2018年1月後半の出来事


*1月31日

@成田空港圏自治体連絡協議会が森田知事に要望書提出
 成田空港圏自治体連絡協議会は昨日、成田空港機能強化計画についての要望書を森田知事に提出しました。森田知事は「県ができることはしっかりやる。住民の生活環境保全と空港機能強化の調和は非常に大事で難しい問題。国・ NAA にさらに検討してもらう必要があり、早速、皆さんと要請していく」と述べました。横芝光町の佐藤町長は空港運用時間制限について「個人として午前6時〜午後11時という(現状)は理想」と語りました。
 同協議会は今日、石井国土交通大臣と夏目成田国際空港株式会社(NAA)社長に要望書を提出することにしています。

@オーロラ航空が成田=ウラジオストック線を期間増便
 今日の「Fly Team」によりますと、ロシアのオーロラ航空は6月3日から9月23日まで、現在週3往復で運航している成田=ウラジオストック線を週1便増便し、週4往復とします。機材はDHC8-400型機を使用します。

@「JALグループ第3四半期連結業績」で純利益は5.4%増に
 日本航空が今日発表した「JALグループ第3四半期連結業績」によりますと、売上高は前年同月比(以下同じ)7.2%増の1兆460億円、営業費用は7.5%増の9008億円、営業利益は5.8%増の1452億円、経常利益は4.5%増の1421億円、四半期純利益は5.4%増の1141億円となっています。

@主要旅行業者の11月取扱額は好調
 観光庁が今日発表した「昨年11月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)9.1%増、外国人旅客機取扱額は21.6%増、国内旅行取扱額は3.2%増と、いずれも前年同月比プラスとなりました。


*1月30日

@JR東日本が成田線と総武本線の駅を一部ナンバリング
 JR東日本は首都圏で導入している「駅ナンバリング」を今月下旬から順次、総武本線と成田線の一部区間に導入する、と発表しました。合わせて、駅名の4ヵ国語表示も導入する、とのことです。なお、成田空港駅と空港第2ビル駅にはすでに導入済みです。

@中部空港から羽田空港で、トイレに隠した金塊を持ち込もうとした6人を逮捕
 愛知県警と名古屋税関は昨日、金塊5Kgを航空機内のトイレに隠して密輸入しようとした関税法違反の容疑で、スリランカ人3人と日本人3人を逮捕しました。6人はシンガポールで購入した金塊を、昨年7月23日に、台湾で乗り換えた日本航空機内のトイレの便座裏に隠して密輸入しようとしたものです。手口は中部空港に国際線として到着し、その後、国内線として羽田空港に向かうこの日本航空機に仲間を搭乗させ、この仲間がトイレから取りだして、税関検査を受けずに持ち込み、消費税分約180万円を免れようとしたものです。中部空港で税関職員がトイレを検査し発見したものです。
【コメント】中部空港で税関職員が検査した、と言うことは何らかの情報があったか、前々から不審者としてマークしていたのでしょうね。昨年7月9日に発覚したバニラ・エア機のトイレから数10Kgの金塊が発見された事件(2017年7月10日の出来事参照)も、この手口だったのでしょうね。

@26日の全日空機引き返しトラブルはエンジン内ブレードの破損
 今日の「日刊航空」によりますと、27日午後8時30分頃発生した、羽田発福岡行きの全日空273便・B777-300型機の引き返しトラブル(2018年1月27日の出来事参照)の原因は、第2エンジンの圧縮機ブレードの破損だったようです。
【コメント】なお、「日刊航空」の記事では「29日」となっているのですが、状況から言って「26日」の間違いではないかと思います。全日空のサイトでも、26日のお詫びしか載っていません。

@フジドリーム会長が「現行機種が約20機になった後に、 MRJ 導入も」
 今日の「WING DAILY」によりますと、フジドリームの鈴木会長は同紙とのインタビューで、「20機ぐらいまではEジェットファミリーでフリートを固める。我々も本当に( MRJ を)活用したいと考えており、そろそろ三菱航空機と真剣に話し合いをはじめなければならない」と述べ、MRJ導入に向けた検討を本格化する考えを明らかにしました。同社は現在、エンブラエルのEシリーズを11機導入しており、3機を発注済みです。鈴木会長は「機種を増やす事は大変なこと。失敗すれば、存続にかかわる。20機ぐらいがミニマム・ユニット。それを超える頃にはMRJも使い込まれて、評価も固まるだろう」と述べています。

@バニラ12月実績は国際線搭乗率が81.1%、国内線が77.2%
 バニラ・エアが発表した「2017年12月輸送・運航実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.0%減の9万4327人、利用率が2.5ポイント減の81.1%となりました。国内線旅客数は41.3%増の10万9634人、利用率が3.1ポイント減の77.2%となっています。
 運航実績は国際線欠航率が±ゼロの0.0%、定時出発遅延率は1.5ポイント改善の22.0%となり、国内線欠航率は7.3ポイント改善の1.1%、定時出発遅延率が2.5ポイント改善の18.0%となりました。


*1月29日

@「『騒音』は高血圧や心筋梗塞、脳梗塞も誘発する」
 今日の「まぐまぐニュース」に載った「現役医師が警告『騒音』は高血圧や心筋梗塞、脳梗塞も誘発する」によりますと、「夜間の騒音は睡眠を妨げます。睡眠の質を下げ、睡眠負債を増やします。夜間の騒音により、睡眠開始時刻は遅れ、覚醒時刻は早まります。睡眠の深さは浅くなり、途中覚醒が増えていきます。長期化することによって、日中の活動でのパフォーマンスは低下し心臓血管の機能も悪化します。」とのことです。
【コメント】機能強化で成田空港運用時間が拡大されれば、騒音に晒される住民の健康は一段と大きな影響を受けます。騒音汚染の専門家で、自身も沖縄の病院に約15年勤務した北海道大学の松井利仁教授は「(嘉手納基地周辺で)戦後70年が経過したことを考慮すれば、単純計算で約300人の命が失われたことになる。大規模な公害病だ」と述べています。

@タイ・エアアジアXが夏季ダイヤで増便へ
 今日の「Traicy」によりますと、タイエア・アジアXは夏季ダイヤが始まる3月25日から、成田=バンコク線を現在の1日2便から3便に増便します。これにより、午前便・午後便・夜間便が揃うことになります。ようやく増便が認められることになるようです。

@日本ハムのチャーター機がトラブルで機材を交換し約2時間遅れる
 昨日夜、成田空港で、プロ野球の日本ハムが米国キャンプに向かうためにチャーターした、全日空のB787-9型機にトラブルが見つかり、機材を交換して、2時間以上遅れて出発する出来事がありました。

@成田空港第1ターミナルでユナイテッド航空の不当解雇を訴える活動
 昨日の「レイバーネット」によりますと、27日、ユナイテッド航空の子会社「コンチネンタルミクロネシア航空」から解雇された日本人客室乗務員4名が成田空港第1ターミナルのユナイテッド航空カウンター前で、「会社側が不当解雇を撤回するように」との抗議行動を来ないました。4名は東京地裁に「雇用継続を求める訴訟」を提訴(2016年11月26日出来事参照)しています。


*1月27日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@空自協後の佐藤町長発言「改善には、運用時間の見直しも含んでいるという認識でいる」
 昨日開かれた成田空港圏自治体連絡協議会で、同協議会としては国・県・ NAA に6項目を要望する事になったようです。この中で、「夜間飛行制限緩和」については「第3滑走路が運用を始めるまでの期間も、深夜早朝の改善方策を引き続き協議し、地域住民の声に寄り添った夜間飛行制限緩和案の更なる改善」、「谷間地域の内窓設置などの騒音対策の更なる拡充強化」、「具体的な地域振興策の推進」などとなっているようです。
 同協議会の小泉成田市長は挨拶の中で「今のままでは住民の理解を得るのは厳しい」と述べ、会議後「スライド運用の周期の工夫や、騒音対策の充実を図るなどして、静穏時間を今一歩、延ばすことができないか考えていただきたい。ただ、現在示されている騒音コンター(影響範囲)を変えてまでの時間見直しは厳しいので、コンターの見直しをせずに工夫できないか要望していきたい」と述べました。
 しかし、横芝光町の佐藤町長は「夜間飛行制限緩和の改善を引き続き協議するという今回の要望について、一定の評価をしたい。改善には、運用時間の見直しも含んでいるという認識でいる」と述べ、小泉会長の発言とは温度差がありました。
 また、横芝光町の住民組織「航空機騒音から生活を守る会」の鈴木会長は「九市町の要望は生ぬるい。午後11時から午前6時の飛行制限は、どんなことがあっても譲れない。町が破壊される」と危機感をあらわにした。
【コメント】小泉市長の発言から見ると、「夜間飛行制限時間」を4時間半に拡大する事は容認し、その上で、スライド制の運用方法や防音対策を取ることを要望するようです。しかし、住民の願いは飛行制限時間を世界の研究者が「健康を維持できる最低睡眠時間」とされ、また、「開港時の約束である『7時間』を維持して欲しい」と言うことにつきますね。「静穏時間が7時間」でも、睡眠が「7時間」とれるわけではないのですから。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」89例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」89例目が発生しました。
・89例目 新千歳発成田行きのジェットスター・J 120便・A320型機が、前便以前での新千歳空港の降雪により、出発が遅れた玉突き遅延のため、午後11時36分にB滑走路南側から着陸したものです。

@池内成田市商工会会頭が「今年3月末には決着できるよう」
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田商工会議所の池内会頭は25日の新春賀詞交歓会で、成田空港の機能拡張について「今年3月末には決着できるよう要望活動を強化していきたい」と述べました。
【コメント】この人は騒音下に暮らす人々の、命と健康について、どう考えているのでしょうか。

@中国籍の男の逮捕は言葉が分からないいらだちが原因
 今日の「ニコニコニュース」によりますと、昨日書いた「@制限区域侵入を注意され職員に暴行した中国籍の男を逮捕」の出来事のてんまつが出ていました。これによりますと、中国人の乗客が欠航時のジェットスター・J側の対応や、空港宿泊時の NAA 側の対応に腹を立てた乗客の一部が騒いだ際に、1人が逮捕されたようです。中国語の分かる社員はいなかったようです。

@羽田発の全日空機がエンジントラブルで引き返す
 昨日、午後8時20分に離陸した、羽田発福岡行きの全日空273便・B777型機が離陸直後にエンジン1基に不具合が発生し、羽田空港に引き返しました。同機は午後9時5分に無事緊急着陸しました。エンジントラブルの状況や原因については何も書かれていません。

@エアアジア・ジャパンの10〜12月の搭乗率は64%
 今日の「Traicy」によりますと、エアアジア・ジャパンの10〜12月の搭乗率は64%だった、とのことです。同社は中部=新千歳線を2〜3往復で運航しています。

@ボンバルディア社機の輸出問題でボーイング社の主張が退けられる
 米国際貿易委員会(ITC)は現地時間26日、ボーイング社が、ボンバルディア社の「Cシリーズ」が米国内で不当に安い価格で販売されている、と訴えた訴訟で、ボーイング社側の主張を退けました。また、米国商務省が約300%の関税をかける、としていた方針も退けました。これにより、通常関税で輸出できることになりますが、ボーイング社は WHO などへの訴えを起こすようです。


*1月26日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」88例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」88例目が発生しました。
・88例目 上海発成田行きの全日空960便・B777型機が、前便での上海空港悪天候(降雪)による、管制制限のために遅れた玉突き遅延により、午後11時24分に、B滑走路南側から着陸したものです。

@横芝光町長が森田知事に空港道路や企業誘致などを要望
 昨日、横芝光町の佐藤町長は県庁で森田知事と会談し、森田知事に・空港直結の道路整備・工業団地誘致・河川改修等治水対策、の3項目の具体化を求めました。これに対して森田知事は「空港の機能強化は、同時に地域の発展を期さなければならない。しっかり考えさせてもらいたい」と答えました。佐藤町長は会談後に「他の市町と違い、空港南側の自治体は恩恵が少ない。基本プランに具現化した施策を盛り込んでもらえると期待している。『しっかりやる』との返事で大変ありがたい」と話しました。

@「出来るだけ早く地域住民の理解・協力得られるよう努力」と夏目社長
 今日の「日刊工業新聞」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、今日開催される成田空港圏自治体連絡協議会で要望がとりまとめられることについて「内容についてしっかり検討し、いかなる対応ができるのか、国や県など関係者とともによく相談していきたい。できる限り早く地域住民の理解、協力が得られるよう最大限努力していく」と述べました。

@ NAA がオリンピックに向けて第1・第2ターミナルのリニューアル
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、2020年8月のオリンピックとパラリンピックに向けて、今年7月から2019年度末にかけて、第1ターミナルと第2ターミナルのリニューアル工事「ターミナルのバリューアップ計画」を行う、と発表しました。詳しくは同社のホームページで見て下さい。

@制限区域侵入を注意され職員に暴行した中国籍の男を逮捕
 県警成田空港署は昨日、34歳の中国籍の男を暴行の疑いで逮捕しました。男は昨日午前3時頃、第3ターミナルに向かう連絡バスの待合所で、制限区域に立ち入ろうとして、制止した航空会社職員2人を突き飛ばしたりして、1人に軽傷を負わせた暴行の容疑で逮捕されたものです。男は24日の上海行きに搭乗予定でしたが、欠航となり待合室で一夜を明かした、とのことです。

@ MRJ 40機がキャンセルに、受注が407機に減る
 三菱航空機会社は今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)のキャンセルが発生した、と発表しました。キャンセルとなったのは米国のイースタン航空発注の40機とのことです。三菱航空機会社ではキャンセルの理由について「納期遅延や性能によるものではない」としています。イースタン航空がスウィフト航空に買収され、スウィフト航空の機材構成に MRJ が入っていないことから、イースタン航空との間でキャンセルの合意が成立した、とのことです。
【コメント】昨年12月15日の記者会見(2017年12月16日の出来事参照)で三菱重工の宮永社長がキャンセルの可能性について言及していました。 これで、MRJの発注機数はオプションも含めて407機となります。

@スカイマークの12月運航状況は欠航・遅延共に改善
 スカイマークが明らかにした「昨年12月運航状況」によりますと、前年同月比(以下同じ)で欠航率は2.1ポイント改善の0.1%、定時出発遅延率は6.8ポイント改善の4.0%となっています。

@ AAA 航空が運航許可証明書を再取得、日本への定期便運航も可能か
 昨日の「Fly Team」によりますと、タイ国民間航空庁(CAAT)は現地時間22日、HISも出資して設立したアジア・アトランティック・エアラインズ( AAA )に、国際民間航空機関(ICAO)基準の運航許可証明書(AOC)の再認可をした、と発表しました。これにより、日本への定期便就航も可能となります。なお、同社は現在、新千歳=バンコク間に定期チャーター便を運航しています。写真は以前に定期チャーター便として成田空港に来ていたアジア・アトランティック・エアラインズのB767型機です。


*1月25日

@成田空港圏自治体連絡協議会が「運用時間制限4時間半」を容認か
 昨日の時事通信によりますと、明日開かれる成田空港圏自治体連絡協議会で、成田空港の機能強化計画の中で焦点の一つとなっている「空港運用時間拡大」について、見直し案の「4時間半」を受け入れる方針を固めた、とのことです。この案を受け入れた上で、「騒音を低減する運用の工夫などを要望する方針」とのことです。
【コメント】また、周辺自治体が「住民の健康や命を守る」事よりも、国の政策や、空港会社などの企業のもうけを優先させ、自治体に入る金を増やすためのごり押しを行う態度に出るのでしょうか。B滑走路の建設やB滑走路の延伸や「カーフュー弾力的運用」の導入の際に行った、住民の意見を無視し「四者協議会」を使った強引な手にでるようです。国土交通省は再三「期限を切らずに、理解してもらうまで、説明会を行う」と言っていましたが、“理解された”とは到底思えません。どう考えているのでしょうか。成田空港圏自治体連絡協議会の決定を受けて「地元からの要請」という体裁で、強引な正面突破を図るのでしょうか。

@サーバー資料室の「落下物事故とは」を更新しました。

@12月の運用状況は発着回数と旅客数が3%増に、年間総旅客数が4000万人超える
  NAAが今日発表した「昨年12月の空港運用状況」によりますと、総発着回数が前年同月比(以下同じ)3%増の2万1304回となり、12月としての過去最高となりました。この内、国際線は3%増で12月としての過去最高となり、旅客便も3%増となり、国内線は1%増で12月としての過去最高となりました。
 総旅客数は4%増の336万1190人と12月としての過去最高となり、この内、国際線旅客数が4%増で、日本人旅客数は0.076%増、外国人旅客数は15%増と12月としての過去最高となっています。一方、国内線旅客数は4%増と12月としての過去最高となっています。
 国際航空貨物量は6%増の19万9629トンで12月としての過去最高となり、この内、積込量が7%増、取卸量が4%増となりました。
 給油量は2%増となっています。
 また、2017年通年の発着回数は前年比(以下同じ)3%増の25万1639回となり、過去最高を更新しました。総旅客数は4%増の4068万7040人と初めて4000万人を超え、過去最高となりました。この内、国際線旅客数は3%増の3314万6791人で、この内、外国人旅客数は11%増、日本人旅客数が3%増となっています。国内線旅客数は8%増の754万249人となっています。なお、通過客(入国せずに乗継客)は17%減となっています。

@成田空港12月貿易概況は輸出が9.9%増、輸入が14.1%増と好調
 東京税関が昨日発表した「昨年12月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)9.9%増と17ヶ月連続プラスの1兆301億3000万円となり、輸入額は14.1%増と10ヶ月連続プラスの1兆1408億1300万円となりました。

@大阪空港で工事中の石膏ボード壁が脱落、軽傷1人
 昨日午後1時頃、大阪空港の北ターミナル2階保安検査場近くで、工事のために仮設された石膏ボードの壁約8.5mが突然脱落しました。ここは、保安検査を受けた乗客が検査済みの手荷物を受けとるテーブルから約5mしか離れていませんでした。幸い乗客にケガはありませんでしたが、女性警備員が驚いた拍子に転倒し、軽傷を負いました。脱落した壁は全体で約500Kgありました。

@日本航空の植木社長が4月1日に交代、新社長に整備畑の赤坂氏
 日本航空は昨日、4月1日付けで、植木義晴社長が退任し、後任に常務執行役員・整備本部長の赤坂祐二氏が就任する人事を発表しました。植木社長は代表権を持つ会長に就任します。また、大西会長は取締役になり、株主総会時に取締役も退任します。

@ボー社のチーフエンジニア「トレント1000エンジンの調査は R&R とやっている」
 現地時間24日の「FlightGlobal」によりますと、ボーイング社のB787型機チーフエンジニアは、B787-9型機に搭載されているロールスロイス社の「トレント1000」エンジンのIPCブレードの摩耗性についての懸念について、ボーイング社も一貫して検討をしていることを明らかにしました。同エンジンはスクート機やニュージーランド航空機でエンジン破損による停止事故を起こしています。
【コメント】なお、全日空のB787-9型機は「トレント1000」エンジンを搭載し、日本航空のB787-9型機はGE製の「GEnx」を搭載しています。

@マレーシア370便の再捜索始まる
 マレーシア航空は現地時間23日、2014年に消息を絶ったマレーシア航空370便の捜索を再開した、と発表しました。捜索をするのは海底探査を手掛ける米企業オーシャン・インフィニティーで調査船が22日にインド洋に到着しました。機体やブラックボックスを発見した場合には、最大で7000万ドル(約76億9000万円)が支払われるとの契約を結びました。


*1月24日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」85、86,87例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」85、86,87例目が発生しました。
・85例目 サンフランシスコ発成田行きの全日空7便・B777型機が、前々便が成田空港の大雪のために遅れた玉突き遅延のために、午後11時1分にB滑走路南側から着陸したものです。
・86例目 広島発成田行きの春秋航空・日本624便・B737型機が、成田空港の大雪の影響による玉突き遅延で、午後11時3分にB滑走路南側から着陸したものです。
・87例目 成田発武漢行きの中国南方航空8364便・B737型機が、成田空港の大雪のために中部空港にダイバート(代替着陸)した事による、玉突き遅延のために、午後11時12分にB滑走路から北向きに離陸したものです。

@「スライド方式では、安眠を確保できない」と見直しを求める、横芝光町騒対協
 
今日の千葉日報(電子版)によりますと、「横芝光町航空機騒音等対策協議会」は昨日、成田国際空港株式会社(NAA)に、成田空港機能拡張計画についての要望書を提出しました。この中で、空港運用時間の拡大計画見直案の「スライド方式」では「安眠が確保できる静穏時間を確保できない」と再度の見直しを求めています。その他「移転や防音対策による集落分断の解消、内窓など防音対策の充実、地域格差の是正と空港の恩恵が感じられる地域振興策」の4項目を要望しました。同協議会の佐久間会長は「スライド運用では安眠できる静穏時間は確保されない。住民理解が進むよう関係機関で調整してほしい」と話しました。

@多古町長が周辺対策交付金の抜本的見直しを要望
 上記「出来事」の記事によりますと、多古町の菅沢町長は昨日、国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)を訪れ、「集落分断の解消のため移転対象や防音対策地域の拡大のほか、地域格差是正を見据えた周辺対策交付金制度の抜本的見直し、地域振興策の早急な具体化」などを求めました。菅沢町長は「開港以来、空港の東側と西側で大きな格差が生じている。これを是正し本町が新たな拠点として発展するため大胆な政策が不可欠」と述べました。

@佐倉の男を置き引きで逮捕
 
今日の千葉日報(電子版)によりますと、県警成田空港署は昨日、佐倉市在住の65歳会社員の男を置き引きの疑いで逮捕しました。男は今月4日午後7時半頃、第2ターミナル地下1階に置かれていたオーストラリア・女性弁護士のカートから、約12万円相当のショルダーバッグを盗んだ疑いで逮捕されたものです。女性弁護士が他の荷物を運ぶためにカートから離れた隙を狙ったものです。防犯カメラの映像から犯人を割り出しました。男は容疑を認めている、とのことです。

@安倍首相が施政方針で「首都圏空港100万回の実現を目指す」とぶち上げる
 安倍首相は22日の施政方針演説で、「2020 年の訪日外国人4,000 万人目標の実現に向けて、全力を尽くしていく」との決意を表明し、「羽田、成田空港の容量を、世界最高水準の100 万回にまで拡大する」と述べました。

@ MRJ 試験4号機がフェアバンクスに試験飛行、極寒テストか
  MRJ試験4号機がモーゼスレイク・フライトテスト・センターから、アラスカのフェアバンクスへの飛行を行いました。飛行距離は2603Km、飛行時間は3時間39分でした。極寒地への試験飛行を実施したのでしょうか。右の画像は「Flightradar24」による飛行ルートです。

@エンブラエル「E190E2型機の燃費は現行機より17.3%改善する」
 エンブラエルは現地時間22日、開発中のE190E2型機の試験飛行で、燃費が計画値よりも1.3%良好で、現行のE190型機に較べて17.3%改善する、と発表しました。 MRJ 190型機と競合するのはE175E2型機ですが、今の所、米国のパイロット労働協約範囲条項(スコープクローズ)により、米国での商用飛行が無理なようです。エンブラエル社とボーイング社はE2シリーズの販売で提携する方向で協議を進めており、 MRJにとって状況は厳しくなりつつあります。


*1月23日

@大雪により、今日未明1時56分まで21便が離着陸
 昨日の大雪で成田空港では、昨日午後7時10分頃着陸したマニラ発成田行きの日本航空742・B767型機が、積雪の影響で前輪のステアリングが効かなくなり、誘導路上で立ち往生しました。降雪とこのトラブルの影響で午後7時半頃から2本の滑走路共に閉鎖となりました。その後、滑走路1本が午後10時40分頃再開されましたが、除雪のため、再び閉鎖となり、187便が欠航しました。成田空港に着陸できず、他の空港にダイバート(代替着陸)した便が、関西空港に14便を始め、中部空港や羽田空港などにも多数出ました。結局、運用時間を今日午前2時まで延長し、最終的に21便が「緊急事態(従来取り決め)によるカーフュー内運航」として離着陸を行いました。最終便は今日午前1時56分となりました。
 また、ターミナルでは9000人以上の旅客が一夜を過ごしました。 NAA は毛布や寝袋を配るなどの対応を取りました。今日も機材繰りなどで多数の欠航便が出ています。
【コメント】騒音下で暮らす住民のみなさんや旅行に出かける人・帰宅できなかった人などは大変でしたね。

@まだまだ続く第1ターミナル前の「 P1 」駐車場工事
 この所、第1ターミナルに行くと立体駐車場の新築工事で駐車スペースが少なくなり、混み合うときは「満車」で他の駐車場に廻らざるを得ません。18日に行ったときも、「P1 」駐車場内の立体駐車場に停めることになりました。その屋上から撮った新立体駐車場工事の様子が、下の写真です。工事の完成は7月となっていますので、不便はまだまだ続きますね。

@B787-9型機が FAA の型式証明を取得
 ボーイング社が開発中のB787-10型機が米国連邦航空局(FAA)の型式証明を取得しました。これにより、今年第1四半期のシンガポール航空への初納入が可能になりました。この機種は日本では全日空が3機を発注しています。


*1月22日

@成田エクスプレスの車内で、中国人の男を窃盗未遂で逮捕
 県警成田空港署は昨日、47歳の中国人の男を窃盗未遂の疑いで逮捕しました。この男はJR成田空港駅と空港第2ビル駅間を走行中の成田エクスプレス車内で、棚に置いてあったメキシコ在住会社員のバックを手元に置き、中身を見て盗もうとした、とのことです。警戒中の警察官が現行犯逮捕しました。

@バードストライクは減少傾向、2016年は成田空港が3位
 国土交通省は19日、第16回目の「鳥衝突防止対策検討会」を開き、2016年と2017年1〜9月の鳥衝突(バードストライク)発生状況を明らかにしました。2016年は前年比(以下同じ)143件減の1626件で、航空機の損傷したケースは5件減の40件、鳥とのニアミス件数は11件減の627件となっています。全国の空港での総発着回数が7648回増となっているにもかかわらず、各項目で減少しています。
 発生件数の1位は羽田空港の182件、2位が大阪空港の73件、3位が成田空港の57件となりました。また、年間発着回数が1万回以上の空港での1万回当たりの発生件数では1位が佐賀空港の31.5件、2位が出雲空港の21.7件、3位が北九州空港の20.8件となっています。
 また、2017年1〜9月の発生件数も前年同期比で95件少ない1051件となっており、減少傾向が続いています。1位が羽田空港で92件、2位が成田空港の50件、3位が福岡空港の35件となっています。

@アシアナ航空機が金浦空港で搭乗中に動き出す
 今日の「Record China」によりますと、現地時間20日午後7時20分発予定の、金浦発済州行きのアシアナ航空機で、乗客が搭乗中に機体が動き出し、搭乗橋がエンジンカバーに衝突する事故が起きました。幸い、乗客にけが人はありませんでしたが、結局、この便は欠航となりました。原因は調査中ですが、車輪のストッパーがはずれたか、はずされたことにあるようです。アシアナ航空はこの事故について「たいしたことではない。乗客の搭乗前に航空機のタイヤストッパーを外すことはよくある」と説明している、とのことです。


*1月21日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」84例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」84例目が発生しました。
・84例目 新千歳発成田行きのジェットスター・J 120便・A320型機が、前便で新千歳空港の降雪による滑走路閉鎖により、出発が遅れ、午後11時3分にA滑走路南側から着陸したものです。

@今度はユナイテッド航空機のバネが脱落
 昨日午後3時5分頃、ヒューストン発成田行きのユナイテッド航空7便・B777型機の到着後点検で、右主脚の長さ30cmの鉄製バネがなくなっていることが分かりました。空港事務所で滑走路を11分間閉鎖して点検しましたが、バネは見つかりませんでした。飛行中に脱落したものと見られています。同様のバネ脱落事故は16日にも、アメリカン航空機(2018年1月17日の出来事参照)で発生しています。

@日本航空の12月実績は旅客数は増、利用率は減
 日本航空が19日に発表した「昨年12月JAL G マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)3.8%増の71万4740人となり、利用率は1.4ポイント減の76.8%となっています。
 一方、国内線旅客数は1.9%増の270万5869人となり、利用率は1.1ポイント減の66.7%となりました。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線は4.5ポイント増の80.1%、成田=新千歳線が9.2ポイント減の60.3%、成田=中部線が2.6ポイント増の71.7%、成田=福岡線が1.0ポイント減の67.4%となっています。
 運航状況は国内線欠航率が1.6ポイント改善の1.3%、定時出発遅延率が1.3ポイント改善の13.2%、また、国際線の欠航率が0.1ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率が0.3ポイント改善の10.4%となりました。

@ブリティッシュのパイロットが酒酔いの疑いで、2時間遅れる
 今日の「CNN日本語版」によりますと、現地時間18日夜、ロンドンのガトウィック空港で、ロンドン発モーリシャス行きのブリティッシュ・エアウェイズ・B777型機のパイロットが酒に酔っている疑いで、警察に拘束されました。外部からの通報があったとのことです。同機はこのパイロットの交代要員が来るまで、約2時間足止めされされました。
【コメント】このパイロットが実際に酒に酔っていたかどうかは、記事でははっきりしません。


*1月20日

@「騒音がある」が79.5%、「落下物の危険がある」が48.6%・横芝光町アンケート結果
 横芝光町は昨日、「成田空港の更なる機能強化に関する町民アンケート」の結果をホームページで公表しました。配布数は町内全戸の9331戸、有効回答数は3729戸で,回収率は40.0%でした。回答者の住んでいるところでは、いわゆる「谷間地区」になる大総地域が全回答数の8.0%、「B滑走路の飛行コース直下の北より」になる横芝地区が同41.5%となっており、全回答のほぼ半数となっています。騒音のない地域に較べ関係地区の関心の高さを示しています。
 「成田空港が近くにあることで、良いと思うことは何ですか。(○印は2つまで)」の質問については、「空港へのアクセスがよく、便利である」が44.6%、「働く場所がある」が44.3%、「空港周辺対策交付金が町財政の手助けとなる」が39.3%となっていますが、「空港周辺地域として産業の発展性がある」は17.1%でした。なお、「世帯の中に、成田空港関連の仕事をしている人がいる」は全体の8.7%でした。
 「成田空港が近くにあることで、悪いと思うことは何ですか。(○印は2つまで)」の設問の上位3位は、1位が「騒音がある」の79.5%、2位が「落下物の危険がある」の48.6%、3位が「安眠が妨げられる」の21.9%となっています。
 「成田空港の機能強化」についての質問では「関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせて75.7%となっており、「C滑走路建設計画の内容についてどの程度分かったか」との設問については、「詳しく分かった」と「新しい滑走路を造る、と言う程度なら分かった」を合わせて90.5%となりました。
 また、夜間飛行制限緩和についての質問では「詳しく分かった」と「運用時間を延ばす、と言う程度しか分からなかった」を合わせて87.1%となりました。
 さらに、「成田空港の更なる機能強化案について、心配なことは何ですか。(○印は2つまで)」との設問に対する回答では、1位が「騒音がひどくなる」で83.3%、2位が「落下物の危険がある」で57.5%、3位が「安眠が妨げられる」で40.3%、4位が「騒音区域が広がり、人口流出につながる」で23.3%となっています。
 「これからの横芝光町での生活に関して、あなたが不安だと思うことは何ですか。(○印は3つまで)」の設問についての回答では、1位が「産業の担い手となる若者が減ること」で50.5%、2位が「飛行機の騒音がうるさくなること」で48.7%、3位が「空き家や空き地が増え、治安が悪くなること」で45.3%となっています。
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、佐藤晴彦町長は「町民は不安と期待が交錯している」と総括。「アンケートで機能強化案が周知された。小さな声も多く拾え、大きな価値があった」と話した,とのことです。
 写真はB滑走路へ着陸する旅客機から撮ったものですが、真ん中を流れる栗山川の手前が横芝地区になり、左端に JR 横芝駅があります。第3滑走路は飛行コースが西側(写真上側)に約350mずれ、高度は約300mも低くなります。

@明日早朝に「試練の翼〜 MRJ に何が起きているのか〜」が放映
 明日の朝、午前4時30分からテレビ朝日の「テレメンタリー2018」で、「試練の翼 〜MRJに何が起きているのか〜」が放映されます。


*1月19日

@相川町長が空港運用時間拡大についての問いには直接ふれず
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、芝山町の相川町長は同紙のインタビューの中で、「夜間飛行制限の緩和など懸念を抱く住民も多いが」との質問に答え、「かつては農地死守でやってきたが、今は農業も難しい時代になりつつある。もしいま空港がなければ、多くの住民が都会に出ていくだろう。空港は地方創生の大きな柱になる。機能強化をしっかり実現することで初めて空港づくりと地域づくりが完結すると思っている。そのためにも今年は決断の年。今やらなければ決まらない」と答えた、とのことです。
【コメント】「夜間飛行制限の緩和」については言及を避けて、はぐらかしていますね。この「空港運用時間拡大」を真っ先に提案したのは、町長も所属していた「旧反対同盟熱田派」の一部グループ(「共栄・共存派」とでも言うのでしょうか)ですから、住民の激しい怒りで直接ふれることを避けたのでしょうね。

@日本航空が夏季ダイヤで成田=バンコク線の期間増便を継続、モスクワ線も季節増便
 日本航空は昨日、「JALグループ、2018年度路線便数計画」を発表しました。これによりますと、成田空港関係路線では現在期間増便している成田=バンコク線を2019年3月20日まで引き続き増便します。また、成田=モスクワ線は7〜10月に期間増便し、1日1便とします。

@昨年7月に日本航空機が着陸許可取得を忘れて関西空港に着陸
 昨年7月8日の昼過ぎに、台北発関西行きの日本航空814便・B737-800型機が、管制官からの着陸許可を受けずに着陸するトラブルがあった、とのことです。着陸しようとする場合、パイロットは管制官から着陸進入許可を受けた後、機長か副操縦士が最終の着陸許可を管制官から得る必要がありました。しかし、着陸手順確認や、管制官と他機との無線に気を取られ、着陸許可を取らないまま着陸してしまった、とのことです。管制官も着陸許可を出すことを忘れた、とのことです。滑走路上には他機はなく、大事にいたりませんでした。

@エミレーツ航空とエアバスがA380型機20機発注の覚書
 現地時間18日、エミレーツ航空はエアバスと、A380型機20機を確定発注、オプション権16機とする覚書を締結しました。これを受けて、エアバスのリーヒーCOOは「A380型機は少なくても10年間は生産する。2030年代も生産されるだろう」と述べました。
【コメント】これで、A380型機生産中止の危機は、当面免れたことになります。


*1月18日

@ジェットスター・J が夏季ダイヤで新千歳線・高松線・熊本線を増便
 ジェットスター・Jは昨日、今夏季ダイヤを発表しました。これによりますと、成田発着の国内線は成田=新千歳線が1日(以下同じ)9往復に、成田=高松線が3往復に、成田=熊本線が3往復に増便されます。国際線は冬期ダイヤと同じで成田=香港線、成田=台北線、成田=マニラ線がそれぞれ週7便、成田=上海線が週4便となります。

@全日空が夏季ダイヤで成田=成都線を増便へ
 全日空は今日、「2018年度 ANAグループ航空輸送事業計画」を発表しました。この内、成田空港関係では、3月25の今夏季ダイヤで成田=成都線を週4往復から、週7往復に増便する、と発表しました。また、成田=天津線貨物便を8月28日から週片道5便で新設します。一方、今年度に期間運航した成田=関西線貨物便は運休とします。

@航空科学博物館で「航空アート展 Air Show の世界」が開催中
 15日に航空科学博物館に行ったところ、2階で「航空アート展 Air Show の世界」が開催されていました。この写真展は世界の航空ショーで撮影した新型機デモ飛行時の写真などを集めたもののでした。3月25日まで開催されています。

@「 MRJ の納期は守れるだろう」と三菱重工・宮永社長
 今日のSankeiBizによりますと、三菱重工の宮永社長は同紙の取材に答えて、 MRJの納期について「苦しいことも多いし、テスト飛行が続いていて予断を許さないが、現時点の進み具合をみれば守れるだろう。試験機は現在5機を飛ばしており、ほかに配線の位置を変えたことに伴うテスト用として2機程度を作ればいいと思っている。既に作り始めており、年内に飛行開始する」と述べました。


*1月17日

@成田着のアメリカン航空機からバネが脱落、空港内では見つからず
 昨日午後3時47分頃、成田空港に到着したダラス発成田行きのアメリカン航空61便・B777型機の到着後点検で、左主翼に付いている車輪装置のバネがなくなっていることが分かりました。国土交通省成田空港事務所で滑走路を点検しましたが、バネは見つかりませんでした。バネは直径5cm、重さ約300gとのことです。飛行中に脱落したものと見られますが、飛行には支障はなかった、とのことです。

@タイ人の女13人から覚せい剤約9億円分を押収
 成田空港では昨年11月から12月にかけて、少量の覚せい剤を衣類や荷物の中に隠して密輸しようとして、タイ人の女13人が摘発されていました。この方式は「ジョットガン」方式と呼ばれ、運び屋に仕立てた女を集中的に使った手口と見られています。この13人から押収された覚醒剤は合わせて13.9Kg、末端価格で約8億9000万円になるとのことです。

@タイ航空が今日からA350-900型機を成田線に投入
 タイ国際航空は今日から成田=バンコク線にA350-900型機を投入しました。初便となる642便は午前7時35分に成田空港に到着しました。同航空がA350-900型機を日本路線に投入するのは初めてになります。羽田空港などには来月からの投入となります。
【コメント】この所、成田空港ではB787型機だらけ、と言う感じになって来ましたが、A350型機もだんだん増えてきました。写真は15日に撮ったものですが、フィンエアのA350-900型機です。機体後部のトナカイが印象的です。昨年12月には、この機体に乗ってサンタクロースが成田空港にやってきました。

@2017年度上半期の安全報告は23件減の514件
 国土交通省が昨日公表した「航空輸送の安全にかかわる情報(平成29年度分上半期)」によりますと、航空各社からの安全報告数は全体で昨年同期比(以下同じ)23件減の514件でした。航空事故は1件減の0件、重大インシデントは2件減の1件となっています。安全報告の内訳は機材不具合が182件、ヒューマンエラーが174件、回避操作が99件、発動機の異物吸引による損傷が9件、部品脱落が4件、危険物の誤輸送等が17件、その他が29件となっています。この内の回避操作では航空機衝突防止警報装置(TCAS)の作動によるものが86件、対地接近警報装置(GPWS)の指示によるものが13件となっています。

@日航のグランドサービス職員の「5年傭い止め条項」が撤廃に
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、日本航空グループのグランドハンドリングをになう「JALグランドサービス」で、会社側が2013年に導入した、契約社員の就業規則に「通算契約期間は5年を限度とする」との条項を撤廃したことが明らかになりました。これにより、羽田空港と成田空港の組合員400人の内、4月時点で131人に無期転換権が発生し、職場にとどまることが出来るようになりました。

@2017年の出国日本人数は目標にわずかに届かず
 観光庁がまとめた所によりますと、2017年の日本人出国者数は前年比4.5%増の1788万9300人となり、目標の1800万人にはわずかに届きませんでした。増加率も前年の5.6%から1.1ポイント減となっています。

@全日空が「ATW 2018エアラインオブザイヤー」に選出
 米国の航空業界専門誌「ATW」が選ぶ「ATW 2018エアラインオブザイヤー」に全日空が5年ぶりに選ばれました。受賞の理由は直近1年間の財務実績、高品質の顧客サービス、経営面、最新テクノロジーの積極的な導入などが評価された、とのことです。

@スカイマークが来月に韓国へのチャーター便運航へ
 共同通信によりますと、スカイマークの佐山会長は昨日、同社のインタビューに答え、来月に羽田空港と仁川空港間にチャーター便を運航する計画を明らかにしました。成長を目指して国際路線に進出する計画の手始めとなります。経営破綻後の初めての国際線になります。

@ターキッシュエアが、A350-900型機20機購入の覚書締結
 ターキッシュエアはこの程、エアバスとの間でA350-900型機20機の購入と、オプション5機の購入権を含む覚書を締結しました。


*1月16日

@横芝光町佐藤町長が共産党国会議員と懇談「機能強化計画では人口の流失が避けられない」
 昨日、共産党の畑野君枝衆院議員、山添拓参院議員らが、成田空港南側にある横芝光町の佐藤治彦町長を訪れ、成田空港の機能強化について懇談(赤旗記事)をしました。懇談で、佐藤町長は第3滑走路によって、同町の航空機騒音が格段に大きくなること、周辺市町村で周辺対策交付金や空港関連施設の固定資産税などの格差が大きく、計画による騒音区域の線引きで町内の格差が拡がり、また、夜間飛行制限時間の緩和で、人口の流出につながりかねないことなどを話しました。なお、この席で同町が実施したアンケート(2017年11月9日出来事参照)の結果について、19日の全員協議会で公表されることが明らかになりました。共産党議員らは午後、同町栗山地区で町民らとの懇談会を約1時間半にわたって行いました。この席には本会会員らも参加しました。その後、第3滑走路南端からJR横芝駅とほぼ同じ距離にあるA滑走路直下で、離陸する航空機の騒音を体験しました。

@第2ターミナルでおみやげ用果物の直売始まる
 昨日から、成田空港の第2ターミナル4階の「BLUE SKY おみやげプラザ」で、おみやげ用果物の販売(2018年1月10日出来事参照)が始まりました。今日は、朝収穫された栃木県と茨城県のイチゴが販売され、ほぼ、完売しました。香港やマレーシアやシンガポールなどでは検疫なしで果物がおみやげとして持ち込めます。今後は季節に合わせて、メロンやリンゴや、桃やブドウなどを販売する計画です。
【コメント】昨日第2ターミナルに行ったので、様子を見てきました。近くのソファーでは若者たちが、買ったばかりのイチゴをみんなで食べていました。

@春秋航空・日本が今日から今冬季ダイヤ中の広島線の一部と新千歳線を運休
 春秋航空・日本は今日、今日から冬季ダイヤ中の成田=広島線の朝便と成田=新千歳線の運航を取りやめる、と発表しました。理由は「既存運航便の安定したオペレーションを確保する観点から」としています。

@ NAA と全日空が発達障害児の旅客機搭乗体験
 14日、成田国際空港株式会社(NAA)と全日空は、発達障害で慣れない環境の元ではパニックを起こすことのある子どもたちと親の、旅客機搭乗体験を国内で初めて行いました。子どもたちと家族は客室乗務員の説明の後、旅客機に乗り込み、シートベルトの付け方やトイレの使い方などをゆっくり丁寧に説明され、その後、旅客機は空港内を走りました。参加した子どもの親は「今までは『無理』と思っていましたが、今後、飛行機を使った旅行も検討してみたい」などと話していました。

@全日空のA321neo型機の予約取り消しはA320neo型機への機種変更
 14日の「Aviation Wire」によりますと、13日の出来事で書いた、全日空のA321neo型機4機の予約取り下げは、キャンセルではなく、12月の新規登録でA320neo型機を4機予約登録していることから、機種を変更したもののようです。

@トルコのペガサス航空機が着陸時にそれて、危うく黒海に転落寸前
 現地時間13日夜、トルコ北東部のトラブゾンの空港で、着陸した同国LCCのペガサス航空・B737型機が滑走路を大きくそれ、滑走路脇の黒海に臨む崖に滑り落ちる事故がありました。ペガサス機は機首を下にして滑り、海に突入することはかろうじて避けられ、乗客・乗員168人は全員無事に救助されました。この事故で、空港は数時間にわたって閉鎖されました。原因は調査中ですが、着陸後、操縦不能になった、との情報もあります。

@エミレーツとの交渉が上手くいかないとA380型機生産中止に
 エアバスのCOO リーヒー氏は現地時間15日、「エミレーツとの取引ができなければ、プログラムを閉鎖する必要があることは明らかだ。望むらくはそれほど遠くない将来に、エミレーツ航空との間で解決策を見いだせると思っている」と述べ、エミレーツ航空から重要な受注を得られない場合、A380型機の生産を中止することもあり得る、との見解を示しました。また、別の幹部は「A380型機の年間生産量を6機に削減する計画をまとめた」と述べています。


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