2018年4月前半の出来事
*4月15日
@資料室の「落下物事故とは」のページに2件を追加しました。
@成田空港の国内線の保安検査時間が半分に
今日のNHKニュースによりますと、大手航空会社では全国の主要空港の保安検査を迅速に進めるため、成田空港国内線保安検査場で実施した取り組みを参考に、改善を進めることにしています。成田空港の国内線保安検査所では手荷物検査待ちの準備卓列を最大10mにし、準備を早くしてもらうなどの対策で、従来は平均20分かかっていた時間を、約半分に短縮できた、とのことです。
*4月14日
@資料室の「騒音対策委員会関係」のページに、「第44回騒音対策委員会各部会質問項目」を追加しました
先月29日に開かれた「第44回騒音対策委員会」(2018年3月30日の出来事参照)での、各部会の質問事項をまとめてみました。メモを元にしていますので、部会の意図を忠実に再現しているかどうかは分かりません。なお、部会の質問通告は、2月頃に各部会が開かれ、まとめられるのが通例ですので、先月13日に開かれた四者協議会での合意以前の、まとめと言うことになります。
なお、本会の質問事項は13日の合意を受けて修正したものになります。国や千葉県や NAA の答弁につきましては、膨大になりますので、約半年後になる正式な議事録を待つことになります。 NAA に「議事録は大事な記録なので、もっと早く出して欲しい」と毎年要求するのですが、さっぱり早くなりません。また、「議事録を NAA のホームページに掲載して欲しい」という要求もくり返ししているのですが、こちらも、一向にやる気がないようです。
@成田エクスプレスの GW 予約が前年同期比1%減に
今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、JR旅客は昨日、ゴールデンウイーク中の新幹線や在来線特急などの予約状況を発表しました。この内、成田エクスプレスの予約は前年同期比1%減となっています。これについてJR千葉支社は「ゴールデンウイーク後半が昨年の5連休から4連休になり、成田空港から海外に行く利用者が減っているのでは」と分析しています。
@ R&R 社がトレント1000型エンジンの追加点検を要請
13日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ロールスロイス社はB787型機に使われているトレント1000型エンジンの、「Package C圧縮機」の耐久性問題に関して、「追加の点検が必要になる」との注意を発しました。
【コメント】全日空のB787型機もこのエンジンを使用しています。
*4月13日
@第1ターミナルの「P 1」立体駐車場工事が大分進んでいました
昨日、成田空港に行ったときに、工事中の第1ターミナル「P1」駐車場の、新立体駐車場工事の様子がターミナル連絡バスからよく見えました。1月23日の出来事で書いた時には、「P1」駐車場の既存の立体駐車場屋上から見ないと、中の様子が分からなかったのですが。しかし、結構大きな立体駐車場ですね。夏休みには使えるようになると思いますので、第1ターミナルへの駐車も大分楽になるのではないでしょうか。
@全日空のDHC8-400型機がエンジンカバーの一部を落とす
昨日午前8時半頃、大阪発松山行きの全日空1633便・DHC8-400型機の到着後点検で、左エンジンを覆っているパネルの1枚が脱落していることが分かりました。パネルはアルミ製で、縦26cm、横17cm、重さ200gとのことです。松山空港と大阪空港を点検しましたが見つからず、飛行中に脱落したものと見られています。この影響で松山発中部行きの1822便が欠航となりました。
【コメント】またまた、全日空機ですか。続きますね。
@スカイマークの3月欠航率は0.5ポイント悪化、遅延率は3.2ポイント改善
スカイマークが発表した「3月運航状況」によりますと、欠航率は前年同月比(以下同じ)0.5ポイント悪化の0.6%、定時出発遅延率は3.2ポイント改善の5.8%となりました。
*4月12日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」2例目が発生
昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」2例目が発生しました。
・2例目 広島発成田行きの春秋航空 ・日本624便・B737-800型機が、前便での成田空港の悪天候による、管制制限のために遅れた玉突き遅延により、午後11時24分に、B滑走路に北側から着陸したものです。
@ドバイ王室専用機が駐機していました
今日、成田空港に行ったところ、ノイズサプレッサー前の駐機場に、白いB747型機が停まっていました。登録番号が「A6-HRM」だったので、これを手がかりに調べたところ、この機体はアラブ首長国連邦のドバイ王室が使っているもののようです。ただ、気になるのは英語版の「wikipedia」を翻訳したものを読んだところ、「この航空会社は、アラブ首長国連邦のドバイ政府の準軍事航空会社です。この航空会社は、ドバイ王室、すなわちドバイのエミール、政府関係者によって使用されています」と書かれていることです。誰か分かりませんが、要人を乗せてきたのでしょうね。羽田空港や中部空港にも来たことがあるようです。
@国土が成田空港舗装工事で談合した9社を指名停止処分
国土交通省は昨日、成田国際空港株式会社(NAA)が発注した、滑走路などの舗装工事について、公正取引委員会から独占禁止法違反で排除措置命令を受けた9社について、指名停止処分にすることを発表しました。
@シンガポール航空が5月19日から成田=シンガポール線にB787-10型機を投入
今日の「Fly Team」によりますと、シンガポール航空は5月19日から成田=シンガポール線の午前便にB787-10型機を投入する、と発表しています。
@フジドリーム機が鳥衝突の可能性で引き返し、点検で異常なし
今日の中日新聞によりますと、今日午前7時10分頃、名古屋発花巻行きのフジドリーム351便・E170型機が離陸直後に鳥が近づき、衝突した可能性があったため、名古屋空港に引き返し、点検を行いました。点検では衝突の痕跡や異常は見つからず、55分遅れで再出発しました。
*4月11日
@ジェットスター ・J とバニラが使用機登録
国土交通省が発表した「3月航空機登録動向」によりますと、成田空港関係では16日にバニラ・エアの15号機となる「JA15VJ」が、20日にジェットスター・ Jの22号機となる「JA22JJ」機が、また、28日に全日空の「JA898A」が新規登録されています。
@「国際観光旅客税」が来年1月7日から徴収
今日の参議院本会議で、観光分野の政策に充てる財源を確保するための「国際観光旅客税」法案が可決成立しました。これにより来年1月7日から、日本から出国する2才以上の全ての人から、1人1000円が徴収されることになりました。航空料金などに上乗せされることになります。
@ゴールデンウイークの旅行動向、旅行者数は1%増と過去最高
JTBが昨日発表した「ゴールデンウイーク旅行動向」よりますと、今年のゴールデンウイークに旅行に出かける人は前年同期比(以下同じ)1%増と、過去最高の2443万人になるみこみ、とのことです。旅行消費額は2.8%増の1兆174億円になる見込みです。海外旅行人数は0.7%増、国内旅行は1%増となる見込みです。この背景には今年のゴールデンウイークが最大で9連休となる日並びの良さと、景気の持ち直しがある、としています。
@スカイマークの3月搭乗者数が今年度初めての減少
スカイマークが明らかにした「3月輸送実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)0.4%減の63万1520人となり、搭乗率は3.0ポイント減の87.2%となりました。搭乗者数は今年度初めての減少となりました。
@韓国の位置把握の足輪はめた性的暴行容疑者が海外逃亡、日本にも
昨日の「livedoorニュース」によりますと、韓国の朝鮮日報は、性的暴行容疑で逮捕請求され居場所を把握できる電子足輪をはめられた男が、裁判所が逮捕請求を棄却した隙に逃亡した、と伝えています。男は仁川空港に行き、種々の嘘をついてベトナムのホーチミン行きの航空機に搭乗して逃亡を図りました。逃亡に気付いた警察当局はベトナム当局に連絡をとり、男はホーチミンの空港で拘束され、強制送還されました。このような電子足輪をはめた性犯罪前科者が海外逃亡したのは初めてではなく、今年3月末に金浦空港から関西空港に逃亡した男は、現在も捕まっていません。
@エンブラエル社とボーイング社の提携交渉が進展か
今日のブルームバーグジャパンによりますと、ブラジルの国防相は現地時間10日、エンブラエル社とボーイング社の提携交渉について、「合意に近づいている。手短に言えば、おそらく何らかの縁組があるだろう。資産の総合共有、部分的共有、資産の切り離しなど、どのような形態の縁組になるかは尋ねないでほしい」と述べました。
【コメント】 MRJにとっては良い話しではありませんね。 MRJのライバル機になるE190E2型機は、機体重量が米国の「パイロット労働協約範囲条項(スコープクローズ)」の制限を超えているために、座席数を減らすことでこの制限をクリアーする交渉を行っているようです。
@ライオン・エアがB737MAX10型機を50機発注
インドネシアのLCC 「ライオン・エア」を傘下に置くライオングループは現地時間10日、ボーイング社に対してB737MAX10型機50機を発注した、と発表しました。
@スカンジナビア航空がA320neo型機35機を追加発注
スカンジナビア航空は現地時間10日、A320neo型機35機を追加発注しました。これで、同航空のA320neo型機発注数は計65機となります。さらに同航空は15機のA320neo型機をリースで導入し、2023年には80機のA320neo型機を運航する、としています。
*4月10日
@機能強化計画は需要から考えて本当に必要なのか?
NAA が毎月発表する「空港運用状況」を見ますと、発着回数の伸びに鈍化の傾向が現れています。そこで、下記のような表を作ってみました。
成田空港 成長率別の総発着回数
成長率
|
2017年度
|
2018年度
|
2019年度
|
2020年度
|
2021年度
|
2022年度
|
2023年度
|
2024年度
|
2025年度
|
2026年度
|
2027年度
|
2028年度
|
2029年度
|
2030年度
|
2%
|
25.0
|
25.5
|
26.0
|
26.5
|
27.0
|
27.6
|
28.2
|
28.7
|
29.3
|
29.9
|
30.5
|
31.1
|
31.7
|
32.4
|
3%
|
25.0
|
25.8
|
26.5
|
27.3
|
28.1
|
29.0
|
29.9
|
30.7
|
31.7
|
32.6
|
33.6
|
34.6
|
35.6
|
36.7
|
4%
|
25.0
|
26.0
|
27.0
|
28.1
|
29.2
|
30.4
|
31.6
|
32.9
|
34.2
|
35.6
|
37.0
|
38.5
|
40.0
|
41.6
|
5%
|
25.0
|
26.3
|
27.6
|
28.9
|
30.4
|
31.9
|
33.5
|
35.1
|
36.9
|
38.8
|
40.7
|
42.8
|
44.9
|
47.1
|
(発着回数の単位は万回)
これは、総発着回数の前年度比伸び率を2〜5%で概算したものです。今年度(2017年度)はまだ確定していないのですが、おおよそ25万回として計算しました。これを見て分かるとおり、総発着回数が30万回に達するのは、2%で2026年度、3%で2023年度、4%で2022年度となります。
機能強化計画の言う「50万回」に達するのは、5%の伸び率としても2031年度以降となります。2%の場合は2040年度近くになり、「今から22年もあと」と言うことになります。
下図は NAA が発表している需要予測ですが、これを見ますと、30万回に達するのは2022年度となっているようです。上の表のピンク色の部分です。この時の年平均伸び率は「4%」になります。
この「伸び率4%」が妥当と言えるでしょうか。下表は2011年度〜2017年度までの実際の総発着回数伸び率です。
成田空港総発着回数の伸び率
年度
|
2011年
|
2012年
|
2013年
|
2014年
|
2015年
|
2016年
|
2017年
|
成長率
|
-2.0%
|
13.0%
|
7.0%
|
1.0%
|
3.0%
|
4.0%
|
(3.0%)
|
(2017年度は2月まで)
2012年度の伸び率は2011年の東日本大震災で前年度の総発着回数が減少した反動で、これは、例外と言えます。訪日外国人客が急増した2016年度は4%となっていますが、今年度は3月の統計がまだ出ていませんので、確定ではありませんが、3.0%です。しかも、昨年前半は4〜5%の伸び率でしたが、この数ヶ月は1〜2%となっており、下降傾向が見られます。
NAA が言っている「年間伸び率が4%」は明らかに過大予測です。
この結果ら見ると、騒音下住民の生活や健康や命を犠牲にする「運用時間拡大計画」や「第3滑走路の建設」がなくても、成田空港の堅実な成長は出来るはずです。
山梨県は今年から、富士五湖の一つ「西湖」に生息する絶滅危惧種の「クニマス」を保護するために、西湖での水上バイクやモーターボートなどの使用を禁止としたそうです。理由は水上バイクやモーターボートなどの騒音が『イワマス』の生息環境を害するため、とのことです。
国や成田国際空港株式会社(NAA)は、「成田空港の騒音下住民は『クニマス』にも劣る」と言うのでしょうか。
@5月8日にA滑走路北端付近の空港用地拡大についての公聴会
国土交通省は昨日、A滑走路北端付近にホールディングベイ機能を持つ誘導路等を整備する成田国際空港株式会社(NAA)の申請(2018年3月16日出来事参照)を受けて、5月8日に公聴会を開催すると官報で公示しました。会場は成田市大栄公民館で、午後2時からになります。公述と傍聴の申請は今月20日(金)午後5時まで、となっています。
@世界の「混雑国際空港ランキング」で成田空港は18位
国際空港評議会(ACI)は現地時間9日、2017年の世界混雑空港ランキングを発表しましたが、「国際線混雑空港の部」で成田空港は前年と同じ第18位でした。さらに、国貨物取扱量では、前年と同じ8位でした。また、国内線も含めた「混雑空港部門」では羽田空港が第4位と順位を1ランク上げました。
@大韓航空機が関西空港で胴体後部を滑走路に擦る
運輸安全委員会は今日、昨日午後9時33分頃、済州発関西行きの大韓航空733便・B737-900型機が着陸する際に、胴体後部を滑走路に接触させていたことを明らかにしました。胴体後下部やテールスキッドに擦り傷が残されていました。これを受けて、同委員会は航空機事故に認定し、今日、調査官3人を関西空港に派遣しました。パイロットは「1回目に着陸した際に、大きくバウンドしたため、着陸をやり直した」と話しています。同機は2回目の着陸で無事着陸し、乗客・乗員99人にケガはありませんでした。
@「成田空港から郷土とくらしを守る会の歩み」に、2015年6月16日〜2018年3月31日分を追加しました。
@「航空機騒音の影響に関する調査・アンケート等リンク集」に2件を追加しました。
@日本航空がトリップアドバイザーの「世界の人気エアライン2018」で4位に
世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が今日発表した、トリップアドバイザー上で旅行者に高く評価されたエアラインをランキング化した「トラベラーズチョイス世界の人気エアライン2018」によりますと、1位がシンガポール航空、2位がニュージーランド航空、3位がエミレーツ航空、4位が日本航空、5位がエアバー航空となっています。
写真は日本航空が使う第2ターミナルのサテライト東側です。第2ターミナルには主にワンワールドの航空会社が集まっています。
*4月8日
@上記の、ホームページ前文を書きかえました。
@エールフランスのストライキで今日のAF276便が欠航
現在、賃上げを巡る紛争からエールフランスのストライキが行われていますが、今日の成田発パリ行きAF275便が欠航となっています。今朝到着のパリ発成田行きAF276便はほぼ定刻に到着しています。組合側は進展がない場合には、さらに6日間のストライキを行う可能性を示唆しています。
@三菱重工のCFO 「MRJ のために1円もお金を借りていない」
7日の日刊工業新聞「ニュースイッチ」によりますと、三菱重工CFO 小口正範 氏は同紙のインタビューで三菱リージョナルジェット(MRJ)について、「 MRJ のために1円もお金を借りていないし、(開発子会社である)三菱航空機の資本も一切増強していない。 MRJ の単年度キャッシュフローは16年度にピークを迎えると考えていたが、少し後ろにずれている。20年度までに開発を完了するつもりで、こうなれば投下資金も減少していく」と述べました。
@アメリカン航空がB787型機47機を発注、A350型機はキャンセル
アメリカン航空は現地時間6日、ボーイング社に対してB787型機47機を追加発注しました。B787-8型機が22機、B787-9型機が25機となります。一方、合併前にUSエアウェイズが発注していたA350型機22機をキャンセルしたことも発表しました。
写真は第2ターミナルに駐機するアメリカン航空のB787型機です。
*4月7日
@着陸した全日空機のタイヤ表面ゴムが 4mも剥がれる
昨日午後1時半頃、シカゴ発成田行きの全日空11便・B777型機の到着後点検で、右主脚タイヤ1本の表面ゴムが幅約60cm、長さ約4mにわたって剥がれているのが見つかりました。剥がれたゴムの重さは約5Kgになります。国土交通省成田空港事務所では安全点検のため、A滑走路を約15分間閉鎖して、点検しましたが、見つかりませんでした。着陸には影響がなかったとのことです。
@成田空港の強い横風で、運用時間を30分延長
成田空港では昨日、強い横風のため多くの便に遅延が発生しました。このため、空港の運用時間を午後11時30分まで延長しました。これは「緊急事態」による「カーフュー弾力的運用」でしたが、午後11時以降に離着陸した便は1便だけでした。最終便は午後11時12分でした。なお、成田空港の昨日の最大瞬間風速は午後1時54分の南西の風・21.6mでした。
@海外メディアも報道、着陸できない便
昨日午後、成田空港の強い横風のため、着陸できずに羽田空港に着陸した便があった、とのことです。
韓国の中央日報によりますと、現地時間午後2時半頃に釜山を出発した成田行きのエアプサン114便は強風で成田空港に着陸できず、一時、中部空港に着陸しました。午後8時57分頃、中部から成田空港に向かいましたが、またもや、強風に阻まれて着陸できずに、今日午前1時20分に羽田空港に着陸し、羽田空港から入国しました。
また、「recordchina」によりますと、台北発成田行きのエバー航空196便・B777型機は午後7時40分頃に成田空港で複数回着陸試みましたが、着陸できず燃料不足に陥ったため、羽田空港に臨時着陸し、燃料を補給しました。そして、再び、成田空港に向かい午後10時30分頃に無事着陸しました。
両機とも、折返し便は欠航となりました。国際線の規則では、緊急トラブルによる着陸で飛行機が再度飛び立てないような状況を除き、予定外の空港から入国することができないと決められている、とのことです。
【コメント】エアプサン機の場合は成田空港の「カーフュー弾力的運用」の門限にも間に合わなかったのか、パイロットの勤務時間がオーバーしたのかの理由で、羽田空港で入国となったのでしょうね。
@韓国 LCC 「ジンエア」が7月21日から成田=グアム線を1日1便運航、ただし、 HIS 運航便
昨日のトラベルビジョンによりますと、韓国LCC 「ジンエアー」は、7月21日〜10月24日に成田=グアム線に、チャーター便を、1日1便運航します。 HISの貸し切りとなります。従って、一般客は使えません。機材は189席のB737-800型機を使う、とのことです。
@国土が予約少ない便の運休を認める方針
今日の「Aviation Wire」によりますと、国土交通省は国内線で、航空会社が予約の少ない便を運休とすることが出来る「経済減便」を認める方針、とのことです。今月中に正式に発表する、としています。ただし、予約画面で「運休や運航スケジュールの変更があり得る」などのホップアップの表示や、運航日の7日前までの国土交通省への届出や、予約者への7日前までの連絡や、運休する便が出発する前後3時間以内に、自社で運航する同一路線便があることを条件としています。この条件を見ますと、運航便数の多い大手航空会社でないと、適用が難しいようです。
【コメント】 LCC が多数便を運航する幹線では可能かも知れませんね。しかし、運休するような需要では 、LCC は路線維持そのものが難しいかも知れません。搭乗率が70%もあるのに「赤字だから」と運休にされては乗客は困ります。
*4月6日
@「資料室」に新しい署名簿「成田空港の飛行制限時間は開港当初の約束を守って下さい」を PDF ファイルで載せました。
@成田空港3月の総貨物取扱量が0.01%増と、かろうじて24ヶ月連続プラス
東京税関が昨日発表した「成田空港の3月貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)0.01%増の20万4546トンと、かろうじてプラスとなりました。24ヶ月連続の前年同月比プラスとなります。積込量は5.3%増と24ヶ月連続の前年同月比プラス、この内、輸出量は16.9%増となっています。一方、取卸量は4.6%減となり、5ヶ月ぶりの前年同月比マイナスとなりました。輸入量は0.7%増となっています。
【コメント】長らく好調だった国際貨物需要も潮目が変わってきたのでしょうか。これに、米中貿易紛争が深刻になると、一気に冷え込むのではないでしょうか。
@ NAA が収賄事件の防止策最終案を公表
今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は同社元上席執行役員の収賄事件を受けた再発防止の最終案とりまとめを公表しました。それによりますと、少額随意契約制度の運用を改善することや、従業員の不正行為の余地を排除するため、物品等調達について 2018 年夏頃までに電子購買システムの導入を検討する方針を盛り込んでいます。また、法令・規定に対する遵守意識の醸成、長期間同一ポスト任用の見直し、自由に意見交換ができる企業風土の形成なども盛り込まれています。なお、この元上席執行役員は、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、追徴金60万円の有罪が確定しています。
@運輸安全委員会がピーチ重大インシデントの情報提供公表
運輸安全委員会は2日、福岡空港におけるピーチ・アビエーション機の重大インシデントについて、情報提供を公表しました。内容は4月3日の出来事に書いたとおりです。
【コメント】今後の調査は、どうしてピンが脱落したのか、に移るのでしょうね。ナットなどの部品の金属疲労などによる破損か、整備不十分による緩みの発生などになるのでしょうか。まさか、ナットがはずれていたのを見落とした、なんてことはないですよね。
@日本航空の旅客システムに2日にわたりトラブル
日本航空の旅客システムに2日にわたって不具合が発生しました。4日、5日の夕方、約1時間にわたり国内線と国際線の航空券、国内ツアー商品の購入、変更、取り消しができない状態になり、4日はこれに加えて「予約完了画面で発着時刻を誤って表示」「スケジュール変更や欠航などの通知メールを誤って配信」といった不具合が発生しました。不具合は解消していますが、原因は特定できていない、とのことです。
@ポルトガルのハイ・フライ航空がA380型機の導入を発表
ポルトガルの「ハイフライ航空」は現地時間5日、A380型機の導入を発表しました。初号機は今年半ばにも引渡を受ける予定です。同社は主にウエットリース(機体と乗務員をセットでリース)事業を展開しています。座席数は471席を予定している、とのことですが、リースする会社の要望によって変化し、最大では868席にも出来る、とのことです。引渡を受ける機体はシンガポール航空が初期に導入し、最近、退役させた機体とみられています。
写真は2013年8月13日に成田空港に到着した、シンガポール航空A380型機です。
*4月5日
@昨日の火事は反対派の団結小屋か
昨日午後2時20分頃、成田空港B滑走路南端近くの未買収地にある小屋と民家から火が出ました。火は約1時間20分後に鎮火しましたが、一時は煙が辺りに立ちこめました。航空機の運航には支障はなかった、とのことです。成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、燃えたのは反対派が建てた団結小屋ではないか、とのことです。通報した男性が、現場付近で枯れ草を燃やした際に、燃え移ったのが原因と見られています。けが人はいませんでした。
@タイガーエア台湾の客室乗務員2人が「はしか」に感染、成田便にも乗務
今日の「中央社フォーカス台湾」によりますと、台湾では先月末から「はしか」感染者が相次いでいる、とのことです。最初はタイから帰国した30代男性の感染で、この男性と接触したタイガーエア台湾の客室乗務員2人が感染していることが判明しました。この2人はすでに隔離されています。この客室乗務員は感染可能期間に成田便や関西便にも乗務しており、保健当局は接触した可能性のある人には接触後18日間の自主的な健康観察を求めている、とのことです。対象となる便は3月29日の台北発関西行き210便・同関西発高雄行き285便・3月30日の高雄発成田行き280便・成田発台北行き201便となっています。なお、最初に感染した男性は3月17日に沖縄旅行に行っていた、とのことです。
写真はB滑走路に着陸するタイガーエア台湾機です。
@23〜25日に NAA がホストで「ACIアジア太平洋地域総会」
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、今月23日〜25日に「第13回ACIアジア太平洋地域総会」を東京ベイ幕張ホールで開催する、と発表しました。ACIアジア太平洋地域の空港関係者等約500名が参加するとのことです。
@中国が米国の関税引き上げに対抗措置発表
中国は現地時間4日、米国の中国からの輸入品の一部関税を25%引き上げる措置に関する、対抗措置を発表しましたが、その中に、一部の米国製航空機輸入関税を25%引き上げる、と発表しました。対象となる航空機は15〜45トンの狭胴機ですが、B737MAX型機は含まれないとしています。しかし、この措置が何時発効するかは明らかにされておらず、中米の交渉余地を残しているようです。また、この貿易戦争の最も大きな影響は、世界景気の停滞を招きかねないことです。これにより、航空業界や旅行業界への影響が深刻になりかねない、とのことです。
@ジェットエアウェイズがB737MAX型機75機を確定発注
インドのジェットエアウェイズはボーイング社にB737MAX型機ファミリー75機を追加発注しました。この発注は2015年ドバイエアショーでの発注分を確定したもの、とのことです。
*4月4日
@昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」1例目が発生
昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」1例目が発生しました。
・1例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767型機が、前便でアモイ空港の管制制限により遅れた玉突き遅延のために、午後11時54分にB滑走路から南に離陸したものです。
@成田空港近くで火災、大量の煙も運航には影響ない
共同通信によりますと、今日午後2時過ぎ、成田空港近くで火災が発生し、大量の煙が出ている、とのことです。しかし、運航には支障は出ていないそうです。
@28日に着陸したインド空軍機に乗っていたのはインド外務大臣?
今日の「sorakara-gonのブログ」さんによりますと、「28日に成田空港に着陸したインド空軍機に乗っていたのは、インドのスシュマ・スワラージ外務大臣だった」とのことです。30日には官邸で安倍総理大臣を表敬訪問しており、この空軍機は30日に成田空港を飛び立った、とのことです。
【コメント】乗っていたのが外務大臣であれ、この機体は紛れもないインド空軍所属機です。「このような細かいことをいちいち言うな」という人もいるかも知れませんが、「このくらいは良いだろう」と許しておくと、際限なくエスカレートする事になります。取極書の約束があり、軍事的利用に対してその都度抗議し、約束の再確認をしてきた行動があったからこそ、約40年にわたり、成田空港はあからさまな軍事利用がなされなかった、と思うのです。
@国土の今年度空港別事業費の成田空港分は52億9000万円
国土交通省は今年度空港別事業費内訳を明らかにしました。成田空港関係では総額52億9000万円で、今年度から行われるターミナル改修費半額補助、庁舎耐震対策、CIQ施設整備費などとなっています。なお、国は今年度から空港のターミナル改修工事費の半分を補助することになったそうです。
@周辺市町の商工団体が「機能強化の早期着工」を要望
今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田商工会議所や周辺市町の商工会などで構成する「成田第3滑走路実現する会」と「成田空港の機能拡充と地域経済の活性化を実現する会」は昨日、国土交通省を訪れ、機能強化計画の1日でも早い着工を求める要望書を提出しました。
@「ピンは結構大きいのです」と読者情報
ピーチのタイヤトラブルについて、読者から情報がありました。このピンは直径2cmで長さ12cmの鋼鉄製だ、とのことで、「結構大きいんです」とのことでした。確かに、これでは「小さなピン」とは言えませんね。当たり所が悪いと命にもかかわりそうです。なお、1992年にオランダのスキポール空港を飛び立った、エルアル航空のB747型機貨物機が、エンジンを翼に取り付けている「ヒューズ・ピン」の複数が疲労破損してエンジン2基が脱落し、操縦不能となって、空港近くのアパートに墜落し、地上住民39人が亡くなる事故があった、とのことです。
@1月の海外旅行取扱額は8.3%増、国内旅行取扱額は0.3%減
観光庁が今日発表した「1月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)8.3%増、外国人旅行取扱額は10.5%増、国内旅行取扱額は0.3%減となっています。
@欧州の航空管制システムにトラブルで約1万5000便が遅延
現地時間3日、ヨーロッパ域内の航空管制システムに障害が発生しました。欧州航空航法安全機構(ユーロコントロール)では「この影響で域内を飛行する予定の約半分となる1万5000便に遅れが発生する」としています。同機構では管制能力の約10%を引き下げる措置を講じています。飛行の安全性には支障はなく、3日夜遅くには正常化する、としています。
@ ALC がB737MAX8型機8機を追加発注
エア・リース・コーポレーション(ALC)は現地時間3日、ボーイング社にB737MAX8型機を8機発注しました。これで、同社のB737MAX型機の発注総数は138機となります。
*4月3日
@マンダリン航空が6月14日から成田=台中線を開設
今日の「Traicy」によりますと、チャイナエアラインの子会社である「マンダリン航空(華信航空)」は、6月14日から成田=台中線に就航することを明らかにしました。1日1往復となります。
@香港発の UA 機が酸素マスク下りて成田空港に緊急着陸、先月31日
国土交通省が昨日発表したところによりますと、先月31日午後8時頃、香港発ダラス行きのユナイテッド航空126便・B777型機が成田空港に緊急着陸しました。同機は午後5時55分頃、東シナ海を飛行中に、客室内の酸素マスク6個が下りるトラブルがあり、点検のために緊急着陸したものです。同機は点検後、ダラスに向かいました。
@スクートが昨日から成田=台北=シンガポール線を増便
スクートが昨日から、成田=台北=シンガポール線を週3便増便しました。これで、同路線は週10便となります。
@成田空港内保育ルーム「たんぽぽ」が1日から定員増
NAAは今日、1日より空港内保育ルーム「たんぽぽ」が定員を増加したことを告知し、0歳児及び1〜5歳児の入園を随時受け付けていることを明らかにしています。
@ピーチ機前輪部品のピンが着陸時に脱落し、前輪が横向きに
運輸安全委員会は昨日、先月24日に福岡空港で発生したピーチ・アビエーションのパンク事故について、前輪部品のピン1本が脱落していた、と発表しました。このピンの脱落で、操縦席のステアリング操作が前輪に伝わらなくなり、車輪が横向きになった事からパンクした、としています。脱落したピンは福岡空港の滑走路上で見つかりましたが、ピンを止めていたナット、ロックプレート、ワッシャー、ボルトは今の所、福岡空港や出発地の関西空港でも見つかっていない、とのことです。 国土交通省はこの報告を受けて、各航空会社に同部品を点検するように通達を出しました。
【コメント】たった、小さなピン1本の脱落で、このような事故が起こるのですね。今回はこの程度の事故で幸いでした。脱落した部品が人に当たらなくても、脱落トラブルを甘く見てはいけませんね。
@スェーデンが二酸化炭素削減のため 「航空税 」を創設
昨日のAFP通信日本語版によりますと、スェーデン政府は現地時間1日から、同国発の航空便旅客に対して「航空税」の徴収を始めました。目的は二酸化炭素の排出量を最小限に抑えるため、とのことです。税額は行き先により60〜400クローナ(約760〜5000円)となります。ダーゲンス・ニュヘテル紙の調査によりますと、同国国民の53%が導入に賛成している、とのことです。
【コメント】日本でも 「騒音税 」を導入し、騒音地域の民家移転などの街づくり振興策にあててはいかがでしょうか。
*4月2日
@2017年度の「カーフュー弾力的運用」は97件
先月30日深夜に発生した「カーフュー弾力的運用」97例目で、2017年度の「カーフュー弾力的運用」発生件数が97件に確定しました。前年度(2016年度)比14件減となっています。一昨年度(2015年度)に較べると32件増となっています。
@反対同盟北原派が全国総決起集会
昨日、成田市内の公園で反対同盟北原派の「第3滑走路粉砕」などを掲げた、全国総決起集会が開かれました。主催者発表で約700人が参加した、とのことです。
@騒防法の施行令一部改正で家庭内保育所などが防音工事助成対象に
国土交通省は先月30日、「公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律施行令の一部を改正する政令」を公布し、今月1日に施行しました。これによりますと、防音工事の助成対象となる公共施設として「家庭内保育所」「小規模保育所」「事業内保育所」「病児保育所」が追加されました。また、羽田空港の都心新ルートに対応した航空機騒音の強度及び頻度の基準を追加しました。
@3月のアクセス数は22,166回でした。
@先月28日深夜、インド空軍のビジネスジェット機が成田空港に着陸【訂正】
今日の「sorakara-gonのブログ」さんによりますと、3月28日の午後10時57分にインド空軍所属のエンブラエル・ビジネスジェット・機体番号「K3601」機がビジネスジェット用スポットに到着した、とのことで、約50枚の写真と共に書かれています。
【コメント】これは明らかに「軍事的利用」と思われます。本会と当時の運輸大臣・丹羽喬四郎氏と成田国際空港株式会社(NAA)の前身である空港公団総裁・今井 榮文氏との間で締結された「取極書」の約束に違反しています。取極書の第3条では「第三条 平和塔等の遷座、移転にあたつて、乙等は次の事項を約束する。一 新東京国際空港は純然たる民間空港てあり、安保条約およぴこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。」となっています。
@ NAA が今日から落下物補償制度を導入
成田国際空港株式会社(NAA)は今日から落下物の補償制度を導入しました。細かいことは2018年3月24日の出来事を見て下さい。また、落下物対策などは26日に国土交通省が発表した「落下物対策の強化策(報告書)」や「落下物対策総合パッケージ」を見て下さい。