し、無事に着陸しました。同じ機体では、先月6日にも副操縦士席の窓にひびが入るトラブルがありました。このため、この機体の調査をエアバスに依頼し、原因の究明に当たっている、とのことです。

@全日空機が ILS 電波を捉えきれず目的地変更に、青森空港
 9日午後1時頃、札幌発青森行きの全日空1898便・DHC8-400型機が青森空港に着陸しようとしたところ、着陸誘導装置(ILS)の電波が正常に受信できないトラブルがありました。このため、同機は目的地を仙台空港に変更しました。当時、周辺は天候が悪く、着陸コース上に雷雲があったため、雷雲の静電気が着陸誘導装置(ILS)の電波を妨害した可能性があった、とのことです。地上の着陸誘導装置(ILS)機器に不具合はなかった、とのことです。

@スカイマークの11月輸送実績で旅客数は1.8%増、搭乗率は2.8ポイント減
 スカイマークが今日発表した「11月の輸送実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)1.8%増の61万3826人、搭乗率は4ヶ月連続前年同月比マイナスで2.8ポイント減の83.9%となっています。

@ブラジルの控訴裁判所がボーイング社との協業協議を認める
 現地時間10日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ブラジルの控訴裁判所は10日、サンパウロ第24連邦民事裁判所が6日に出した、エンブラエルとボーイング社の協業に対する協議を禁止した判決(2018年12月8日の出来事参照)を取り消しました。これにより両者の協議は進められることになりますが、協業の最終承認は、来年1月1日の新大統領就任後になり、正式契約は来年中頃になる見込み、とのことです。

@FAA がB737MAX型機の迎え角数値が違う場合の対処方法をパイロットに周知命令
 現地時間7日の「Flight Global(英文)」によりますと、ボーイング社は従来のB737型機と、B737MAX型機の飛行特性が異なり、B737MAX型機の操縦特性を従来のB737型機に近づけるため、「操縦特性向上システム(MCAS)」を追加した、としています。米国連邦航空局(FAA)は、迎え角センサーが誤っていた場合の対処方法をパイロットに周知させるように警告する緊急指令を発した、とのことです。ボーイング社はFAAと協力して、「操縦特性向上システム(MCAS)」のアップデータを制作中で、ボーイング社は「8週間以内にアップデートが完了する」と述べた、とのことです。


*12月10日

@明日まで第1ターミナル「 NAA GALLERY」で「下総御料牧場の記憶」展
 会期が明日までとなってしまいましたが、第1ターミナル5階の「 NAA GALLERY」で「下総御料牧場の記憶」展が開催されています。撮影禁止ですので、ポスターの写真を載せておきます。この中に、現在の成田空港航空写真の上に御料牧場の地図がかぶせられるようになっており、めくることが来ました。位置関係が良く分りました。A滑走路や南整備地区のほとんどが含まれていました。

 

@明日午後11時からフジテレビで「乗客の命預かる24歳…ジェットスター・ジャパン初女性パイロット」が放映
 明日午後11時から、フジテレビの「セブンルール」で【乗客の命預かる24歳…ジェットスター・ジャパン初女性パイロット】が放映されます。


*12月9日

@昨日夕方、デルタ航空のA350-900型機が第1ターミナルに駐機
 昨日夕方、久し振りに成田空港に行きました。第1ターミナルのスポットに、見慣れないデルタ機が駐機していました。薄暗いなか、コンデジで撮影した写真を下記に載せます。調べてみたら、デルタ航空が5機所有しているA350-900型機の1機でした。最近、成田空港に乗り入れているA350型機も多くなりました。昨日はこの他に、エミレーツ航空のA380型機や、カンタス航空機にも久し振りに出会いました。
 昨日は第2ターミナルの中庭ステージでクリスマスフェスティバルが開かれていました。そのため、P2 駐車場が混雑していて、帰るときに駐車場を出るまでに約30分もかかってしまいました。

 


*12月8日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」42例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」42例目が発生しました。
・42例目 関西発成田行きのジェットスター・J 210便・A320型機が、前便で新千歳空港の悪天候(大雪)により遅れた、玉突き遅延のため、午後11時21分にB滑走路に南側から着陸したものです。

@日本航空機がフラップトラブルで成田空港に引き返す
 今日午後、成田発バンコク行きの日本航空717便・B787-8型機が、離陸後主翼のフラップにトラブルが発生した、との警告が出ました。このため、同機は九十九里沖の太平洋上で旋回し、燃料を投棄した後、成田空港に引き返し、午後0時15分頃無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。この影響でA滑走路が一時閉鎖されました。

@5日から運航を開始した大韓航空のA220-300型機の写真です
 6日に成田空港に行ったところ、5日から運航を開始したA220-300型機を見ることが出来ました。A320型機やB737型機よりも小型のはずですが、並んでみないと分かりません。下がその写真です。

 

@高知空港で金属探知器の電源を入れ忘れ、約200人が再検査
 昨日午後6時頃、高知空港で保安検査場の一つで使用開始の際に、金属探知器の電源を入れ忘れるミスがありました。航空会社の職員が気付くまで、約10分間電源が入れられず、この間に約200人が通過しました。このため、この200人の検査をやり直したため、出発4便に最大1時間16分の遅れが出ました。

@三菱重工が三菱航空機会社に1700億円の増資実行
 三菱重工と三菱航空機会社は昨日、三菱重工が500億円の債務を放棄し、さらに、三菱航空機会社の発行する新株1700億円分を三菱重工が引き受けることにより、1700億円の増資が完了した、と発表しました。これにより、資本金及び資本準備金はそれぞれ1350億円となり、三菱リージョナルジェット(MRJ)の開発を加速させる、とのことです。

@ブラジルの裁判所がエンブラエルとボー社の協業に「まった」の判決
 現地時間7日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、同6日、サンパウロ第24連邦民事裁判所は、エンブラエルとボーイング社の民間航空部門における協業契約条件の確定を禁じました。この判決に対して、ブラジル政府は司法長官名でこの判決に対する上訴を行う、としています。裁判官は「政権の移行中にボーイング社が民間機部門のリーダーシップを取ることは、ブラジル政府の統制が不十分だ、と言う事になる」としています。交渉中の協業ではボーイング社が80%、エンブラエルが20%の商業活動の支配を行う、としています。

@「Avolon 」がA320neo型機ファミリー100機を発注
 現地時間7日の「Flight Global(英文)」によりますと、アイルランドの航空リース会社「Avolon」はエアバスにA320neo型機75機とA321neo型機25機を発注しました。受領は2023年からとなる、とのことです。


*12月7日

@タイ・ライオンエアが今日から成田=バンコク線の運航を開始
 今日からタイの LCC 、タイ・ライオンエアが成田=バンコク線の運航を開始しました。1日1便の運航となります。機材はA330型機を使います。これで、成田空港に乗り入れている外国LCCは15社となりました。

@今日からエジプト航空の成田=カイロ線が週2便に増便
 今日から、エジプト航空の成田=カイロ線が週1便増便し、週2便の運航となりました。

@ソフトバンクの通信障害で、ジェットスター・J の搭乗手続が遅れる
 昨日午後発生したソフトバンク携帯での大規模通信障害で、この回線を使ったスマホで搭乗券の照合を行っていた成田空港のジェットスター・J搭乗口で一時、照合が出来なくなり、手作業で行った結果、手続に時間がかかり、昨日午後8時半現在で国内線の7便に10〜15分の遅れが出ました。

@年末年始の海外旅行は4.3%増の過去最高になる見込み
 JTBが昨日発表した「年末年始(12月23日〜来年1月3日)の旅行動向調査」によりますと、総旅行人数は前年同期比(以下同じ)1.2%増の3062万8000人と過去最高になる見込みです。この内、海外旅行人数も4.3%増と過去最高になる見込みです。また、国内旅行人数も1.1%増となる、とのことです。海外旅行先ではアジアが5.4%増、北米が±ゼロ、欧州が5.6%増などとなっています。

@アルコール検査をしないでの乗務が全日空と日本航空で約500件
 昨日の日本経済新聞によりますと、乗務前のアルコール感知器を使用しなかったにもかかわらず、乗務した例が全日空で393件、日本航空で100〜200件あったことが明らかになりました。全日空のパイロットは「失念していた」「時間がなかった」としており、日本航空では乗務員の入れ替えが必要になったときなどに、時間がないと検知機を使わない場合があった、とのことです。

@国土交通省が5日から神戸管制部で、旧システムの合間に新システムの試験
 国土交通省は5日、10月15日に神戸管制部で運用を開始したもののトラブルが続いた、新航空管制システムを一時停止し、那覇分室で従来のシステムによる航空管制を行っていました。これについて、12月5日より神戸管制部で行う、と発表しました。当面は従来のシステムでの管制を実施しながら、航空機の飛行が少なくなる夜中などに、新管制システムを稼働させ、新システムの検証評価を行う、とのことです。


*12月6日

@資料室の「落下物事故とは」のページに、最近の5件を追加しました。

@成田空港の11月総貨物取扱量は10.4%減と、6ヶ月連続のマイナス
 東京税関が今日発表した「成田空港11月貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)10.4%減の18万806トンと、6ヶ月連続の前年同月比マイナスとなりました。積込量は3ヶ月ぶりの前年同月比マイナスの8.2%減で、輸出量は4.5%増でした。一方、取卸量は12.4%減と6ヶ月連続の前年同月比マイナスとなりました。輸入量は3.9%減となっています。
【コメント】やはり、景気のマイナス傾向は続いているようですね。今日も成田空港周辺を車で通りましたが、小さな物流倉庫は、空いているところも結構見受けられました。景気の良いときにはどこも活発に動いているのですが。


*12月5日

@大韓航空が成田=プサン線にA220-300型機を投入、成田空港では初めて
 大韓航空は今日から、成田=プサン線にA220-300型機(旧ボンバルディアのCS300型機)を投入しました。プサンからのKE715便は午前11時10分頃、成田空港に着陸しました。私の記憶では、成田空港にA220-300型機が乗り入れたのは初めてと思います。

@「訪日できる中国人は裕福な人だけ」と「東方網」
 4日の「WOMAN」によりますと、中国の「東方網」は3日、「1枚の日本ビザが多くの『貧乏人』を阻んでいる、日本は行こうと思えば行けるわけではない」とする記事を掲載した、とのことです。この記事によりますと、日本行きのビザを取得するには、銀行の預金口座に残高が10万元(約165万円、ちなみに、中国では一般の会社員や工員なら年収36000元〜48000元(50〜80万円)とのことです)なければ取れない、とのことです。この内、3年のマルチビザは同30万元を証明しなければ取れない、とのことです。この理由は、日本が「渡航目的や不法滞在を目的として日本にやってくる人を拒み、日本で不法就労させないようにするためなのだ」とし、「『豊かになれる人がまず豊かになる』という方針のもとで経済成長を遂げたことで、貧富の差が激しくなった中国。見た目はリッチになったが、国内にはまだまだ一定水準の収入を得ていない人もたくさんいる。」と結んでいます。
【コメント】今、日本だけではなく、世界中で貧富の差が拡大しているようです。フランスでは大規模な抗議行動が起こっていますね。11月2日の出来事でも書いたように、中国の訪日旅客数は全人口の0.6%ですが、訪日できるのは比較的裕福な人たちだけなのですね。来年、北京に新空港が出来て、日本と中国間の航空協定が改定され、成田空港の中国便発着枠が拡大されても、成田空港の訪日中国人が爆発的に増える、と言うことにはならないのではないでしょうか。

@ライオンエアが発注済みのボーイング社機の取り消しを検討
 現地時間3日のロイター通信(日本語版)は、インドネシアのライオンエアがボーイング社に発注している航空機のキャンセルを検討している、と報じました。ライオンエア側はB737MAX8型機の墜落事故について、「ボーイング社がその原因をライオンエアに押しつけようとしている」と激怒している、とのことです。ライオンエアがボーイング社に発注ずみの機体は190機になるそうです。しかし、通常、航空機メーカーは航空会社が納入延期をする事は認めても、発注取り消しを受け入れることはほとんどない、とのことです。
【コメント】原因については双方に責任があるような気がします。発注契約にはメーカー側が契約で発注取り消しが事実上出来ないようにしているのでしょうね。また、航空会社側にしても、他のメーカーに発注を振り替えるにしても、機材調達が大幅に遅れるデメリットがあるのではないでしょうか。


*12月4日

@「A滑走路の運用時間を1時間拡大は来年10月末から」と説明
 昨日開かれた成田市の「成田空港騒音対策地域連絡協議会」で、NAAの椎名専務は「A滑走路運用時間延長先行実施」について、「2019年10月末からの冬季ダイヤから実施したい」と述べました。成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は、10月の中間決算発表の際の記者会見で「出来るだけ早く、2019年3月末の夏季ダイヤからでも実施したい」としていました。この件について昨日の協議会に出席した、国土交通省は「国としても2019年冬ダイヤからの実施が望ましい」と述べた、とのことです。これに対して出席した住民からは「夜に飛んでほしくないのが本音だ」との反発する意見が出ました。会議後、同協議会の成尾会長は「今日は時間がなかった。お互いの理解を深めるためにもう一度話し合いたい」と語った、とのことです。
 また、この席で年間1億円の「特別加算金」を2市3町に均等割で各2000万円ずつ交付することも明らかにしました。
【コメント】先月30日の記者会見で夏目社長が、従来の考えを改めて「冬季ダイヤから」と言ったとの報道はなかったと思います。どうなっているのでしょうか。

@第1ターミナルと第2ターミナルの連結は凍結に、新ターミナル構想で
 昨日の「日刊航空」によりますと、昨日書いたように、成田国際空港株式会社(NAA)は機能強化計画で第3滑走路が造られた場合に、新旅客ターミナルの建設をする方向で調整しています。これに伴い、中期計画で第1ターミナル東側と第2ターミナル西側を連結することにしていましたが、これを取りやめることにする、とのことです。駐機場が足りないこと、連結部が出入国管理場から遠くなること、連結すると車両などの通路が限られ、利便性が損なわれることなどが考えられる、とのことです。

@スモール・プラネットの成田空港乗り入れは不透明に
 昨日のトラベルビジョンによりますと、カンボジアのスモール・プラネット航空は来年2月9日から就航する、としていた成田=シェムリアップ線定期チャーター便の就航(2018年11月9日の出来事参照)を延期する、と発表しました。親会社であるリトアニアの「スモール・プラネット・エアラインズ」の運航をリトアニアが禁止したため、とのことです。同航空は破産申請する予定、とのことです。これにより、成田線に使う予定だったA321型機が使えなくなったために、当面代わりになる機材を探している、とのことです。なお、カンボジアのスモール・プラネット航空への、リトアニア「スモール・プラネット・エアラインズ」からの出資比率は10%で、他はカンボジアや中国の会社が出資しているとのことです。

@明日、国土交通省が全25社の社長らを招集して「飲酒対策会議」
 国土交通省は今日、明日午後4時から「運航乗務員の飲酒問題に関する対策会議」を開催する、と発表しました。国内全25航空会社の社長などの出席を求めます。対する国土交通省側からは田中大臣政務官が出席するそうです。
【コメント】航空会社側には忙しい中、社長の出席を求め、石井国土交通大臣が出席しないのは何か変ですね。ルーズな飲酒規定を長年放置した責任は重いと思うのですが。

@日本航空が「Flight Global」社から最も優れた定時運航で表彰
 日本航空は今日、英国の「Flight Global」社から、過去5年間(2013年1月〜2017年12月)の国内線・国際線を合わせた運航実績が最も優れたエアラインに贈られる「Most Consistent Winner」を受賞した、発表しました。また、近年における全世界の主要エアライン(Major International Airlines部門)、またアジア・太平洋地域に拠点を置くエアライン(Asia Pacific Major Airlines部門)のなかで最も定時到着率の高いエアラインとして認定を受けました。

【訂正】ベトジェットの前輪事故はバンメトート空港での事でした
 1日の出来事で書いた「ベトジェットA321neo型機着陸失敗」の記事に間違いがありました。同機はホーチミンから中部高原ダクラク省バンメトート空港に向かった便で、バンメトート空港に着陸した際に前輪が脱落したものでした。
【コメント】「Flightradar24」で確認したときには、バンメトート空港からホーチミン空港に向かっていた航跡が記録されていましたが、私の見間違いのようです。すみません。


*12月3日

@ジェットスター・J 機からスクリューとナットが脱落、空港内では発見されず
 昨日の共同通信によりますと、昨日午後6時40分頃、札幌発成田行きのジェットスター・J 26便・A320型機から、主翼フラップのスクリューとナットが脱落した、と成田空港事務所に連絡がありました。事務所では滑走路を10分間閉鎖して点検しましたが、見つかりませんでした。脱落した部品はそれぞれ重さ約1gとのことです。飛行中に脱落した可能性がある、とのことです。

@「機能強化計画で新ターミナルを建設、二重窓申し込みは7.1%」と松本取締役
 今日の「WING DAILY」によりますと、 NAAの松本取締役は先月30日の記者会見で、第3ターミナル建設に伴い、増える旅客に対応するため、新規のターミナルを建設する方向で検討していることを明らかにしました。現在は航空会社や鉄道会社などとの聞き取り調査をしている、とのことです。また、貨物量も増えることから貨物地区の再編も検討している、とのことです。この中で、貨物地区を第3滑走路近辺に新たに整備する事になれば、課題の一つとなっている空港東側からの空港へのアクセス問題も解決することになりそう、とのことです。
 さらに、A滑走路の夜間飛行時間の延長に伴う、寝室窓二重化の申し込みが現在のところ874軒中62軒(7.1%)にとどまっていることを明らかにしました。

@現地紙が「全日空が羽田=パース線を計画」と報道
 今日の「Traicy」によりますと、オーストラリアの現地紙は全日空が羽田空港とパースを結ぶ路線を開設する見込み、と報じている、とのことです。早ければ、来年4月から1日1往復を運航する、とのことです。
【コメント】2015年(2015年12月9日出来事参照)と2017年(2017年11月6日の出来事参照)には現地紙が、日本航空が成田=パース線を運航する予定、と報じていました。その後、日本航空には動きがないようです。現地では観光面で日本人観光客の増加に期待している現れなのでしょうね。
 写真はパース近郊の観光地、ピナクルズです。

 


*12月2日

@「環境騒音は深刻で回復困難な障害や重篤な疾患を招いている」と米国学者
 先月30日の「WEZZY」によりますと、米マサチューセッツ総合病院のAzar Radfar氏らの研究チームは11月に開かれた「米国心臓協会年次集会」で、「幹線道路沿いや空港周辺などの騒音レベルの高い環境に、長期間、曝露されると、ストレス反応を引き起こす脳部位の扁桃体を活性化させ、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが高まる可能性がある」との研究発表を行いました。また、この記事では「環境騒音は深刻で回復困難な障害や重篤な疾患を招いている」とし、「騒音による健康被害は環境要因の中で、大気汚染の粒子状物質による影響に次いでリスクが高い」としています。
 さらに、記事は日本の騒音についての現状に触れ、公害等調整委員会の「公害苦情調査」には自治体への苦情だけしか集計されておらず、警察沙汰になった件数は含まれていないだけでなく、同じ騒音源(例えば成田空港周辺騒音)に関する苦情は、例え1万人からの苦情があっても、これをまとめて「1件」として扱っている、と批判しています。なお、この記事を「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」に載せました。
【コメント】国民の健康と生命を軽視し、大企業の利益のみを優先する現政権の姿勢をよく示していますね。

@ジェットスター・J のA321neo型機導入は「ジェットスター」発注の機体か
 先月28日の出来事で書いた、ジェットスター・J の「来年春、A321neo型機導入」ですが、ピーチ・アビエーションもA321neo型機を来年の第3四半期に受領する事になっていました。このピーチ・アビエーションのA321neo型機発注は7月のファンボロー・エアショーで、発注中のA320neo型機の内の2機をA321neo型機に機種変更したものでした。「なのに、ジェットスター・J の方が先に導入するのは変だ?」と思ったのですが、ジェットスター・J の場合は本社の「ジェットスター」が先に発注していたA321neo型機の一部を譲り受けるもののようです。


*12月1日

@11月のアクセスウは17,771回でした。

@セブ航空が成田=セブ線を期間増便し1日1往復に
 セブ航空は今日から、成田=セブ線を週3往復、期間増便し、1日1往復にしました。期間は来年3月30日までとなります。

@スカイマークが来年夏に成田=サイパン線と成田=パラオ線を開設予定
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、スカイマークの市江社長は昨日、スカイマークが検討している国際線について、成田空港から運航することを明らかにしました。運航先はサイパンとパラオ(コロール)とし、来年3月にチャーター便を運航し、夏からの定期便化を目指す、としています。羽田空港は日米間の航空協定から運航が難しい、とのことです。
 写真は2011年に撮影した成田空港を離陸するスカイマーク機です。同航空は2014年に成田空港から撤退しています。

 

@成田空港で新インフルエンザの「検疫感染症措置訓練」実施
 成田空港検疫所は昨日、成田空港の駐機場で実際の航空機を使い、新型インフルエンザの「検疫感染症措置訓練」を行いました。訓練では観光旅行から帰国した日本人男性が体調が悪く、現地のクリニックで受診しましたが、機内でもくしゃみや鼻水の症状があり、機内搭乗後も悪寒や39.3度の発熱で解熱剤を服用していると想定し、この男性を後部に移動させ、他の乗客の体温をチェックしたあとに、機内の消毒を行いました。

@横田基地訴訟原告団が昨日の判決を不服として控訴する方針
 今日の東京新聞によりますと、「第九次横田基地公害訴訟」の原告団は昨日の判決後の記者会見で、控訴する意向を明らかにしました。判決について福本原告団長は「米軍機などの夜間、早朝の飛行差し止めが認められなかったことに納得できない」とし、オスプレイについても判決が「結審の7月時点では正式配備されておらず、事故の危険性は抽象的」としたことについて、「オスプレイは正式配備前の6月から訓練している」と批判しました。また、佐竹弁護団長はうるささ指数75WECPNL未満についての賠償が認められなかったことについて、「受忍限度を超えていることを立証するように住民に求めているように受け取れる」と批判しました。

@日本航空が有罪判決の副操縦士を懲戒解雇
 日本航空は昨日、ロンドンで乗務前のアルコール検査をすり抜け、バスの運転手の通報で英国警察に逮捕された副操縦士を懲戒解雇しました。この副操縦士は現地時間29日、英国で禁固10ヶ月の実刑判決を受けています。また、赤坂社長を12月から3ヶ月間、減給20%、進専務執行取締役を同減給10%とし、検査に同席した機長2名や管理職も懲戒処分としています。なお、先月29日までに海外38空港全てに、ストロー型の新型検知機を配備した、とのことです。

@「ANAグループ10月実績」は国際線旅客数は増加も利用率は低下
 全日空が昨日発表した「ANAグループ10月実績」によりますと、国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)2.1%増の83万1050人、利用率が1.0ポイント減の75.3%となりました。
 一方、国内線では旅客数が0.8%減の354万4734人、利用率が0.1ポイント減の72.6%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が23.4ポイント減の58.5%、成田=大阪線が0.7ポイント減の82.6%、成田=福岡線は4.4ポイント減の61.7%、成田=那覇線が13.8ポイント増の67.0%、成田=仙台線が16.5ポイント増の81.7%、成田=新潟線が10.2ポイント減の61.9%、成田=中部線が4.6ポイント増の76.7%となっています。
 運航実績は、国際線では欠航率が1.4ポイント改善の1.4%、定時出発遅延率が3.6ポイント改善の12.6%、定時到着遅延率が3.4ポイント改善の15.2%となり、一方、国内線では欠航率が±ゼロの2.5%、定時出発遅延率が5.4ポイント改善の8.1%、定時到着遅延率が6.4ポイント改善の10.5%となりました。

@バニラの10月実績は利用率が国際・国内線共に下がる
 先月27日の「Aviation Wire」によりますと、バニラ・エアが発表した「10月輸送・運用実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)4.2%増の12万6191人、利用率は5.8ポイント減の78.9%となりました。一方、国際線旅客数は9.5%減の9万4697人、利用率は2.6ポイント減の84.7%となっています。
【コメント】何時もはバニラのホームページで確認するのですが、10月分については今もって載っていません。ピーチ・アビエーションが一切載せませんので、これに習うことにしたのでしょうか。

@宮崎空港で誘導路灯の一部が消えるトラブル、目的変更や遅れの影響
 昨日午後7時半頃、宮崎空港で誘導路灯の一部が消えるトラブルがありました。このトラブルで日本航空の到着2便が目的地を変更しました。他社便でも到着や出発便に遅れが出ました。誘導路灯は午後8時37分に復旧しました。

@ホーチミン空港でベトジェットのA321neo型機が着陸に失敗し前車輪脱落
 現地時間先月30日の「flightglobal(英文)」によりますと、現地時間30日夕方、ベトナムのBuon Ma Thuot発ホーチミン行きのベトジェット356便・A321neo型機が着陸に失敗し、前輪の車輪が2個とも脱落しました。乗客・乗員は脱出シュートで緊急脱出しました。複数の乗客が病院に搬送されましたが、その後、全員が退院した、とのことです。この機体は2週間前に導入された最新鋭機です。


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