2000年6月の出来事
*6月30日
@運輸省が自家用ジェット機の羽田空港使用を解禁
運輸省は昨日、羽田空港の早朝・夜間の企業の自家用ジェット機乗り入れ解禁を正式に発表しました。7月の日米財界人会議の分は成田空港の受け入れが決まりましたので、実際の運用はその後になるものと思います。
@日本エアシステムの機長らに行政処分
運輸省は2月に起こった羽田空港誤認着陸事故機の機長・副操縦士と3月に青森空港で起こったオーバーラン事故機の機長の3人に対し、業務停止10日間の行政処分を発表しました。
@関西空港が国内線着陸料を割り引き
関西空港は国内線の関西空港を利用する新規路線に限り、2年間の限定で着陸料を割引することを正式に発表しました。1年目は40%、2年目は20%の割引をこの4月にさかのぼって実施するそうです。関西空港利用便を増やす策の一つです。
@ボーイング社がサウスウエストから290機を受注
ボーイング社はサウスウエスト社からB−737型機を確定で94機、オプションで196機受注したことを明らかにしました。これにより、劣性だったエアバスとの受注競争に一気に水をあけることになります。従って、B−737の生産を月24機から28機に増やすそうです。
*6月29日
@日米財界人会議の自家用ジェット機受け入れは成田空港で決着
日米財界人会議に出席するために日本に飛んでくるアメリカの自家用ジェット機の受け入れは成田空港にする、と言うことで決着しました。千葉県は今日、成田空港周辺市町村で作る成田空港圏自治体連絡協議会を開き、羽田空港の国際化を阻止するために、今回の自家用ジェットの受け入れを認めるように要請しました。協議会は「今回に限り、午後11時以降の便も含めて了承する。」と言う事で決着しました。千葉県はこれを運輸省に伝え、運輸次官が正式に今回は成田空港で受け入れることを発表しました。ただ、運輸省は「『今回限り。』と言うわけには行かない。」として、今後も成田空港での受け入れを認めるように、千葉県に要求している模様です。
@トヨタが航空機エンジンメーカーと提携を模索
トヨタ自動車は小型機用の航空機エンジン開発のため、航空機エンジンメーカーとの提携を模索していることを明らかにしました。提携先としてはアメリカのテキストロン・ライカミング社が有力視されています。トヨタは小型航空機の分野への進出を目指しています。
*6月28日
@国際ビジネスジェットの羽田空港乗り入れ結論持ち越す
昨日、7月にある日米財界人会議に出席する財界人が自家用ビジネスジェットで来日するのに備えて、羽田空港での受け入れを検討する会議が持たれましたが、結論が持ち越しとなりました。これは、千葉県が現在、1日3機となっている成田空港への受け入れを拡大する方針を出したためです。運輸省が千葉県に対して「成田空港での受け入れが難しい場合は、羽田空港で受け入れたい。」と打診してきたのに対し、羽田空港国際化を懸念する千葉県が地元市町村を説得して、成田空港で受け入れる方針を出したものです。運輸省からの打診では、最初、「20機程度」と言うもので、千葉県はこれで地元自治体に了解を取りましたが、最近になり、「全部で29機、深夜便も3便」との連絡が入り、再度の了解が必要となりました。しかし、地元自治体の首長の中には「詳しい話がない。」と困惑するものもあり、慎重な姿勢を崩していませんが、千葉県は今日中に了解を取る意向です。騒音が激しくなる、飛行コース直下の住民は「これ以上、騒音は増やしてほしくない。なし崩し的な増便につながりかねない。過密ダイヤがさらに激しくなり、安全面でも心配だ。」との声も聞かれます。
@自衛隊輸送機が島根県沖の日本海に墜落か
今日午後2時35分頃、島根県の航空自衛隊美保基地を離陸し、訓練飛行に出た同基地所属のC1輸送機が同基地の北北西110Kmの日本海でレーダーから機影を消しました。航空自衛隊では墜落した可能性もあるとして、捜索に入りました。同海域で油や浮遊物を発見したとのことです。同輸送機には5人が乗り組んでいました。
@「主な航空機事故の12%は整備ミス」豪の調査官
オーストラリア交通安全局は整備士1400人を対象に調査した結果、整備士が日常的に、航空機の中への工具忘れ、誤った部品の取り付け、不適切な取り付け作業などを行っていることが明らかになりました。ATSBのホッブス調査官は「主要な航空機事故の12%、エンジンの不調による飛行時間の遅れの50%はメンテナンスミスだ。」と語りました。
*6月27日
@爆発物予告で全日空機が欠航
今日、午前7時40分頃、羽田空港ビルに「新千歳発7時50分の便に3個の爆発物を仕掛けた。」と言う電話がありました。これを受けて、新千歳空港の滑走路に向かっていた全日空50便を停めて、緊急避難を実施し、機内をくまなく探しましたが、爆発物は見つかりませんでした。この便は欠航しました。他の便には影響がありませんでした。
@全日空が関西空港発着の国際長距離便から撤退
全日空は関西空港発着の国際長距離便、関西空港ーロンドン線と関西空港ーフランクフルト線を廃止することになりました。これは、搭乗率は80%程度と高いものの、エコノミー席が中心で利益率が低く、高い空港使用料などで利益を出すのが難しいためです。このところ、関西空港から撤退する航空会社も多く、関西空港の経営が益々厳しくなっています。
*6月26日
@エアドゥが9月から2000円値上げ
エアドゥは9月から東京ー札幌線の運賃を2000円値上げして18000円にすると発表しました。同時に、片道16000円になる回数券(4枚綴り)を発行することになりました。
*6月25日
@昨日はコンピューターの調子が悪く、更新できませんでした。ニュースもなかったのですが。
@来週の日曜日に入場制限があります
来週の日曜日・7月2日に成田空港で入場制限があります。反対派の集会があるためです。送迎が原則的に出来ませんので、注意して下さい。問い合わせは0476-34-5140になります。
*6月23日
@アシアナ航空が福島ーソウル線を10月から増便
韓国のアシアナ航空は現在中型機で週3便運航している福島ーソウル線を10月下旬の冬ダイヤから週7便の運航に増便することを明らかにしました。ただし、機材は小型機とし、搭乗率の向上を目指します。現在の搭乗率は72.8%です。
@運輸省・建設省が中部国際空港の埋立を許可
運輸省と建設省は今日、中部国際空港建設のための海の埋立に対し許可を出しました。
@超大型機A3XXの生産開始を発表
エアバス・インダストリー社は今日、最大656人乗りの超大型機A3XXの生産開始を正式に発表しました。年末にも生産を開始し、2005年の納入を目指します。
@アンセット航空の買収を完了
ニュージーランド航空はオーストラリア第2のアンセット航空の残りの株式50%を買収し、全株式の買収が完了し、傘下に納めたことを発表しました。
*6月22日
@東京ー大阪シャトル便の運賃は新幹線並みに・全日空社長
今日、記者会見した全日空の社長は東京ー大阪のシャトル便について、「秋には新幹線に対抗した運賃にしたい。」と述べました。具体的には13000円から14000円で他社便に予約変更が出来るものとなるようです。
@中国の武漢で国内線旅客機が墜落
詳しいことは分かりませんが、中国の武漢郊外に中国の国内線旅客機が墜落し、乗員・乗客42人が死亡した模様です。
@デルタ航空とエールフランスが新航空連合結成へ
アメリカのデルタ航空とフランスのエールフランスは新しい航空連合の結成を発表するとのことです。これで、航空連合は4つになりますが、この新連合にはメキシコのアエロメヒコと大韓航空も参加し、スターアライアン・ワンワールドに次ぐ第3の規模になるそうです。
*6月21日
@「成田空港対策協議会声明」を資料のページに載せました
この声明を読んでの個人的な感想ですが、日本の航空政策の大局をみた正論と頷ける部分が多々ありました。
ただ、この正論はあくまでも成田市の経済発展の視点からのもの、と言う印象です。「成田空港対策協議会」が、成田市の商工業者の組織するものですから、それもやむ終えないと思いますが。
実際に日夜航空機騒音にさらされている人達に対する、具体的な提案には何もふれていません。住民対策として、円卓会議の流れを受けた「共生策」を上げていますが、これは、“一部の住民”が合意したものにすぎませんし、空港整備のための妥協の産物です。
“地域の振興”とは地域の経済の発展と共に、現に騒音に苦しめられている騒音地域住民への十分な対策(環境基準の早期達成などの)がなくてはならないと思います。この点が声明には欠けていると思うのです。
成田空港周辺の騒音対策は日本の中では進んだものであることは確かです。しかし、十分とは言えません。もし、「対策は十分にやっているではないか。これ以上、何が必要なのだ。」と言う人がいるとすれば、その人に「あなたは日本一対策の進んだ騒音地域に進んで住みたいと思いますか。」と聞きたいと思います。
@芝山鉄道ルート変更申請が認可
運輸省は昨日、芝山鉄道株式会社から出されていたルート変更計画の申請に対してこれを認めました。これにより、芝山鉄道の完成に向けて本格的な工事が始まります。認可後の記者会見で芝山鉄道株式会社の社長は開業を2002年10月とすること、現在東成田に乗り入れている京成電鉄の車両が全て芝山鉄道に乗り入れること、東成田から新駅までの運賃を190円とすること、駅名は公募することなどを明らかにしました。
@航空大練習機が胴体着陸
今日の正午頃帯広にある運輸省の航空大学校帯広分校の練習機が帯広空港に着陸後バランスを崩して胴体を滑走路に付けながら滑走しました。操縦していたのは練習生で教官は乗っていませんでした。練習生に怪我はありませんでした。この事故で、帯広空港は正午から午後2時55分まで閉鎖されました。
*6月20日
@騒特法がいよいよ発効
千葉県は今日の県報で、騒特法に基づく成田空港周辺の基本方針を告示しました。これにより、いよいよ騒特法の規制が効力を発効することになりました。基本的に民家や学校などの新築が禁止される「防止特別地区」は80WECPNLを目安として、設定されましたが、この地域に指定されると移転補償の対象になるため、住民の要望により拡げられ、騒防法の移転対象にならなかった民家が新たに305戸移転対象になりました。また、民家の新築が数百万円かかる自費の防音工事をしないと認められない「防止地区」は75WECPNLを基本に指定されましたが、こちらは住民が狭くすることを要望し、やや、狭くなりました。
@羽田空港の新着陸コースにヘリ業界が反発
今日の読売新聞によりますと、羽田空港の新滑走路の建設に伴い、新設される北側の渋谷方面から着陸するコースの新設に、ヘリ業界が反発しています。今まで、この周辺は固定翼の飛行コースがなく、ヘリコプターが自由に飛べる空域でした。所が、この新飛行コースにより、旅客機が通過するときにはヘリコプターが待避しなければならず、仕事がしづらくなると言うものです。ヘリ業界は「既得権を主張する。」としていますが、運輸省は「空に既得権などはない。」としています。
@フェアリンクが8月7日から運航開始
運輸省は今日、ローカル線に新規参入するフェアリンクの航空運送事業申請を正式に許可しました。これにより、フェアリンクは8月7日から仙台ー関西空港線に1日3往復の運航を開始します。
@サハリン航空が函館線を増便
サハリン航空は函館ーユジノサハリンクス線を昨日から増便し、週2便から週3便にしました。これは、夏場の需要増に対応するためで、7月17日からはさらに1便増便し、週4便体制にします。サハリン航空は小型プロペラ機(36席)で同線を運航しています。
*6月19日
@日本エアシステムが中国南方航空と共同運航
日本エアシステムが関西空港ー広州線で、中国南方航空と共同運航を10月末から始める事になりました。日本エアシステムと中国南方航空はこの路線をそれぞれ週に4便運航していますが、この内、3便を共同運航とします。これにより、両社とも毎日この路線に便を持つことになります。日本エアシステムでは福岡ー桂林線と成田ー広州線にも中国南方航空との共同運航を広げることにしています。これは、現在交渉中の中国団体観光旅行客の観光ビザが認められれば、需要が大幅に増加すると見込まれているためです。
@ロンドン・ヒースロー空港で大混乱
17日にロンドンのヒースロー空港のコンピューターシステムが故障しました。このために、空港は大混乱に陥り、17日には1250便中317便が飛べずにキャンセルになりました。18日には130便がキャンセルになりましたが、19日にはこの混乱も収まる見込みとのことです。
@ニューヨークのラガーディア空港で危うく衝突の危機
アメリカのワシントンポスト紙によりますと、12日にニューヨークのラガーディア空港の滑走路上で、着陸直後のUSエアのA320型機と離陸を始めた双発のビジネスジェットが滑走路の交差点で、危うく衝突しそうになりました。着陸して誘導路を走行中のUSエア機が交差点に入ったところ、別の滑走路から離陸を始めたビジネスジェットがUSエア機の上30m〜90mを通過したそうです。
*6月18日
@千葉県の騒音調査報告書未だ出来ず
前にも何回か書きましたが、例年なら10月頃に出来るはずの「新東京国際空港周辺航空機騒音実態調査報告書」の昨年分が未だもって、出来上がっていないようです。昨年の10月に出来るはずの報告書は「平成10年度」版ですから、半年以上遅れていることになります。先月の24日に千葉県の環境部の担当部署の方に電話で伺ったところでは、「今、印刷に入っている。」との事でした。開港当初の10年ぐらいは前年度版が翌年度の6月頃には出ていたのですが。調査内容が豊富になっているので、10月頃になるのはやむ終えないのですが、何とか、早く出してほしいものです。
*6月17日
@調布飛行場の無管制状態が解消へ
離島航路などの飛行場として使われている調布飛行場は運用時間が日没までですが、今までは午後4時半になると管制官が引き上げてしまい、以後は管制官が居ないままの離着陸になっていました。付近の住民は「危険だ。」として改善を要望してきました。運輸省は管制官の勤務形態を変えて、この無管制状態を解消することになりました。
*6月16日
@空港公団調査役がひき逃げで逮捕
昨日、空港公団の調査役が午前0時30分頃、芝山町で対向車線にはみ出し対向車と衝突し対向車の運転手に2週間の怪我を負わせ、そのまま逃げました。同調査役は車を5Km離れた修理工場に修理に出し、捜査中の警察署員が車を発見し、逮捕しました。
@運輸省が関空会社に補助金を出す方針
朝日新聞によると、運輸省は経営が悪化している関西空港株式会社に補助金を出し、地代や空港使用料を半額程度に引き下げ、競争力を付ける方針を固めた模様です。これは、関西空港株式会社の経営が危機的な状態にあり、経営努力だけでは改善できないと判断したものです。成田空港の暫定滑走路が完成すると、今まで、成田空港に乗り入れが出来ずに関西空港に乗り入れていた航空会社が成田空港に移り、加えて韓国の空港を経由する便が増える事が予想され、関西空港を取り巻く情勢は益々厳しいものとなります。従って、将来は特別会計にするか、成田空港の空港公団と一体化して運営する案も検討されています。しかし、こうなると、民活第1号の関西空港会社の失敗を認めることになり、2本目の滑走路の不要論も強くなることになります。
@シャトル便を7月1日から運航へ
運輸省は東京ー大阪のシャトル便を7月1日から運航することを明らかにしました。大手3社の便を調整し、ほぼ1時間に1本の便を確保し、共同カウンターを設け、シャトル便だけの運賃を設定する予定です。これにより、予約なしで空港でチケットを購入し搭乗できることになります。これに対抗して、JRでは“のぞみ”に立ち席特急券を7月1日から設定します。この特急券は510円安くなります。そして、座席が空けば、510円払って座れることになります。ただし、この特急券は満席の場合のみ発売されますし、数に制限があります。
*6月15日
@仙台空港アクセス鉄道に事業認可
運輸省は今日、第3セクター仙台空港鉄道から2週間前に出された事業認定申請を許可しました。同鉄道は東北本線名取駅から仙台空港を結ぶ7.1Kmのアクセス鉄道です。2006年の開業を予定しており、会社では今年度中の着工を目指して準備に入ります。
@旅客機がターミナルに突っ込む
日本時間で昨日の午後、アメリカ・ニュージャージー州のニューアーク空港で始発前の点検をしていたコンチネンタル航空のMD80型機が突然エンジンから火を噴き、その勢いで前進し、ターミナルに衝突する事故がありました。怪我人は機内で点検をしていた整備士が軽傷を負っただけですみました。
*6月14日
@JASとANKの乗員組合が明日ストを予定
日本エアシステムとエアニッポンの乗員組合はボーナス回答を不満として明日全面的なストライキを行うと会社側に通告しました。このストライキが行われた場合、日本エアシステムは12便、エアニッポンは134便が欠航になる予定です。
@嘉手納ラプコンに管制官を1カ月研修へ
現在、沖縄上空の航空機管制を行っている、嘉手納ラプコンを日本側に返還する事を睨んで、日本の管制官を1カ月嘉手納ラプコンで研修させることが本決まりになりました。米軍の戦闘機の管制などを研修することになります。7月下旬にも実施することになります。
@エアバスの超大型機導入を8つの航空会社が検討
エアバスが開発を検討している次世代超大型旅客機A3XXについて、エアバス社の会長はルモンド紙のインタビューに答え、同機の導入を8つの航空会社が検討し、その数が60機に達していることを明らかにしました。エアバス社は50機の受注を開発開始の目途としており、「これで、開発への障害はなくなった。」と近く開発へのゴーサインを出す予定であることを明らかにしました。
*6月13日
@共生財団が新たに約300戸の防音工事を実施
成田空港地域共生財団では騒防法の第1種区域に隣接する地域の民家に対し、特別な防音工事を行っています。いわゆる「特別民家防音工事助成補完事業」と呼ばれるものですが、この事業の対象地域を広げて、新たに約300戸の民家に対して防音工事を行うことになりました。内訳は成田市で民家222戸、アパート18軒、松尾町で民家99戸、横芝町で民家4戸になるそうです。芝山町については現在調整作業中との事です。
@中部国際空港が8月中にも着工の見通し
中部国際空港に絡む、漁業補償交渉が昨日で全て決着しました。これを受けて、具体的な建設準備に入りますが、8月中にも埋め立て地の護岸工事に着手できる見通しになりました。中部国際空港は2005年の日本国際博覧会(愛知万博)の開幕にあわせて開港する予定でしたが、業補償交渉の難航で愛知万博の開幕に間に合わすのは難しくなりました。
*6月12日
@エアーニッポン機の窓ガラスにひびが入る
今日午前9時25分頃、鹿児島から那覇に向かっていたエアニッポン111便が奄美大島の北やく100Kmの上空を飛行していたところ、右側操縦席の窓のガラスにひびが入りました。同機は、直ちに9300mから4200mに緊急降下をし、10時23分に無事那覇空港に着陸しました。着陸後調べたところ、1枚の窓ガラスに数本のひびが入っていました。この事故で、機内の減圧はありませんでした。
@カナダのボンバルディア社が小型機50機を受注
カナダのボンバルディア社はアメリカのリース会社・GEキャピタル・アビエーション・サービスから確定で小型機50機の注文を受けたことを明らかにしました。これとは別に仮注文で100機の受注に成功したとのことです。確定の内訳は50人乗りのCRJ200を15機、70人乗りのCRJ700を25機、90人乗りのCRJ900を10機とのことです。同社は今年3月にもアメリカデルタ航空から確定97機、仮500機の受注に成功しています。
*6月11日
@資料のページに「第27回騒音対策委員会での本会の発言」を載せました。
@IASSが羽田空港に事務所を開設へ
日本におけるビジネス機運航支援サービスの最大手IASSは成田空港に加えて、羽田空港にも事務所を開設することになりました。7月の初旬に開設し、ビジネス機の機体の整備や燃料補給サービスなどを行う事になります。
*6月10日
@「成田空港対策協議会」が3000m滑走路の建設を要望
昨日の記事の続きですが、「成田空港対策協議会」は総会声明の中で、平行滑走路を長距離便ジャンボも利用できる、3000m以上の滑走路にするように、運輸省や空港公団に要望していくことを盛り込んでいるそうです。
@運輸省も3300m平行滑走路を念頭に日米航空交渉?
昨日の「Lycosインターネットニュース;企業ニュース」の中で運輸省が日米航空交渉を11月から再開する問題を取り上げていますがその中で、以下のような部分がありました。これだけでははっきりしないのですが、運輸省が成田空港の平行滑走路を将来的には従来の2500mと北側に延ばした800mを加えて、3300m滑走路とすることを念頭に置いて考えていることを示しているようです。以下にその部分を引用します。
成田での米国シェア34%−運輸省は新規配分で引き下げ狙う 現在、成田は4000メートル級の滑走路1本だけで、発着枠が年間13万5000回ある。この発着枠の比率は、日本が38%(うち日本航空グループが27%)、米国が34%と、米国の比率が関西国際空港の約20%に比べて際立って高い。 これに対して、B滑走路は当初、2500メートルの計画だったが、滑走路内に住む農家2戸などとの話し合いがついていない。また2002年には日韓共催のワールドカップが行われることもあって、時間的余裕がないため、計画地点を800メートル移動したうえ、滑走路の長さも2180メートルに縮め、2002年までに間に合わせることにした。 このため、B滑走路を利用できる機材が中型機に限られ、発着枠も年間6万5000回にすぎない。しかも、そのうちの2万回は国内線に振り向けられるため、国際線は4万5000回。ただ、農家などとの話し合いがつくと、当初の2500メートルと、移動した800メートルを合わせて、3300メートル級の滑走路になる。そうしたことから、運輸省ではこの4万5000回の国際線の発着枠のうち、2002年の段階では、一部を配分する考えで、新規の配分と合わせて、米国のシェアを大幅に下げたい意向だ。 同省航空局では、この春から成田の増枠を要望している国に発着枠や乗り入れ可能な機材などの説明を始めており、米国にも5月末に説明した。ただ、米国とは98年の航空交渉合意の際に、2000年末までに自由化に向けた交渉を再開することになっており、今回、11月に始める方向で調整している。もっとも、米国の成田に占めるシェアを引き下げるにも「新規配分をゼロにすることはできないので、米国への配分を限定して、シェアを段階的に下げたい」(幹部)とし、一挙に20%台にするのは難しいとみている。 |
*6月9日
@「成田空港対策協議会」が羽田空港国際化に柔軟姿勢
成田市の商工会議所や観光協会など37団体で作る「成田空港対策協議会」が羽田空港国際化について「公平な立場から耳を傾けることは必要」とする総会声明を採択しました。千葉県の団体で羽田空港国際化に柔軟な姿勢を示した団体はこれが初めてです。
@東京都が「成田空港の利便性に協力」を表明
今日、東京都の幹部が運輸省を訪れ、石原都知事の要望書を二階運輸大臣宛に提出しました。その中で、「成田空港の利便性の向上に協力する。」意向を表明しました。具体的には、都心と成田空港を結ぶ高速鉄道として考えられている、北総開発線と公団線の延伸に資金面で協力する案が考えられているようです。羽田空港の国際化に千葉県の理解が必要と言う所から初めて成田空港への協力を表明したものと見られます。
@羽田空港「左旋回」ルートを7月から運用へ
運輸省は今日、羽田空港の新A滑走路から東京の大田区や神奈川県の川崎市街地の上空を飛行する「左旋回離陸コース」の運用を7月から開始することを決定しました。午前7時から9時の間に、1日5便、中型と小型機を運航することで地元自治体の了解が得られたためです。この、「左旋回離陸コース」は北風の時に使用され、運輸省では南風の時このルートを北から着陸に使うルートも来年の3月から運行したい意向です。
@ビジネス自家用機の発着枠を1日8便に増便
運輸省は今日、企業のビジネス自家用機の国内発着枠を1日4便から8便に増便することを発表しました。これには、1日30便ある公用機の発着枠を利用する事になるようです。羽田への国際ビジネスジェットを受け入れる事を前提にした処置です。
*6月8日
@空港公団から3月末に開かれた、騒音対策委員会の議事録が送られてきました
今日、空港公団から3月30日に開かれた、第27回騒音対策委員会の議事録が送られてきました。本会の発言とそれに対する回答の部分だけでも載せたいと思います。
@広島県内の米軍機低空飛行目撃件数が前年度の6倍に
広島県が今日明らかにしたところでは、広島県北部で目撃された米軍機による低空飛行訓練が1999年度は前年度に比べ、767回と6倍以上になりました。また、日米の合同委員会で約束された、週末と祝日の飛行訓練中止の約束も無視されており、1998年度が14日・18回だったのが、1999年度は35日・87回に増えているそうです。広島県は米軍と関係官庁に訓練を中止するよう申し入れることにしています。
@国際航空会社の再編が加速か
アメリカ航空業界第2位のアメリカン航空と第3位のデルタ航空は合併に向けた交渉に入ったそうです。これが実現しますと、先に合併したユナイテッド航空とUSエアウエイズを超える、世界最大の航空会社になります。また、ヨーロッパではブリティシュ・エアウエイズとKLMオランダ航空が合併に向けた正式な交渉に入っています。
*6月7日
@中核派の拠点を一斉捜索
警視庁公安部は今日、1998年7月に起こった横浜の運輸省幹部宅放火ゲリラと、同年10月に起こった自民党千葉県連幹事長だった県議の自宅駐車場放火ゲリラに関して、中核派の都内の拠点「全国労働組合交流センター」など39カ所の一斉捜索を行いました。
【コメント】いつもそうですが、本気で過激派を捕まえる捜索ではなく、小渕前総理の葬儀と沖縄サミットの警備に向けた過激派押さえ込みの一環として行われているのでしょう。成田空港関係のゲリラ事件がちょうど良い口実になっているだけと思われます。成田空港周辺の住民の願いは過激派ゲリラの一掃なのですが、ゲリラが起こってからの対応が鈍い割に、要人などの来日に対してはこのような警備が行われるのですね。
*6月6日
@共生委員会の業務見直し検討委員会が初会合
昨日、成田空港地域共生委員会の業務を見直すための検討委員会の初会合が開かれました。委員会には共生委員の他、運輸省や空港公団の担当者が出席しました。今後、(1)委員会の点検項目に住民の要求を加えるかどうか、(2)要望実現のために運輸省や空港公団の発言を認めるかどうか、(3)委員の選出基準を明確にすべきか、などについて話し合い、11月には結論をまとめることになっています。
【コメント】共生委員会の改革を目指すならば、その成り立ち、特に、住民メンバーが旧反対同盟熱田派の円卓会議参加者を中心として構成されている事から改める必要があると思います。真に住民の代表を目指すならば、一端、解散して、多くの住民の話し合いの中で再構築をすべきでしょう。
@革労協狭間派の拠点を一斉捜索
千葉県警公安三課と成田署は今日、昨年4月に起こった成田空港に対するロケット弾ゲリラに関して、革労協狭間派の拠点、12都府県・60カ所の一斉家宅捜索を行いました。
@中部国際空港の着陸料は成田空港・関西空港よりも安く
2005年開港予定の中部国際空港会社の会長は訪問した東南アジアの航空会社に対して、着陸料を成田空港や関西空港よりも安くすることを表明しました。しかし、「現在の名古屋空港の着陸料、シャンボ機で70万円よりも安く出来るかどうかは自信がない。」と述べました。現在の成田空港の着陸料はジャンボ機で90万円になっています。
@長崎航空が壱岐ー福岡線を開設へ
長崎航空は7月20日より、壱岐ー福岡線を開設することを明らかにしました。この路線はかって、エアニッポンが運航していました。長崎航空では当面、1日2往復を定員9名の小型機で、片道7000円で運航する事にしています。この路線には新規航空会社の壱岐国際航空がこの秋から冬に乗り入れることになっており、競合路線になります。長崎航空では来年7月からは39人乗りの中型機で運航したい意向です。
*6月5日
@日本航空が事故防止のために新整備体制
日本航空は飛行中に前部のエンジンが停止することのないように、エンジン1基1基を別々に整備する体制を6月から採用しました。これは、同じ整備ミスでエンジンが全部停止するのを防ぐためです。当面、B−767やB−777などの双発機に採用しますが、順次、3発機以上にも採用する予定です。
@昨年、世界の航空会社の利益が大幅減
国際航空運送協会(IATA)が発表したところによりますと、昨年の国際航空運送協会(IATA)加盟268社の利益は19億ドルと一昨年に比べて40%の減益になりました。これは、燃料費の大幅増と運賃収入の収益率が下がったことによるものだそうです。
*6月4日
@千葉日報の「忙人寸語」に羽田空港発着航空機の千葉市の騒音の様子が載っていました
今日の千葉日報の1面「忙人寸語」欄に千葉市における羽田空港発着航空機の騒音の様子が書かれていました。以下にその一部を書きます。
南風が強いと、羽田空港へ着陸する飛行機は千葉市の内陸部から東京湾を経て羽田へ向かうケースが多い▼三分から五分間隔の飛行で、爆音は気にし出すと、耳障りになる。しかも飛行コース下のようで先日は、昼寝の安眠を妨げられてしまった。この日の気象は南風が結構強く、雲の流れは速い。(中略)しかし、この日は雲が低いこともあって、低空で、しかも千葉市の内陸部への飛行と悪条件がそろったようだ▼低空飛行が早朝や夜間だったらどうだろうか。多くの県民、市民の安眠が妨げられるだろう。羽田空港の国際化論が浮上している。三月には運輸相が早朝・夜間の国際チャーター便運航を検討すると表明している▼これに対して、、県をはじめ成田空港周辺の自治体などが相次いで反対決議文を運輸椙に提出している。成田空港関係者のこれまでの努力や犠牲を無にするだけでなく、成田空港の暫定滑走路建設を支持した地域住民に混乱と不信を招くからだ▼相次ぐ飛行機の爆音に、.羽田空港の国際化論を思い出した。羽田空港の国際化反対とともに成田空港とのすみ分けの堅持をあらためて要望する。 |
@マニラ空港で爆発
今日、フィリピンのマニラ空港で爆発がありました。幸い犠牲者は出なかった模様です。爆発箇所は女子トイレのようです。警察は現場近くにいた女性人の身柄を拘束し、逃げた男性2人の行方を追っています。動機や背景などはまだ明らかになっていません。
*6月3日
@資料のページに「平行滑走路供用開始による経済波及効果」を載せました。
@地震で13分間滑走路を閉鎖・成田空港
今日午後5時55分頃発生した、千葉県銚子付近を震源とする地震のため、成田空港は滑走路を点検するため5時55分から6時8分まで13分間滑走路を閉鎖しました。滑走路には異常がありませんでした。成田空港のすぐ東にある多古町では震度5 ̄を記録しました。また、ターミナル・駐車場・空港公団本社ビルなどのエレベーター十数基が地震で緊急停止したそうです。閉じこめられた人はいませんでした。
@アメリカン航空持株会社がノースウエスト航空買収に興味
アメリカの経済誌、ウオールストリートジャーナルによりますと、アメリカン航空の持株会社であるAMRがノースウエスト航空の買収に強い関心を示しているそうです。金額次第では交渉が本格化するとの観測です。両社はこの報道を否定していますが、別の報道機関は両社の首脳が接触を始めた、と報道しています。
*6月2日
@羽田空港へ国際ビジネスジェット乗り入れを認可の方針
二階運輸大臣は7月の日米財界人会議の際、ビジネスジェットで来日を希望する米財界人が多いことを見込んで、成田空港の1日3便の受入数をオーバーした場合、深夜・早朝時間帯の有効活用として羽田空港への国際ビジネスジェット乗り入れを認可する意向を明らかにしました。その際には「千葉県側と話し合って、深夜・早朝の利用を検討していく。」としています。しかし、運輸省は「これはあくまでも羽田空港の深夜・早朝の有効利用であり、国際チャーター便の受け入れとは別問題。」としています。
*6月1日
@5月のアクセス数が過去最高の3963回になりました。月4000回までもう一息です。ご愛読感謝いたします。
@成田空港圏自治体連絡協議会が道路網整備を要望
成田空港周辺の9市町村で作る、「成田空港圏自治体連絡協議会」は昨日、運輸省・建設省・千葉県を訪れ、「暫定滑走路が完成するといっそうの交通渋滞が予想される。既存の道路を活用した成田空港周辺の環状道路と、そこから放射状に伸びる道路網の整備をお願いする。」とする要望書を提出しました。
@「羽田国際化は検討中で結論を出す時期ではない。」運輸事務次官
運輸省の梅崎事務次官は今日の記者会見で、昨日、スカイマークの社長が「羽田空港の国際化は早まる。」と発言したことについて、「羽田空港の国際化は検討中だが、まだ結論を得る時期ではない。」と国際チャーター便の認可が早まるとの見方を否定しました。
@「全日空の賃金3%削減では、リストラが甘い。」梅崎事務次官
前項と同じ記者会見で、梅崎事務次官は日本航空が黒字、全日空が赤字の決算について、「全日空が提案している、賃金の3%削減では、リストラが甘いと言われても仕方がない。」と暗に全日空を批判しました。
@中国東方航空機が福岡空港に緊急着陸
今日午後1時35分頃、上海発福島空港行きの中国東方航空541便・B_737−300型機が、山口県宇部市上空でエンジントラブルを起こし、福岡空港に緊急着陸を行いました。乗員・乗客88人は無事でした。
@福島空港の2500m滑走路が7月13日に供用開始
建設中だった福島空港の2500m滑走路がほぼ完成し、来月13日に供用が開始されることになりました。これにより、従来の滑走路を待機路として使え、連続離着陸が出来、ジャンボの離発着も可能になります。供用開始の7月13日には日本航空が大阪便にジャンボ機(437人乗り)を運行することになっています。