2006年3月の出来事
*3月31日
@平行滑走路誘導路に待機場を設置へ
今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社は平行滑走路の北伸に伴って、長くなる誘導路の途中に待機場(ホールディングベイ)を設ける方向で検討しているとの事です。これは、機体にトラブルが起こった場合などに誘導路が2本しかない平行滑走路では航空機が詰まってしまい、動きが取れなくなる可能性があるからとの事です。現在の誘導路と新しく東側に作られる誘導路の双方に長さ100m、幅30m程度のものになるとの事で、6月下旬か7月上旬にも予定されている航空法に基づく施設変更許可申請に盛り込む予定です。
【コメント】疑問点が2つあります。一つは待機場の大きさですが100m×30mでは小さすぎるのではないでしょうか。北伸で平行滑走路に乗り入れるB-747型機の幅は約60mあります。幅30mの待機場では半分はみ出します。これで、後ろから来たB-747型機が追い越せるのでしょうか。長さも100mで大丈夫なのでしょうか。もう一つは新誘導路は待機場設置の場所は自由になるのでしょうが、現誘導路は待機場をとるだけの余裕がないように思えるのですが。
@スカイマークがB-767型機全機の点検を5日から開始
スカイマークは昨日、所有しているB-767-300型機の全機について緊急の点検をすると発表しました。期間は4月5日から13日までで、この間、羽田ー徳島線の1日8往復の内4往復を運休とするとの事です。
@国土が焼津上空ニアミス事故で日航などに約8千万を支払い
国土交通省は今日、2001年1月に静岡県焼津市上空で起こった日航機同士のニアミス事故で日本航空などに約8246万円の和解金を支払う民事調停が東京地裁で成立したと発表しました。国土交通省は「当時の管制システムなどに不十分な点があった。」と過失を認めました。
@米の運輸安全委員会がCRJ200型機の改善を勧告
アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)は30日、カナダ・ボンバルディア社のCRJ200型機が7件の火災事故を起こしている事について、アメリカ連邦航空局(FAA)に対し改善を求める緊急勧告を出しました。地上でドアが開いている時の雨などにより電子航法装置がショートして火災が発生しているとして、対策を求めるものです。日本ではジェイエアが8機,アイベックスが2機を使用しています。写真は成田空港に乗り入れているCRJ200型機です。
*3月30日
@解説と資料のページに「第33回騒音対策委員会質疑応答要旨」を載せました
「解説と資料のページ」に3月22日に行われた第33回騒音対策委員会における質疑応答の要旨を載せました。約2時間の質疑応答でしたので、正確を期してはいますが、発言者の意図と違うところもあるかもしれません。
@元熱田派代表が用地売却で正式契約へ
1月16日の出来事で書いた元熱田派代表の熱田一さんが自宅や「横堀墓地」や「一坪共有地」などを成田国際空港株式会社に売却する事で合意していましたが、この正式契約が一両日中にも行われるようです。これにより成田国際空港株式会社は「周辺地域対策室」を近く廃止し「地域共生部」に併合するとの事です。
@日本トランスオーシャン機が発電機故障で緊急着陸
今日午前10時頃、小松発那覇行きの日本トランスオーシャン航空31便が日本海上空を飛行中にエンジンの発電機が故障し、目的地を大阪空港に変更して無事に着陸しました。出発前に第1エンジンの発電機が作動せずにバックアップ用の発電機を使って離陸しましたが、飛行中にこの発電機も動作不良になったとの事です。
【コメント】離陸当初からバックアップ用の発電機で離陸する事は安全上問題はないのでしょうか。バックアップと言うのは飛行中に止まった場合のバックアップではないのでしょうか。
@全日空機が2度も中部に引き返す
昨日午後1時15分頃,中部国際空港発新潟行きの全日空1811便・DHC8-400型機が愛知と岐阜の県境付近を飛行中に昇降舵の不具合を示す警告灯が点灯しました。昇降舵は作動していましたが、同機は中部国際空港に引き返し、2時前に無事着陸しました。全日空ではフォッカ−50型機を代替機に用意し、3時45分頃新潟に向かいましたが、岐阜県上空で副操縦席のガラスにクモの巣状のひびが入り、再び引き返しました。結局、この便は欠航となり乗客は後続便で新潟に向かいました。
@日航が10%賃下げを強行する構え
日本航空の最大労組である「JAL労働組合」は今日の中央委員会で会社側が示している4月からの平均10%の賃下げを容認する決定を行いました。これに対して残りの8労組は「機材の不用な更新を改めるなど、設備投資を見直せば賃金引き下げはしないで済む。」として、賃金引き下げの撤回を求める姿勢を変えていません。しかし、会社側は労働協約の一方的破棄を通告しており、強行する構えです。8労組は4月に入っても交渉を続ける事にしています。
@全日空が再度業績予想を引き上げ
全日空は昨日、今期の業績予想を引き上げました。国内線で30億円程度のアップ、国際線で50億円程度のアップになる見込みとの事です。全日空が業績予想を引き上げたのは2回目になります。
*3月29日
@成田空港のA380型機用スポットは5基を予定
今年末にもシンガポール航空に引き渡され、成田空港にも乗り入れる予定のA380型機用のスポットが当面第1ターミナルに2カ所設置され、将来的には第1ターミナルと第2ターミナルに合計5基設置される予定との事です。
@全日空の航空機関士が社内規定の訓練受けずに乗務
全日空は昨日、同社のB-747型機の航空機関士が社内規定で春と秋の2回受けなければならないシュミレーターによる訓練を受けずに15便に乗務していたと発表しました。この機関士は昨年10月9日に訓練を受ける事になっていましたが、9月23日から病気欠勤し11月8日に復帰しましたが、そのまま乗務したものです。全日空では機関士の乗務が必要なB-747型機のすべてが退役した事により、この機関士を日本貨物航空に出向させましたが、日本貨物航空の点検でこの事実が判明したとの事です。全日空ではこれを受けて全ての機長・副操縦士・航空機関士の訓練を見直した結果、この機関士以外の違反はなかったとの事です。
@スカイマークが防止策を提出
スカイマークは昨日、相次ぐ整備ミスの防止策を国土交通省に提出しました。防止策によりますと、点検テェックを現場担当者だけでなく上司や、新たに設ける点検業務の担当者らが複数で行うとしています。
@ボーイング社がB-787型機の胴体延長型開発を決定
ボーイング社のB-787型機開発最高責任者は27日、B-787型機の胴体を延長して300席とするB-787-10型機の開発を正式に決定した事を明らかにしました。エアバス社のA350型機よりも1座席当たりのコストが安く、販売できる貨物スペースが80%多くなるとしています。
*3月28日
@成田空港会社のページに「成田空港エコキッズ・クラブ 第3回エコツアー&修了式開催」、「調達部の設置について」、「高年齢者再雇用制度の導入について」が載っていました。
@スカイマークの5機が点検期間過ぎて運航
スカイマークが昨年、メーカーからの点検期間を過ぎているにもかかわらず点検せずに4ヶ月、5機の運航を続けていた事が分かりました。問題になったのはB-767型機の飲料用水の凍結を防止するためのヒーターです。外国機でこのヒーターが加熱して火災が発生した事故を受けて、ボーイング社が2004年12月に「3ヶ月以内に点検するように」とする指示文書を出しましたが、スカイマークは担当者がこの指示を現場に伝えず点検したのは昨年7月でした。それまで、4ヶ月間運航していたものです。国土交通省の調査で発覚したものです。国土交通省はスカイマークの整備体制に重大な問題があるとして社長を呼び厳重注意し、行政処分も検討する意向です。
@全日空機の気象レーダーが不具合で折り返し便が欠航
26日午前、神戸発鹿児島行きの全日空417便・A320型機で飛行中に気象レーダーの画面がついたり消えたりする不具合が出ました。同機はそのまま飛行を続け無事、鹿児島空港に着陸しましたが、点検のため、折り返し便の418便を欠航としました。
*3月27日
@千葉県に「レイクス高度引き下げ意見書の撤回」を申し入れました
今日午前中,千葉県庁に行き「レイクス問題意見書を撤回して欲しい。」と知事宛に申し入れました。応対したのは総合企画部の空港地域振興課副課長と同成田空港共生室長でした。室長は「撤回は難しい。」と拒否しました。そして、今後については「確認書を国土交通省に提出する事になるが、その前に、現状の騒音と飛行コースを成田空港会社に調べてもらう事になる。1週間の測定を数カ所でやってもらいたい。また、今日から香取市が発足し、4月30日に市長選があると聞いている。そうなると、新しい市長がどのように考えるかも聞かなければならない。その後にならないと確認書をまとめるわけにはいかない。」と述べました。また、「確認書の内容はこれから考える事になる。」との事で、私たちの方から、「実態が国土交通省の説明と違った場合は元に戻すのか。」と聞いたのに対して、「それは難しいのではないか。」と答え、「『混雑時』をどのように規制するのか。」と聞いたのに対しては、「『混雑時』を時間で言うのは無理ではないか。管制官が『混雑』と言えば、専門家なのだからそうなのだろう。しかし、国土交通省も『夜に4000フィートで飛ぶ事はない。』と言っている。」と答えました。また、「何であのように急いで出したのか。」と聞いたところ、「千葉県よりも影響が大きい茨城県が2月末に同意書を出したので、千葉県が延ばすわけにはいかなかった。」と答えました。最後に、同席した共産党の丸山県議から「県当局は住民の立場に立っていない。『約束が守られない時は撤回する。』と何故言えないのか。」と厳しい指摘がありました。
なお、私たちの方から、「成田空港会社に対して騒音測定の固定局の設置・夜間の苦情の窓口・騒音のインターネット上でのリアルタイムの公開などを要望して欲しい。」と要望しました。
@「解説と資料のページ」に「平成16年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書を読む」を載せました。
@「06年度の売り上げ目標達成は困難」と常務
成田国際空港株式会社の上子常務は先週の記者会見で、「2005年度の成田空港会社単体での売上高は1590億円、経常利益は260億円になる見込み。」と述べ、また、2006年度は「着陸料の引き下げで、目標達成は難しいだろう。」との見通しを明らかにしました。
【コメント】着陸料に引き下げもそうですが、成田空港の需要が会社の見通しのように伸びないのが原因の一つではないでしょうか。機材の小型化や機材の長距離化による直行便の増加や中部国際空港への移動などの影響を甘く見積もったのではないでしょうか。
@反対同盟北原派の全国集会に440人
昨日,成田空港近くの畑で反対同盟北原派の全国集会が開かれました。県警の調べで約440人が参加しました。集会後、「北伸反対」などを訴えてデモ行進を行いました。
@873人が80秒で緊急脱出・A380型機
26日、ドイツでA380型機の緊急脱出試験が行われました。乗客853人と乗員20人が90秒以内での脱出に挑みましたが、8カ所の出口から約80秒で全員が脱出しました。この試験で男性1人が足の骨を折る重症を負い、32人が擦り傷などの軽傷を負いました。しかし、負傷者が出ても90秒以内での脱出に成功した事から航空局の安全審査はパスした事になります。
*3月26日
@GWの予約が好調・昨年の45%ましの旅行社も
今年のゴールデンウイークまで約1ヶ月になりましたが、今年は曜日の巡りが良い事と景気が上向いてきている事から海外旅行の予約が好調との事です。HISでは昨年の45%増の予約が入っており、JTBではハワイがすでに完売でキャンセル待ちが7割も入っているとの事です。日本航空ではオーストラリアのエアーズロックへのチャーター便を昨年の4便から倍の8便に増やすなどして対応するとの事です。このところ、値段が高くても航空機のファーストクラスやビジネスクラスを予約したり、ホテルのグレードを上げるなど贅沢な旅行をする人が増えているとの事です。
@A300型機の方向舵の点検を勧告
アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)は24日、フェデェラル・エクスプレスのA300-600型機の方向舵に損傷が発見された事から、アメリカ連邦航空局(FAA)に対して一部のA300型機の方向舵の点検を命じるように勧告しました。アメリカ連邦航空局(FAA)は勧告に従うとしています。エアバス社は今月2日に、油圧装置から漏れた油が方向舵のハニカム構造とグラスファイバー製の板の接合部をはがす可能性があるとして点検するように求める通告(ACT)を出していました。
*3月25日
@成田空港会社のページに「2006〜2010年度NAAグループ中期経営計画 Newステージ2010」、「2006年夏ダイヤ定期航空会社別スケジュール発着回数」、「成田空港運用状況(平成18年2月分)」が載っていました
まず、中期経営計画ですが、2010年度の営業収益2000億円,営業利益380億円を目指すとしています。しかし、この12ページに及ぶ計画の中で、周辺への対策については「環境対策・共生策の実施 ・北側延伸による平行滑走路の2500m化及び年間発着回数22万回への増加に伴う環境対策・共生策については、確実かつ適切に実施します。」と書いてあるだけで、具体的な目標や項目は全く書かれていません。
また、「夏ダイヤ」を見てみますと、昨年の夏ダイヤに比べて旅客便が週当たり33便減り,貨物便は9便増えています。滑走路の利用率はA滑走路が97.3%、B滑走路が84.4%でまだ余裕があるはずですが、色々な事情があるにしても減っています。中期計画の需要予測は正しいのでしょうか?
2月の運用状況も発着回数が前年同月比で99%、航空旅客数が同98%、給油量も同96%とこちらもわずかですが減少しています。
@公正取引委員会が日航ジャパンに排除命令
公正取引委員会は昨日、日本航空ジャパンに対して実際にはない割引運賃を、さもあるように広告で宣伝したとして景品表示法違反で排除命令を出しました。
@07年の世界の航空会社全体では黒字の見込み・IATA
国際航空運送協会(IATA)は2006年の世界航空会社全体の最終損益が22億ドルの赤字になるが、2005年の60億ドルの赤字に比べて大幅に減り,2007年は72億ドルの黒字になるとの見通しを発表しました。黒字になれば、7年ぶりの事となります。
@BAが企業年金の積み立て不足で定年引き上げへ
ブリティシュ・エアウエイズは23日、企業年金の積み立て不足を補うために、従業員の定年を引き上げると発表しました。客室乗務員などは現行の55歳から65歳へ、パイロットは60歳以上のパイロットの乗り入れを禁止している国もある事から、60歳とするとの事です。これに対して最大の労働組合は「不公平で受け入れがたい。」と反発しており、成り行きによってはストライキの可能性もあるとしています。
*3月24日
@四者協議で民家防音助成対象が約500戸増える
昨日,成田市内で「成田空港に関する四者協議会」が開かれ、騒防法の第1種区域の拡大で約500戸が新たな民家防音助成対象に加えられる事で合意しました。しかし、騒特法の移転補償が受けられる「防止特別地区」の拡大については成田市の久住地区で了承が得られないために見送られ、また、発着回数の上限を現在の年間20万回から22万回に増やす件も難色を示す自治体があるために見送られました。成田国際空港株式会社はこの夏の着工を目指すためにも、周辺市町村が合併する27日までの合意を目指していましたが、4月以降に伸びる事になりました。なお、「平行滑走路の北伸整備に係る確認書」を「解説と資料のページ」に載せます。
@日航がMD87型機点検で手順を省略
日本航空のMD87型機が点検期間を過ぎて運航されていた問題で、発覚後の点検で整備士が点検マニュアル通りの点検をしていないまま2日間計12便を運航していた事が発覚しました。点検マニュアルでは蛍光浸透探傷検査を行う事になっていますが、これに必要な現像液を使わずに行い、整備士が使ったと虚偽の報告をしていたものです。しかも、国土交通省が「念のため」と行った整備士からの聞き取り調査と資材の輸送リストで発覚したもので、国土交通省は22日に続いて昨日も日本航空に厳重注意しました。
【コメント】20日の出来事でも書きましたが、日本航空に対してもスカイマークなみの徹底した検査が必要ではないでしょうか。聞き取り調査を受けた整備士は「羽田から現像液を輸送すると翌日になってしまい、翌日の運航が出来なくなるので虚偽の報告をした。」と言っているそうです。日本航空も“ミス”の根は深いと思います。国土交通省も大変でしょうが「厳重注意」だけでなく、深層にも及ぶ解明が必要と思うのです。日本航空が国民の信頼を取り戻すためにも。
@エアバス社CEOが日本企業との共同研究に意欲
エアバス社の社長兼最高経営責任者・グスタフ・フンベルト氏は23日に日本経済新聞社とのインタビューで開発・生産工程,素材、客室の3分野で日本企業との共同研究に意欲を示したとの事です。特に、自動車産業などから納期短縮やコスト削減について学びたいと話しました。
*3月23日
@成田空港から流れ出る取香川が白濁・今度は防除氷剤
国土交通省利根川下流河川事務所は昨日、成田空港から流れ出ている取香川が約1Kmに渡って白濁していると発表しました。航空機に散布する防除氷剤が流れ出た可能性が高いとの事です。この薬剤は人体には無害で、死魚なども確認されていないとしていますが、降雨により川底に沈んでいる薬剤が再び流れ出す可能性もあるため対応を検討するとしています。取香川は1月23日にも誤って漏らされた蓄熱材で白濁したばかりです。
@関越交通が渋川ー成田空港線を1日から増便
成田空港への高速バスを運行している関越交通は4月1日から群馬県の渋川と成田空港を結ぶ路線を1日4往復から8往復に増便すると発表しました。前橋と成田空港を結ぶ路線の4往復を渋川まで延長するとの事です。これにより、始発は午前3時半,料金は片道5000円になります。
@日本航空が点検期限を過ぎて41便も運航
日本航空のMD87型機1機が点検期間を過ぎているのに10日間・41便も運航していた事が昨日明らかになりました。MD87型機とMD81型機の主脚は国内外でトラブルが多発し、旧日本エアシステムで2004年1月に徳之島空港で着陸の際に左主脚が折れる事故を起こしました。(2004年1月2日の出来事を参照)このため、国土交通省は着陸450回毎に非破壊検査をするように指示していましたが、この期間を過ぎたにもかかわらず運航していたものです。国土交通省は日本航空に対し文書で厳重注意を行いました。
@全日空機がオイル漏れで立ち往生・鹿児島空港
昨日午後0時25分頃,中部国際空港発鹿児島行きの全日空353便・B-737-500型機が鹿児島空港に着陸した直後にオイルが漏れて前輪が操作できなくなりました。このため、同機は滑走路上で立ち往生し、牽引車で駐機場まで移動しました。この間、滑走路が12分間閉鎖され、漏れたオイルの清掃のために誘導路が1時間半に渡って閉鎖されました。このトラブルで折り返し便が欠航となり、9便に遅れが出ました。右主脚のオイルホースが破れたのが原因との事です。
@全日空の4労組がストに突入・115便が欠航へ
エアニッポンの機長組合など全日空グループの4つの労働組合が今日の始発からストライキに入りました。国内線の115便が欠航する見込みとの事です。全日空グループのストライキで影響が出るのは約10年ぶりとの事です。日本航空の労働組合はストライキを回避しました。
@EUが「危ない航空会社」のリストを発表
EUは22日、「危ない航空会社」のブラックリストを発表しました。このリストには92社が載っていますが、80社以上はアフリカの航空会社です。北朝鮮の高麗航空やタイのブーケット航空なども載っています。EUはこれらの航空会社の航空機がEU域内に乗り入れる事を禁止します。
*3月22日
@住民への対策充実を渋る会社・33回騒音対策委員会
今日の午後2時からヒルトンホテル成田で、第33回騒音対策委員会が開かれました。詳しい報告は後日載せますが、全体的な印象では、成田国際空港株式会社は口では「住民のご協力をいただき・・・」とか、「誠心誠意努力し・・・」と言っていましたが、具体的な話になりますと「検討させていただきたい。」とか「個別にご相談したい。」と言う回答が圧倒的多数でした。空港公団時代から「検討させていただきたい。」が得意でしたが、これは実現しない場合が多く、実現したとしても10年もかかると言う事が通例です。今回でもインターネットでの騒音測定値のリアルタイム公開について、やる気があれば、比較的容易のはずですが、「検討させていただきたい。」との答えでした。中部国際空港会社は開港当初から、会社のホームページで各測定点の騒音値を1秒単位で1分毎更新で公開しているのです。成田国際空港株式会社で出来ないわはありません。この件も、本会は10年以上前から機会ある毎に要望しています。今回は前にもまして「お金のかかる事はやりたくない。」と言う意図を感じました。80億円の利益を上げながら、どこが「共生」なのでしょうか。レイクスポイント問題では該当地域の佐原部会と茨城県の河内・稲敷部会から質問が出ていました。市町村合併に関係して騒音対策委員会の各部会の構成が変わりますが、横風用飛行コース直下にある八街市は相変わらずオブザーバーでした。私の方から「前の部会編成替えの時にも八街市を入れるべきと要望したが、何故入れないのか。」と質したところ、「八街市当局がオブザーバーで良いと言った。」との答えでした。会社の方から「これで良いか。」と言われれば、そう答えざるを得ないでしょうが、「是非参加して下さい。」と頼むのが筋ではないでしょうか。空港に近い自治体で飛行コース直下にありながら入っていないのは八街市だけです。本会の質問事項は「解説と資料のページ」に載せました。本会からは6人が傍聴しました。
@全日空中部国際行きが火災警報で離陸取りやめ
昨日午後5時頃,離陸のためにB滑走路に向かっていた成田発中部国際空港行きの全日空3203便・フォッカ−50型機で貨物室とトイレの煙探知機が作動しました。このため、同機は乗客を降ろしました。このトラブルでB滑走路は約30分閉鎖されました。点検したところ、火災が発生した兆候はなく計器の誤動作の可能性が高いとのことです。
@防衛庁が百里基地への訓練移転問題で茨城県知事に要請へ
防衛施設庁は近く茨城県の橋本知事を訪ねて、嘉手納基地の米軍F15戦闘機の訓練の一部を百里基地に移転する要請をする事になりました。百里基地では1990年に米軍機の訓練を年間30日程度行う事で合意しており防衛庁はこの範囲内の訓練移転を提案するものと見られます。橋本知事は「これまでの訓練範囲内であれば問題はないのではないか。」と理解を示していますが、1990年以降の訓練は約15年間で延べ30日程度行われたにすぎず、実施された場合には騒音が大幅に増える事になります。橋本知事は議会答弁では「地元が反対なら、反対せざるを得ない。」とも述べています。
【コメント】米軍機の訓練が増えれば、機器の故障や乱暴な飛行で成田空域に飛び込んでくる危険も多くなるのではないかと心配です。
@全日空労組も明日ストを予定・実施されると国内線半数欠航
全日空の5労組も明日ストライキを予定しています。このストライキが行われると国内線の約半数が欠航となる見込みとの事です。また、日本航空の8労組のストライキが行われると国内線の約2割が欠航する見込みですが、両社とも国際線は平常運航になるとの事です。
*3月21日
@明日、年に一度の騒音対策委員会に出席しますので更新が遅くなります。
@成田空港税関職員が個人情報入りのメモリーを紛失
東京税関成田支署は昨日、成田空港の旅具審査担当の職員が審査した旅客数十人の情報を記録したUSBフラッシュメモリーを紛失したと発表しました。情報は違反したものを持ち込もうとして別室で審査した際の記録で、住所や品目などが入っていました。記録した媒体の持ち出しは禁止されていますが、この職員は私物のメモリーに入れて仕事をしようと持ち出しました。
@今日から第1ターミナル「ナリタナカミセ」のCM
成田国際空港株式会社は昨日、6月2日にオープンする第1ターミナル南ウイングを紹介するコマーシャルを今日から放映をすると発表しました。イメージキャラクターには菊川怜さんを起用しました。民営化後初めてのコマーシャルになります。黒野社長は「出発前にブランド品などを買う『成田買い』を提案したい。」と挨拶しました。
@日航の8労組が賃金カット撤回などを要求
日本航空の「日本航空乗員組合」「日本航空機長組合」など8労組は昨日、会社側に4月からの賃金カットを撤回するように求めた要求書を提出しました。要求書では中期経営計画に盛り込まれた設備投資の見直しや整備の外部委託の縮小などを求めています。22日の会社側との交渉いかんでは23日からのストライキもあり得るとの事です。
@車輪格納ドア閉まらず引き返す・DHC8-400型機
18日午前、福岡発対馬行きの全日空1691便・DHC8-400型機が対馬空港に着陸しようとしたところ、右の車輪格納室の扉が閉まらなくなりました。このため、同機は福岡空港に引き返し無事着陸しました。車輪の出し入れを確認するセンサーが故障していたとの事です。
@全日空のDHC8-400型機の前輪格納油圧装置故障
昨日午前10時15分頃頃、高知発大阪行きのDHC8-400型機が高知空港を離陸したところ、前輪の収納動作が鈍くなりました。同機はそのまま大阪空港に向かい到着後点検したところ、油圧系統の部品の不具合と分かりました。この修理のために同機を運航から外したために後続便に最大40分の遅れが出ました。
@アイベックス機が着陸時に異常音
昨日午後5時頃,大分発大阪行きのアイベックスエアラインズ3064便・CRJ100型機が大阪空港に着陸しようと車輪を出したところ、異常音がしました。このため、同社は同機を点検のため運航から外し、この影響で後続の2便が欠航しました。
*3月20日
@焼津沖日航機ニヤミス事故で管制官に無罪判決
東京地裁は今日、2001年1月に静岡県焼津沖で日本航空機同士がニヤミスで急激な回避をし、乗員・乗客などが重軽傷を負った事故で業務上過失傷害に問われた管制官2人に対して無罪を言い渡しました。判決では「便名を言い間違えたが、降下指示自体に問題はなく、空中衝突防止警報装置(TCAS)が作動しなければ問題は起こらなかった。管制官が空中衝突防止警報装置(TCAS)の作動を予見して管制する事は出来ない。」としています。当時は管制官の指示と空中衝突防止警報装置(TCAS)の指示のどちらを優先するかの統一したルールはありませんでした。
@スカイマークの本社を立入検査・国土交通省
国土交通省は今日、17日の羽田整備部門などに続いてスカイマークの本社を航空法に基づく立入検査を行いました。同社では昨年4月以降,整備士の有資格者70人の内17人が退職しており、北側国土交通大臣も整備体制への懸念を表明していました。
【コメント】スカイマークへの国土交通省の対応は素早く徹底しています。安全のためには良い事ですが、「小さな会社だから徹底的にできる」と言う一面もあるのではないのでしょうか。昨年来問題になった日本航空の場合はどうだったのでしょうか。大きな会社の場合、徹底的に検査できるだけの体制が国土交通省にあったかどうか心配になります。
@全日空機が与圧と防氷装置の警報で目的地変更
昨日午後5時20分頃,熊本発羽田行きの全日空646便・B-767型機で機内の与圧と翼の防氷装置の異常を示す警報が出ました。与圧に異常は見られませんでしたが、関東地方が機体に着氷しやすい気象情報だったために同機は目的地を中部国際空港に変更し6時頃無事着陸しました。
【コメント】ちょっと気になりますが、全日空は気象条件が良ければ、防氷装置故障の可能性があっても羽田空港に向かわせたのでしょうか?
@中国が5カ年計画に大型旅客機の開発盛り込む
新華社が伝えたところによりますと、中国は2006年度からの第11次5カ年計画で150席以上で最大航続距離が4000Km以上の大型旅客機の研究開発に着手する事になりました。
*3月19日
@北側大臣が関空2本目滑走路の供用2ヶ月前倒し表明
北側国土交通大臣は昨日、関西で開かれたフォーラムで関西国際空港の2本目の滑走路の供用開始を2007年7月末か8月初めに前倒しする考えを示しました。大阪で開かれる世界陸上の開幕に間に合わせたいとする地元の要望に応えたものです。
@大阪発の全日空機が計器誤動作で引き返す
今日午前11時40分頃,大阪発新潟行きの全日空1657便・DHC8-402型機が名古屋市上空を飛行中に尾翼の動きを知らせる計器が誤表示をしたため、同機は大阪空港に引き返しました。
@ノースウエスト航空機が関空に引き返す
今日午前0時10分頃,関西国際空港発アンカレッジ行きのノースウエスト航空904便・B-747-200型機で慣性航法装置の一つが故障したため同機は関西国際空港に引き返しました。
@ドイツ連邦裁判所がベルリンの空港改修に条件付きGOサイン
ドイツの連邦裁判所は18日までに旧東ベルリンの飛行場を新しいベルリン国際空港に改修する事に対して周辺住民約4000人が起こしていた訴訟の判決で、夜10時以降の飛行を禁止する事、十分な騒音対策を実施する事、住民が納得できる金銭的補償を行う事と言う条件をつけて改修を認める判決を出しました。
*3月18日
@「くうこうだより」春号が送られてきました
昨日、「くうこうだより」春号が送られてきました。2・3面はテナントの紹介、4・5面は「空港の仕事」シリーズで、今回は空港の発着情報などを管理している「空港情報通信株式会社」の仕事についてでした。6面は6月2日にオープンする第1ターミナルの「ナリタナカミセ」の紹介,7面は成田空港周辺の桜の名所の紹介。今号から、「成田空港駐車場ご優待」券が復活し、3時間までの無料券2枚がついていました。「成田空港に足を運んで欲しい。」とのことです。
@外国人満足度調査で評価上がる
成田国際空港株式会社は昨年10月に実施した外国人を対象とした満足度調査の結果をこのほど発表しました。調査は140項目を1000点満点で採点してもらったものです。調査した332人の結果で出発時は前回(2003年11月)に比べて14点上がり817点、到着時は30点上がり819点になりました。また、乗継客205人を対象にした調査では55点上がり823点になりました。店舗数が増えて過ごしやすくなった事が原因のようです。
@スカイマーク機が落雷後も運航
16日午後7時30分頃,羽田発徳島行きスカイマーク807便・B-767型機に落雷がありましたが、目視点検で異常はないとして同社はそのまま折り返し便の808便として運航しました。ところが、羽田空港に到着後の点検で機体左前方ドアの下にあるリベットが溶けているのが見つかりました。スカイマークでは同機を今日まで修理のために運航から外しました。
@JALエクスプレス機が気象レーダー故障で引き返す
今日午前8時21分頃,大阪発長崎行きのJALエクスプレス2371便・DC9-81型機が岡山県総社市上空を飛行中、気象レーダーが故障しました。このため、同機は大阪空港に引き返し9時19分に無事着陸しました。同機はレーダーを交換して長崎に向かいました。
@手製爆弾部品を21空港全てで見逃す・アメリカ
アメリカのNBSテレビは16日、政府が昨年10月から今年1月にかけて行った手製爆弾部品を手荷物として機内に持ち込む実験で、実施した21空港全てで検査にかからず機内に持ち込まれた、と報じました。この手製爆弾は組み立てれば機体に損傷を与えるだけの威力を持っているとの事です。
*3月17日
@レイクスポイント問題で国土交通省案の変更を要望
今日午前、国土交通省におもむき「レイクスポイント高度2段階案について騒音を増やさない方向で別の案を考えて欲しい。」との要望を行いました。国土交通省からは飛行場部成田国際空港課の整備推進調整官,管制保安部保安企画課航空管制調査官など5名が対応してくれました。
別紙のような要望書について説明をし、その後、意見交換を行いました。国土交通省は「飛行コースの検討は安全・運航効率・環境への配慮を勘案して検討しているが、今回は運航の効率から出てきたものだ。」と述べ、「面的運用を行って、コースのばらつきが大きくなり大回りや待機が増える事を2段階にして解消する事が狙い。」と述べました。住民への騒音が増加する事については「2dB程度。」と述べるにとどまりました。実際の実施は「千葉県からの詳しい意見が出てから実施したい。現在それを待っている段階。周知は管制官が周知すればそれで良い。パイロットは管制官の誘導によって飛行するから周知しなくても問題ない。」との事で、「出来るだけ早く実施したい。」と述べました。本会からの高度を上げる案や、今日提出した平面2コース案については「平面2コース案も考えたが、無理があった。今回の案がベストと考えている。」との事で、提案についてのコメントはしませんでした。連絡会からの「混雑時間帯だけで良いのではないか。」との意見については、「混雑時間帯の特定は難しい。管制官が必要な時には上下を使いたい。」と述べて、常時使う意向を示しました。「北側着陸時に太平洋から北に回る場合の、県内通過は6000フィートにする」と言う1971年の千葉県知事と運輸大臣との約束については、「この約束を破棄すると言う事ではない。」との事で、「今回が例外か。」と質したのに対して、「そうだ。」と答えました。更に、「今回の同意が住民に何も知らされないうちに出されたもので、民主主義の原則に外れている。国土交通省から指導なり注意して欲しい。」との要望に対しては特に意見を述べませんでした。最後に住民側から、「説明の中に『開港当時と比べて静かになる。』と言う文言があり、『開港当時と同じなら良い』ともとれるが、騒音を出来るだけ少なくすると言う共生の理念から外れている。」と指摘したのに対し、「言葉足らずで申し訳ない。指摘のように考えているわけではない」との事でした。
全体として、見直す気持ちは全くなく、「環境に配慮する」とは言うものの、あくまでも「運航優先」の立場との印象を受けました。
「 着陸高度引下げを考える地域連絡会」と「成田空港から郷土とくらしを守る会」は27日に千葉県知事に対して「意見書の撤回」を求める意見書を提出する予定です。
なお、要望書提出は共産党志位事務所が仲介し志位さんの秘書が同席しました。
@ゴルフ場の立木1000本伐採で合意
詳しい事は分からないのですが、平行滑走路の北端を管制塔から見通すのに障害になっていた隣接するゴルフ場の立木約1000本を伐採する事で、成田国際空港株式会社とゴルフ場側が合意したようです。これにより、北端の様子が管制塔から見えるようになります。平行滑走路が北伸された場合、北端の視界が更に悪くなる事から「第3の管制塔」の建設も考えられていたようです。
@「逆転現象は88カ所中19カ所で発生」と千葉県が答弁
昨日の千葉県議会の予算委員会で成田空港周辺の騒音の逆転現象が取り上げられ、答弁に立った大気保全課長は「常時測定局88局中,19局で発生を確認している。」とし、環境省が設置した航空機騒音の評価方式を検討する委員会が2004〜2005年の検討結果を近く公表するよてである事を明らかにしました。
@埼玉県川島町から成田空港にヘリ直行便を運航へ
埼玉県桶川市に本社がある「雄飛航空」は4月12日から川島町にある同社へリポートと成田空港をヘリコプターで結ぶ直行便「成田ヘリ・エクスプレス」を運航する事になりました。所要時間は30分で、料金は片道4万円ですが、半年間は31500円にするとの事です。空港到着後のチェックインまで責任を持ちます。運航時間は午前7時から午後8時までで、前日までの予約が必要です。成田空港発川島町行きも運航します。
@国土交通省がスカイマークを抜き打ち検査
国土交通省は今日午前,整備を過ぎたまま運航していたスカイマークに対して抜き打ち検査を行いました。スカイマークの羽田空港施設などを対象とし、航空法に基づいた立入検査です。今後、1ヶ月に渡って検査官7人が交代で常駐し整備が適正に行われているかどうか監視するとの事です。常駐の監視は異例との事です。
【コメント】安全に手抜きは困ります。しかし、1ヶ月とは厳しいですね。日本航空の時にも常駐検査を実施しましたかね?
*3月16日
@成田空港の1月貿易額が輸出入ともに増える
東京税関成田支署のまとめによると、成田空港の1月の貿易実績は金額ベースで輸出が前年同月比6.1%増の約7949億円、輸入が同15.5%増の約9337億円となり、輸入超過になりました。
@新北九州空港が開港・新種子島空港も
今日新北九州空港が開港しました。総事業費は約1700億円になりました。国内線では1日・17往復の羽田線を始め名古屋線が1日・3往復、那覇線が1日・1往復になります。国際線は上海とウラジオスットクとの間に夏季限定の定期便が就航します。海上空港のために騒音問題がほとんどなく、羽田線では新北九州始発が午前5時30分,最終便が羽田発午後11時50分となります。また、開港に合わせて新規参入したスターフライヤーの社長は「早朝便の値下げも考える。」と表明しています。
また、新種子島空港も今日開港しました。滑走路が2000mと500m長くなり、小型ジェット機が就航できますが、今の所、ジェット機の定期便就航は予定されていません。今日午後には仙台から初めてのジェット機がチャーター便として到着しました。
@明治大学に45万円の支払いを命じる
東京地裁は昨日、世田谷の明治大学運動部合宿所の隣接住民が「大学側と騒音を出さないと言う合意文書を取り交わしたにもかかわらず、騒音がやまない。」として訴えた裁判で、明治大学側に慰謝料45万円を支払うように命じる判決を言い渡しました。判決では、「年に数回は宴会が開かれ、午前2時・3時まで会話内容が聞き取れる音量で,受忍限度を超えている。」としています。住民は弁護士会に救済を訴えて大学側と合意文書を取り交わしました。判決について明治大学側は「受忍限度内と考えている。」とのコメントを出しました。
*3月15日
@全日空機長のパソコンから暗証番号などが流出
全日空は今日、54歳の機長の個人用パソコンからウィニーを通じて成田空港や羽田空港など国内の29空港の搭乗ゲートなどに出入りする際の暗証番号などが流出していたと発表しました。流出したのは昨年の11月8日に国土交通省が見つけたもので、昨年7月時点のものでした。全日空ではこれらの情報を個人のパソコンに入れる事を禁止していましたが、この機長は「覚えきれない」として個人のパソコンで管理していたとの事です。全日空はこの機長を厳重注意処分としました。公表が遅れた事について同社は「漏れた情報の中に航空保安に関するものが含まれていたため。」としています。
【コメント】同様の事件は昨年12月7日にも日本航空の副操縦士のパソコンから流出した事がありますが(昨年12月9日の出来事を参照)、全日空のこのケースが早く公表されていれば、12月のケースは防げた可能性があります。「航空保安に関するもの」とはいったい何でしょうか。
@開港約1ヶ月の搭乗率は73.7%・神戸空港
明日,開港1ヶ月を迎える神戸空港の12日までの搭乗率は73.7%になりました。神戸市長は「非常に好調。」と喜んでいるようですが、3月の搭乗率は約7%低下しており、仙台・新潟・熊本の各路線では搭乗率が10%台になる便もあり、航空会社では「2月は開港のご祝儀であり、今後は楽観できない。」としているとの事です。
@日航がボーイング社の部品在庫管理委託を3倍に
日本航空はボーイング社に在庫管理を委託する整備部品の品目数を7月から約16万点と現在の約3倍にする方針を固めました。自社の在庫を減らす事により人件費などの諸費用を削減するのが目的です。部品が必要になった時点で購入する事になります。
@ノースウエスト航空が「コーチ・チョイス」を導入
ノースウエスト航空は14日、非常口や通路側など、他の座席に比べて足もとや肘掛けのスペースが広い座席に対して、15ドルの追加料金を払う事によりその座席を指定できる「コーチ・チョイス」を導入すると発表しました。現在は割引運賃で早めに予約した人がこれらの座席を占有してしまい、直前に正規運賃で搭乗する人がこれらの座席に座れない弊害を是正するため、としていますが、運賃収入の増加策の一つでもあるようです。
*3月14日
@成田空港で化学テロ対策訓練
今日午前、成田空港内にある京成電鉄の東成田駅で電車の中にサリンがまかれたとの想定のもとに化学物質テロに対する訓練が行われました。東成田駅に到着した京成電車の中から、サリンによって倒れた人たちを防護服に身を固めた対策班隊員らが運び出し、サリンを洗い流したり動ける人たちを駅員が誘導したりして、病院に搬送するなどの訓練が行われました。
@日本航空が成田ーシカゴ便を1日2便体制に
日本航空は26日から成田ーシカゴ線を現在の週10便から14便に増便し、1日2便体制にする事になりました。これは、中国・韓国から成田空港を経由してアメリカのデトロイトなど中西部に行くビジネス客が増えているため、との事です。
@成田エクスプレスが酒々井駅で人身事故
今日午前8時45分頃,JR成田線の酒々井駅で成田空港行きの成田エクスプレス9号が線路に寝ていた男性を見つけ、急ブレーキをかけましたが間に合わず、はねて死亡させました。この事故で上下8本が運休し、12本に最大42分の遅れが出ました。男性は自殺と見られています。
@スカイマークが点検指示を間違え9ヶ月運航
昨日、スカイマークがボーイング社の指示した点検を行わずに9ヶ月間運航していた事が明らかになりました。国土交通省はこれに対して今日、文書で厳重注意を行いました。この機体はブルネイ航空が保有していたB-737-300型機で、2004年6月に台湾の整備会社で整備した後、スカイマークに引き渡されました。この時の整備で前方右側の客室扉下に縦1.5cm・横6.0cmのへこみが見つかり、補強版を取り付ける修理を行いました。スカイマークには整備会社から「12カ月以内にボーイング社がチェックした結果を送ります。問題がなければ送らない」との引き継ぎがありました。その後、ボーイング社は1年以内の点検を指示しました。スカイマーク側は「抜本的対策が必要とする指示の書類はブルネイ航空と整備会社には届いていたが、当社には届いていなかった」としていますが、国土交通省は勘違いと見ています。今月9日に担当者が気づき、急遽点検した所亀裂の兆候が見つかった事から13日まで修理を行いました。このために、9日から13日まで34便が運休しました。
【コメント】スカイマークはこのところ,従業員の退職が相次いでいるとの報道があります。大手に再就職しているようです。このために運航や整備が手薄になる傾向があるようです。
@関空のフェンス乗り越え不法入国した中国人男性を逮捕
大阪府警関西空港署は昨日、10日に関西国際空港の金属製フェンスを乗り越えて不法入国した中国籍の男性を入管難民法違反容疑で逮捕しました。この男は10日に中国から関西国際空港に到着し、乗継ぎでアメリカのシカゴに行こうとしましたが、英語がしゃべれず怪しまれて搭乗を拒否されました。その後、乗継ぎエリアから逃走し、フェンスを乗り越え不法入国したものです。他人名義の真性パスポートを所持していたとの事で、「アメリカに行けなくなったので、日本に入ろうと思った。」と供述しているそうです。
@日本航空と大韓航空が共同運航拡大へ
日本航空は大韓航空との共同運航を拡大する事を明らかにしました。成田・関空・中部ーソウル線を全便共同運航にするなど、現在の7路線・週104便(片道)を9路線・週266便(片道)と約2.5倍にすると発表しました。
*3月13日
@「間もなくA380型機を日本に見せたい」・エアバス日本支社長
今日、早稲田大学で行われた「早稲田大学理工学部研究センターマニュアルシンポジュウム・航空機産業における日本製造業の役割を語る」に行ってきました。基調講演はエアバス社日本支社長のグレン・S・フクシマ氏が「エアバス〜マーケットリーダーへの道」と題して講演しました。この中で、フクシマ氏はA380型機について「今年末までにはシンガポール航空に引き渡され、顧客である大韓航空などにもデモ飛行をする予定があるので、日本にも間もなくお見せする事が出来るだろう。2010年までには8社が週60便程度を成田空港で運航する事になる。」と述べました。また、「A380型機はマスコミなどは『800席以上』と言われるが、航空会社は412〜555席程度でゆったりとした仕様で使う事になる。」とも述べました。更に、「日本企業とのリスクシェア・パートナーを希望したが、こちらの希望の3分の1程度しか実現しなかった。インドや中国が積極的に共同開発・生産参加を求めているので、中国には開発センターを作った。ここで、技術移転をしていく事により中国の技術力は向上すると思う。エアバス社の幹部の中には『日本はエアバスとのリスクシェア・パートナーに消極的になる事により、中国の技術力を高めていく事になる。』と見ている人もいる。」と話していました。
@岩国市の住民投票で移駐反対が約90%
昨日投票が行われた岩国市の米軍厚木基地の空母艦載機移駐に対する是非を問う住民投票は投票率が58.68%と50%を超えて成立し、開票の結果,「移駐反対」が87.42%(投票資格者の51.30%)、「移駐賛成」が10.8%(同6.34%)となり、岩国市民の移駐反対の意思が明確に示されました。これを受けて、岩国市長は16日にも上京し、「住民の意思を国に伝える。」としています。移駐されると、沖縄の嘉手納基地よりも多い米軍機が駐留する事になり、戦争に対する不安や騒音の増加に対する不安などが市民を動かしたものと見られています。
*3月12日
@横田ラブコンの一部返還で日米が大筋合意
日米両政府は昨日までに、米軍横田基地の管制空域(横田ラブコン)の一部を日本側に返還する事で大筋で合意しました。今回返還されるのは北側か南側の最上部を一部削る形になると見られています。これにより、羽田空港や成田空港の発着便の一部が飛行時間短縮の恩恵を受ける事になります。しかし、これにより日本側が求めていた横田ラブコンの全面返還は見送られる事になりました。
【コメント】しかし、おかしな話ですね。横田は日本の領土です。この空域がアメリカ軍に握られていて、自由にならないと言うのは「主権の侵害」にはあたらないのでしょうか。まだ、日本は「占領下にある」と言わざるを得ません。「一部返還」で「全面返還」が先送りされるのであれば、喜ぶわけには行きません。
*3月11日
@日航がグアム便機内食で米国産牛肉使う
日本航空グループの運航するグアム発日本行きの便で、昨年4月から今年1月まで日本で輸入が禁止されているアメリカ産牛肉を使った乳幼児用機内食が提供されていた事が分かりました。これまでに約5200食分が提供されたとの事です。グアムにある機内食会社が誤って使っていた、との事です。グアムはアメリカ領になります。
【コメント】この件について日本航空の広報部は「専門家も交えて検討しているが、牛海綿状脳症(BSE)に感染する心配はない。」と言う意味のコメントを出しています。確かに、確率は非常に低いと思いますが、だから「使っても良い」とはならないと思います。
@男性の靴に爆発物探知機が反応し大騒ぎ・ニューヨーク
10日午後、ニューヨークのラガーディア空港のデルタ航空ターミナルで搭乗前の男性の靴に爆発物検知装置が反応しました。この男性は靴を脱いで検査を受けましたが、終了する前に靴を履いて搭乗口に向かいました。このため、このターミナルを約2時間に渡り閉鎖して旅行客を避難させる騒ぎになりました。また、この男性がどの便に乗り込むかも分からず、この間、離陸が禁止されました。この男性客が確認されたかどうか分かりませんが、検知器が誤動作をしたようです。
*3月10日
@「A滑走路の騒音区域は現状で」と知事
堂本千葉県知事は昨日の県議会一般質問で「成田空港の騒音区域の見直しは、コンターはA滑走路南北で約2Km縮小するが、騒防法・騒特法ともに現状の区域を維持する方針で進めている。」と答えました。また、B滑走路の区域については総合企画部長が「北側では広がるが、線引きにあたっては集落を分断しない方向で検討している。南側は現状維持としたいと考えている。」と答えました。
@日本航空機が那覇に引き返す
今日午前9時10分頃,那覇発羽田行きの日本航空1900便が離陸直後に左エンジンの排気温度が通常より高くなったために、那覇空港に引き返しました。400人以上の乗客は他の便や他社便で羽田に向かう事になりましたが、旅行シーズンで空席が少なく、日本航空では「今日中になんとか羽田空港に到着できるように手配する。」としています。
*3月9日
@全日空が石垣・宮古島への直行便を廃止へ
全日空は今日までに石垣島と宮古島と本土を結ぶ直行便を11月1日で廃止する意向を石垣市と宮古島市に伝えました。近く国土交通省にも届け出るとの事です。運航効率から石垣島と宮古島から那覇を結ぶ便を増やし、本土には那覇乗継ぎで対応するとの事です。これで、全日空だけが運航している福岡と名古屋への直行便がなくなる事になります。那覇乗り継ぎ便の運賃を直行便と同じにするかどうかは検討中との事です。石垣市と宮古島市の当局は観光への影響が心配と当惑しています。
@スェーデンのイェーテボリ空港で航空荷物強奪
スェーデンのイェーテボリ空港で7日、覆面をした3人組が自動車で空港のゲートを突破し、到着したばかりの、まだ乗客が乗っているスカンジナビア航空機に乗り付け、貨物室から乗客のバッグや外貨の入った箱などを強奪しました。警察は数時間後に容疑者の1人を逮捕したとの事ですが、後の2人は逃走しているようです。被害額は不明ですが、警察では「多額」と言っているそうです。逃走時に爆弾らしきものをゲート近くにおいたため、ターミナルの一部を閉鎖して避難させました。事情を知った者の犯行のようです。
*3月8日
@日本の空港の保安検査はずさん・読者の指摘
昨日の出来事で「日航機にナイフ持ち込んだ男がオランダ警察に拘束」を読んだ読者から、次のようなメールが届きましたので、読者の許しを得て掲載します。
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@昼間65dB,夜間60dBは騒音・平群町
昨年、町内の女が大音量の音楽や怒鳴り声などで近所の女性に頭痛などの障害を与えたとして逮捕・起訴され有罪の判決を受ける事件のあった奈良県平群町は昨日、町議会に騒音防止の条例を提案しました。それによりますと、昼間は65dB・夜間は60dBを超える音を騒音と規定しています。
【コメント】レイクスポイント問題で「高度を引き下げても騒音は2dB程度増えるだけ。」とする国土交通省の主張が間違っている事をこの条例が証明しています。高度を4,000フィートに引き下げれば、佐原市などで70dBを超える騒音が日常的になるのです。
@成田空港電機談合事件で判決・組織ぐるみを認定
今日、東京地裁で成田空港の電気設備工事をめぐる入札談合事件の判決がありました。判決では「業務の一環として行われ、今回の犯行も公団内部で反復継続して行われていた行為の一部に過ぎない。」と組織ぐるみの犯行と認定し、成田国際空港株式会社の元工務部次長に懲役1年6ヶ月・執行猶予3年、同元電気課長に懲役1年・執行猶予3年の判決を言い渡しました。
@成田空港ー京王多摩センター線を南大沢駅まで延長
東京空港交通(エアポートリムジン)は16日から、他社と共同運行している成田空港ー京王多摩センター線を南大沢駅まで延長する事を明らかにしました。料金は片道3400円で、所要時間は140〜170分となります。成田空港行きは予約が必要となります。
@ケニア航空がB-787型機を6機確定発注
ケニア航空は7日、ボーイング社とB-787-8型機を確定6機,オプション4機発注する契約を取り交わす事を明らかにしました。納入は2010年からになるとの事です。
*3月7日
@日航機にナイフ持ち込んだ男がオランダ警察に拘束
日本航空が明らかにした所によりますと、1日に成田空港を出発した日本航空411便・アムステルダム行きの機内で日本人男性が数席離れた外国人男性に刃渡り8cmの折畳んだナイフを見せ、「私は日本の警察だ。」などと英語で話しかけました。外国人男性が乗務員に連絡し、乗務員が日本人男性を説得した所、男性はナイフを差し出しました。この男性はアムステルダム到着時に現地警察に拘束されたとの事です。
【コメント】こんなナイフが保安検査でどうして見逃されたのでしょうか。成田空港の保安検査もまだまだずさんですね。
@JAL労組が賃金削減に同意の意向
日本航空最大の労働組合である「JAL労働組合」が経営者側が示している全社員を対象とした平均10%の陳群引き下げに合意する公算が大きくなりました。今日の「日本航空ジャパン」経営陣との交渉をへて最終的に判断するとの事ですが、再建計画を軌道に乗せて信頼を回復するには、一定の譲歩もやむ終えないとの判断がある、との事です。「JAL労働組合」は9個ある日本航空の労働組合の中では最大の規模で、この判断により他の労組への影響が大きいと見られています。
@イエメン航空がA350型機発注で覚書
イエメン航空は6日、エアバス社とA350-800型機を確定6機,オプション4機を発注する事で合意し、覚書を取り交わした事を明らかにしました。引き渡しは2012年からになるとの事です。
*3月6日
@航空安全会議の方と懇談・会の試案に大きな問題はない
4日の夕方、航空安全推進連絡会議の総会が開かれている場所に出向き、総会直後の2人の方と懇談してレイクスポイント問題について助言をいただくとともに、現場の状況について話を伺いました。まず、千葉県に示した本会の2段階化試案について、「可能なら東側のポイントを更に東へ移し上下2経路とすると良いのでは。」とのことで、「絶対にだめ」と言う問題は見当たらないとの事でした。また、パイロットの意見として、「『降下がきつい』という声があるのは事実。それは、B滑走路への着陸機が指定経路より南側に誘導されることが多いので、近道するだけバーディまでの飛行距離が短くなるため。B滑走路着陸機が経路通りに飛べれば、レイクスを6000ftで通過しても問題は小さい。」との事でした。さらに、本会から「国土交通省の案ではB滑走路に降りる時に、百里の空域に近づきすぎて危険ではないか。」と聞いた事については、「レイクス4000ftからバーディまで階段状に降下することは可能なので、その心配はない。」とのことでした。そして、別の考え方として、「管制上は、同一経路で上下に分けるのはレーダー画面上で重なるので好ましくない。平面2経路の方が良い。」との指摘もありました。
これらの指摘を受けて本会としては千葉県の課長が「考えたが、無理だ。」と言っていた、平面2コース案をもう一度検討してみたいと思います。
【航空安全推進連絡会議】(略称「航空安全会議」)は、「航空の安全を課題」にして運航乗務員、客室乗務員、整備士、航空管制官、航空気象、など民間航空にあらゆる職場に働く労働者約2万2千名が参加した大きな団体です。
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@DHC8型機のエンジン始動できず欠航
昨日午後0時45分頃,高知発大阪行きの全日空1612便・DHC8-400型機が離陸に向けエンジンを始動した所、2基あるエンジンのうち1基が始動しませんでした。このため、同機は乗客を降ろし、乗客は3時台の便で大阪に向かいました。点検した所、エンジンのセルモーターに電気を送るケーブルが摩耗して切れかかっていました。同機はケーブルを交換し乗客を乗せずに大阪に向かい再点検を行った後に別の便として運航に戻りました。
@スカイネットアジア航空機がオイル漏れで4便欠航に
昨日午前10時過ぎ、宮崎発羽田行きスカイネットアジア航空114便・B-737-400型機の出発前点検で前脚部分にオイル漏れが見つかりました。この修理のため、同便とこの機材を使う予定だった他の3便が欠航となりました。
@日航機が燃料漏れで2便欠航に
4日午後3時30分頃,徳之島発鹿児島行きの日本航空3798便・MD81型機が出発前点検でエンジン付近からの燃料漏れが見つかりました。このため、同便と鹿児島発奄美行きの3733便が欠航となりました。
@ボーイング社工場でジャンボ機が圧力試験中に破裂
3日未明,ボーイング社のエバレット工場で最終組み立て中のB-747-400型機の貨物機がハイ・ブローと呼ばれる圧力試験中に破裂する事故がありました。幸い、従業員にけがはありませんでした。機体はドアが吹き飛ぶなど強く破損したとの事です。
*3月5日
@【解説と資料のページ】に「下総町成田国際空港北延伸地区説明会概要」を載せました。
@全日空機のタイヤにボルトが刺さる・松山空港
3日午後7時頃,羽田発松山行きの全日空595便・Bー767ー300型機が到着後の点検をしていた所、左翼の主脚タイヤの1本に直径5mm、長さ20mmのボルトが刺さっていました。タイヤの厚さが20mmで貫通寸前でしたが、パンクはしませんでした。同時刻に松山空港では滑走路のセンターラインの塗装が剥げて散らばっているのが見つかり、整備のために滑走路が1時間25分に渡って閉鎖され、8便が欠航、4便に遅れが出ました。昨日の調査ではこのボルトは航空機の部品である事、錆びており脱落した直後ではない事、状況から松山空港に着陸した時にタイヤに刺さった可能性が強い事などが判明しましたが、どうして滑走路上にあったのか、今まで発見されなかったのは何故か、などは分かっていません。
@スーツケース紛失で賠償約2,500万円の判決・フィリピンで
KLMオランダ航空は3日、フィリピンの裁判所がスーツケースを紛失した男性に約24万ドルの賠償金をKLMオランダ航空に支払うようにとの判決を出した事に対し、これを不服として控訴する方針を明らかにしました。この男性は8年前に世界保健機関(WHO)の講演をするとの事でマニラからKLMオランダ航空でカザフスタン・アルマトイに出発しましたが、スーツケースがなくなりTシャツで講演をせねばならず名誉を傷つけられた、と賠償を求めたものです。KLMオランダ航空側は「男性が使用した路線は複数であり、このような場合、最終路線の航空会社が賠償する事が通例だ。」としています。
*3月4日
@【解説と資料のページ】に「レイクス高度2段階化に関する技術面公開質問状」に回答を追加し載せました。
@波紋広がる・議会も事務方も知らなかった?“同意”
千葉県がレイクスポイント高度2段化に同意書を提出した事への波紋と怒りが地元で広がっています。佐原市では同意書提出の前日に議会の総務常任委員会で800人以上の署名を添えた「レイクス高度2段階化には慎重に対処して欲しい。」との陳情を“不採択”ではなく“継続審議”にしました。意見書提出を知った総務常任委員長は「議会軽視も甚だしい。」と激怒したとの事です。山田町は数日前の議会で共産党宇井議員の一般質問へ「今、検討中である。」と答弁したとの事です。山田町の担当職員も2日に千葉県から送られてきたファックスで初めて知り、驚いたとの事です。佐原市の担当職員は「概要版は、もう出るのかな。」と言っていたそうです。
これらの反響を受けて6日には千葉県の担当者が4市町に説明(お詫びかな?)に来ることになった、との情報もあります。いずれにしても各首長の同意を何時・どのように取り付けたのかもはっきりしません。千葉県のとった、非民主主義的な手法の矛盾が吹き出ているようです。
それにしても、同意書に「なお、本件について短期間に決断を求められたことは遺憾であり、今後は特段の配慮をお願いしたい。」と書くほどに国土交通省が「同意を早く出せ。」と迫った(脅した?)原因は何だったのでしょうか。
@成田市が今秋から「観光循環バス」を運行へ
成田市は今年秋から市内の観光名所と成田空港を結んで循環する「観光循環バス」を運行する予定で、今年度予算に2023万円を計上しています。レトロなボンネットバスか明治に宗吾霊堂と新勝寺門前を結んでいた成宗電気鉄道を模したバスを使う予定で、乗り降り自由として,一回り1時間にする予定との事です。
@貧困国の難病克服のために13カ国が航空券に課税
フランス,イギリス、ブラジル,、チリ、コンゴ,キプロス、アイボリー・コースト,ヨルダン、ルクセンブルグ,マダガスカル、モーリシャス,ニカラグア,ノールウヘーの13カ国は貧困国でのエイズなどの難病治療に当てるために航空券に特別に課税する事になりました。フランスでは1ユーロになるとの事です。また、他のドイツなど25カ国は課税はしないものの、この措置への貢献を約束しました。これに対して航空会社は反発しているとの事です。
*3月3日
@知事への公開質問状の回答が届きました
今日、堂本千葉県知事からレイクス問題についての公開質問状に対する回答が届きました。【解説と資料のページ】の「レイクス高度2段階化に関する堂本知事への公開質問状」に回答を追加しました。全体的な印象は国土交通省の言いなりで、羽田空港再拡張の時のような騒音被害を被る住民の立場に立った真剣な取り組みとは全く違う対応です。同じ堂本知事が何故、こうまで豹変できるのでしょうか。なお、技術的な質問への回答も届いていますが、これは、明日に載せたいと思います。
@【解説と資料のページ】に「芝山町騒特法意見書と議会の要望書」を載せました。
@横田管制権返還に米軍は「難しい」
政府は今日、共産党の緒方靖夫参議院議員に対する答弁書の中で、米軍横田基地周辺の航空管制権を日本側に返還する要請を過去7回行っているが、アメリカ側はその都度「返還は難しい」と拒否している事を明らかにしました。
@航空機内の携帯電話使用はやはりリスクがある
先月27日に発表されたカーネギーメロン大学の研究チームによる調査結果で、航空機内で禁止されている飛行中の携帯電話使用が1フライトあたり1〜4回ある事が明らかになりました。調査チームによると、携帯電話からの信号は従来考えられているよりも強力で、特に、着陸時などに使われるGPSによる位置確認に影響を与える可能性が強くリスクが大きい、との事です。研究チームではランダムに抽出した航空機の手荷物の中にブロードバンドのアンテナとスペクトグラム分析器を積んで調査したとの事です。なお、ノートパソコンやゲーム機からも強い信号が出ているとの事です。
*3月2日
@千葉県がレイクス2段階化認める意見書を今日提出
今日の夕方、共産党の千葉県会議員・丸山慎一氏から「県が今日、レイクスポイント高度2段階化についての意見書を国土交通省に提出した。」との連絡をいただきました。その意見書の内容をフックスで送っていただきましたので、【解説と資料のページ】に載せます。
これを読んでみますと、とりあえずの私見ですが、いくつかの問題点が浮かび上がります。
第1点は住民に何の広報や説明もなく首長が同意をすると言う、およそ、民主主義の基本から外れた強引なやり方です。この原因の一つは意見書の中に「なお、本件について短期間に決断を求められたことは遺憾であり、今後は特段の配慮をお願いしたい。」と書かれているように国土交通省から相当の圧力がかかったと思われる事が伺われますが、しかし、それに屈した千葉県と各首長の責任は免れないと思います。
第2点は「国土交通省は、昭和46年1月に千葉県知事と約束した飛行高度6,000フィート以上を引き続き基本とする。」と書かれていますが、国土交通省は説明の中で「6,000フィートと4,000フィートの使用割合はほぼ半々になる。」と述べています。もし、この通りとすると、いくら「約束を基本とする。」と言っても文字面だけになり、約束の破棄と同じ事になります。千葉県と関係首長はこれをどのように保証しようとするのでしょうか。
第3点は「3 国土交通省は、航空機騒音の低減について、今後も進展が図られるよう努めるものとする。」と書いていますが、これは矛盾しています。本当にそれを求めるのであれば、今回の国土交通省の案を認めるのではなく、騒音を増加させない代案の検討を求めるべきです。
@新千歳空港地域協議会が2年半ぶりに開催へ
新千歳空港の滑走路延長問題で中断している地域協議会が4月に2年半ぶりに開かれる事になりました。滑走路延長問題は道や苫小牧側住民が2001年に延長で合意しましたが、第2ターミナルの苫小牧側への建設計画を道が撤回した事を受けて、苫小牧側住民も同意を白紙撤回していました。このために地域協議会も中断したままでした。今回は住民側が2000年に運用時間を24時間にする時の約束である「道の駅」の建設などの地域振興策がいっこうに進まない事を「道に質したい。」として申し入れたものです。住民側は「延長問題とは切り離して考える。」としています。
@DHC8型機が大阪空港に引き返す
昨日午後4時35分頃、大阪発高知行きの全日空1621便・DHC8-402型機が離陸直後に機長席と副操縦席にある速度計の表示が合わなくなるトラブルが発生しました。副操縦席の速度計が遅くなっていたとの事です。そのままでも飛行は可能でしたが、部品が高知空港にはない事から同機は大阪空港に引き返し、40分後に無事着陸しました。
*3月1日
@2月のアクセス数は18,405回でした。閲覧感謝いたします。
@成田空港で新型インフルエンザに対する訓練
昨日、成田空港で新型インフルエンザが流行している地域から帰国した女性が検疫所で発熱と呼吸困難を訴えた、との想定のもとで訓練が行われました。訓練では防護服に身を固めた検疫所の担当官が女性を陰圧装置に収容し、成田日赤病院に搬送しました。また、同じ便で帰国した乗客の氏名と健康状態確認の手順を確認しました。
@貨物量は1年連続の前年割れに
成田国際空港株式会社のページに1月の運用状況が出ていましたが、貨物についても載りました。しかし、貨物は前年同月比2%の減となり、これで1年連続の前年同月比減となりました。中部国際空港の開港が響いているようです。
@普天間爆音訴訟の司令官の賠償責任で住民敗訴確定
米軍普天間飛行場周辺の住民が起こしている「普天間爆音訴訟」の内、前司令官に対する賠償責任を問う裁判で、最高裁第3小法廷は昨日、住民側の上告を棄却する決定を行いました。これにより、司令官に関する部分の住民側敗訴が確定しました。国に対する部分の審理は引き続き行われます。
@日本航空の新町社長が6月に退く事に
日本航空は今日午後の臨時取締役会で新町社長が6月の株主総会で代表権のない会長に退き、中間派と言われる西松取締役が新社長に就任する人事を内定します。退任を迫られていた現在の副社長と専務も退任します。退任を迫った4役員の内、パイロット出身の岸田常務は代表権を持つ専務に昇格しますが、他の3人は退任します。これで、内紛は一応終息する見通しで、今日の株価も上がりましたが、アナリストの中には「体質が変わらないと、何時また再燃するか分からない。」と不安視する人もいるとの事です。
【コメント】あえて言わせてもらうと、日本航空の経営者と言うのは歴史的に見ても、異常な労組いじめを繰り返してきました。小説「沈まぬ太陽」にもその片鱗が出ています。私どもの会もかっては日本航空労組とも友好関係にありましたが、その当時に聞いた話にはあぜんとする話も多くありました。安全面でも然りです。「日本航空に乗るのなら、教えてくれ。整備に言っておくから。」と冗談半分に言われた事もありました。経営者が“労組敵視”、“安全軽視”を改めない限り日本航空の再生も危ういと思うのですが。
@エアドゥが“道民割引”を9,500円に
エアドゥは昨日、スカイマークに対抗して4月28日〜6月2日まで北海道民に限った“道民割引”を片道9,500円にすると発表しました。現在の平均搭乗率は約80%ですが、スカイマークの参入後には70%を確保したいとしています。
@A350型機の就航を1年遅れに
エアバス社の最高販売責任者はシンガポールで開かれているアジアン・アエロスペースでA350型機の路線就航が2010年から2011年になる事を明らかにしました。コックピットをA330型機と同じものからA380型機と同じ最新鋭のものにするための設計変更によるものとしています。