1999年2月の出来事


*2月28日

@建設中の現滑走路です(1971年8月14日)

 珍しい写真が見つかりましたので、載せておきます。成田空港の南側上空より撮った航空写真です。一番左側の直線部分が現在の滑走路です。その手前端の右に立っている白いものが元の平和塔です。ほかにもこの時代の写真が見つかりましたので、追々載せていきます。

@エア・ドゥがJR東日本と提携へ

 羽田空港と新千歳空港の路線に新規参入したエア・ドゥはJR東日本と提携し「びゅープラザ」で航空券を販売することになりました。これは、運行開始から今月20日までの搭乗率が83%と好調でしたが、大手が特別割引運賃を導入する3月第1週の予約が15%も落ち込んでいることから、危機感を燃やし採られた措置のようです。

@ICAOの会議が終わる

 22日の出来事でも書きましたが、ICAOの2000年問題を討議する会議が終わりました。この会議で、1999年12月31日から2000年1月1日にかけては、航空路の間引きと、航空機の間隔を広くとり、異常事態にも対応できるようにすることが決まったようです。従って、この間の飛行便数は激減することになります。


*2月27日

@資料のページに[芝山町からの一坪共有地共有者への手紙]を載せました。

@軍事利用反対の請願を周辺市町村議会に行います

 昨日の役員会で、成田空港の軍事利用に反対する運動を進めることになりました。その第1弾として、これから始まる周辺市町村の3月定例議会に向けて別紙のような請願をできるだけ広範囲に行うことになりました。ご協力していただける方がありましたら、Eメールなどで至急ご連絡下さい。請願用紙を送らせていただきます。

@運輸省と公団が東峰地区区長に手紙届ける

 空港公団の中村総裁は25日の定例記者会見で、東峰地区の声明に対する手紙を東峰地区区長の萩原進氏に届けたことを明らかにしました。中村総裁は「気持ちを分かっていただくチャンスができた。」と語っていますが、萩原氏は「一度拒否したことで態度は表明できた。受け取らなかった3軒にはかって受け取ったが、『こういう手紙はこれで終わりにしてくれ。』と言った。」と話しています。これで、手紙は一応地区の全戸に渡ったことになりますが、反応は厳しいようです。

@千葉県の沼田知事が「軍事利用はないと判断している」と答弁

 千葉県の沼田知事は25日の定例県議会で共産党の前田議員の質問に対して、「防衛は国の専管事項だが、渉外知事会と国の意見交換会からも、成田空港の軍事利用はないと判断している。」と答弁しました。

@軍事利用の衝撃が広がる

 空港の周辺の住民の間には23日の朝日新聞の「成田空港の軍事協力もあり得る。」との報道に対する衝撃が広がっています。芝山町役場では当日の朝に朝日の記事がコピーされ、各課の机上に広げられ、あちこちで記事について話し合う姿がみられたそうです。また、本会の会員と道で出会った、平行滑走路南端のアプローチエリアに土地を持つある町民は「こんなことが出てくるようでは土地は手放せない。」と話していたそうです。


*2月26日

@近く成田空港の軍事利用問題で会の態度を表明します

 今夜、23日に朝日新聞で報道された「民間空港の軍事協力問題」で成田空港が協力空港に入っている問題について、役員会で話し合いました。内容は近く、表明することになりました。これで、遅くなりましたので、出来事は明日に送ります。


*2月25日

@「東峰地区の人たちに3月中に農業振興策を示す」と成田市長

 成田市の小川市長は朝日新聞の取材に対し、「反対派農民に対して3月中に遊休地を農家に貸し出す『農業センター』、生ゴミを使った『堆肥センター実験プラント』などの農業振興策を提起する。これを示すことで反対派の不安を解消し、少しでも問題解決に協力したい。」と語り、これをきっかけに反対派との話し合いの仲介ができればよいとの考えを示した。小川市長は今まで、運輸大臣などの仲介の要請に対して、「反対派に示せる農業振興策ができていない。」と消極的でした。

@中国で旅客機が墜落、61人が死亡

 昨日の午後5時20分(日本時間)頃、中国の浙江省端安市付近で四川省成都から温州市に向かっていた中国西南航空4509便が、ツポレフ154型機が墜落しました。乗員・乗客61人は全員が死亡しました。原因は分かっていませんが、「空中爆発した。」との情報もあります。

@関西空港2期工事埋め立ての補償交渉が決着

 関西空港の2期工事用地の埋め立ての補償交渉は兵庫県知事の仲裁裁定により154億円で決着しました。

@ノースウエスト航空が小型機124機を発注

 ノースウエスト航空は地域航空網の拡充のためにカナダのボンバルディア社の50人乗りの小型旅客機CRJ200LR型機(カナデアリージョナルジェット)を54機確定発注しました。また、仮発注として70機を発注しました。これは今後の成長が見込まれている地域航空の拡充にそなえたものです。しかし、ノースウエスト航空自身が運航するのではなく、提携しているエクスプレスワン・パシフィック・アイランド航空などに小型機を貸与して整備拡充をはかるものです。機体は来春から2004年半ばにかけて引き渡しを受ける予定です。


*2月24日

@芝山の住民団体が一坪共有地解消を呼びかける手紙出す

 芝山町の平行滑走路南端の飛行コース直下になる菱田地区の住民団体『菱田の明日を考える会』は22日に横風滑走路予定地の芝山鉄道ルート沿いにある一坪共有地の解消を呼びかける手紙を全国808人の共有者に郵送しました。手紙では町民の意識調査の結果を示しながら(昨年9月2日の出来事を参照)『菱田地区の将来を考えると、芝山鉄道の開通は不可欠で住民の大多数が望んでいる。」として、理解と協力をもとめています。この手紙を出すことは町からの手紙が出される前から考えていたことだそうで、今後も3回ほど手紙を出して、地区の現状に対する理解と協力を訴えることにしているそうです。

@民間機が弾薬や武器を輸送したら航空条約の保護をはずされる

 今日の朝日新聞朝刊によると、民間機が米軍などのチャーターを受けて武器や弾薬などを輸送した場合、1944年に結ばれた国際民間航空条約(シカゴ条約)の保護対象からはずれることになるそうです。条約では「民間航空機にのみ適用されるもので、国の航空機には適用されない。」とされ、「軍・警察の業務に用いる航空機は国の航空機と見なす。」とされています。民間航空機は領空侵犯してもいきなり攻撃することは許されていませんが、「国の航空機」と見なされれば、有事の際にいつ攻撃されてもおかしくありません。日本の航空機のほんの一部がチャーターされたとすると、外見ではどれが武器や弾薬を運んでいるか分かりませんからみんな攻撃対象になりかねません。航空会社のパイロットなどの乗員などの間では不安が高まっています。

@日本航空と日本エアシステムが業務提携で合意

 日本航空と日本エアシステムは国内線の予約システムや発券業務などを共同で行うことで合意しました。これは2001年の4月までに共同出資のコンピューター会社を設立し、両者の予約や発券業務を共同で行うものです。これにより、年間10億円の経費が節減できるそうです。

@98年度の航空機生産・修理実績が過去最高

 日本航空工業界が発表したところによると、98年度の航空機生産・修理実績(速報値)が前年度比で3.9%増の9772億9700万円になり、3年連続過去最高を更新するそうです。防衛庁関係はマイナスになったものの、民間機関系が37.6%増と大幅に伸びたことがこの結果につながったとのことです。


*2月23日

@アメリカが朝鮮有事の時、成田空港使用を要求

 今日の朝日新聞の朝刊によると、1994年4月に米軍が朝鮮有事を想定して日本側に要求した支援の内容が載っていました。それによりますと、米軍は日本の主要8空港と6港湾の使用を要求していたとのことです。その中に成田空港も含まれていたとのことです。成田空港については24時間の運用を要求し、主に米軍幹部らの入国を想定していたとのことです。この要求は5年前のものですが、1997年に日米が合意した新ガイドラインを作るに当たっての参考にさせた、とのことです。これに対して運輸省は「見たことも聞いたこともない。」と言っているそうですが、中には、「朝鮮で米兵がバタバタ倒れているときに、成田や関西を提供しないわけには行かないだろう。」という声もあるそうです。また、空港公団の幹部の一人は「『使わせない』と言う大臣答弁もあり、それを今更ひっくり返せないだろう。」と言っていますが、「最終的には国が決めること。」とゲタを国に預ける態度をとっています。

【コメント】「やはりそうか。」と言うのが正直な感想です。「『軍事利用をしない。』という約束の再確認を。」と再三再四要望してきましたが、運輸省は言を左右にして逃げてきました。私たちは1972年に運輸省航空局長立ち会いの元で空港公団総裁と確認した『一切の軍事利用は行わない。』という約束の実行をあくまでも要求していきます。

@空港公団が第1ターミナルと第2ターミナルにお雛様を飾る

 空港公団は3月の節句を前に、第2ターミナルに2カ所、第1ターミナルに1カ所の3カ所にお雛様を飾りました。


*2月22日

@ICAOが2000年問題で対策会議

 今日、東京で13ケ国の70人が参加して、コンピューターの2000年問題についての会議が行なわれました。これはICAOが主催したもので、コンピューターが2000年を1900年と勘違いして航空機との無線通信がダウンする恐れや管制業務が出来なくなる事態にどう対処するかを話し合う会議です。対策としては、飛行ルートの一時削減や代替通信の確保の方法などが話し合われる予定です。ICAOとしては8月1日までに報告書をまとめることになりました。

@関西空港二期工事で埋め立て免許を申請

 今日、関西空港用地造成会社は着工に必要な公有水面埋め立て免許を大阪府に申請しました。大阪府は24日にも告示し、3週間の書類縦覧期間を経て泉佐野、泉南、田尻の各市町村の同意が得られれば、国に対して認可を申請します。国は建設省と運輸省が環境庁とも協議して認可を決定します。これには2,3ヶ月かかるものと見られ、着工は5月頃と考えられています。

@「びわこ空港」周辺対策事業の公開申請を却下

 今日、大津地裁であった、「びわこ空港」予定地周辺の集落整備対策事業の県営事業費や負担割合などの資料のすべての公開を求める「滋賀県オンブズマン」の訴えに対して、大津地裁は棄却の判決を言い渡しました。その理由として裁判長は「公開した場合、各集落の県や町に対する不信感が出て、信頼関係を損なう恐れが相当強い。今後の事業の円滑な運営に支障が出る可能性が相当高い。」と述べています。原告側は控訴をして争う姿勢です。

@米軍機が白神山地で訓練、野生生物への影響が心配

 秋田県から青森県にまたがる白神山地で米軍機が飛行訓練を繰り返していることが、巡視員の証言で明らかになりました。白神山地はブナの原生林としても有名ですが「ここに住む大鷹やクマゲラの生息に深刻な影響が出かねない。訓練を中止してほしい。」と心配する声が挙がっています。


*2月21日

@大臣の手紙に厳しい反応

 昨日の運輸大臣と公団総裁の連名の手紙に対して、手紙を渡された地権者は一応に厳しい反応だったようです。受け取りを拒否した反対同盟北原派の萩原進さんは「声明に対する返事など最初から考えていない。」とし、元小川派の島村昭治さんは「何回こられても同じ、手紙の内容に興味はない。ここで農業をやりたい気持ちは変わらない。」とのべ、反対同盟熱田派の堀越昭平さんの長男一仁さんは「区の手紙なのだから区長に持っていけばいい。」と受け取りませんでした。また、同じ反対同盟熱田派の石井恒司さんは「コメントに値する内容ではない。受け取らなかった人たちに受け取ってもらう努力をすべきだ。」と述べたようです。総じて、2000年度完成の目標を相変わらず前面に出したことが反発を強めたようです。

@スカイマークの社長らが街頭で宣伝チラシを配る

 今日、渋谷などの繁華街4カ所で、スカイマークの社長やスチュワーデスが格安航空運賃の元祖として今後も頑張ることを宣伝するチラシを街ゆく人に配りました。航空会社の社長自らが街頭宣伝をするのは前代未聞です。4月から既存の航空会社が割り引き運地を拡大し、反撃に出るのを前にして宣伝費のかからない宣伝として実施したようです。


*2月20日

@運輸大臣と総裁が東峰地区地権者に手紙

 今日、川崎運輸大臣と中村公団総裁の連名で平行滑走路予定地内の地権者9人に手紙が渡されました。手紙は運輸省と公団の担当者が直接届けましたが、3軒は受け取るのを拒否しました。手紙は昨年出された東峰地区地権者の声明に答える形を取っており、「『2000年度完成』は目標であり、押しつけるつもりはない。」「地元関係者のご理解を得た上で工事を進めるつもり。」「農業と空港は十分共存できる。」と述べています。

@日本エアシステム機がエンジン故障で緊急着陸

 昨日の午後8時半頃旭川から羽田空港に向かっていた日本エアシステム198便が仙台市の北110Kmで突然2基のエンジンのうち左のエンジンの出力が低下しました。同機は右エンジン1基で飛行を続け、定刻に羽田空港に緊急着陸しました。乗員・乗客に怪我などはありませんでした。

@全席禁煙で危険なトイレでの喫煙が多発

 国内線の全席禁煙が実施されてから、我慢できない乗客のトイレでの喫煙が急増しています。全日空が調査したところでは,全席禁煙が実施されてから1ヶ月間にトイレの火災警報機が作動した例が3件あり、トイレの中に吸い殻が捨てられていたり臭いで喫煙が確認された例は90件に上りました。密室の中での喫煙は火災のおそれがあり、墜落の危険もあるので、航空会社からは罰則を設けた法整備を求める声も挙がっています。

@全日空が成田ーニューヨーク線に「ポケモンジェット」

 全日空では国内線で3機飛ばしている『ポケモンジェット』を成田ーニューヨーク線にも就航させることになりました。これは、アメリカでもポケモンのテレビ放映が始まり、人気が出ていることから考えられたものです。


*2月19日

@昨日撤去された風車の写真です

@成田空港内の倉庫からアスパラガス544キロを盗む

 16日午後5時頃、成田空港内の輸入共同上屋からメキシコ産のアスパラガス40ケース(554L)が盗まれました。盗難に気づいた通関業者が、17日成田空港周辺の野菜加工所を探したところ、盗まれたアスパラガスを別のケースに小分けしている松戸市の青果加工業者と富里町のトラック運転手を発見、警察に通報して逮捕されました。アスパラガスは時価40万円で市場に売って金に換えるつもりだったそうです。

@名画ドラクロアの「自由の女神」が成田空港に到着

 フランスが誇る、ドラクロアの名画「民衆を導く自由の女神」などが今朝、世界最大級の貨物機、エアバスA300-600ST愛称「ベルーガ」で運ばれてきました。

@運賃原則自由化へ法改正へ

 運輸省は運賃原則自由化へ向けて法案を今国会に提出することになりました。これによりますと、貸し切りバス、海上航路、航空運賃は完全自由化になり、鉄道は上限認可制になるとのことです。来年中に施行する予定とのことです。


*2月18日

@横風用滑走路用地内の反対派風車を自主撤去

 今朝、横風用滑走路予定地内の木の根にある、反対同盟熱田派のたてた風車が自主撤去されました。この風車は1979年7月に空港関連事業の成田用水事業に反対した反対同盟熱田派が「成田用水なんかなくても、風車で地下水を汲み上げれば、農業用水は確保できる。」と建設したものです。結局、この試みは失敗しましたが、その目立つ形から反対同盟熱田派のシンボル的な存在になっていました。現在、木の根には人は移転して住んでいませんが、一坪共有地は残っています。

@関西空港二期工事の漁業補償が決着へ

 関西空港の二期工事に伴う兵庫県漁連との漁業補償交渉は今日の午後、兵庫県知事が斡旋案を提示して決着する模様です。兵庫県漁連は初め大阪漁連が妥結した200億円を要求していましたが、160億円に下げ、一方、会社側も100億円を提示し、双方が兵庫県知事に白紙仲介を依頼していました。

@アメリカン航空パイロット労組が法廷侮辱罪で12億円を支払い

 病欠ストを行っていたアメリカン航空のパイロット組合はテキサス州の連邦地裁の命令に従って、16日法廷侮辱罪の罰金として1000万ドル(11億9000万円)を支払いました。これは、同組合が連邦地裁の中止命令に従わなかったために科せられたもので、ストによる会社側の損害の補償に当てられます。


*2月16日

@林次官が周辺8市町の首長に協力を要請

 今朝開かれた空港周辺8市町の首長の朝食会で林運輸次官が平行滑走路2000年度完成に向けての協力を首長に要請しました。この中で林次官は「平行滑走路の2000年度完成がなければ、羽田空港の国際化が進み、成田の発展は見込めなくなる。」と述べました。また、朝食会の後で、「今後は国、公団、千葉県、成田市の4者による会談を開いて具体策を詰めたい。」と語りました。参加した首長の側からは「農業振興策や道路網整備などに内閣をあげて取り組んでほしい。」との要望が出されました。

@石川島播磨重工業がエアバス社のエンジン開発に参加

 今日、石川島播磨重工業はエアバス社の旅客機A−340−500/600用の新型エンジン「TRENT500」の開発事業に共同参加する、と発表しました。石川島播磨重工業は空気圧縮用の主要部品を担当します。


*2月15日

@びわこ空港計画の住民投票条例を直接請求へ

 びわこ空港計画の是非を県民に問う住民投票条例の制定を求める直接請求が今日、滋賀県知事に提出されました。署名数は123814人で全有権者の12%にあたり、法定数の6倍に達しました。しかし、知事は制定に消極的な姿勢を示し、県議会も大多数が計画推進派なので条例制定の前途は非常に厳しいと見られます。


*2月14日

@成田空港の入国審査官が麻薬取引で逮捕

 近畿地区麻薬取締官事務所は12日までに、成田空港の入国審査官を含む3人を麻薬所持などで逮捕しました。調べによると、この入国審査官は今月8日自宅にLSDや覚醒剤、麻薬の2CーBなどを所持していました。他の2人の容疑者はインターネットの薬物情報のホームページに「エクスタシー(MDMA)販売します」などと掲示し、この入国審査官が電子メールで購入したものです。

@エプロン工事でベルトコンベアーに巻き込まれ死亡

 昨日の午前11時50分頃、成田空港の第一ターミナルビル付近でエプロンのセメント塗り替え工事をしていた岡山県の25歳の会社員がセメントを運ぶベルトコンベアーの清掃していて、ベルトコンベアーに頭を巻き込まれまもなく死亡しました。

@国際線の割引運賃が2極化

 4月から6月の国際線の割引運賃が事前購入の割引率は拡大し安くなるのに対し、当日購入の割引運賃の割引率はホノルル線をのぞき縮小し高くなるようです。これは日本航空と全日空が発表したものです。


*2月13日

@今日の朝日新聞と読売新聞に本会の「共生大綱への見解」が記事として出ました

@関空陸上ルート騒音軽減策の効果なし・・・府が地元に報告

 昨日の午前,「関西空港の飛行経路にかかる協議会」が泉佐野市で開かれました。大阪府の岬町では以前から騒音が大きく、運輸省が主翼フラップの操作で着陸機の騒音を減らす改善策を取り入れて2,3デシベルの効果があるとしていたました。しかし、大阪府の測定結果で全く効果がないことが報告されました。これに対して,岬町の中出町長は「改善策に効果はないと思う。1日間の測定結果でも70デシベルを越える便が33便もある時があり、住民の健康問題にかかわる。」とくり返し対応を求めました。しかし、運輸省の関西空港課長は「気象条件や滑走路の運用方向などの影響があり、もう少し状況を見たい。」と答えるにとどまりました。この他、住民から「沖で旋回するようになり、金属音のような騒音が出て困っている。」「飛行コースをずれている機が多くあるのではないか。」などの不満が出されました。

@アメリカン航空の欠航が全体の半分以上に

 アメリカン航空の「病欠スト」は裁判所の中止命令が出た後も続き、11日には全便の52%に当たる1170便に達しました。組合側は「労使交渉の決着の努力もしないで、地裁に訴えたことが原因だ。」としています。ことの起こりはアメリカン航空が買収したレイ・エアのパイロットの賃金がアメリカン航空のパイロットの賃金の半分にしかならないため、これをアメリカン航空並に引き上げろと要求していることにあります。アメリカン航空のパイロットがレイ・エアの賃金が自分たちの賃金に跳ね返ることを恐れてこの「病欠スト」が始まったようです。


*2月12日

@一坪共有地の元地主が共有者に「一坪共有地堅持」の手紙

 芝山鉄道のレート上にある一坪共有地の共有の解消を呼びかける手紙が芝山町と芝山鉄道会社の両者から出されましたが、これに対抗して一坪共有地の元の地主から一部の共有者に一坪共有地を維持するよう求める手紙が出されていることが明らかになりました。出したのは反対同盟熱田派実験村グループの加瀬勉さんです。手紙には「受け取りを拒絶するか廃棄して抗議の意志を表明してほしい。」としています。この手紙は2月1日付でEメールで支援団体に送られ、支援団体の機関誌などで個々の地権者に伝えられているとのことです。

@神戸市が神戸空港の着工費など378億円を計上

 神戸市は来年度予算に神戸空港の着工費として、378億円を計上しました。神戸空港は272ヘクタールで、総工費3140億円が見込まれています。埋め立ての認可がおり次第今年の夏か秋には着工の予定です。


*2月11日

@着陸の合間に離陸する飛行機・・・混雑する成田空港

 先週の日曜日〔7日)に航空科学博物館の展望台から撮った写真です。手前横向きのユナイテッド航空機は着陸して誘導路に入ったところです。その機首のところには離陸滑走に入っているノースウエスト航空機がいます。そして、上空には次の着陸機が迫っています。

@株式会社「芝山鉄道」が一坪共有者に手紙を郵送

 株式会社「芝山鉄道」は昨日、芝山鉄道のルート上にある一坪共有地の共有者に対して共有地の解消を呼びかける手紙を発送しました。手紙では「情勢は大きく変わり、かっては空港に反対していた方も賛成の方と一体となって鉄道の早期実現を悲願としている。」と書かれています。

@成田市の来年度予算は一般会計で4.7%の伸び

 成田市は9日、来年度の予算案を発表しました。この不況の中、超緊縮財政を組む自治体が多い中で、一般会計は398億円で前年度比4,7%の伸び、特別会計などを含めた予算総額では567億9698万円で2.2%の伸びになります。成田空港関係では騒音地域土地利用計画策定事業に伴う調査費などで2000万円、空港と一体となった地域農業の確立を図るために新設される「財団法人成田市農業センター」補助金と出えん金として1億1000万円が組まれています。

@アメリカン航空のパイロットに職場復帰命令

 アメリカ・テキサス州ダラスの連邦地裁は10日、アメリカン航空の9200人のパイロットに対し、欠勤闘争をやめて11日までに職場に復帰するように命じました。

@パスポートを偽造が難しいものに変更

 法務省は現行のパスポートが偽造されやすいために、偽造が難しい新しいものに変えることを発表しました。新しいパスポートは写真の脇に目には見えない蛍光インクで顔を印刷し、紫外線ランプで浮き上がるようにします。また、目では一直線にしか見えないような細かい文字を印刷して偽造しにくいものにするようです。新しいパスポートは11月以降のものから採用されるとのことです。

@ユーロ建てトラベラーズチェクが好調

 JTBが発表したところでは今年1月3日から取り扱いを始めたユーロ建てトラベラーズチェクの販売が好調で、当初の予想では15万ユーロ(1940万円)のところ、19万ユーロ(2450万円)に達しているとのことです。


*2月10日

「『共生大綱』に対する本会の見解」をまとめました

 運輸省と空港公団は昨年12月16日に『地域と共生する空港づくり大綱』の正文を発表しました。本会ではこれについて、時間をかけて検討してきましたが、先日の役員会で本会としての見解をまとめました。要約すると、「『共生大綱』は住民の意見や要望を十分に聞いていないので、真の共生にはなり得ない。」という点と、「これを、今後の住民要求の選別に使ってはならない。」こと、また、「同時に発表された『標準飛行コース』は運航の都合上、幅をもたせただけのものであり、住民の騒音被害を拡げるだけなので、再検討すべきである。」と言うものです。詳しくは見解を見てください。なお、この見解を運輸大臣、空港公団総裁、千葉県知事、千葉県の関係自治体の首長と議長に郵送しました。

@3月16日から供用を開始する第1ターミナル北ウイングの記念式典の招待状が来ました

 今日、事務局長のところに空港公団から3月16日から供用が開始される、改装なった第1ターミナルの北ウイングと新中央棟の記念式典の招待状が届きました。記念式典は3月10日と3月16日には午前と午後に分かれて行なわれるようです。

@ノースウエスト航空機の油もれで滑走路が一時閉鎖に

 昨日の午後0時20分ごろ、台北発成田空港行のノースウエスト航空8便のB−747型機から成田空港に「第1エンジンの油圧が低下している。」と連絡が入りました。同機は35分後に無事に着陸しましたが、滑走路に油がもれていたため、除去のために25分間滑走路が閉鎖されました。

@墜落の米軍F16が発ガン性の燃料を搭載

 先月21日に岩手県に墜落した米軍三沢基地のF16戦闘機がエンジンが停止したさいの緊急動力装置の燃料として、発ガン性のあるヒトラジンを搭載していたことが明らかになりました。当日、消火に当たった人達はこのことをしらずに作業していたことになります。

@利尻島の延長滑走路が6月1日に供用開始に

 北海道の利尻島にある利尻空港の滑走路が800mから1800mに延長されますが、この延長滑走路の供用開始が6月1日になると運輸省が発表しました。


*2月9日

@やはり過密な成田空港の離発着

 一昨日、芝山の航空科学博物館に行ってきました。午後2時から3時ごろに展望台から航空機の離発着の模様を見ていましたが、便数の少ない時間帯にも関わらず、離着陸が2分間隔ぐらいで行なわれていました。たまたま、そばで見ていた人も「怖いみたいだな。」と話していました。この日は南風で南に離陸していましたが、着陸機が常時3機ほど続いており、その合間を縫って離陸機が出発していました。離陸機が滑走路を離れるか離れないかというころに着陸機がタイヤから煙を出して接地していました。この日、航空科学博物館の「友の会」に入会してきました。個人の会費は年間3000円です。特典は何回でも入館が無料になり、年4回のニュースが送られてきます。また、博物館内の売店での買い物が1割引になります。これからのイベントは28日まで「世界の航空博物館展」、2月28日には「やさしい航空の話『世界の航空博物館』」、3月7日には「やさしい航空の話『航空整備士になるには』」、3月14日には航空映画大会「乱気流タービュランス」、3月20日〜22日まで「航空ジャンク市」、4月1日〜30日まで「世界の航空切手展」、4月11日には航空映画大会「マルタ島攻防戦」などがあるとのことです。

@旅客の満足度1位はKLMオランダ航空でした

 旅の旅行雑誌「地球の歩き方マガジン」を出しているタイヤモンド・ビッグ社の調査によると、世界の航空会社の中で旅客の満足度が一番高いのはKLMオランダ航空でした。ちなみに、全日空が10位、日本航空は14位でした。

@アメリカン航空がパイロットの抗議で360便のキャンセル

 アメリカン航空は8日、準大手のレノ・エアの買収に反対するパイロットの抗議行動により360便が運航できずにキャンセルになりました。今週末のフライトも240便のキャンセルが出そうだとのことです。


*2月8日

[最近6年間の市町村別交付金の額]のページを設けました

@IATAで[機内暴力]に統一基準策定へ

 最近、航空機の中で、酒に酔った乗客が他の乗客や乗務員に暴力を働く例が多くなっています。これに対して、各航空会社では手錠を用意したり、このような乗客を途中でおろしたりする対策をとっていますが、このような乗客に対する警察の対応が国によってまちまちで、混乱する例が少なくありません。そこで国際航空運送協会(IATA)では10日にスペインで開かれる法制委員会で国際統一基準を作ることになりました。これには法的な拘束力はありませんが、これにより、各国の対応が統一されるのではないか、と期待されています。


*2月7日

@資料集に[成田空港から郷土とくらしを守る会のあゆみ]を加えました

 私たちの会の活動の年表を作りました。全ての資料をあたり尽くしているわけではありませんので、漏れがあると思いますが、おいおい、追加をしていきたいと思います。もちろん、これからの活動もどんどん追加していきます。データが大きいので、重たくなってしまいました。

[キャチピース]のページにガイドライン関係の詳しい資料が出ています

@運輸省と公団が東峰地区の8戸を再度訪問

 昨日、運輸省の鈴木朗審議官と空港公団の永井隆男副総裁が東峰地区の8戸を再度訪問しました。今回は前回の手紙に対する意見を聞いたそうです。8戸の内の6戸にあえ、意見を聞いたそうですが、いずれも、話し合いの呼びかけには応じず、「昨年の声明に対する返事もないのに」と言う意見もあり、運輸省と空港公団では近く声明に対する回答を出すことにしたそうです。

@千代大海が成田空港で麻薬撲滅のキャンペーン

 昨日、大相撲で優勝した千代大海と師匠の九重親方が、麻薬撲滅のキャンペーンを成田空港のロビーで行ないました。


*2月6日

@芝山の航空科学博物館で『世界の航空博物館展』開催中

 芝山町の成田空港の南側にある「航空科学博物館」では今月の28日まで『世界の航空博物館展』を開催しています。日本、アメリカ、ヨーロッパなどの15の博物館を写真やパネルで紹介しています。

@日航グループが病院食などに機内食のカートなどを応用した事業

 日航グループでは機内食のカートなどを他の分野に応用する新しい事業を始めました。これは、大量の食事を配膳する病院などで、加熱・保温が出来、従来の病院の大型カートよりも扱いやすい機内食用のカートを応用し、暖かい食事を入院患者に提供できるようにしようというものです。また、入院患者に病院外で調理した食事の提供が認められれば、作った食事をカートのまま配達し、時間まで病院の冷蔵庫で保管し、時間になったら温めて提供できるようにもなるとしています。現在、病院や、長距離バスを運航する会社などから問い合わせがあるそうです。

@日本エアシステムも特定便割引きを継続

 日本航空や全日空に続いて、日本エアシステムも羽田−福岡線、羽田−札幌線の特定便割引きを4月以降も継続することになりました。


*2月5日

@芝山町が一坪共有者に解消を呼びかける手紙発送

 芝山町は今日、芝山鉄道のルート上にある一坪共有地の共有者約800人に対して、「町の将来のためには、芝山鉄道の完成がどうしても欠かせないので、協力して欲しい。」とする手紙を発送しました。手紙は町長と議長と芝山鉄道促進期成同盟の会長の3者の連名で、「共有を解消してくれ。」とは書いていないものの、「是非、役場に連絡していただきたい。」としています。

@日本航空と全日空が4月以降も特定便割引きを継続

 日本航空と全日空は新規参入で激しいシェアー争いをしている、羽田−福岡線と羽田−札幌線の特定便割引きを4月以降も継続すると発表しました。これは、新規参入のスカイマークとエアドウが4月以降も現行運賃を継続する事を受けたものです。

@全日空がスチュワーデスの採用を中止・・・2000年度の

 全日空は2000年度の新卒のスチュワーデスの採用を見送ることを決定しました。これは大手3社では初めての決定です。また、今春の4月から9月に採用する内定者の580人も採用を8月から12月に延ばすことになりました。これで、少しでも人件費を浮かそうとするものです。

@ノースウエスト航空とマレーシア航空が提携に調印

 ノースウエスト航空とマレーシア航空が4日、マーケティングと運航部門の業務提携の覚書に調印しました。これにより、ノースウエスト航空は25日から大阪経由でデトロイト−クアラルンプール線を週に3便運航すると発表しました。


*2月4日

@ノースウエスト航空が大平洋路線の割引率を拡大へ

 ノースウエスト航空は昨年の秋に導入した大平洋路線の正規割引運賃を4月以降更に強化して継続することになりました。割引率は正規運賃(ペックス運賃)の60%〜63%引きになります。例えば、特定便割引では、東京−シアトル線の場合、ペックス運賃で145000円のところを65000円にします。これにより、他の航空会社も対応を迫られそうです。

@ロシアの2000年対策で最も遅れているのが国防と航空

 ロシアの国家通信情報委員会の委員長が3日に語ったところでは、コンピューターの2000年問題への対応が最も遅れているのが、国防関係と航空管制システムとのことです。


*2月3日

@成田空港でエボラ出血熱を想定した合同訓練

 成田空港で昨日、機内でエボラ出血熱が発生したという、想定のもとでの合同訓練が行なわれました。訓練はアフリカから帰国の男性がDC−10型機の中で、出血性の下痢と高熱を発したと言う想定で、着陸後、救急チームが機内に入り、エボラ出血熱と判断し、患者を血が飛び散らないようにした特別の袋に入れて、機外に搬出し、病院に向かいました。同機に同乗した他の乗客は患者の血に接触しなかった者はそのまま降機し、血に触れた可能性のある者は医師の診断を受けました。訓練には医療関係者や航空会社の社員など、約150人が参加しました。

@羽田空港の鳥居の移転作業始まる

 元、羽田空港の駐車場にあった鳥居が来年に供用開始になる新C滑走路の離着陸の邪魔になるため、他の場所に移転されることになりました。この作業が今日から始まりました。

@アンゴラで民間旅客機が墜落

 アフリカのアンゴラの首都、ルアンダの近郊から北東部のルカパに向かった民間航空のアントノフ12型機が離陸直後に墜落し、28人が死亡しました。同機は一度離陸しましたが、トラブルで引き返し、再度、離陸した直後に墜落したそうです。


*2月2日

@空港公団が自然と触れ合える『里山』を整備

 空港公団はこの春から、空港周辺の2カ所を人間が自然と触れ合える『里山』として整備することになりました。場所は現在の滑走路の北の成田市長田地区(0.7ha)と平行滑走路の南の芝山町香山新田(2ha)です。この地域に自然を残しながら遊歩道などを整備します。完成後は一般に開放されます。

@国内線の発着枠を運賃や利用率で再配分へ

 運輸省は2000年春から、主要空港の国内線の発着枠を運賃と利用率に応じて再配分する方針を固めました。これは、運賃が安いところと、利用率が良い航空会社に発着枠を増やすことによって、競争を刺激し、利用者の利便性を高めるのが目的とのことです。これまでは、全日空が国内線の約半数を抑え、他を日本航空と日本エアシステムスでしめており、新規参入が便数を増やせない状況でした。今後は3年から5年毎に発着枠の見直しを行なうことになります。

@ワンワールドが1日から始動

 アメリカン航空・ブリティシュ・エアウエイズ・キャセイ航空・カンタスオーストラリア航空・カナデアン航空で作る航空会社の連合体・ワンワールドが昨日、1日から活動を開始しました。この連合により世界600都市が結ばれ、世界最大規模の連合になります。


*2月1日

@1月のアクセス数は1903回でした。今後ともよろしくお願いいたします。

@神戸空港の是非を問う市民投票で反対が91%

 神戸で昨日、市が建設を予定している神戸空港に対する市民団体自己管理の『市民投票』が実施されました。投票用紙1万枚を配り、市内10カ所に投票所を設けて投票してもらいました。この結果、有効投票は7090票でその内の91%が空港建設に反対した票でした。