2018年4月後半の出来事


*4月30日

@フェデックス機主翼からプレート脱落、空港内からは見つからず
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日午後1時過ぎ、アンカレッジ発成田行きのフェデラルエクスプレス169便・B777型機の到着後点検で、右主翼下部のプレートが脱落しているのが発見されました。プレートは大きさ約10cm四方で、重さは約50gのゴムと金属で出来ていた、とのことです。国土交通省成田空港事務所は滑走路を点検しましたが、見つかりませんでした。
【コメント】落下物の不安におびえる住民からの要望により、国土交通省が成田空港に乗り入れている航空各社に点検の徹底を指示した効果でしょうか、この所、小さなものですが、部品の脱落発見が続いています。と言うことは、今までもたくさんあった、と言うことなのでしょうね。当面の飛行に支障がないと判断すれば、「キャリーオーバー」として先送りになっていたのではないでしょうか。


*4月29日

@「S7航空」が今日から成田=イルクーツク線を運航開始
 ロシアの「S7航空」は今日から成田=イルクーツク線の運航を始めました。最大週2便(木・日曜日)での運航となります。機材はA320型機を使うとのことです。

@全日空と日本航空が2018年3月連結決算を発表
 全日空日本航空は27日、それぞれ「2018年3月期連結決算」を発表しました。それによりますと、
 全日空は規模拡大によって、売上高、営業利益、経常利益、純利益共に大幅な増加となっています。特に、純利益は45.6%増の1438億円となり、日本航空を上回りました。ただ、ピーチ・アビエーションとバニラ・エアを子会社化した特別損益が360億円あり、実質純利益は1078億円で、実質の増加率は9.1%となります。来期の見通しとしては「海外景気の下振れ、通商問題の動向、欧州・中東におけるテロや紛争等、景気を下押しするリスクが懸念されるものの、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果等もあり、緩やかに回復が続くことが期待される」としていますが、純利益は前期比29.1%減の1020億円としています。
 一方、日本航空では旅客数は順調に伸びていますが、前期の法人税等調整額の影響や、新しい旅客基幹システムの導入や、燃料高などの影響により、営業利益は2.5%増となったものの、経常利益が1.1%減となり、純利益は17.5%減の1354億円となっています。来期の見通しも、諸経費の増加が見込まれることから、純利益が18.8%減の1100億円としています。
 両社の各指標を表にしてみました。L/F はロードファクター、すなわち、「有償座席利用率」のことです。

項目
売上高
営業利益
経常利益
純利益
有利子負債額
国際線L/F
国内線L/F
来期純利益見通し
全日空
1兆9717億円
(11.7%増)
13.0%増
14.4%増
1438億円
(46.6%増)
7983億円
76.3
(0.5P増)
68.9%
(2.9P増)
1020億円
29.1%減
日本航空
1兆3832億円
(7.34%増)
1.54%増
1.1%減
1354億円
17.5%減
1257億円
81.0%
(0.8P増)
71.8%
(2.5P増)
1100億円
18.8%減

@全国基地訴訟弁護団が新田原基地近くで総会
 昨日の共同通信によりますと、全国の騒音被害を巡る基地訴訟の弁護団は昨日、航空自衛隊新田原基地のある宮崎県新富町で総会を開きました。総会では同基地の周辺住民が昨年12月に起こした自衛隊機の夜間飛行差し止めを求める訴訟を「被害や墜落の危険を根絶するため、連携して闘う」との決意を表明しました。

 
 上の写真は航空自衛隊新田原基地ですが、写真を撮った日は新燃岳の噴火による降灰の影響がある、とのことで、訓練飛行は全く見られませんでした。

@京成電鉄決算は成田空港関係は好調も、設備投資などで純利益は2.5%減
 京成電鉄が昨日発表した2018年3月期決算によりますと、成田空港発の鉄道乗客は前年同期比(以下同じ)7.7%増となり、この内、スカイライナーなどは10.5%増となりました。また、成田空港発の高速バスの収益も伸びました。しかし、鉄道駅施設の改修やバスやタクシーの運転手などの人件費が増えるなどの影響で、営業利益が0.1%増、経常利益も0.2%増と微増で、純利益は千葉中央駅西口ビル立て替えに伴う減損損失を計上したため、2.5%減となっています。また、来期の見通しは売上高は今年度比(以下同じ)4.0%増を見込みますが、純利益は0.6%減となっています。

@ジェットスター・J が5月7日から2才未満の幼児も1500円徴収
 ジェットスター・Jは27日、国内線で、5月7日以降の予約及び搭乗から、座席を占有しない2才未満の幼児についても、料金を徴収する、と発表しました。料金は1500円となります。なお、国際線では、すでに実施している幼児料金3500円を現行通り徴収します。

@16年11月のブラジルサッカーチームチャーター機墜落は燃料不足が原因
 2016年11月に、ボリビアのチャーター会社、ラミア航空機が墜落し、ブラジルのサッカーチム「シャペコエンセ」の選手など乗客・乗員71人の内、65人が死亡した事故(2016年11月30日の出来事参照)について、現地時間27日、コロンビアの航空当局が最終報告書を発表しました。これによりますと、墜落原因は燃料不足によるもの、としています。ボイスレコーダーには「燃料がない」とのパイロットの悲痛な声が残っていました。しかし、パイロットは燃料不足を認識していたにもかかわらず飛行を続けていた、とのことです。目的地までに必要な燃料は12000キロリットルでしたが、同機は約9000キロリットルしか積んでいなかった、とのことです。
【コメント】多分、コスト削減でぎりぎりの燃料しか搭載していなかったのでしょうね。この航空会社は事故直後に営業停止の処分を受けたのですが、現在はどうなっているのでしょうか。


*4月28日

@「機能強化環境影響評価準備書」は本文2216ページと膨大
 ようやっと、「成田空港の更なる機能強化環境影響評価準備書」の全文をダウンロードしました。本文だけで2216ページ、付属の資料が1989ページになりました。これを役所などで、閲覧できるのでしょうか。
【コメント】以前の何かの文書を閲覧しに行ったら、「相談センターで閲覧できる」とのことでしたが、行った相談センターにはなく、 NAA 本社に行かされたことがあります。察するところ、「閲覧に来る人はいないだろう」と考えて用意していなかったのでしょうね。

@所多古町長が初登「(機能強化)住民の声を聴き、不満解消に努める」
 
今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、先日の町長選で初当選した、所一重多古町長が昨日初登庁しました。所氏は記者団の質問の答え、「空港の機能強化は町の発展の大きなチャンスだが、一方で不満を持っている住民もいる。国や県、関係機関と連携し、解消していきたい。住民の声を聴き、不満解消に努める」と述べました。

@今日からゴールデンウイーク、成田空港でも出国ピーク
 今日からゴールデンウイークが始まりました。成田空港でも出国がピークとなり、今日の出国者は平日の約1.4倍となる5万6000人となる見込みです。


*4月27日

@ NAA が今日から「成田空港の更なる機能強化環境影響評価準備書」の閲覧を開始
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日から「成田空港の更なる機能強化環境影響評価準備書」の閲覧を開始しました。期間は5月28日までとなります。閲覧は千葉県庁をはじめとする周辺市町村など21ヵ所となり、説明会は関係市町村の7ヵ所で実施されます。また、これについての意見書は6月11日(月)までに、メール、FAX、郵送で受け付けます。
【コメント】しかし、この「準備書」はかなり膨大なもののようで、資料なども含めると1000ページ近くになるようです。私もダウンロードしようとしたのですが、途中で、コンピューターがおかしくなってしまいました。ウイルスでも入っているのではないでしょうね。お知らせのページを印刷したところ、文章が崩れてしまいしました。こんな膨大なものを、閲覧させる、と言うのはどんなものでしょうか。1週間近く通わないと読み切れません。それこそ、「説明会」を関係集落や団体毎に開く必要があるのではないでしょうか。

@第3ターミナルの拡張を発表、当面は動線の分離などを2019年度を目途に
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、すでに、処理能力が満杯に近くなっている第3ターミナルの拡張(4月20日の出来事参照)を発表しました。供用開始時期はまだ調整が必要なようで、昨日の段階では発表されていません。しかし、2020年のオリンピック・パラリンピックまでには到底間に合わないようで、それまでは、現在の第3ターミナルの到着ロビー増築による出発動線と到着動線の分離などの整備を、2019年度までに実施する、としています。
 写真は第3ターミナルの金網越しに撮った第5貨物ビルで、現在は日本航空が使っています。ここを取り壊して、第3ターミナルを拡張する事になります。

@イランの航空会社がSSJ100型機40機を発注
 昨日のイラン紙「Pars Today Japanese」によりますと、イランのアーセマーン航空とイランエアーツアー航空がこのほど、ロシアのスホーイ・スーパージェット100型機をそれぞれ20機発注した、とのことです。この契約はトルコ・アンタルヤ空港で開催された「2018ユーラシア・エアショー」で行われた、とのことです。
【コメント】一時、 MRJ 90型機の購入交渉が行われた、との報道がありましたが、スホーイ・スーパージェット100型機を選択した、と言うことなのでしょうか。

@ロシアの「S7 航空」が開発予定のSSJ75型機を発注の意向
 現地時間26日の「flightglobal(英文)」によりますと、ロシアのS7航空は、スホーイ社が開発を検討している、75席のスホーイ・スーパージェット75(SSJ75)型機の、最初の潜在的顧客として確認されています。スホーイ・スーパージェット75(SSJ75)型機は2022年に就航可能とされています。
【コメント】またまた、 MRJのライバル出現、と言うことでしょうか。こちらの方が、SSJ100型機に較べ、直接の競争相手、と言う事になりますね。


*4月26日

@日本航空機から脚下げ装置のパネル1枚脱落
 昨日のNHKニュースによりますと、昨日午後4時頃、香港発成田行きの日本航空736便・B767型機の到着後点検で、車輪の格納部分に取り付けられていた「プラカード」がなくなっていることが分かりました。国土交通省成田空港事務所で、滑走路を約13分間閉鎖して、安全点検をしましたが、見つかりませんでした。「プラカード」と呼ばれるパネルは縦約10cm、横約50cm、厚さ1mmのアルミ製で、重さは約120gとのことです。日本航空では車輪を降ろす際に、落下したのではないか、としています。

@成田空港2017年度総発着回数は25万回、総旅客数は4000万人超える
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「空港運用状況」によりますと、
 3月の総発着回数は前年同月比(以下同じ)2ヶ月連続の1%増、2万1692回となりました。この内、国際線発着回数は3%増、国内線発着回数は5%減となっています。
 また、総旅客数は4%増の371万7237人となり、この内、国際線旅客数は7%増で、日本人旅客数は2%増、外国人旅客数は15%増となっています。また、国内線旅客数は6%減となりました。
 総国際貨物量は±ゼロの20万4546トンで、この内、輸出量は17%増となり、また、取卸量は5%減となり、この内、輸入量は1%増となりました。
 給油量は4%減となっています。
 2017年度の総発着回数は前年度比(以下同じ)3%増(正確には2.74%増)の25万2447回となり、6年連続で開港以来の最高値を更新し、初めて25万回を突破しましたが、伸び率は前年度の4%から1ポイント減となりました。この内、国際線発着回数は3%増と3年連続で開港以来の最高値を更新し、国内線発着回数は2%増と16年連続で開港以来の最高値を更新しました。
 総旅客数は3%増の4093万9895人となり、3年連続で開港以来の最高値を更新し、初めて4000万人を突破しましたが、伸び率は同4%から1ポイント減となり、一昨年度と較べますと同7%から4ポイント減となりました。この内、国際線旅客数は3%増と4年連続で開港以来の最高値を更新し、ました。日本人は2%増、外国人は11%増となっています。国内線旅客数は3%増と9年連続で開港以来の最高値を更新しました。
 総国際貨物量は7%増で、この内、積込量は9%増、輸出量は14%増となり、取卸量は4%増、輸入量は8%増となりました。
 給油量は2%減となっています。
【コメント】一見すると好調のように見えますが、この数ヶ月、「踊り場」に来ているように思います。10日の出来事で書いた NAA の需要予測「年4%増」には届かないと思います。

@全日空がホノルル線投入のA380型機客席仕様を発表
 全日空は昨日、来春から成田=ホノルル線に導入するA380型機の座席仕様を発表しました。全席数は520席とし、2階はファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスとし、1階は全席エコノミークラスとします。この内、後部の60席はカウチ席として、4席の肘掛けとレッグレストを上げると、ベッドのように使えます。また、着替えや授乳などに使える多目的ルームを設ける、とのことです。

@日本航空の3月実績は国際線好調も、国内線が伸び悩む
 日本航空が昨日発表した「3月JALマンスリーレポート」によりますと、国際線は旅客数が前年同月比(以下同じ)7.0%増の79万3206人、利用率は0.5ポイント増の85.0%となりました。
 一方、国内線では旅客数が0.5%増の297万300人、利用率が0.7ポイント減の73.3%となりました。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が8.3ポイント増の92.0%、成田=札幌線が5.4ポイント増の64.3%、成田=中部線が0.4ポイント増の75.1%、成田=福岡線が18.8ポイント増の72.9%となっています。
 運航状況は欠航率が国際線で0.1ポイント悪化の0.1%、定時出発遅延率が0.5ポイント悪化の10.1%となりました。国内線では欠航率が1.4ポイント悪化の1.8%、定時出発遅延率は0.8ポイント悪化の10.4%と、いずれも悪化しています。

@スカンジナビア航空CEO「羽田枠とれれば、成田=ストックフォルム線を新設」
 昨日のトラベルビジョンによりますと、スカンジナビア航空のCEOは昨日、同紙のインタビューに答えて、2020年にも拡大が予定される羽田枠が獲得できた場合、現在、週7便で運航している成田=コペンハーゲン線を移行して、羽田=コペンハーゲン線とし、成田空港には成田=ストックフォルム線を新設する意向を明らかにしました。

@ジェットスター・J の片岡社長「A321neo型機の導入も視野」
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ジェットスター・Jの片岡社長は取材に答え、2019年に機材を28機にした後の機材調達について、「もう従来型のA320は発注できないのでA320neoになるが、(A320neoファミリーの)どの機種にするかだ」と述べました。また、同社の利用率が80%台後半になっている事から、「発着枠の制約やパイロットの人数を考えると、A321neoのほうが乗客を多く乗せられるので、運航コストを下げられる」として、機材の大型化に前向きな姿勢を示しました。具体的にはA320neo型機よりも約50席多いA321neo型機も視野に入れている可能性もある、とのことです。


*4月25日

@「第3滑走路は10年以内に完成させたい」と長田 NAA 副社長
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の長田副社長は昨日開かれた国際空港評議会アジア太平洋地域総会のディスカッションで、「われわれとしては第3滑走路をできれば10年以内に完成したい」と述べました。ディスカッション後の取材に対して「海外の空港との競争力の観点を考え、10年以内に造りたいという気持ちがあり、決意を述べた。用地買収さえ順調にいけば、工事は3、4年でできる。地元の協力を得る努力をしていく」と述べました。
 写真は上空から見た成田空港とB滑走路1000m北伸予定地及び、第3滑走路予定地ですが、第3滑走路は北側3分の1程しか入っていません。
【コメント】 NAAは「地元と合意した」と述べていますが、説明会では反対の意見が圧倒的でした。これを無視してB滑走路北伸や、30万回容認や、「カーフュー弾力的運用」採用の時と同じように、「理解していただけるまで、丁寧に説明会を行う」としていたにもかかわらず、突然、四者協議会を開き「合意した」としています。これは「合意」ではなく、「強権発動」に過ぎません。

@ジェットスター・J が9月6日に成田=長崎線に就航
 ジェットスター・Jは昨日、成田=長崎線を9月6日から、1日1往復で運航する、と発表しました。初便の成田発は午前10時50分、折返し便の長崎発は午後1時35分となりますが、ダイヤは曜日によって変化します。片岡会長によりますと、成田空港・長崎空港共に混雑しているため、空港施設の混雑でこのようになった、とのことです。冬季ダイヤからはそろえたい、としています。予約は明日午前10時からとなります。

@成田空港発のリムジンバスが明日からWeb予約可能に
 東京空港交通は明日午前10時から、成田空港からのリムジンバスの乗車券を同社ウエブサイト「リムジンWeb」(利用には会員登録が必要)で販売することになっています。乗車券は購入後、同一の行き先に限り、3回まで出発時間を変更できます。キャンセルや乗車時刻の変更受付は出発時刻の10分前まで可能となっています。

@マレーシアの航空当局がエアアジアXの成田=クアラルンプール線を承認
 今日の「Traicy」によりますと、マレーシア航空委員会はエアアジアXから出されていた成田=クアラルンプール線の運航計画を承認しました。7月18日以降、週7便で運航を再開する、とのことです。同航空は2014年11月21日〜2015年8月19日まで、同路線を運航していましたが、運休していました。なお、成田空港には現在、インドネシア・エアアジアXとタイ・エアアジアXが就航しており、今回乗り入れを再開するのはエアアジアX本体、と言う事になります。
【コメント】この3社は機体を見ても区別が出来ないので困りますね。もっとも、ジェットスターと ジェットスター・J も同じですが、こちらは機種で判断できます。

@キャセイ航空が9月3日〜21日に成田=香港線を期間増便
 今日の「Fly Team」によりますと、キャセイ航空は9月3日〜21日までの月・金曜日に成田=香港線を期間増便することを明らかにしました。

@ライアンエアがB737MAX8型機を25機追加発注
 ライアンエアは現地時間24日、ボーイング社にB737MAX8型機を25機追加発注しました。これにより、合計発注数は135機となりました。


*4月24日

@2017年度の「カーフュー弾力的運用」は1位が全日空で21回
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)が発表した2017年度の「カーフュー弾力的運用」は98回(私の統計では97回となっていますが、私がどこかで見落としたようです、 NAAのページでも98回となっています。間違えて済みません)となりました。
 この内、航空会社別に見ますと全日空が21回、ジェットスター・Jが17回、中国国際航空が14回、日本貨物航空が12回、ユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)が7回、春秋航空・日本が8回、バニラが6回、深セン航空が5回、などとなっており、貨物便が34回、日本のLCCが31回と、それぞれ約30%となっています。
 「カーフュー弾力的運用」の申請は268回ですので、この内、実際に午後11時以降に着陸した便は37%(98回)となっています。
 「カーフュー弾力的運用」による着陸料のペナルティーは約2600万円となっています。

@「旧千葉県花植木センター」が取り壊されていました
 昨日成田空港に行きましたので、成田の市場となる「旧花植木センター」を見てきました。下の写真のように、花や樹木はごく一部を除いて引き抜かれ、整地作業が進んでいました。樹木や花はどこに行ってしまったのでしょうか。千葉県が本気で力を入れていれば、成田空港のすぐそばですし、栃木県にある「足利フラワーパーク」のように、外国人が「これを見るために日本に来た」と言われるようになったのではないでしょうか。運営を民営化すれば、県の財政負担も軽減されたのではないでしょうか。環境破壊の最たるものですし、惜しいと思います。
 成田市はこの市場建設のために、約130億円を投じる、とのことですが、いくら財政豊かな成田市とは言え、一部の商工業者だけが潤うような、このような税金の使い方をしていると、市の財政は悪化してしまうのではないでしょうか。
 写真は「旧花植木センター」の正門前から取ったものです。右が北側、左が南側となります。右の写真で右寄りに積まれている岩石が正門を構成していたもの思われます。遠くに続く、針葉樹の森がB滑走路東側の防音林になります。

 

@バニラ・エアの3月実績は国内線が好調
 バニラが発表した「3月輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)12.4%増、搭乗率は±0の88.9%となり、国際線旅客数は2.7%減、搭乗率は0.6ポイント減の90.0%となりました。
 運航実績は国内線では欠航率が0.9ポイント増の0.6%、定時出発遅延率が1.0ポイント悪化の21.9%となり、国際線では欠航率が0.5ポイント悪化の0.9%、定時出発遅延率が5.3ポイント改善の26.0%となっています。


*4月23日

@日本航空機のエンジンパネルの一部脱落、成田空港では発見されず
 今日のTBSニュースによりますと、昨日午後2時半頃、ニューヨーク発成田行きの日本航空3便・B777型機の到着後点検で、エンジンパネルの一部が脱落しているのが発見されました。国土交通省成田空港事務所では滑走路を閉鎖し、点検しましたが、見つかりませんでした。パネルは横15cm、縦10cm、重さ約80gの樹脂製、とのことです。飛行中に脱落したものと見られています。

@上海行きのユナイテッド航空機が成田空港に緊急着陸
 昨日午後4時半頃、ロサンゼルス発上海行きのユナイテッド航空198便・B787型機が成田空港に緊急着陸しました。同機は仙台市の北東約46Kmの太平洋上を飛行中に第1エンジンの油圧が低下するトラブルがあった、とのことです。この緊急着陸により、滑走路が一時閉鎖され、18便に最大29分の遅れが出ました。

@国土がB737型機エンジンの緊急点検を指示
 国土交通省は21日、国内の航空会社に対し、米国・サウスウエスト航空のB737型機のエンジンが飛行中に爆発した事故を受けて、国内で同型エンジンを使っている152機の緊急点検を行うように指示しました。5月2日までに整備状況を報告するように求めています。

@三菱航空機会社が約300人を削減
 今日の日刊工業新聞によりますと、三菱航空機会社はこのほど、従業員を約300人(約15%)削減した、とのことです。設計変更などが一段落し、契約社員や外国人社員などの契約を更新しなかった、とのことで、4月段階の社員は約1600人となりました。

@ボー社とエンブラエル社の統合が前進
 21日付けの日本経済新聞によりますと、ボーイング社とエンブラエル社の経営統合が最終段階に入った、とのことです。両者は民間部門をそれぞれ分離し、新会社を設立する、との案で合意に近づいている、とのことです。新会社にはボーイング社が80.01%、エンブラエルが19.99%を出資することになる、とのことです。軍事部門を統合に含めないことにより、ブラジル政府もこの案を了承する見込み、とのことです。


*4月22日

@ゴールデンウイークの予約は国内航空各社好調
 国内航空各社は20日、ゴールデンウイーク(4月27日〜5月6日)の予約状況を発表しました。これによりますと、今年のゴールデンウイーク期間が前半と後半に別れることから、予約が好調となっています。12社の合計では国際線が前年同期比(以下同じ)1.7ポイント増の80.5%、国内線が5.6ポイント増の70.4%となっています。下表に、成田空港に乗り入れている国内主要航空6社の予約率を表にしておきます。
【コメント】予約率と実際の利用率は航空会社によって特徴があり、ほぼ一致する所と乖離するところがあるようです。昨年の5月16日の出来事を参照して下さい。特にLCCは早く予約すれば運賃が安くなりますので、予約率は高くなりますが、実際の利用率はほぼ同じ水準になるようです。

 成田空港国内主要航空会社 2018年ゴールデンウイーク予約率

 
全日空
日本航空
ピーチ
ジェット・J
バニラ
春秋
国際線
77.1% 3.0↑
81.9% 0.2
87.1% 2.1↑
78.9% 0.2↑
87.4% 3.6↑
90.9%  7.5↑
国内線
69.5% 7.6↑
69.8% 3.9↑
83.8% 2.2↑
66.2% 2.2↑
76.3% 8.1↑
81.3% 15.5↑
                      (予約率の下段は前年同期比の増減、単位はポイント)

@全日空も燃油サーチャージャー据置を発表
 全日空は20日、6〜7月の国際線旅客運賃について、4〜5月分と同じに据え置くと発表しました。


*4月21日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」3例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」3例目が発生しました。
・3例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767型機が、前便でアモイ空港の管制制限によって、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時8分にB滑走路北側に離陸したものです。

@ 「MRJ はファンボローエアショーに1機しか派遣できないはず」と「flightglobal」
 現地時間19日の「flightglobal(英文)」によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)のファンボロー国際航空ショー飛行展示について、グーグル翻訳ですと「ワシントン州のモーゼス湖と日本の航空機で4機の試験飛行機を含む、この航空機のテストキャンペーンを考えれば、同社は7月16〜22日にファーンバラに利用できる航空機は1機しかない可能性が高い」と書いています。
【コメント】理由は書いてありませんね。確かに、水谷社長は18日の記者会見で「静的展示機に1機と、デモ飛行に1機の、2機にするか、または、1機で両方をこなすか、決まっていない」との発言があったようですが、同紙には試験飛行の進捗状況について、別の情報源があるのでしょうか。

@ FAA と EASA が「CFM56-7B型エンジン」に緊急耐空性指令を出す
 米国連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)は現地時間20日、爆発したサウスウエスト航空のエンジンと同型エンジンについて、緊急耐空性指令 (AD)を出しました。しかし、両者の指令には多少の違いがあります。「FAA」は緊急に1回限りの超音波による点検を要請していますが、くり返しの点検については後日、新しい緊急耐空性指令 (AD)を出すものと見られています。これに対して「EASA」は納入されてからエンジン使用3万サイクルを超えたものについて、20日間以内の点検を指示しています。これに該当するエンジンは世界で約680台ある、とされており、メーカーのCFMインターナショナルでは3万サイクル毎の点検を推奨し、2万サイクルを超えたエンジンについては8月末までの点検を推奨しています。

@ブータンの「Drukair」がA320neo型機1機を発注
 ブータンの「Drukair」はエアバスにA320neo型機1機を発注しました。


*4月20日

@「飛行時間制限は開港時約束遵守せよ」と森田知事に要請、芝山住民団体
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、芝山町の住民で作る「空港機能強化案から生活を守る会」は昨日、千葉県庁を訪れ森田知事宛の、成田空港機能強化計画に盛り込まれた空港運用時間延長計画に反対し、空港運用時間を「午前6時〜午後11時」とする開港時の約束を守るように求める要望書を提出しました。なお、同会は先月29日にも同様の要望書を国土交通大臣宛てに提出しています。(2018年3月30日の出来事参照)

@ NAA が第3ターミナルの拡張を計画、2020年代前半に1500万人対応へ
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は2020年代前半をめどに、第3ターミナルの拡張をする方針を固めました。現在、第3ターミナルの南側にある日本航空が使用している第5貨物ビルを改装して、第3ターミナルを拡大し、旅客処理能力を現在の年間750万人から、倍の1500万人とする計画です。現在、日本航空と協議を進めており、交渉は進展している、とのことです。しかし、第5貨物ビルの撤去などがあるため、オリンピック・パラリンピックには間に合わないことになります。このため、 NAAでは当面、2019年夏までに、(1)到着ロビーの増築による出発動線と到着動線の分離、(2)スマートセキュリティの導入、(3)インラインスクリーニングの導入を実施し、これにより、第3ターミナルの年間旅客数を900万人までに拡大できる、としています。

@国土がノックスクートの営業申請を許可、6月1日から成田=バンコク線就航
 国土交通省は今日、タイのLCC 「ノックスクート」から出されていた「外国人国際航空運送事業」申請を許可しました。これにより、6月1日から成田=バンコク線をB777-200型機を使い、1日1便で就航します。
【コメント】同航空はタイが ICAO の「重大な安全上の懸念(SSC)」を解除される前には、タイ人だけのチャーター便として、時々、成田空港に来ていましたが、解除されて、正式に日本に就航できることになったのですね。写真は第2ターミナルに駐機するノックスクート機です。

@成田空港のゴールデンウイーク利用者予測は6.1%増に
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、4月28日〜5月6日までのゴールデンウイーク中の成田空港出入国者推計を発表しました。それによりますと出国旅客数は前年同期比(以下同じ)6.9%増の450300人、入国旅客数は5.3%増の417000人で合計旅客数は6.1%増の867300人となっています。これで、3年連続の過去最高になる見込みです。出国ピークは4月28日、入国ピークは5月6日の予定です。方面別では韓国や香港などの近距離とハワイが人気、とのことです。

@日本航空が6〜7月の燃油サーチャージャーを据置に
 日本航空は16日、6〜7月の国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを、4〜5月分と同じに据え置く、と発表しました。

@米国の NTSB 調査官がブレードの金属疲労によるひびを発見
 サウスウエスト航空機の事故続報ですが、爆発エンジンを調査中の米国国家交通安全委員会(NTSB)調査官は爆発したエンジンのブレードで、金属疲労による傷がついているのを発見しました。
 これらに基づき、NTSBとFAAは今後数週間以内に新たな調査結果を公表し、耐空性改善通報を出す、との見通しを明らかにしました。この通報では、一定の飛行回数毎にブレードの超音波検査が必要となり、不合格なものは全て交換が必要となるようです。

@今度はデルタ航空機でエンジン火災、無事緊急着陸
 現地時間18日午後6時頃、アトランタ発英国ロンドン行きのデルタ航空30便・A330-300型機が離陸直後に、右エンジンに火災が発生し、アトランタ空港に引き返し、午後6時34分に緊急着陸しました。着陸したときもエンジンからは炎と煙が見えました。乗客・乗員にケガはなかった、とのことです。


*4月19日

@ティーウエイ航空が5月31日から成田=仁川線を期間増便
 今日の「Fly Team」によりますと、韓国LCCの「ティーウエイ航空」は成田=仁川線を5月31日〜7月20日と10月3日〜27日まで、1日1便期間増便する、と発表しました。この期間は1日2便体制となります。
 写真は第2ターミナルに駐機するティーウエイ航空機です。

@「ファンボローエアショー」で MRJ をデモ飛行へ
 三菱航空機会社の水谷社長は昨日の記者会見で、7月16日〜22日に英国で開かれる「ファンボロー国際航空ショー」で、三菱リージョナルジェット(MRJ)のデモ飛行を初めて実施することを明らかにしました。今の所、「試験何号機にするか、また、派遣するのが1機になるか2機にするかは決まっていない」とのことです。現在の試験飛行時間がほぼ1900時間になり、今後の見通しについて、初号機納入の時期は「2020年半ばをぎりぎり守れるのではないか」と述べました。しかし、国土交通省や米国連邦航空局(FAA)の型式証明試験飛行についてはまだ始まっていないことを明らかにし、「何時始めるかは、当局が判断する事で、我々には決定権はない」と述べました。また、新たな受注の具体的な話しはなく、キャンセルについても話しは出ていない事を明らかにしました。米国の「パイロット労働協約範囲条項(スコープクローズ)」問題については、解決する見通しはなく、これに適合するMRJ 70型機の生産については従来通り「MRJ 90型機の初納入の1年後から本格的に始める」と述べましたが、「当面はMRJ 90型機に集中するが、時期の検討はしていく」としています。さらに、ファンボロー国際航空ショーの直前6月にはモーゼスレイク・フライトテスト・センターでの試験飛行を報道陣にも公開する予定、としています。

@爆発事故を起こしたエンジンは2年前にも同様の事故を起こしていた
 昨日載せた米国のサウスウエスト航空機エンジン事故の続報ですが、爆発したエンジンはCFMインターナショナル製「CFM56-7B型エンジン」で、サウスウエスト航空機の同型エンジンは2年前にも同様の事故を起こしていました。この時は緊急着陸したものの、幸い、けが人は出ませんでした。この事故の調査では、ファンブレードの一部に金属疲労が見つかり、米国連邦航空局(FAA)は検査の強化を図るように通達していましたが、義務化はされていなかった、とのことです。
 日本航空では使用している2機のB737型機エンジンについて、昨日中に点検を完了する、と述べています。
【コメント】日本航空以外にもB737型機を使っている国内の航空会社は多いのですが、このエンジンを使っている機体はないのでしょうか。

@FAA がトレント1000型エンジン搭載するB787型機のエンジン1基での飛行時間を制限
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間16日、B787型機に搭載されているロールスロイス社のトレント1000型エンジンの不具合について、エンジン1基で代替空港まで飛行出来る時間を現在の330分から、140分に引き下げました。これにより、エンジン1基が故障した場合に、エンジン1基で2時間20分以内に緊急着陸しなければならなくなり、路線によっては使うことが出来なくなる場合もあります。ボーイング社によりますと、現在運航しているB787型機の約4分の1が該当する、とのことです。
 また、国土交通省は17日、同様の耐空性改善通報(TCD)を出しました。トレント1000型エンジンは日本では全日空のB787型機が採用しており、同社の国内線用B787型機は影響がない、とのことですが、同航空では「洋上やシベリアを飛ぶB787型機は機材を替えて運航するので、欠航はない」としています。


*4月18日

@成田空港の3月輸出額が2ヶ月連続の前年同月比割れ
 東京税関が今日発表した「成田空港3月貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)5.6%減の1兆8億8500万円と2ヶ月連続の前年同月比マイナスとなりました。一方、輸入額は5.6%増の1兆1258億5700万円となっています。

@3月の訪日外客数は18.2%増と3月としての過去最高
 観光庁が今日発表した「3月訪日外客数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)18.2%増の260万7900人と3月としての過去最高となりました。一方、出国日本人数は3.5%増の180万7100人となっています。
【コメント】3月としての過去最高とは言え、2月の伸び率よりも5ポイント減となっていますね。

@11日に羽田空港で起こったタイ航空機の着陸やり直しを重大インシデントに
 国土交通省は昨日、11日午後11時50分頃、バンコク発羽田行きのタイ航空660便・B747-400型がC滑走路に着陸しようとした際に、羽田空港の北東約8km、高度約170mで、高度の異常低下を示す警報が作動し、着陸をやり直したトラブルを重大インシデントに認定しました。パイロットが羽田空港の位置を正確に把握していなかった可能性がある、とのことです。同機は、15分後に無事B滑走路に着陸しました。
【コメント】そのまま着陸したら滑走路手前の海に突っ込む可能性があったのでしょうね。羽田空港の複雑な管制が影響しているようにも思います。

@米国のサウスウエスト航空機が飛行中にエンジン大破し、1名死亡
 現地時間17日午前、米国のニューヨーク発ダラス行きのサウスウエスト航空1380便・B737型機が高度約9700mを飛行中に、左エンジンが大破し、フィラデルフィア国際空港に緊急着陸する事故が発生しました。このエンジン大破で機体が損傷し、客室の窓1個に穴が開きました。乗客・乗員149人のうち、1人が死亡し、7人が怪我を負いました。乗客によりますと、窓が壊れた際に、乗客が吸い出されそうになり、他の乗客が引き戻した、とのことですが、この乗客は死亡した、とのことです。緊急着陸した際、このエンジンから出火し消火作業が行われました。
【コメント】映像を見ますと、確かに主翼後部の窓1個に穴が開いています。


*4月16日

都合により、明日の更新が出来ません。

@「成田シャトル」が今日から「便指定予約」可能に
 WILLER EXPRESS JAPANと京成バスと千葉交通の3社が運行する「成田シャトル」は今日から、成田空港発の便で20分前までの「便指定予約」が可能になりました。ウエブ上での予約・決済になります。もし、飛行機が遅れて予約便に乗れなかった場合は、自動キャンセルになり、手数料無料で全額返金になります。「成田シャトル」は芝山町役場と成田空港各ターミナルと大崎駅西口を結んでおり、1日約20便を運航しています。この1年間で約20万人の利用があり、定時運行率は94%とのことです。
 写真は第3ターミナルのバスターミナルに停車中の成田エクスプレスです。

@ NAA が今日から「TOKYO NARITA JAPAN EXPLORER」(英語版)を開設
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日から、成田空港とつながる訪日旅行の情報サイト「TOKYO NARITA JAPAN EXPLORER」(英語版)を公開しました。中国語や韓国語や日本語サイトは7月初めに公開する、としています。


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