2006年2月の出来事
*2月28日
@成田行きのJALウェイズ機が乱気流に遭う
今日午前8時頃、ホノルル発成田行きのJALウェイズ機がホノルルを離陸後、約1時間の太平洋上で乱気流に遭遇しました。この時の激しい揺れで乗客2人が軽傷を負いました。同機は午後2時20分頃、成田空港に到着しました。
@カンタス航空が成田ーケアンズ線をオーストラリア航空に移管
カンタス航空は夏ダイヤから成田ーケアンズ線を子会社のオーストラリア航空に運航を移管する事を明らかにしました。
@公開予定のない関空会社株の買い取りを持ちかける
昨年から上場の予定のない未公開株の関西国際空港会社の額面5万円の株券を30〜95万円で「上場予定があり、値上がりが期待される。」と言って売りつける業者が出ているようです。関西国際空港会社では「上場の予定がないので注意して欲しい。」と言っています。関西国際空港会社の株は国や自治体が9割を、民間企業が1割を持っていますが、譲渡制限はなく売買そのものは違法ではないとの事です。現在までに名義の変更が約140件あったとの事です。
@スカイマークが羽田ー新千歳線の運賃を片道1万円に
スカイマークは昨日、4月28日から参入する羽田ー新千歳線の片道普通運賃を1万円にすると発表しました。ただし、6月2日までの期間限定運賃で、それ以降の運賃は改めて発表するとの事です。知名度を高めるために設定した運賃との事ですが、これを受けてエアドゥも対抗策を検討している、との事です。
@スリランカ航空でパイロットが不足し欠航出る
スリランカ航空ではこの6ヶ月に運航乗務員約210人の内30人が退職し、運航乗務員の不足から運航できない便が出始めています。先週もコロンボーロンドン線で2便が欠航しました。退職した運航乗務員は拡大が続くインドの航空会社に引き抜かれたものと見られています。
*2月27日
@「騒音はすでに受忍限度を超えている」と芝山町民
8日から成田空港南部でほぼ全町が騒音にさらされる芝山町の5カ所で開かれた「平行滑走路北伸に関する住民説明会」では町民から厳しい意見が続出しました。「騒音はすでに受忍限度を超えている。発着回数を増やすなどとはとんでもない。」、「共生と言うけれど、空港の機能拡充だけが先行している。」、「四者協議での積み残された対策は少しも進んでいないではないか。」などの意見が各会場で出ていました。このような町民の意見を受けて、芝山町と議会は明日、成田国際空港株式会社と千葉県に出向き町民の意見を伝え、納得できる回答を要望する事にしています。
@「今年の夏には着工したい」と上子常務
成田国際空港株式会社の上子常務は記者会見で「平行滑走路の北伸工事を今年の夏には着工し、2009年度末に完成させたい。」として、申請などの前倒しを検討している事を明らかにしました。また、来年1月をメドに本社を現在の場所から、第2ターミナルの北側に隣接するビルに移転する事を明らかにし、現在の本社ビルを取り壊して駐車場にする計画を明らかにしました。
@スカイマークの新鋭機がまた故障・6便欠航
昨日午前6時50分に羽田を出発する予定だったスカイマーク101便・B-737-800型機が出発前の点検で操縦席の警報ランプが故障している事が分かりました。この修理のために同便を含む羽田ー神戸線の6便が欠航となりました。同機は導入したばかりの新鋭機ですが、24日にも故障が出て、欠航便を出しています。
*2月26日
@横田空域で成田への中国や韓国の便が7分余計に
国土交通省の試算によりますと、東京の西に広がる横田空域のために1日で約470便が迂回や急上昇を余儀なくされています。中国や韓国から成田に向かう便でも房総半島沖に回らなければならず、7分あまり余計にかかっているとの事です。また、この横田空域で静岡県沖などは日本でも有数の混雑空域になっておりニアミスなどの危険が大きくなっているとの事です。
@百里基地の町で「F15来るな」の大集会
昨日、百里基地のある茨城県小川町で県内の約30団体が主催する「米軍機F15来るな県民大集会」が開かれ、茨城県内各地から千人以上が集まり、米軍の夜間離発着訓練(NLP)の一部移設反対を訴えました。百里基地の地元では騒音の増加や事故の危険などの不安を訴える人が多数いるとの事です。
【コメント】成田空港にとっても、この夜間離発着訓練(NLP)の一部移設は心配です。成田空域と百里空域は階段状やトンネル状の複雑空域になっています。ここに、不慣れな米軍機が入り込み、成田空域にはみ出すような事があれば、旅客機との衝突と言う大惨事になりかねません。
@全日空機が中部国際空港に引き返す
今日午前8時頃、中部国際空港発松山行きの全日空1821便・フォッカー50型機が離陸直後に凍結防止装置の不具合を示すランプが点灯しました。このため、同機は中部国際空港に引き返し約15分後に無事着陸しました。点検した所、右エンジンの空気取り入れ口と凍結防止装置を結ぶ部品に不具合が見つかりました。
@ヨーロッパの航空会社が鳥インフルエンザ対策を実施
鳥インフルエンザの感染が相次いで確認されているヨーロッパの航空会社は鳥インフルエンザに対する対策を強めています。ルフトハンザ航空はバクテリアやウイルスをも除去できるエアフィルターを航空機に装着し始めました。また、他の航空会社もマスクや手袋を機内に装備したり、感染が確認された場合のガイドラインや乗務員の訓練に力を入れています。
*2月25日
@成田空港の1月運用状況・発着回数と旅客が2%減に
成田国際空港株式会社のページに載っていた成田空港の1月運用状況(速報値)によりますと、発着回数と旅客数がそれぞれ前年同期比で98%と2%減となりました。貨物についてはまだ出ていません。なお、「成田空港内従業員実態調査結果」も出ていましたが、昨年11月1日現在で総従業員数が47,461人となっており、前回調査(平成14年12月2日現在)よりも1,698人増となっています。
@大連行き日航機が速度計故障で引き返す
今日午前9時37分頃、成田発大連行きの日本航空797便・B-767-300型機が成田空港を離陸した直後に速度計が故障してしまいました。このため、同機は成田空港に引き返して無事着陸しました。同機は速度計を取りかえて11時27分に大連に向かいました。
@成田行きNW機がエンジン故障で那覇に緊急着陸
今日午前11時40分頃、太平洋上を飛行中の香港発成田行きのノースウエスト航空機・B-747-200型機で客室に煙が出ました。このため、同機は午後0時15分頃那覇空港に緊急着陸を行い無事に着陸しました。点検した所、左翼の第2エンジンがトラブルを起こし、漏れたオイルが気化して客室に流れ込んだとの事です。乗客は香港からの同社機で成田空港に向かう予定です。
@携帯電話注意され逆上・離陸を1時間遅らせる
昨日午前10時45分頃、鹿児島発羽田行きの日本航空1814便が離陸のため滑走路に移動中、30歳代の男性が携帯電話でメールを打っていました。客室乗務員が何回も注意しましたがやめず、しまいに逆上してこの乗務員をギャレーまで追いかけて胸ぐらをつかみつばを吐きかけました。このため、機長が他の乗客に説明し搭乗橋に戻りました。搭乗口でこの乗客を説得し携帯をやめる事を約束したために56分遅れで出発しました。
【コメント】このような乗客は早い段階で警備関係者に引き渡すべきではないでしょうか。他の乗客の迷惑ですし、飛行の安全にも関わります。
@全日空機が油圧トラブルで那覇に緊急着陸
今日午前8時55分頃、羽田発石垣行きの全日空117便・B-737型機で翼を動かす油圧系統の異常を示すランプが点灯しました。このため、同機は9時30分頃、那覇空港に緊急着陸を行い、無事着陸しました。油圧系統の故障か計器の誤動作か調べています。
@国土交通省が管制機関の監査結果を公表
国土交通省は昨日、管制官が閉鎖中の滑走路に着陸させるミスなどを受けて、昨年10月に全国の37の管制機関で行った監査の結果を公表しました。それによりますと、管制官が無線交信で航空機の便名を間違えるなどのミスがかなり発生している事が判明しました。これを受けて国土交通省では管制官同士の連絡を簡素化したり、同一の時間帯に飛行する航空機の便名が類似したものを使わないように航空会社側と調整したりするなどの対策を検討するとしています。
*2月24日
@JTA機がエンジントラブルで離陸を中止
昨日午前8時頃、那覇発福岡行きの日本トランスオーシャン航空920便・B-737-400型機が離陸を開始した所、異常な振動を感じ離陸を中止しました。「エンジンから火が出ていた」との目撃情報もあり、止まった時に右エンジンから煙が出ていました。点検した所、エンジン内部でオイル漏れがありました。滑走中に右エンジンが機能しなくなり、振動が発生したものと見られます。
@A380型機の脱出実験で853人が90秒に挑む
エアバス社はA380型機の緊急脱出実証実験を3月26日にハンブルグの工場で4号機を使い行う予定です。この実験では座席数を853席とし、853人が90秒以内の脱出に挑みます。これをクリアーしないと航空当局の承認が得られません。ちなみに、アメリカ連邦航空局(FAA)が立ち会った19回の実証実験では参加者の4.5%が脱出の際に負傷しているそうです。負傷しても90秒以内に脱出できれば合格になります。実験に参加する人も“命がけ”と言う事になります。
@ドバイの政府と企業が航空産業に150億円を投資
アラブ首長国連合のドバイ政府と同国企業は航空産業に150億円を投資する持ち株会社「ドバイ・エアロスペース・エンタープライズ」を設立し、空港の建設や拡張が盛んな中国・インド・中東などに投資したり、航空機リースなどにも投資するとの事です。既に、インドで商談が進んでいるようです。
*2月23日
@日航8労組が安全対策要求の記者会見
日本航空系列の9つある労働組合のうち8つの労働組合は21日、合同で記者会見を行い「十分な安全策の実施について経営陣は施策を示せ。具体的には人件費や人員削減を柱とする現在の経営計画では安全確保にはつながらない。このままでは、日本航空の再生は出来ない。」としています。また、今回の首脳陣の混乱による現場社員への影響については「現場では今回の問題で動揺する事なく、任務を全うしている。」としています。
@神戸市が「今後10年は黒字」との見通し発表
神戸市は昨日、神戸空港の「維持管理収支」についての見通しを発表しました。それによりますと「2006年度は1億1,500万円の黒字となり、今後10年間は機材の大型化で着陸料収入が増え、黒字が続く。」としています。
【コメント】すごい楽観的な見通しですね。機材は今後小型化する傾向が顕著ではないのでしょうか。
@日航と全日空が航空貨物に「保安対策料」導入を検討
日本航空と全日空は4月から航空貨物の保安対策に係る費用負担が増加するとして、新しく「保安強化等料金」を設定する方向で検討を進めているとの事です。近く航空局に申請する見通しです。外国の航空会社では20社以上が導入済みとの事です。
【コメント】2月6日の出来事で書きましたが、成田国際空港株式会社はX線検査装置の導入に半額補助をする事になっています。他の空港でも同じ措置がとられるのでしょうか。同じ措置がとられるのであれば良いのですが、そうでないとすると補助をする空港の貨物についてはこの保安強化等料金を引き下げないとおかしな事になりませんか。他の空港の分も成田国際空港株式会社が負担させられる事になると思うのですが。
@全日空がDHC8型機トラブルで高知線にジェット機就航検討
全日空は現在、トラブルが多発するボンバルディア社のDHC8型機しか就航していない高知線に6月からジェット機で高知ー関西国際空港線1往復を運航する検討を進めているとの事です。現在は高知ー大阪線をDHC8型機で1日14往復運航していますが、トラブルが多く利用者から苦情が出ているとの事です。しかし、大阪空港はジェット便の乗り入れが規制されている事から高知ー関西国際空港に1日1往復就航させる検討を進めているとのことです。
*2月22日
@「公開質問状の回答は来週に」と千葉県
12日に堂本知事宛と総合企画部空港地域振興課長宛に提出した公開質問状の回答期限は昨日まででしたが、今日になっても届かないので、総合企画部に電話をしたところ、成田空港共生室長が「今、国土交通省に問い合わせをしている所で、来週まで待って欲しい。」との事でした。私から、「その間に、国土交通省に8日の内容で意見書を提出する事はないでしょうか。」と聞いた所、「それはあり得ません。」との答えでした。
@全日空機が新千歳空港で狐を轢く
昨日午前9時45分頃、新潟発新千歳行きの全日空765便・A320型機が着陸した所、滑走路上にいた狐1匹を轢いてしまいました。このトラブルで機体と乗員・乗客は無事でした。後片付けのために滑走路が約35分閉鎖されました。新千歳空港でも狐を轢く事故は初めてとの事です。
@国土交通省が日本航空に立ち入り調査
国土交通省は昨日、月1回実施している日本航空反射への立ち入り調査を行いました。今回は会社上層部の対立の影響について調査したものと見られています。
*2月21日
@DHC8型機が故障で2機引き返す
今日午前7時40分頃、大阪発松山行きの全日空1631便・DHC8-402型機が離陸直後に機内温度を調整する装置が故障したとの警告灯がつきました。このため、同機は大阪空港に引き返し無事に着陸しました。
また、今日午前7時45分頃には、大阪発佐賀行きの全日空1653便・DHC8-402型機が離陸直後に客室ドアが完全には閉まっていないとの警告灯が点滅したため、同機は大阪空港に引き返し無事に着陸しました。
@日航機が車輪格納できずに引き返す・青森空港
今日午前8時45分頃、青森発羽田行きの日本航空1200便が離陸直後に車輪が格納できずに、青森空港に引き返し、無事着陸しました。日本航空広報部は「原因は調査中だが、安全運航上大きな問題ではない。」とするコメントを出しました。
【コメント】またまた、日本航空の「安全運航に支障はない。」とのコメントです。もう少し、謙虚に事実を受け止めて欲しいと思うのですが。日本航空の首脳陣のごたごたですが、安全運航に関わるのなら、大いにもんで欲しいと思います。個人的には、こんなコメントを出し続ける現体制を作ってきた幹部は総退陣すべきかなと思います。
@アロハ航空の再建が終了
アメリカのアロハ航空は19日、連邦破産法11条下の会社再建を終了した、と発表しました。2004年12月から13ヶ月間に渡る再建で、従業員は2度に渡る給与切り下げと確定型年金の解約を強いられました。
*2月20日
@解説と資料のページに羽田空港再拡張に対する千葉県知事の意見書を載せました
今月15日付けで国土交通省に提出された千葉県知事の「東京国際空港再拡張事業に係る環境影響評価準備書に対する意見」を「解説と資料のページ」に載せました。この意見書で堂本千葉県知事は騒音問題について「(1)再拡張後の飛行ルートは風向等により4ケースに分かれるため、それぞれのケースについて、着陸機の飛行ルートのパラツキを考慮し、適切な予測地点を設定し、WECPNLが最大となる条件時における1週間平均値及び1日最大値、並びに航空機の種類ごとに1機当たりの騒音レベルの比較等による予測・評価を行うこと。また、現状と事業実施後の変化を明らかにし、地域の状況に応じて環境保全措置を講ずること。(2)航空機の多くが千葉県上空を通過する計画であることから、できる限り騒音の影響が小さい飛行ルート及び高度の設定、管制技術による航空機の集中回避など、適切な騒音対策を引き続き検討するとともに、低騒音型の航空機導入など騒音対策を各航空会社に要請すること。(3)23時から5時台の運航について、飛行ルートは騒音の影響が小さい海上ルートとするとともに、低騒音型の航空機を使用させるなど影響の低減を図ること。」と書いています。住民の立場に立った、実に立派な意見です。レイクスポイント高度2段階化問題でも、これと同じ態度を貫いて欲しいと思います。もし、そうでないとすると8日の要望でも厳しく指摘された「北総や東総の人間を馬鹿にし、木更津や浦安の人間と差別するのが堂本知事の政治姿勢か。」が“事実”と言うほかありません。
@別府市議が泥酔して搭乗断られ視察旅行を取りやめる
社民党の別府市議が12日午後、姉妹都市の訪問の視察旅行のために他の議員らと大分空港から大韓航空機で乗継ぎ先のソウルに出発しましたが、この時から泥酔状態で、仁川空港では車いすで移動する有様でした。このため、大韓航空からニュージーランドのオークランド行きの便への搭乗を断られてしまいました。議員はホテルに1泊し、市の職員に付き添われ翌日大分空港に帰りました。訪問団は予定通りの日程で17日に帰国しました。議員は公費の旅費を返還すると言っているとの事です。
@米国内で1日約1万個の預かり手荷物がトラブルに
アメリカ連邦運輸省の運輸統計局が発表した統計で2005年に米国内で1日に約9,700個の預かり手荷物が紛失もしくは損害を受けているとの事です。2004年は乗客1,000人について4.91人が被害に遭いましたが、2005年は同6.40人と23%増加した、との事です。背景には便数が増えているにもかかわらず、リストラで従業員を減らしている事が原因になっていると分析しています。
@鳥インフルエンザの感染地域が拡大
人間へ感染する鳥インフルエンザウイルスの突然変異は起きていないようですが、鳥に対する感染はますます広がっています。フランスやインドでもH5N1型ウイルスの感染で鳥の大量死が確認されました。心配です。
*2月19日
@宮城県東松島市が“騒音見舞金”を支給
航空自衛隊松島基地がある宮城県東松島市は、旧鳴瀬町が1993年から騒音被害地域に支給してきた“見舞金”を2005年度に限り旧矢本町の騒音被害地区にも支給する事になりました。だだし、今秋にも公表される防衛施設庁による騒音測定結果を見て、制度自体が必要かどうか検討する事にしています。“見舞金”は主に集会所の光熱費や街路灯の電気代などに使われているとの事です。
@JTA機がスポイラーの故障で宮古島に緊急着陸
昨日午前11時20分頃、那覇発石垣行きの日本トランスオーシャン607便・B-737-400型機が石垣空港に着陸しようとしたところ、主翼のスポイラーが作動していないとの警告が出ました。このため、同機はより滑走路の長い宮古空港に目的地を変更し、無事緊急着陸を行いました。点検した所、スポイラーを制御するコンピューターが故障したとの事です。
@A380型機の主翼が地上試験で基準の1.47倍で折れる
エアバス社は16日、地上での耐久試験でA380型機の主翼が基準の負荷の1.5倍に達する前の約1.47倍で折れた事を明らかにしました。改造が必要かどうかは欧州航空安全局と米連邦航空局が判断する事になるとの事です。エアバス社は「引き渡し時期には影響がない。」としています。
@中国の航空6社が昨年末のA320型機シリーズ発注で異議
中国の主要航空6社は相次いで昨年末に発表されたA320型機シリーズ150機の発注について「前金も払っていないし、何機を引き受けるかも決まっていない。」とする趣旨のコメントを発表しました。これに対してエアバス社は17日、「政府の承認や、前金も受け取っている。」とコメントしています。中国政府の代理としてこの発注の覚書を結んだ中国航天工業公司はコメントを拒否しているとの事です。
*2月18日
@「27.3万回は成田空港の需要予測でなく、首都圏の」
昨夜、3月22日に開かれる騒音対策委員会の連絡で成田国際空港株式会社の地域共生部の社員から電話がありました。その時に、「成田空港の発着回数の需要予測を2015年に27.3万回としているのはおかしいではないか。成田空港の現在の限界は23.5万回と言っていたはずだが。」と質問した所、「あれはこちらの書き方が悪かった。27.3万回と言うのは首都圏全体の国際線の需要予測です。説明会では口頭でそのように説明しています。すみません。」との事でした。しかし、図では確かに「成田空港需要予測」と題がついていましたが・・・。疑い深いようですが、「発着回数の限界をもっと増やしたい。」と言うサインではなかったのかなあ〜。
@東京航空交通管制部でフライトプランのシステムが一時停止
昨日午後2時27分頃、埼玉県所沢にある東京航空交通管制部でフライトプランを全国の空港に送るための集配信システムが停止しました。システムは7分後に復旧しましたが、影響で宮城県から岡山県までの空港で出発が規制され、関西国際空港発鹿児島行きの全日空機が約50分遅れるなどの影響が出ました。15〜16日にかけてシステムを更新したばかりで、不具合などが出ないかどうか監視している最中の出来事だったそうです。原因を調査中との事です。
*2月17日
@「8・12連絡会」が日航に要望書
日本航空123便御巣鷹山墜落事故の遺族で作る「8・12連絡会」は昨日、日本航空の社長に対して再発防止策への取り組みの継続的公表などを求めた要望書を提出しました。要望書ではその他に安全対策や123便事故の原因とされる圧力隔壁の修理ミスの再調査などを求め、3月末までに回答するよう求めています。
@神戸空港初日の平均搭乗率は86%
昨日開港した神戸空港の平均搭乗率は平均で86%になりました。神戸市の需要予測では今の便数だと1日の平均搭乗率が78%にならないと達成できません。これはかなり厳しいと思われます。開港当初は物珍しさもあって高くなると思うのですが、数か月経った段階ではどうでしょうか。なお、昨日は初日の混雑もあって17便に遅れが出ました。
@アジア最大の航空ショーが来年から香港で開催
今年まで、シンガポールのチャンギ空港で行われていたアジア最大の航空ショーが来年からは香港で行われる事になりました。チャンギ空港が拡張工事に入る事で空港側から移動して欲しいとの要請があったとの事です。来年は9月3日〜6日に開催されるとの事です。夏で暑いでしょうね。
*2月16日
@航空安全連絡会議成田支部が北伸策で要望
成田空港の管制官やパイロットなどで作る「航空安全推進連絡会議成田支部」は昨日までに、成田国際空港株式会社に対して平行滑走路北伸計画について、安全に不安がある点について対策を求める要望書を提出しました。具体的には新設する誘導路の形状が滑走路を横切るように計画されており、到着機の時間調整を行わざるを得なくなり遅延便が増える可能性がある、などの点を指摘しています。
@堂本知事が羽田再拡張で意見書を提出
堂本千葉県知事は昨日、羽田空港再拡張に関する環境影響評価法に基づく意見書を国土交通省に提出しました。意見書では(1)出来る限り騒音の影響を小さくする飛行コース・高度を設定する、(2)低騒音機の導入を促進する、(3)午後11時から翌朝午前5時までの運航ルートは騒音の影響が少ない海上ルートとする、などとなっています。
@神戸空港が今日開港・市民団体が騒音測定
神戸空港が今日開港しました。1日7路線、27往復が運航されます。今日使われる機材のうち4機が天候の悪化で昨日のうちに神戸空港に着陸できず、今朝移動するなどヒヤヒヤの開港でした。「ストップ!神戸空港の会」は5カ所で騒音測定を始めました。7日間測定し、分析した後、結果を公表するとの事です。また、「ミナト神戸を守る会」は空港のバス乗り場で午前6時半から「空港に反対」と訴えました。さらに、「平和のための市民行動」は空港島には入らずポートアイランドで抗議行動を行いました。
@ドイツ裁判所が乗っ取り機撃墜を違憲判断
ドイツ連邦の憲法裁判所は15日、テロリストに乗っ取られた航空機を撃墜するとした、2004年9月成立の「航空保安法」を「乗客の生存権を侵害する事になる。」として、違憲とする判断を示しました。これにより、同法は破棄される事になりました。
*2月15日
@年間発着回数が2012年に23.5万回を超える
芝山での「成田国際空港平行滑走路整備(北延伸)等に係る住民説明会」で配られた資料の中に「成田空港の騒音対策と平行滑走路北伸整備の概要 2006年2月 成田国際空港(株)」があり、その中に下図のような離発着回数の予測グラフがありました。これによりますと、従来、国土交通省や成田国際空港株式会社が成田空港の能力限度としている「年間発着回数23.5万回」になるのは2011年で、2015年で「27.3万回」になるとしています。
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ここで疑問なのですが、「2012年以降はどうなるのか」と言う事です。23.5万回以上になるとすると、成田空港の運用状況を変えないと受け入れが出来ません。考えられるのは「運用時間の延長」です。すなわち、現在の運用時間「朝6時から午後11時まで」を延ばす事になるのでしょうか。もし、そのような事になれば、住民への騒音被害は現在よりも格段に激しくなります。現在でも、静かなのは「7時間だけ」です。これが「6時間」・「5時間」、あるいは「0時間」になりかねません。成田市周辺の商工団体で作る「成田空港対策協議会」は既に「24時間空港の実現」を方針に掲げています。
この23.5万回からはみ出した分「3.8万回」分がどうなるのか、非常に心配です。
@配布資料の中にあった「騒音対策区域図」を解説と資料のページに載せます。
@日航機が客室気圧計器異常値で引き返す
昨日午後0時50分頃、大阪発鹿児島行き日本航空のMD90型機が離陸直後に客室の気圧を示す計器が異常に高い値を示したために、大阪空港に引き返しました。
@バンクーバー空港が滑走路の異物見つけるレーダー導入
カナダのバンクーバー空港は4月から、世界で初めてとなる滑走路上の障害物を探知するレーダーを導入するそうです。昨年6月に行われたこのレーダーの実験では数Km離れた滑走路上のペンを発見したり、滑走路に刻まれた溝の中にあった1.5インチのボルトも発見したとの事です。しかし、今までと同じような目視による点検も併用するそうです。
【コメント】金属は発見しやすいようですが、タイヤの断片などは発見し難いようです。でも、目視は1日多くても数回ですから、落ちた異物が直ちに発見できる安全上の効果は大きいと思います。
@EUと米が国際航空貨物のカルテルで調査
EUの欧州委員会とアメリカの司法省は14日、国際航空貨物運賃でカルテルを結んでいた疑いで、ブリティシュエアウエイズ・エールフランス・ルフトハンザ・ユナイティド・アメリカン・ポーラエアカーゴ・スカンジナビア・日本航空などの大手航空会社の一斉捜索と立ち入り調査を実施しました。
@全日空が22年ぶりの公募増資・1,000億円
全日空は昨日、公募増資で1,000億円を調達すると発表しました。全日空の公募増資は22年ぶりになります。新型機や貨物機の導入資金に充てるとの事です。一方、現在1兆2,000億円ある有利子負債などを2010年までに2,000億円減らす計画を立てています。
@日航の役員が社長ら3人の退陣を要求
日本航空の役員4名が10日、新町社長・羽根田副社長・西塚専務の退陣を要求した事が明らかになりました。業績悪化を理由にしたものと見られます。なお、個人筆頭株主の糸山英太郎氏も社長らの退陣を要求しています。
@中国・2010年まで毎年100機を購入
中国民航総局の副局長は14日、2010年まで毎年100機以上の旅客機を購入し、航空輸送量を2005年の2倍にする方針を表明しました。そのために、パイロット1,000人を養成する計画との事です。
*2月14日
@芝山の住民説明会配布資料の内「成田国際空港の発着回数の増加について」と「平行滑走路の整備(北伸案)について」を「解説と資料のページ」に載せました
この2つの文書は昨年の10月付けで出ていますが、今まで手に入りませんでした。詳しい分析は明日にでも載せたいと思います。
@静岡県が強制収用を申し立て
静岡県は昨日、静岡空港本体部分の未買収地約3.6ヘクタールについて、強制収用の申立書を収用委員会に提出しました。対象となるのは地権者3世帯7人・共有地権者250人・立木トラスト所有者1,220人となっています。
@DHC8型機が今度は尾翼故障
今日午前8時40分頃、大阪発佐賀行きの全日空機・DHC8-400型機が佐賀空港への着陸態勢に入った所、尾翼の自動調整装置が故障しました。同機はそのまま着陸を試み、無事に着陸しました。このトラブルで修理のため、折り返し便と大阪ー高知線の2便が欠航となりました。
@大雪のケネディ空港でトルコ航空機がオーバーラン
ニューヨークのケネディ空港で12日夜、トルコ航空機が着陸の際オーバーランして滑走路を飛び出しましたが、幸い約200人の乗員・乗客にけがはありませんでした。ニューヨークでは観測史上最高の大雪に見舞われ、閉鎖されていた滑走路が再開した直後だったとの事です。雪で滑り、止まれなかった模様です。
*2月13日
@堂本知事に公開質問状を提出しました
今日午前、千葉県庁を訪れ堂本知事に「レイクスポイント高度2段階化に関する公開質問状」を提出してきました。また、先の2回目の要望の際、総合企画部の空港地域振興課長が「技術的な問題については別途答える。」としていましたので、課長宛の技術的な公開質問状も提出してきました。
@ヒースロー空港の燃料給油問題で一応の決着
ロンドンのヒースロー空港近くの給油施設が爆発事故を起こした影響で、航空燃料が3分の2しか供給されず英国籍の航空会社と外国の航空会社の燃料給油で差別的扱いが行われている問題で9日、国際航空運送協会(IATA)が仲裁に乗り出し、一応の合意が成立しました。これにより、長距離便については帰りの燃料が供給される事になり、燃料補給のために他空港に立ち寄らなくても良くなりました。しかし、4月からの繁忙期には供給が逼迫するために新たな解決策が必要になるとの事です。
*2月12日
@レイクス問題で市民の質問に稲敷市が回答
茨城県の稲敷市の一市民がレイクスポイント高度2段階化について稲敷市に質問した所、9日に稲敷市が回答しました。その回答が手に入りましたので、「解説と資料のページ」に載せます。その中で、稲敷市は茨城県への回答で「稲敷地域の騒音値増加が懸念されるため市民への説明、周知等についての検討」を上げています。
@「神戸空港着陸難しい」と現職機長
昨日、神戸市で開港直前の神戸空港について市民グループ主催の学習会「パイロットから見た神戸空港」が開かれ、約120人が参加しました。講師は航空安全推進会議の大阪支部議長でジャンボ機の現職機長・森徹次さんでした。森さんは「神戸空港は六甲おろしが横風になり、山越えで『山岳波』と言われる乱気流が起こりやすいなど気象条件が厳しく着陸の難しい空港になるのでは。」と話し、さらに、「空域の狭さが安全上懸念される。」と指摘しました。
@人の首を手荷物で持ち込み逮捕・ハイチの女性
アメリカ・フロリダ州のフォート・ローダーデール空港で9日、アメリカの永住権を持ったハイチの30歳の女性の手荷物から人間の首が出てきて、この女性は逮捕されました。女性は「ブードゥー教の儀式に使うためだった。」と供述しているとの事です。
*2月11日
@「爆弾持ってる」と冗談言った日本人がフィリピンで逮捕
フィリピン国家警察は10日、マニラ国際空港から成田空港に帰国しようとしていた千葉県在住の日本人を拘束しました。この男性は検査場で「爆弾を持っている。」と冗談を言ったそうです。検査で爆弾は見つかりませんでした。フィリピンでは冗談でも「爆弾を持っている」と言ってはいけない事になっています。
@DC-10エンジン事故・ブレードの冷却空気漏れる
国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は昨日、昨年8月21日にジャルウエイズのDC-10型機がエンジン破損を起こし、落下した高温部品で2人が軽傷を負った事故の報告書を発表しました。それによりますと、破損したブレードが摩耗して穴があき、ブレードを冷却するための空気が漏れたため、ブレードの温度が上昇して破損したものとしています。摩耗の原因は特定できませんでした。当時、2,500時間毎に点検する事になっていましたが、同エンジンは2,300時間で破損し、「点検間隔が適当でなかった。」としていますが、「当時はこのような事例がなく、やむ終えなかった。」としています。
@マケドニアの空港で犬のため30分着陸出来ず
マケドニアの首都スコピエ空港で8日、滑走路に犬の群れが入り込み、着陸寸前のマケドニア航空機が急上昇する騒ぎがありました。同機は犬の群れを追い出すまで約30分間上空で待機飛行を余儀なくされました。急上昇の時に乗客が不安で大騒ぎになったそうです。
@ユナイティド航空機内で自殺・デンバーに緊急着陸
アメリカで9日、ワシントンからロサンゼルスに向かっていたユナイティド航空機のトイレで男性が自殺し、同機はデンバー国際空港に緊急着陸するトラブルがありました。この男性は4日にマイアミの自動車販売店に自動車で突っ込み、ガソリンを撒いて放火しました。この販売店で買った新車の値段が高いと不満を持っていたとの事です。逮捕されましたが、保釈中でした。
*2月10日
@芝山町で住民説明会を5カ所開催
8日から成田空港南部の芝山町で平行滑走路2500m化後の騒音予測コンターについての住民に対する説明会が5カ所で行われています。当初は区長会で説明されて、住民に対する説明会は計画されていませんでした。しかし、区長から「こんな専門的な事を説明できるわけがない。専門家が来て説明して欲しい。」と要求され、町内5カ所で住民説明会が開かれる事になったものです。
【コメント】騒音が激しいとは言え、レイクスポイント関係の住民に対するのとは大きな違いです。レイクスポイント問題では国土交通省や会社も住民への説明はしていませんし、千葉県は関係市町が住民に広報などで知らせる事のないまま“原則的に認める”との意見書をまとめようとしています。こんな差別的扱いが許されるのでしょうか。
@新富町長が防音事業の収賄で逮捕される
宮崎県警は昨日、航空自衛隊新田原基地周辺の防音事業で賄賂を受け取った疑いで新富町長を逮捕しました。また、贈賄側として熊谷組の元九州支店長など6人を逮捕しました。
@日本航空がワン・ワールド加盟で覚書かわす
日本航空はこのほど、世界的な航空連合の一つであるワン・ワールドに加盟する事でワン・ワールド側と覚書を交換しました。正式な加盟は来年中に行うとの事です。
@米・ILFC社がA350型機4機を発注
エアバス社は8日、アメリカの航空機リース会社ILFC社からA350-800型機2機とA350-900型機2機を正式に受注した事を明らかにしました。ILFC社は既にA350型機を12機発注しており、8機をオプションとしていました。
*2月9日
@陸上自衛隊イラク派遣団の第2陣は4日に出国
陸上自衛隊のイラクへの派遣団が「成田空港から出国するのではないか」との心配があり、いつもだと、マスコミで取り上げられる出国情報が第1陣出国しか報道されず心配でしたので、共産党の志位和夫事務所を通して防衛庁に問い合わせていただいた所、昨日、下記のような連絡があったとの事です。第3陣の出国についてはまだ分かりません。
「陸上自衛隊第9次イラク復興支援群について」
イラクの復興支援群の具体的人数ならびに出身部隊、現在移動が完了していない部隊の移動手段等、部隊の安全を害するおそれがある情報についてはお答えを差し控えたい。 |
@【検討資料】の訂正
本会が発表した「着陸高度見直しに関する検討資料(1)-(3)」の記述で、国の説明資料を誤解した部分がありました。レイクス北方の玉造-麻生コースはなく、ワーフポイント経由コースは変更ありません。お詫びして訂正します。関連部分の本文を訂正したので参照して下さい。
@大雪に対する対策をまとめる・成田空港
国土交通省は昨日、先の大雪による成田空港の混乱についての分析と対策を明らかにしました。それによりますと、成田国際空港株式会社はターミナルで夜を過ごす人のために非常食を1万食、寝袋を1万個、機内で使う毛布を5千枚備蓄するとの事です。また、日本航空は自己負担で融雪機4台を来年の冬までに導入するとの事です。その他、交通手段の確保などは今後検討していくとの事です。詳しくは国土交通省のページに出ています。
@拳銃の実包を手荷物にしたマレーシア国籍の男性逮捕
北海道警察千歳署は6日に新千歳空港で手荷物の中に拳銃の実包を持っていたマレーシア国籍の男性を銃刀法違反で逮捕しました。この男性はマレーシアで拳銃を所有しており、うっかり持ってきてしまったと供述しています。この男性は先月30日に成田空港から入国し、羽田空港から新千歳空港に飛びましたが、両空港では発見できませんでした。実包は弾倉に入ったままだとX線検査で箱形に映り見逃されたようです。
@ノースウエスト航空が4月に成田ーサイパン線を増便
ノースウエスト航空は4月に成田ーサイパン線を週3便増便し、週10便体制にするとの事です。
@DHC8-400型機が手動で車輪降ろし着陸
今日午前9時30分頃、中部国際空港発松山行きの全日空1823便・DHC8-400型機が着陸態勢に入った所、3つの車輪が降りませんでした。このため、同機は手動で車輪を降ろし、無事に着陸しましたが、車輪に不安があるため、自力走行を諦めて牽引車で駐機場まで移動しました。このトラブルで滑走路は11分間閉鎖されました。
【コメント】またまた、DHC8-400型機の脚故障です。国土交通省は事故が起こる前に、この機種の運航を停止させ、原因を徹底究明した方が良いのではないでしょうか。
@中部国際空港のレーダーから便名と高度が消えるトラブル
中部国際空港の新型レーダーから一部航空機の便名と高度の表示が消えてしまうトラブルが28件起こっている事が明らかになりました。原因は一部航空機の自動応答装置に異常があるため、情報が発信されないためとの事です。この装置を積んでいる航空機は国内に約200機あるとの事です。なお、機影そのものは消えないとの事です。
*2月8日
@高度引き下げを認める意見書を準備する千葉県総合企画部
今日、千葉県庁に行きレイクスポイントの高度引き下げについて堂本知事宛の要望書を提出し、総合企画部空港地域振興課の課長と話し合いました。この間、先月31日には千葉県が佐原・小見川・山田・栗源の4市町の首長を集め国土交通省に出す意見書の素案を提示し、2月15日までに態度表明するように迫りました。
この素案は明らかにされていませんでしたが、今日の話し合いの中で、「高度の引き下げを友納知事との約束の例外として認める。条件として(1)実施の前後の騒音測定を実施する、(2)飛行経路を住民が翌日に確認できるように公表する、(3)電波障害について調査をし、影響がある場合は対策を講じる。」と言う内容である事が明らかになりました。
これに対して、参加者からは次のような厳しい批判が続出しました。「市や町から住民に広報も、説明会開催もされていない段階で意見書をまとめる、と言うのは民主主義に反する。」、「国土交通省から混雑状況や7年前には『面的運用で対応できる』としていたのに、なぜ今回『だめだ』と言うのかなどの、説明もないのに何故OK出来るのか。」、「こちらから代案を出しているのに、課長が『それはだめ』と言うが、理由もはっきりしない。」、「今回『特例とする』と言うが、一度例外を認めれば、約束は破られたと同じになる。友納知事が苦労して結んだ約束を堂本知事が破棄する事になるが、それで良いのか。」、「羽田空港再拡張の時と同じように、住民の立場で今回も努力してくれ。」、「住民にも十分に広報していない段階で、何故、まとめようとするのか。今はまだ、そのような段階ではない。」、「広報について指導する事は出来なくても、『住民の意見を十分聞くようにして下さい。』と言う助言は出来るはず。」、「何故、急ぐのか。期限をあらかじめ設定するのではなく、説明を先行して欲しい。」、「このような重要な問題は県議会にもきちんと報告して欲しい。一遍の通達では困る。」などでした。
課長は「成田空港の機能の充実と住民への影響のバランスをどうするか、と言う問題だ。」、「4市町が広報をどのように行うかは、各市町の問題で、県があれこれいうことはできない。」、「意見書を今月中に提出する事もあり得る。」、「羽田空港は千葉県にはなかった。だから、羽田空港と同じとは言えない。」、などと述べ、結局、「技術的な問題は別途、説明の機会を設けたい。」とうい事になりました。
@日航機が整備ミスのまま4日間飛行
日本航空は1月29日午前8時頃、那覇発羽田行きの1900便・B-777-200型機の出発前点検で8カ所のドアのうちの7カ所で緊急時に操作する補助装置に乾電池が入っていない事が分かりました。このため、同機は乾電池を羽田から取り寄せるために、約4時間遅れました。23日の定期点検の際、整備士が乾電池の入っていないバッテリーボックスを取り付けたのが原因としています。乾電池のないまま4日間・21回飛行していました。日本航空は「乾電池と別に蓄電機能があり、手動でも開くので安全上の問題はなかった。」としています。
【コメント】このようなミスの場合、日本航空は今回のように「安全上の問題はなかった。」と言うのですが、この姿勢がトラブルの増加を招いているのではないでしょうか。万が一の必要があるから、装備されているはずです。日本航空の安全対策はまだまだと思わざるを得ません。
@DHC8型機がまた脚関係トラブルで引き返す
昨日午後2時40分頃、福岡発大阪行きのエアニッポンネットワーク1976便・DHC8-402型機が離陸直後に左主脚が格納されていない表示が出ました。このため、同機は福岡空港に引き返しました。
*2月7日
@成田空港会社が談合情報専用電話設置
成田国際空港株式会社は昨日から、電機工事の官製談合事件を受けた防止策の一つとして、談合情報を受け付ける専用電話を設置しました。番号は 0476-34-2010 になります。情報の内容に具体性があれば公正取引委員会に通報したり、調査を実施するとの事です。調査によって確認された場合は契約手続きの中止や解除を行うとの事です。
@日航が国際線の座席数1割削減を発表
日本航空は昨日、2006年の国際線の計画を発表しましたが、国際線全体として座席数を約1割削減するとの事です。既に書いたものもありますが、成田空港関係では成田ーラスベガスーロザンゼルス線を9月30日で運休とし、3月26日の夏ダイヤから成田ーロンドン線は半減し週7便、成田ーバンコク線は週7便減便して週14便にします。一方、需要の旺盛な成田ーシカゴ線は増便します。
@日航機が牽引車と接触し機体損傷・成田空港
詳しい事が分からないのですが、5日に成田空港で日本航空機が牽引車と接触し、機体を損傷するトラブルがあったようです。
@全日空機が雪を吸い込み滑走路上で停止・新千歳空港
3日午後11時5分頃、新千歳空港に着陸した直後の全日空79便・B-767型機の右エンジンの出力が急低下しました。このため同機は滑走路上に緊急停止しました。同機は牽引車で駐機場まで移動しましたが、この影響で滑走路が約40分間閉鎖されました。点検した所、異常は発見されず、エンジンが多量の雪を吸い込んだため、との事です。
@全日空は10〜12月期で159億円の黒字に
全日空が昨日発表した10〜12月期決算によりますと、経常損益が159億円と30%の増収になりました。国内線乗客が約2%増え、国際線はほぼ横ばいだった、との事です。日本航空からの乗客が流れてきたためとの事ですが、燃料費についても増加分がリスクヘッジなどで日本航空の約3分の1におさまったとの事です。
*2月6日
@「成田と羽田管制一元化は決まっていない」と国土交通省
今日の午後、共産党の志位和夫事務所の関東管制空域の一元化についての国土交通省による説明に同席しました。この席で、国土交通省側は「管制の一元化について、部内で検討しているが、具体的に決まっているわけではない。」との話に終始しました。しかし、国土交通省のホームページには2年前の平成16年に既に、この構想について出ている事を指摘して「2年の間に検討は進んでいないのか。」と答えを求めましたが、同じ話の繰り返しでした。しかし、「導入するとすれば、2009年の羽田空港再拡張や2010年の成田空港平行滑走路2500m化に合わせる事が考えられるが」との指摘に対しては、「その通りだ。」と答える一方、「一元化を行わない事もあり得る。」とものべました。何がなんだか、要領を得ない話に終始しました。ただ、「一元化には百里の管制も入るのか。」との質問に対しては、「百里空域を含める考えはない。」と答えました。
さらに、レイクスポイントの高度2段階化について質問した所、理由として「『混雑して待機したりすると運航費がかさむ』と言う航空会社側の要請が強い事と、『現在の6,000フィートから降下角8度で降下する事がかなり厳しい』と言うパイロットなどの話もある。」と答えていました。「混雑時間帯の使用ならば、『半分程度4,000フィートを使用する』と言う計算にはならないはずだが。」と質問した事について、「ほぼ半分と言う事だ。」と答え明確な説明はありませんでした。
@成田空港会社が貨物のX線検査装置購入に半額補助
成田国際空港株式会社は航空会社などが貨物用X線装置を導入する場合、購入額の50%を負担する事を決めました。今月15日までに申請するように、としています。詳しくは成田国際空港株式会社のページに出ています。
【コメント】企業には気前が良いですね。この調子で、騒音測定値のリアルタイム表示をインターネットに載せるシステムを是非お願いします。これをやってくれると、住民は「どこの飛行機がうるさい」とか分かって抗議も出来るのです。
@日航の4〜12月期決算で最終赤字が230億円に
日本航空が今日発表した4〜12月期連結決算によりますと、原油価格の高騰や安全上のトラブルでの乗客離れなどが響き、最終損益が約230億円の赤字になりました。前年同期は792億円の黒字でした。
@05年の世界の航空旅客数は5.5%増に
国際空港協議会(ACI)は2日、2005年の世界の航空旅客数が前年度比5.5%増の約40億人に達した事を明らかにしました。国際線が同6.7%増、国内線が同4.4%増との事です。鳥インフルエンザや燃料高騰の影響が予想よりも少なく、低コスト航空会社の存在が旅客増に貢献したと分析しています。
*2月5日
@中部国際空港の横風が想定の2倍に
今日の朝日新聞によりますと、中部国際空港の開港から先月31日までの約1年間の横風(風速13m以上)がのべ約92時間(1.1%)に達した事が中部航空地方気象台のまとめで明らかになったそうです。開港前の予想では年間約44時間(0.5%)でしたので、約2倍以上になっています。しかし、この内、約80時間は昨年12月に発生しており今年の寒波の影響で特に多くなっている可能性もあります。
@新型インフルエンザ発生の時には早めの帰国を
今日のNHKのニュースによりますと、海外勤務健康管理センターはこのほど、海外で新型インフルエンザが発生した時の派遣社員や家族への対応をまとめた企業向けの「ガイドライン」を明らかにしました。それによりますと、インフルエンザの治療薬がない地方都市の場合は早く備蓄のある日本在外公館の存在する都市に移動する事、航空機の運航が止まる可能性があるので早めに帰国の手配をする事、などを提言しています。
*2月4日
@成田新高速鉄道の起工式行われる
今日、成田新高速鉄道の起工式が成田市内で行われ、堂本千葉県知事などが出席しました。これで、2010年完成を目指して工事が進む事になります。
@共生委員会が運用時間延長時などの問い合わせ先を要望
昨日、共生委員会が開かれ、「先月の大雪の時のように成田空港の運用時間が延長された場合などの住民からの問い合わせ先がない。」として、成田国際空港株式会社に対して「住民問い合わせ窓口」を設けるように要望がありました。先月の大雪の時には問い合わせが数件あったとの事です。
@スカイネットアジア航空の機体にヒビ見つかる
2日の夜、長崎から羽田に到着したスカイネットアジア航空のB-737-400型機の機体に長さ2.3cm、深さ0.1cmのヒビが見つかりました。このヒビの修理のため、昨日と今日のそれぞれ6便が欠航となりました。
@日航機がエンジンの異音で滑走路に緊急停止
昨日午後3時頃、福岡発青森行きの日本航空3520便・MD-81型機が着陸態勢に入った所、片方のエンジンから異音が出ました。このため、同機は着陸後滑走路に緊急停止しました。折り返し便は欠航となりました。
@関空が増えすぎたハトに悩まされる
今日の朝日新聞によりますと、関西国際空港でハトが増えて現在では1万羽もいるとの事です。このため、昨年10月にはハトの群れが航空機に衝突し、その死骸を片付けるために滑走路を閉鎖し、遅れが出たことが2回ありました。また、施設の軒下などに巣が作られ利用客がハトの糞を浴びる被害も出ています。今の所、お手上げで、対策を検討中との事です。
@日航が2万人以上に当選メールを誤送信
日本航空は昨日、高級ホテルの無料宿泊券のプレゼントの補欠当選者1名に当たりのメールを送信しようとして、関西在住の22,673人に誤送信してしまいました。数分後に気づき、謝罪のメールを送信したとの事です。残念でした!
*2月3日
@名古屋空港の移転跡土地を売却へ
国土交通省は名古屋空港周辺の騒防法による移転補償として買い取った土地約12万平方メートルを住宅用地などとして順次売却する方針を明らかにしました。
【コメント】大阪空港でも同じ方針を出していますが、名古屋空港は大阪空港と違って、昨年2月に中部国際空港が開港して以来、離発着回数が激減して騒音も少なくなっていますので、これもやむ終えないと思います。
@事前旅客情報システムで昨年中に17人が逮捕
政府が航空会社から事前に通告された乗客名簿を政府の各機関が持つ不審者リストと照合する「事前旅客情報システム(APIS)」によって、昨年1年間に17人が逮捕されていた事が明らかになりました。
@中部国際空港が空港ランキングで1位に
国際航空運送協会(IATA)と国際空港協議会(ACI)が共同で実施している2005年空港顧客満足度調査で中部国際空港が500〜1,500万人クラスの部門で世界一になる見通しになった、との事です。この調査は世界の70空港を対象にし、22項目について年4回のアンケート調査に基づいて決められるとの事です。
@鈴与が静岡空港拠点の新航空会社設立へ
鈴与は静岡空港を拠点とする新航空会社の事業計画書をまとめました。それによりますと、60〜100席クラスのジェット旅客機をリースで2機調達し、搭乗率70%を目指す、との事です。大手が就航していない路線や幹線の空き時間帯に柔軟にダイヤを組むとの事です。
@寝込んだ作業員を貨物室に乗せたまま離陸
サウジアラビヤ・ジッタの空港で1日、疲れ果てて寝込んでしまった作業員を貨物室に入れたままトルコ航空機が離陸して3時間後にトルコのデャルバクルに到着するトラブルがありました。作業員は上空の寒さで目が覚め、貨物室のドアをドンドンたたいたため乗務員が貨物室に人がいる事に気づき貨物室の暖房を作動させたため、凍死しないですんだそうです。しかし、この作業員は肺炎にかかり入院しました。
*2月2日
@成田新高速鉄道の成田空港会社負担は601億円に
成田新高速鉄道の起工式が明後日行われますが、成田新高速鉄道に対する成田国際空港株式会社の負担が工事負担金226億円、出資金の負担金が102億円となり、さらに、空港内の京成成田空港駅と空港第2ビル駅に新たなホームを建設する工事などで273億円が見込まれ、合計で601億円になるとの事です。
@ボンバルディア社が110〜130席の開発を棚上げ
ボンバルディア社は31日、イギリスとカナダ政府の援助を受けて開発していた110〜130席クラスの旅客機Cシリーズの開発を棚上げすると発表しました。興味を示していたノースウエスト航空の破産などで発注する会社の見通しが立たない事が原因との事ですが、アメリカ政府は「政府の援助を受けて開発する事は公正な競争を阻害する。」と指摘していました。
@ユナイティド航空の再建が完了
ユナイティド航空は1日、連邦破産法11条による「法的な会社再建手続きが完了した。」と発表しました。株式も2日からナスダック証券取引所に上場されるとの事です。しかし、アナリストは「今後、合併は避けられない。どこに買収されるのか、買収するのかどちらかになる。」との見方が有力です。
@ボーイング社の民間機部門の利益が倍増
ボーイング社は1日、第4四半期の業績を発表しました。民家鬼部門の営業利益は3億3,000万ドルとなり、前年同期比で221%とほぼ倍増しました。
*2月1日
@1月のアクセス数が19,170回になりました。これからもよろしく。
@千葉県がレイクス問題で地元と協議
詳しい事は分からないのですが、千葉県は昨日、レイクスポイントの高度を引き下げて2段階化する問題で関係する佐原市・小見川町・山田町・栗源町の4市町を集めてこの問題について検討した模様です。
@今日から職員専用出口に警備員を配置
東京入国管理局成田支局はアシアナ航空社員が立ち入り証と暗証番号を悪用して密入国者を職員専用出口を使って密入国させていた事件を受けて、今日から専用出口に警備員を配置し、立ち入り証と本人確認を始めました。今までこの出口には誰もおらず、暗証番号さへ知っていれば出る事が出来た事から今回の事件が起こったものです。
@大韓航空が成田ー済州島線をデイリー化へ
大韓航空は3月26日から成田空港ー済州島線を現在の週3便から週7便に増便し、毎日運航とする事を明らかにしました。
@成田空港対策協議会の鬼沢前会長が事故死
成田空港周辺の商工業者で組織されており、成田空港の平行滑走路4,000m化や24時間運用を主張する「成田空港対策協議会」の前会長鬼沢伸夫氏が昨日午後9時頃、多古町の道路上で車にはねられ亡くなりました。鬼沢氏は1988年から2002年まで会長を勤めました。ご冥福をお祈りいたします。
@日航が「確認会話失敗事例集」を作成へ
日本航空は昨日、再度作成を指示された安全策について国土交通省に報告書を提出しました。今年に入っても確認ミスが相次いでいる事から「確認会話失敗事例集」を今年度中に作成し、各職場に配布して社員教育に活用するとの事です。
@スカイマークに対抗し札幌ー羽田線運賃を引き下げ
スカイマークが参入する札幌ー羽田線の4月からの運賃を各社が発表しました。エアドゥは28日前までの予約で1万円を切る運賃を設定し、往復運賃割引は4,400円引き下げてスカイマークと同じ16,000円にします。全日空と日本航空も28日前までに予約すると最安値で10,400円からとし、1日前の予約でも14,500円になる日を設けるなどしました。スカイマークも「2月上旬にも正式運賃を発表する。」としています。