1999年3月の出来事

*3月31日

@都合により3日間、更新ができませんのでよろしく。次は4月4日になる予定です。

[第26回騒音対策委員会の報告]のページを作りました

 昨日の騒音対策委員会の様子と特徴を書いてみます。毎回同じなのですが、部会の発言は「お願い。」の形を取っていました。その中でも、今年は『道路網の整備』を要求する発言が多く出ました。また、『平行滑走路供用開始後の騒音』に対する不安が4部会から出されていました。さらに、『飛行コースの遵守』を要求する部会が北側の3部会から出されていたことも特徴的です。北側の旋回部分に「どうなるの。」と言う不安が多いのでしょう。当然です。また、地域による『振興の格差』について東側と南側から出されていました。このところ、成田市については平行滑走路の用地問題に絡めて、色々な農業振興策が出され、芝山町についても芝山鉄道などの進捗が見られますが、他の町村にはそのような策がないのです。

 本会の発言に対しての答弁では、『軍事利用問題』では大臣が23日のような発言をしていますので、出席した運輸省の東京航空局保安部長も「しません。」とは言えなかったのでしょう。しかし、答弁後の私の「約束を破ることになれば、平行滑走路の整備などに大きな影響がありますよ。」との発言に対して頷いていたのが印象的でした。その他の問題に対する運輸省の答弁は従来通りのはぐらかしと詭弁でした。『環境基準』については公団に答えさせて、知らん顔ですし、『待機空域』については、毎朝のように旋回があるのに、「緊急時だけなので問題がない。」と答え、『飛行コース幅』については広すぎると言う指摘に、「諸外国に比べて特に広いわけではない。」と答えていました。また、注目に値するのは『標準飛行コースは離着陸時に当たる。』と言う考え方です。これでは、本会が指摘したとおり、千葉県内での“上空通過”はないことになり、“6000フィート”は空手形だったことがはっきりしました。千葉県をもこの空手形で最初からだましていたことにならないでしょうか。住民の事実に基づいた指摘や被害に対して耳を貸す態度は全くと言って良いほどありませんでした。ただ、自分たちの主張を合理化し、押し通す姿勢だけです。これで、本当に“共生の心”をもっているのでしょうか。自分たちの考えに迎合してくれる者だけを持ち上げることが“共生”とは思えないのですが。

 今回も本会の発言は一番最後になりました。発言の途中に委員長が「時間が迫っているので、みじかくするように。」と注意がありましたが、私は「時間がないのなら、空港公団の説明を短くしたらどうか。それとも、次回からは最初に発言させてもらえますか。」といいました。そのとき、委員の中から「いい加減にしろ。馬鹿野郎。」という不規則発言がありました。発言したのは大栄町町長でした。どう考えてみても町長の品位にふさわしい発言ではありませんでした。本会の発言は年に一度です。市町村代表のように開こうと思えば、年に何回でも部会が開け、その席に空港公団や運輸省を呼んで話が聞け、要望もできる立場にはないのです。

@千葉県内経済5団体が羽田空港国際化反対でアピール

 昨日、千葉市内で県経済同友会・県商工会議所連合会などの経済5団体が代表者会議を開き、「成田空港を早期に整備することが、グローバルな経済活動にとってもっとも大切。」として、羽田空港国際化反対のアピールを発表しました。今後、アピール文に羽田空港国際化によって生じる、成田空港の整備への影響や羽田空港国際化による騒音被害の増大などを盛り込んだパンフレットを6000部刷って関係者に配ることにしました。なお、会合には林運輸政務次官も同席しました。

@空港公団が視覚障害者向けの第一ターミナルガイドブックを発行

 空港公団は改装なった第一ターミナルの中央ビルと北ウイングの視覚障害者向けのガイドブックを発行しました。ガイドブックは「ふれあい」と名付けられ、各ページをタッチプリント(点字)し、文字も大きく、中間色を使わずに見やすくしてあります。問い合わせは空港公団広報部;電話0476-34-5055まで。

@成田空港と関西空港で泥棒行脚

 千葉県警と新東京国際空港署は昨日、中国籍の整体師を窃盗の疑いで追送検しました。この男は成田空港と関西空港で955万円の盗みを働いていました。両空港の間を飛行機で移動して、空港近くのホテルに宿泊して旅行客を目当てに盗みを働いていました。「旅行者は隙が多いし、日本人は金持ちだから。」と話しているそうです。

@今日、2000年問題で管制システムのテストを実施

 運輸省は今日、2000年問題で管制システムの模擬テストを実施しました。システム全体が正常に機能することが確かめられました。


 *3月30日

@第26回騒音対策委員会が開催されました

 今日午後2時から、第26回騒音対策委員会がリーガロイヤルホテル成田で開かれました。本会からは7人が傍聴しました。詳しい報告は明日にしたいと思います。

@スカイマークの2路線が認可へ

 スカイマークの伊丹ー札幌線と伊丹ー福岡線が明日認可されることになりました。これにより、スカイマークでは2路線を4月24日から開設する予定です。料金は伊丹ー札幌線が大手3社が30850円の所を21000円に、伊丹ー福岡線が15800円の所を10000円にする予定です。

@東北の空港の貨物取扱量が減少

 昨年度の東北地方の空港の貨物の取扱量が39600トン減り、13.5%の減になったことが明らかになりました。国際線で22.5%の大幅減に、国内線で13.5%の減になりました。


*3月29日

@反対同盟北原派が集会

 昨日、成田市天神峰の市東さんの所有地で反対同盟北原派が集会を開きました。集会には約1000名が参加しました。この集会で1月になくなった市東東一の息子が反対同盟北原派に加盟することを表明し、「父の意志を継いで成田空港の建設に反対していく。」と述べました。集会では平行滑走路の2000年度完成阻止の宣言が採択されました。

@第4サテライトに連絡バスを運行

 今朝のNHKのニュースで聞いたもので、はっきりしない所もあるのですが、第1ターミナルの改装で南ウイングが閉鎖されたことによって、第4サテライトの搭乗口まで700m近く歩かなければならなくなった問題で、空港公団は4月1日から南ウイングから第4サテライトの搭乗口まで5分間隔で連絡バスを運行することにしたようです。また、今年中に動く歩道を設置してあまり歩かなくても搭乗口までおけるようにするとのことです。

@全日空が国際線も全席禁煙に

 全日空は昨日から国際線でも全席禁煙を実施しました。日本航空も4月1日から全席禁煙を実施します。これにより、国内線・国際線ともに全席禁煙になりました。


*3月28日

@30日の第26回騒音対策委員会での本会発言要旨です。

 明後日の30日午後に開かれる「第26回騒音対策委員会」で本会が行う発言の要旨です。これは事前に空港公団に提出してあります。

@日本エアシステムが今期最終黒字に

 日本エアシステムはこの3月期決算で2から3億円の黒字に転換する見込みです。しかし、人件費をさらに圧縮するために、1999年度のパイロットの採用を0にするとのことです。例年ですと、15名程度の採用を行っていましたが、昨年は1桁台、ついに今年は0になります。

@羽田ー福岡線の利用者が16%増に

 スカイマークの新規参入で運賃が半額になった、羽田ー福岡線の利用者が前年度に比べて16%も増えていることが分かりました。これは、運賃が半額になったことにより、観光客などが増えているためと思われます。

@日本航空が関西空港ー羽田空港の早朝便を半額に

 日本航空は4月1日から関西空港ー羽田空港の早朝便、関西空港午前6時40分発の運賃を通常の半額の8150円にすると発表しました。ただし、前日までの予約が必要です。これにより、他社はもちろん、新幹線との競争にも勝てるでしょう。日本航空としても休ませている機体を有効利用する事になります。


*3月27日

@“飛行コース逸脱”は0.6%だけ?

 25日開かれた地域共生委員会で1月の末から実施されている飛行コースの監視結果が報告されました。それによると、2月末までの1ヶ月間に“飛行コースを逸脱した”航空機は71機で0.6%だったとのことでした。また、地域共生委員会のメンバーからは東峰地区の地権者と運輸省・空港公団との話し合いについて「1日も早く実りあるものになるよう希望する。」との意見も出たとのことです。

【コメント】住民が是正を求めている飛行コースのずれはこのようなものではありません。たったの0.6%だったら、問題ではないのです。何故0.6%と言うような数字が出てくるかというと、運輸省と地域共生委員会が勝手に決めた“飛行コース幅”が広すぎるからなのです。この問題は30日に開かれる第26回騒音対策委員会でも追求するつもりです。

@「依然として厳しく、楽観もしていないが、悲観もしていない。」と副総裁

 25日に行われた定例の記者会見で、東峰地区地権者との担当者の永井副総裁は「依然として厳しく楽観はしていないが、悲観もしていない。1日も早く話し合いのきっかけをつかみたい。」と述べたそうです。

@成田空港周辺の地価が17%も下落

 国土庁が25日に発表した公示地価で成田空港に隣接する、三里塚御料が前年度比で16.9%も下落したことが明らかになりました。

@泉佐野市で「関西空港の軍事利用に反対する意見書」が満場一致で採択

 大阪の関西空港の対岸にある泉佐野市議会で25日、首相などに提出する「関西空港の軍事利用に反対する意見書」が満場一致で採択されました。また、この議会で関西空港の2期工事の埋め立てに同意する事も賛成多数で決まりました。

@米軍が韓国からの非戦闘員退避訓練を実施・・福岡空港を使い

 米軍は26日、韓国からの非戦闘員退避訓練を実施しました。これは、韓国から日本の米軍基地に待避させるもので、米軍のC141輸送機で120人が韓国の鳥山基地から福岡空港に午後4時半過ぎに到着。その後、バスで佐世保基地に入りました。明らかに朝鮮有事を想定した民間空港の使用で、新ガイドラインの先取りと言えます。


*3月26日

@運輸大臣が海保の航空機に武器搭載の検討を指示

 川崎運輸大臣は記者会見で、領海侵犯の不審船を停船させられなかったことに関して、海上保安庁の所有する航空機に武器を搭載することを検討するように指示したことを明らかにしました。


*3月25日

@成田空港で28日に入場制限

 28日に反対同盟北原派の集会が予定されているために、成田空港は入場制限が行われます。注意して下さい。問い合わせは0476ー34ー5140までとのことです。

@行方不明の小型機の墜落が確認さる

 昨日、大分空港を飛び立って行方不明となった小型機が大分県の野澤原町の山中に墜落しているのが確認されました。乗っていたパイロットも遺体で発見されました。

@日本航空と全日空が新規参入の追加機の整備に難色

 日本航空はエアドゥの2機目の機体の整備を行わないことを表明しました。理由は「リストラを進めているところで、とてもその余裕がない。」とのことです。全日空もスカイマークの3機目の機体の整備をしない方針とのことです。

【コメント】体裁の良いことを言っていますが、本音は客を取られた新規参入の会社を整備の面から締めあげてあわよくばつぶしてしまおう、と言うことではないのでしょうか。1機の整備もままならないほど、リストラが進んでいるとすれば、両社の航空機の安全は大丈夫なのでしょうか。心配です。

@シンガポール航空がスターアライアンへの加盟を表明

 シンガポール航空のCEOは世界的な航空会社の連合の一つである、スターアライアンへの加盟を正式に表明しました。シンガポール航空の経営支援を受けることになったオーストラリアのアンセット航空も同時に加盟します。


*3月24日

@下総町から「軍事利用反対の請願が採択された」との通知が届きました。

@測ったような領海侵犯事件

 昨日から佐渡付近の日本の領海に侵入した国籍不明船の追跡事件は今国会の新ガイドライン審議に合わせたような出来事です。新ガイドラインを推進する勢力にとっては願ってもない、グッドタイミングでした。まるで、測ったようなタイミングです。政府の対応も鼻息のあらいものでした。川崎運輸大臣も大張り切りに見受けられました。しかし、今回の出来事と新ガイドラインは切り離して考えなければなりません。今回の事件の正確な事実確認とそれに基づく分析は冷静に行う必要があると思います。

@大分で小型機が行方不明に

 今日の午後1時15分頃、大分空港を飛び立って大分県央飛行場に向かった九州航空の小型機が到着予定の1時45分を大幅に超過しているにもかかわらず、行方が分かっていません。同機にはパイロット1人が乗っていました。

@B−737の墜落事故は尾翼の方向舵の異常が原因

 23日に開かれた米国家運輸安全委員会の公聴会で、1991年から1996年にかけて起こった3件のB−737型機の墜落事故は尾翼の方向舵の異常が原因だった、とする報告が行われました。この報告が正式に採用されますと、世界で飛んでいる3100機の同型機が改善の対象になる可能性もあります。

@日本航空の2月の輸送実績が17ヶ月ぶりに前年同月比を上回る

 日本航空は今日の定例記者会見で、2月の輸送実績が17ヶ月ぶりに前年同月比を上回ったことを発表しました。国際線・国内線の旅客・貨物とも前年実績を上回りました。国際線は搭乗率で0.2%増、旅客数で6.4%増の89万728人、国内線は搭乗率で2.8%増、旅客数で2.7%増の155万5627人でした。3月も2月に引き続いて好調を維持しているそうです。


*3月23日

@運輸大臣がついに成田空港の軍事利用を認める発言

 川崎運輸大臣は今日の閣議後の記者会見で成田空港の軍事利用について「法律的には可能だ。現在は民間航空で一杯と言う状況の中でできるかどうか、と言う問題だ。しかし、緊急性を持つ場合はどうかというと色々なケースがある。その中に『周辺有事』も含まれる、と言うことだ。」と発言し、『周辺有事』の時の成田空港の軍事利用があり得ることを認めました。一方、防衛庁長官は「民間の空港・港湾の米軍の優先使用は日米地位協定で認められている。今後、検討していかなければならない。」と語りました。

【コメント】新ガイドラインの危険な内容が少しずつ明らかになってきました。成田空港周辺の自治体の関係者や住民の中には、「成田空港の軍事利用はそんな差し迫った問題ではないよ。」と考えている人がいるようですが、日本の米軍支援の体制が整えば、アメリカはいつでも、朝鮮人民民主主義共和国に対して事を構える気があるようです。アメリカが恐れているのはアメリカ本土に核ミサイルを撃ち込まれることと、アジアでの自らの覇権を否定されることでしょう。だから、朝鮮人民民主主義共和国が言うことを聞かなければ、いつでも攻撃を仕掛けられるよう日本にガイドラインの整備をせっついているのでしょう。しかし、今日のように、運輸大臣が発言するのは本会との約束や日本山妙法寺への初代空港公団総裁の手紙による約束が朝日新聞の記事などで知れ渡ってきた結果と思います。本当は言いたくなかったことを言わざるを得なかったのだと思います。「『軍事利用されることはない。』とか、『日米安保条約のもとであっても軍事利用することはない。』などの約束は通用しない。」と言わざるを得なかったのでしょう。このことは私たちの運動の一定の成果と思います。しかし、運輸大臣の発言は明確な約束違反です。私見ですが、このような約束違反をするのであれば、現在の滑走路の南端脇にもう一度、高さ26mの平和塔を再建することを要求しなければなりません。


*3月22日

【一坪共有地問題の資料】のページを作りました。

リンクのページに新しく2つのホームページを付け加えました。

@防衛庁が1994年に成田空港の軍民共用を考える

 今日の朝日新聞によると、1994年にアメリカから1500項目の協力要請があったとき、防衛庁は成田空港について最初は民間と自衛隊との共用をして、慣れてきたら、米軍にも使用させることを検討していたとの事です。この時は運輸省の了承はとれない、と言うことであきらめたそうです。なお、解説的な記事の中で、本会が空港公団総裁と取り交わした『交渉覚書』の「純然たる民間航空のものであり、軍事利用することはない。」とした約束について触れられていました。

【コメント】新しく、危険な実態が明らかになってきています。このような事があったのでは、例え、サミットのような要人の移動であっても自衛隊機の使用は認めるわけには行きません。多古町と芝山町の境界に建設が予定されている千葉県警の、「ハイジャック対策」のためと言っている、「ライフル射撃練習場」も本当の目的は成田空港を使って出入りする米軍の要人をテロから守るための訓練をするのではないか、との疑いも出てきます。

@成田空港で消化器爆弾騒ぎ

 テレビで見ただけなので、詳しくは分からないのですが、今日、成田空港ターミナルのショッピング街で「見慣れない消化器が置かれている。」との通報がありました。機動隊の爆弾処理班などが出動し調べましたが、ただの消化器だったようです。今週の終わりには反対派の集会があるため、特別警戒に入ったところでした。今週末にはこの集会のために、成田空港は入場制限が行われると思いますので、注意して下さい。


*3月21日

@百里基地の平和地主を募集しています

 茨城県の平和委員会では百里基地に食い込んでいる百里平和公園の中の土地を1平方メートル5000円で所有してもらう『平和地主』の募集をしています。詳しくはリンクにある「百里基地反対運動」のページを見て下さい。

@1998年の出入国者が大幅に減少

 法務省出入国管理局が今日発表したところでは、昨年の出入国者が大幅に減少したそうです。外国人の入国は455万7千人で2.4%の減。日本人の出国者は1580万6千人で5.9%の減になったそうです。外国人の入国が減ったのはアジアの経済危機と日本国内で外国人の働く場所が減ったためと思われます。日本人の出国は長引く不況と円安が影響しているものと見られます。

@ジュネーブでイベリア航空機が胴体着陸

 昨日の午後1時5分(日本時間午後9時5分)にバルセロナからジュネーブに向かったイベリア航空4494便、MD-87型機が前輪が故障で出なくなり、胴体着陸を行いました。同機は消化剤のまかれた滑走路に前部をこすりつけて着陸しました。幸い、出火せず大事には至りませんでした。


*3月20日

@神崎町から請願不採択の通知が来ました

 今日、成田空港の北側にある香取郡の神崎町から本会の「成田空港に軍事利用に反対する請願」を不採択にした旨の通知が届きました。

@運輸関連の18労組が「ガイドライン廃案」を求める

 運輸関連の全日本海員組合、全日本運輸一般労働組合、日本乗員組合連絡協議会など18の労働組合が昨日、現在国会で審議されている「日米防衛協力のための指針関連法案」を廃案にするよう求める声明を発表しました。声明では「知らない内に運輸関連の労働者を戦争の協力者としてしまう。」と述べています。

@中華航空の6人を不起訴に

 1994年に名古屋空港で起こった中華航空機事故に関して、名古屋地検は「死亡した操縦士と副操縦士の過失は認定できるが、当人が死亡している。また、中華航空の幹部の管理責任を問うには根拠が不十分。」として、6人を不起訴処分にすることを決定しました。

@航空科学博物館で今日から『航空ジャンク市』

 成田空港滑走路の南端にある航空科学博物館では今日から22日まで、「航空ジャンク市」が開かれています。


*3月19日

@芝山町で本会の「軍事利用反対」の請願を採決もせずに握りつぶす

 芝山町の3月定例議会は今日終わりましたが、本会が請願した「成田空港の軍事利用に反対する請願」は採決もされず、『議長預かり』の形で、体よく握りつぶされてしまいました。芝山町では慣例として、請願は全員協議会で討論されることになっているようです。議事運営委員会では『議長預かり』の形で討論もなしに握りつぶそうと言う事になったようですが、会員の萩原議員が「出された請願を議論もせずに、葬るのは民主主義に反する。」と抗議をして、議論されました。この請願に反対する理由は「軍事利用するか、しないかは国の専管事項であるから、町の議会がどうこういう筋のものではない。」と言うことのようです。確かに、国に対して「ああせい。こうせい。」と言うのは越権行為かもしれませんが、町の議会が町民の立場に立って、要望することは当然の権利であり、義務だと思うのですがいかがでしょうか。議論の末、結局、裁決もせずにうやむやにしてしまったようです。

@運輸省と空港公団の幹部が東峰地区の8軒を6回目の訪問

 昨日、運輸省の鈴木審議官らが13日に訪問した萩原区長以外の東峰地区8戸を訪問しました。これは、先月出した運輸大臣の手紙に対する意見を聞くためのものでした。このうち、島村さんは未開封の大臣の手紙を返し、「滑走路を造るための話し合いはしない。」と答えたそうです。具体的な成果は何もなかったようです。

@小川成田市長も9戸の地権者を訪問

 小川成田市長は今月の7日と8日に東峰地区地権者を訪問し、成田市がまとめた農業振興策について説明しました。島村さんは「『区長の所に行ってほしい。』と言ってかえってもらった。」とのことです。

@芝山鉄道ルート上の一坪共有地地権者の26人が買収を受諾

 昨日、芝山鉄道株式会社は一坪共有地地権者841人に出した手紙の返事で26人の地権者が買収に協力すると回答してきたことを明らかにしました。なお、「協力しない。」と回答してきた人は10人、「よく分からない。」などの理由で態度をはっきりさせなかった人が13人いたそうです。

@日本航空と日本エアシステムがCRSの共同利用で合意

 日本航空と日本エアシステムは今日、国内線の予約・発券システム(CRS)を共同利用することで合意したと発表しました。日本航空のシステムを2000年9月までに改良し、本格的稼働は2001年10月になる予定だそうです。


*3月18日

@「軍事利用反対」の請願が多古町と神崎町で不採択

 本会が提出した「成田空港の軍事利用に反対する請願」が昨日、多古町と神崎町で不採択になりました。理由など詳しいことは未だ分かっていません。残念です。

@WHOが航空機内の結核予防で指針を提言

 世界保健機構(WHO)はこのほど、航空機内の結核予防対策に関するガイドラインを発表しました。それによりますと、航空機内は狭いところに長時間密着状態になるため、感染症の病気が伝染しやすいとしています。具体的には過去3ヶ月以内に航空機を利用した感染性結核患者の報告があった場合、離陸時の待機も含めて8時間以上のフライトでは、同乗した乗員・乗客を追跡して感染の可能性を知らせることと、そのためにも航空会社は乗客に対する正確な記録を保持することとしています。最近、ロシアでも結核患者が急増していると言う報告もあります。

@白神山地で米軍のF16が撮影される

 昨日、高村外務大臣は白神山地の米軍機の低空飛行問題について「米軍に問い合わせたところ、白神山地での低空飛行訓練は実施していない、との答えだった。」と国会で答弁しました。ところが、白神山地で米軍のF16戦闘機の鮮明な写真が撮影されている事が明らかになりました。リフトのケーブルを切断したイタリアでも、米軍は「低空飛行訓練は必要で、今後も続ける。」としています。

@日本航空がネットで異常運航を公開へ

 日本航空は4月から、機体のトラブルによる引き返しや欠航など、旅客機の安全に関する情報をホームページに公開することを発表しました。社長は「会社にとってマイナスの情報も公開することによって、安全性への信頼感を得たい。また、社員も緊張感をもって仕事ができる。」と語っています。しかし、同社の労働組合のホームページではずーと以前からトラブルの情報を公開していました。会社はこれを後追いしただけとも言えます。

@通産省が大型空港までのアクセスのための大型ヘリコプター開発を推進

 通産省は空港までのアクセスが不便な空港が多いために、空港まで乗客を運べる大型で高速で安全なヘリコプターを自主開発するためのプロジェクトを推進することになりました。このヘリコプターは騒音の削減も図るそうです。

【コメント】私の私見になりますが、日本の航空産業を育成するためにも、50人乗り程度の小型旅客機の開発を考えたらと思います。大型旅客機は開発費も膨大なものになりますし、今の日本の技術ではリスクを伴います。50人乗り程度のものなら、ビジネス機の技術があれば、比較的開発も容易ではないかと思うのです。これを地方空港間で貸し切りバスのような感覚でチャーター機として運用できないものでしょうか。地方空港に定期便が乗り入れるのは採算の面からも無理がありますが、旅行会社が格安のパック旅行を計画して、地方空港から地方空港にチャーター便を飛ばすのです。このための機体は離陸距離が1200m以下、航続距離3000Km程度、構造はシンプルで頑丈で整備も簡単なもの、もちろん、騒音対策も十分にする。安全性は言うまでもありません。こんな機体だったら外国にも売れるのではないでしょうか。以上、ど素人の夢でした。


*3月17日

@周辺の経済団体が平行滑走路早期着工のために話し合いに応ずるよう求める文書を配布へ

 成田空港周辺の1市7町の商工会や商工会議所で作る『空港周辺商工業経済団体連絡協議会』は昨日、成田市で「成田空港平行滑走路早期着工についての協議会」を開き、地権者の農家に対して平行滑走路早期着工に向けた話し合いに応ずるように呼びかけた文書を出すことを決めました。文書では「未だ理解を得られていない空港用地内地権者の心情は理解できる点もあるが、おおかたの地権者は同意されており、空港は地域振興の核として市民生活にとって重要な位置にある。まだ同意を得られない地権者の皆様、地域社会の一員として、話し合いの場に臨んで下さい。」としています。

@オープンの昨日、爆発物騒ぎ

 昨日の夕方、オープンした第一ターミナルの出発ロビーに不審な箱が置かれているのを空港警備隊が発見しました。一時は爆発物ではないかと、騒然となりましたが、火薬探知犬2頭を連れてきて検査したところ、全く反応しませんでした。そこで、箱を開けたところ、中には工具が詰まっていました。移転の工事関係者が忘れていった物のようです。そのほか、新出発ロビーで一部航空会社の出発カウンターがうまく動かないトラブルがありました。

@航空局長が羽田空港の国際化を改めて否定

 昨日開かれた衆議院の地方行政委員会で運輸省の岩村航空局長は委員の質問に答え、「深夜の時間帯に国内便よりも重量の重い国際線を飛行させれば、周辺地域に騒音問題を引き起こす恐れがある。運輸大臣の答弁通り、羽田空港は国内線、成田空港は国際線と位置づけている。現在、成田空港の平行滑走路の完成に全力を挙げている。」と答弁しました。


*3月16日

@運輸大臣と千葉県知事に軍事利用反対の要望書を提出

 今日、川崎運輸大臣沼田千葉県知事に成田空港の軍事利用に反対する要望書を提出してきました。午前中に事務局長が千葉県庁の企画部文化国際課(平和に関することなのでこの課で取り扱うのだそうです。)の課長と会いまして、趣旨を説明し要望書を提出しました。課長は「県としても成田空港の軍事利用はあってはならないことと考えている。趣旨はよく分かりました。あの朝日の記事が出て迷惑している。」とのことでした。

 また、12時40分から霞ヶ関の運輸省7階の会議室で新東京国際空港課の補佐官に会い、要望書を読み上げて要望書を提出しました。ここには、本会の会員6名と日本山妙法寺から2人が参加しました。また、この席上で、多古町と芝山町の境に建設が予定されている、機動隊のライフル射撃練習場(ハイジャック対策と言っているが米軍要人が出入りする時にはテロ対策にもなるのかな。射程300m)について、多古町の秋山三千男会員から「住民は『飛行機の騒音だけでなく射撃の騒音が被さって、町のイメージが益々悪くなる。』と心配している。空港周辺に空港公団が所有している土地がたくさんあるのだから、それを使ってほしい。」との要望も口頭で出されました。これらに対して補佐官は特に何もコメントしませんでした。

     [要望書を読み上げる、日本山妙法寺の武田上人]

@下総町で本会提出の「軍事利用反対」の請願が採択

 昨日、終わった下総町の3月定例議会で本会が提出した「成田空港の軍事利用に反対する請願」が長時間の議論の末採択されました。反対する議員の主張は「成田空港だけよければそれでよいのか。」というものだったようです。保守系の議員が圧倒的な議会ですが、会員の鵜澤議員の奮闘もあり、賛成10、反対5で採択されました。やはり、軍事利用に対する不安は周辺住民の間にじわりと浸透してきているようです。これに基づき下総町では政府の関係大臣への意見書を提出します。

@千葉県知事が「用地交渉は国と公団の役割」

 千葉県の沼田知事は昨日の記者会見で、「用地交渉は国と空港公団が主体となって進めることだ。私が地権者と交渉しても何にも言えない。県の役割は話し合いへの環境を整備する事だ。人脈や地縁関係も活用して2000年度完成に向けて努力していきたい。」と述べました。

@北ウイングと新中央棟が無事供用開始

 今日から北ウイングと新中央棟が供用開始になりました。心配されたコンピューターなども支障なく機能したようです。手荷物のX線チェックで荷物がひっかっかてしまうトラブルがあったようですが。

@全日空が4月1日よりデビットカードを導入

 全日空は4月1日より、羽田空港や伊丹空港など全国6空港でキャッシュカードを使った買い物ができるようにするそうです。対象になるのは富士銀行など9金融機関のキャッシュカードで、搭乗券も電話で予約して当日、空港の券売機にキャッシュカードを差し込むと口座から引き落とされて、現金を使わずに搭乗券が買えるようになります。

@日本航空が120億円の最終黒字の見込み

 日本航空はこの3月期決算で120億円の黒字になる見込みと発表しました。旅客収入は7.5%の落ち込みになりますが、人件費が10%の減、原油価格も16%の減になり、航空機材の売却益などでこの黒字になるようです。この結果、7期ぶりに3円の復配を行うそうです。また、2000年3月からの3カ年計画を発表し、その中で、常勤の取締役を半数に減らすことを明らかにしました。

@全日空労組がベアの要求をしないことに

 全日空労組は会社の経営環境の悪化から今年のベアの要求をしないことを決める見通しです。一時金については昨年と同じ4.4ヶ月分を要求します。日本の航空業界でベアを見送るのは初めてのことです。

@新規参入2社が明暗

 3月に入ってから新たに定期路線に参入したスカイマークとエアドゥの2社が明暗を分けています。スカイマークは3月に入ってから搭乗率が激減し、60%台になってしまいました。他社も60%台で4社が横並びになっています。一方、エアドゥは他社が特定便割引を実施した3月初めは70%台に落ち込んだものの、その後、80%台に盛り返しています。エアドゥでは、「他社が前日までの予約でないと割引率にならないのに対し、エアドゥは当日でもその運賃で乗れること、当日のキャンセルでも2000円のキャンセル料を取らないことなどが指示されているのでは」と話しています。


*3月15日

@成田空港の第一ターミナルは引っ越しで大忙し

 明日の北ウイングと新中央棟ビルの供用開始に向けて今、第一ターミナルでは引っ越し作業で大忙しです。早めにできるところは良いのですが、コンピューター関係などは今日の運航が終わる午後11時から明日の6時までにやらなければならず、大変な作業のようです。

@韓国の浦項空港でオーバーラン;48人が負傷

 今日午前11時55分頃、ソウルから浦項空港に向かった大韓航空1533便が浦項空港に着陸した際、滑走路を100mオーバーランして機体の一部が破損しました。この事故で、乗員・乗客159人の内48人が負傷しました。事故当時、空港周辺は暴風で視界が悪かったのが原因ではないかと言われています。

@ボーイング社が「2000年問題で運航に支障はない」

 ボーイング社の技術部長が今日、羽田空港で記者会見して、「ボーイング社の製造した航空機は機内のコンピューターの内、飛行管理コンピューター(FMC)と慣性航法装置(INS)に軽度な障害があるかもしれないが、安全と運航には支障がない。」と述べました。


*3月14日

@運輸省と空港公団が東峰地区区長に話し合いを要請

 昨日、運輸省と空港公団の担当者が東峰地区区長の萩原進さんのところを訪問し、運輸省と空港公団から東峰地区への回答に対する地区としての話し合いを行ってくれるように要請しました。これに対して萩原さんは「区の中に話し合っても良いという人がいないのだからしょうがない。何回来ても同じこと。」と答えたそうです。

@芝山鉄道ルート上の一坪共有地地権者への手紙に対する返事は約50通

 芝山町と議会と住民団体の3者で、芝山鉄道ルート上の一坪共有地地権者約840人に出した手紙の返事が約50通だけしかないことが明らかになりました。その内、呼びかけに応じて解消するという手紙が30通弱、解消に応じないという手紙が約10通、後はよく分からない、というものだったようです。

@日本航空機内で暴行を働いた乗客を逮捕

 新東京国際空港署は12日の夕方、サイパン発成田空港行きの日本航空948便の機内で、隣り合わせた乗客の顔を殴り2ヶ月の怪我を負わせた神奈川県鎌倉市の30歳の男性を同機から降りたところで逮捕しました。

@94年にアメリカが北朝鮮攻撃を真剣に検討

 1994年に北朝鮮の核疑惑が浮上した際、アメリカは北朝鮮攻撃を真剣に検討したそうです。そのときは、攻撃すれば戦火が韓国にも広がることは避けられない、との判断から採用されなかったとのことです。

【コメント】この件で気になるのが、先月の23日の朝日新聞に出た記事です。米軍が1500項目以上に上る支援事項を示したのが1994年とのことでした。攻撃を真剣に検討したのも1994年でした。北朝鮮攻撃を行えば、朝鮮半島全域が戦場になるのは目に見えています。従って、「韓国が戦場になるから攻撃をあきらめた。」というのは表向きの理由でしょう。それよりも、問題は「後方兵站基地として日本が十分に機能しない。」というのが攻撃をあきらめた本当の理由だったのではないでしょうか。とすると、今度の新ガイドラインの策定は「朝鮮で事を起こすための準備。」と考えることもできます。大変な事態になりそうですね。


*3月13日

@相川芝山町町長「個人的にも一坪共有地解消お願いの手紙を出したい。」

 昨日開会した芝山町3月定例議会の答弁の中で相川町長は芝山鉄道ルート上に残る一坪共有地の共有者に対して「私的な形でも手紙を書きたい。」と答弁しました。

@北ウイングと新中央棟の完成で遠くなる第4サテライト

 今日の朝日新聞の夕刊に「北ウイングと新中央棟が16日からオープンすると出国から搭乗までの距離が遠くなる。」という記事が掲載されていました。確かに、今まで南ウイングで出国手続きを行っていましたから、南ウイングが閉鎖されるのに伴って、出国手続きが北ウイングに移り第3サテライトと第4サテライトは搭乗までが長い距離になります。しかし、逆に第1サテライトは今までが長く、今度は近くなります。来年にオープンする予定の第2サテライトも近いことになります。まあ、全体としては移動距離は長くなるのは確かでしょう。その代わり動く歩道も設置されますが。

@全日空が取締役を3分の2に削減

 全日空は6月から今まで30名いた取締役を20名に削減する方針です。これはリストラの一環ですが、今まで、合議制で経営を進めてきたところ、慎重に合意を図ってきたところ意志決定が遅くなり変化に対応ができなくなった点を改善する意味も持っているようです。


*3月12日

@アルバムのページに改装された北ウイングと新中央棟のページを作りました。

@成田市で空港問題の解決を願う集会が開かれました

 今日、成田市で成田市騒音対策協議会が主催する「成田空港問題の解決を願う市民の集い」が開かれました。参加者は約500人だったそうです。集会では騒音地区にすむ農家の人なども「成田市はもう、空港を前提とした地域づくりをしている。空港抜きでは考えられない。反対運動は孫子の代まで誇れる。胸を張って終結しよう。」などの発言があったそうです。集会は最後に、『平行滑走路の2000年度完成と羽田空港の国際化反対と用地交渉に対しては心のこもった対応を』などを盛り込んだ決議を採択しました。この集会に基づいて、空港公団に地元民の声として提出するそうです。千葉テレビを聞いての聞き取りですので、正確でないところもあるかもしれません。

@「びわこ空港は首都機能移転が畿内に決まってから補助する」と運輸大臣

 今日、川崎運輸大臣はびわこ空港問題で「びわこ空港建設への補助は首都機能移転が畿内に決定したとしたら考えざるを得ないだろう。」と述べ、当面、びわこ空港建設への補助をしないことを明らかにしました。


*3月11日

@成田空港で搭乗手続きが15分間停止

 昨日の午前9時50分頃、成田空港の第一ターミナル南ウイングのユナイテッド航空の搭乗手続きを行うコンピューターがダウンしました。このためにユナイテッド航空の搭乗手続きができなくなりました。点検の結果15分で復旧しました。新しい北ウイングの搭乗手続きをするコンピューターはどの航空会社でも使えるように共通のものだそうです。もっとも、このコンピューターがダウンしたら、搭乗手続きが一斉にストップすることになりますが。

@びわこ空港建設の是非を問う住民投票条例を委員会が否決

 びわこ空港建設の是非を県民に問おうという住民投票条例制定の請願は県議会の委員会で否決されました。賛成1、反対8だったそうです。本会議でも否決の公算が大で、これで、12万3814名の署名が無視されることになります。

@航空機産業の来年度の受注見通しは大幅減に

 日本航空宇宙工業界は10日、1999年度の航空機産業の受注見通しが8537億1100万円で前年度比11.9%の大幅な減少になる、と発表しました。ボーイングなどの民間航空機部門が減少するためです。ただ、来年度の生産額は受注の繰り越し消化分と防衛庁向けで0.7%増の9649億5300万円となるそうです。


*3月10日

@[軍事利用反対関係資料のページ]を作りました。

@「軍事利用をしない。」約束を守るよう求めた要望書を空港公団に提出しました

 成田空港では今日、第1ターミナルの新中央棟ビルと北ウイングの完成を祝う記念式典が行われました。招待状が来ていたので、午後の部に行って来ました。そのときに、初代総裁の今井榮文氏が日本山妙法寺や本会や農民組合と「成田空港はいかなる事態でも軍事利用はしない。」と約束したことを確認し、新ガイドラインの審議が国会で始まるのを受けて、運輸省に対しても軍事利用をしないよう働きかけてほしい、と言う要望書を提出してきました。

 新しい中央棟ビルや北ウイングはさすがにきれいで、以前よりも広々としています。特に、4階・5階では離着陸する飛行機が間近に見えて開放的な感じが強くしました。ただ、今は乗客がいないので余計にそう感じるのかもしれません。写真ができたら、載せたいと思います。

 記念式典とレセプションは簡素に行われましたが、レセプションの鏡開きには県の企画部長と周辺市町村の首長が16人勢揃いして行われていました。挨拶では「平行滑走路の早期完成」が叫ばれて、周辺自治体の一体感を示すねらいもあったと思われます。

@管制官の無線に割り込んででたらめを指示するいたずら

 昨年の9月22日に成田発パリ行きのエール・フランス271便、B−747型機が気象レーダーの故障で引き返した際、東京航空交通管制所とエール・フランス機との無線に男の声の英語で管制官を装い「富士山付近で待機せよ。航空燃料は東京上空で投棄せよ。」と無線が入りました。しかも、待機の高度を富士山よりも低い高度を指示しました。幸い、機長が指示の内容がおかしいと気がつき、指示を無視したために大事には至りませんでした。警察ではマニアの悪質ないたずらと捜査を始めました。

@機体の異常揺れ事故で航空機メーカーに改善を要求

 運輸省航空機事故調査委員会は1997年6月に志摩半島上空で起きた日本航空機の異常な上下動の原因がシステムにあるとして、アメリカに対して改善を求める方針です。事故調によると、MD11型機が降下に入ったところ、限度速度を超えてしまい、機首が上がるピッチアップが起こり激しい上下動が生じた、としています。そこで、システムを限度速度を越えないように改善してほしいと要求するものです。この事故では12人が重軽傷を負い、1人が2月に死亡しています。

@メガフロートの超大型浮体海洋構造物建設で合意

 今年の1月4日の出来事でも書きましたが、海上に大きな鉄の箱のようなものを浮かべて空港などにしようとするメガフロート計画がありますが、長さ1000m、幅300mの実験用の構造物をアメリカ軍横須賀基地の海水域に作ることで日米の合意が成立しました。


*3月9日

@周辺自治体の首長と議員が平行滑走路早期完成を決議

 7日の出来事で書いた、成田空港周辺自治体首長と議員の集会が昨日開かれました。名目は「羽田空港国際化反対」ということのようでしたが、やはり、本当の目的は「平行滑走路の早期完成」にあったようです。この集会で『平行滑走路の早期完成に向けて努力する決議』を行ったようです。決議の中にはこの他に「羽田空港国際化反対」や「谷間対策充実」など7項目が盛り込まれたようです。この集会は小川成田市長が空港周辺7市町で作る連絡協議会の議長である富里町長に要請して急遽開かれることになったようです。しかし、芝山町には内容がよく伝わらず、芝山町議会は最初参加しないことにしたようです。ところが、芝山町が参加しないのでは意味が大きく薄れてしまうので、急遽、富里町長が直接芝山に行って説得したようです。

@防衛庁が空中給油機を導入の方針

 防衛庁は9日、次期中期防衛力整備計画(2001年〜2005年度)に複数機の空中給油機を盛り込む方針を決定しました。これは、AWAKS(早期警戒管制機)や戦闘機に給油して飛行時間を延長するためです。また、C1輸送機の後継機として、長距離大型輸送機を国産で開発することも盛り込むことにしました。

【コメント】日本の防衛を考えた場合、これらはいずれも必要ありません。これらは、明らかに“日本周辺”を意識したものと言えます。すなわち、新ガイドラインを先取りした動きに他ならないと思います。

@スカイマークの搭乗率が急落

 東京ー福岡線に参入して、好調だったスカイマークが3月に入り苦戦しています。3月の第1週の搭乗率は61.3%で、2月の平均搭乗率に比べて20%も下がっています。これは、日本航空や全日空がスカイマークの便に近い時間帯の便の料金をスカイマークと同じ料金に設定する「特定便割引運賃」を拡大したためです。スカイマークの社長は「このままの低搭乗率が続けば、7月から値上げをせざるを得ないかもしれない。」と述べています。また、大阪ー福岡線と大阪ー札幌線の運行開始が4月24日か25日になる見通しを明らかにしました。


*3月8日

@成田空港に迷彩塗装の自衛隊ヘリコプターが離着陸か

 空港周辺の住民からの情報によると迷彩塗装の自衛隊ヘリコプターが成田空港に離着陸しているのを数回目撃したとのことです。かって、日本でサミットが開かれたときに来日した外国の首脳を自衛隊のヘリコプターで羽田空港まで運んだことはありますが、本会の「軍事利用だ。」との指摘に対して、空港公団は「これはサミットの特例だ。」と答えていました。こんなことがあれば、重大な約束違反です。このことについての情報がありましたら、上のメールで連絡して下さい。

@日本航空機が大阪空港に引き返す

 昨日、午前9時50分頃大阪空港を離陸して那覇に向かった日本航空911便、B−777型機が大阪空港の上空2000mで車輪の格納庫の扉がちゃんと閉まっていないという警告が出ました。同機は車輪の出し入れを繰り返したところ、警告は消えましたが、点検のために大阪空港に引き返しました。点検の結果、以上は見つからず、同機は遅れて那覇に向かいました。

@30dbの音でも睡眠に影響が出る

 先週の土曜日、6日のNHK教育テレビの『サイアイスアイ』で自動車の騒音を取り上げていました。その中で、睡眠中の自動車の騒音による影響を調べる調査が1週間に渡って行われていました。その結果、30dbの自動車の騒音でも寝返りをうつなどの影響が出始め、4月から実施される新環境基準の室内における40dbではかなりの睡眠の妨げになる結果が出ていました。おきているときは騒音に対する防御機能を働かすこともできるのですが、睡眠中は防御機能が働かないのだそうです。また、自動車の台数が半分に減っても3db下がるだけで、人間の感覚で騒音が半分になったと感じるためには10db下げなければいけないとのことでした。このためには実に自動車の台数を10分の1にする必要があるそうです。飛行機が70dbの音を出すと、室内で15db下がったとしても、55dbになり睡眠の非常な妨げになることになりますね。

@1月の出国者数が1年5ヶ月ぶりに前年同月を上回る

 国際観光振興協会のまとめによると、今年1月に海外に出かけた人の数が124万3000人と1年5ヶ月ぶりに前年同月比を上回りました。ただ、出かけた先を見ると、東アジアが大幅に伸び、ヨーロッパやオセアニアが減っているそうで、海外旅行が回復基調になったと、手放しで喜ぶ状態ではないそうです。


*3月7日

@明日、『羽田空港国際化反対』で議員らの集会

 会員からの情報ですと、明日の夕方、成田ビューホテルで空港周辺の市町村の首長や議員らを集めた「羽田空港国際化反対」の集会が開かれるようです。これは、小川国彦成田市長が中心となって呼びかけられているようで、東京都知事選挙の候補者の中に『羽田空港国際化』を公約に掲げた人がいることに危機感を募らせた結果とのことです。しかし、候補者が公約で掲げただけで、このような大規模な集会を急遽開くのは妙な気もします。別の意図もあるのでしょうか。

@実験村シンポジュウムが昨日行われる

 1日の出来事でも触れましたが、反対同盟熱田派実験村グループと支援団体が昨日「水・大気・土と生命が循環する世の中へ」と題するシンポジュウムを都内で開きました。参加者は反対同盟熱田派実験村グループ十数人を含む300人で、反対同盟熱田派実験村グループの世話人柳川秀夫氏は「個人的な見解だが、人間と自然の共生の意味を考えると、平行滑走路予定地を実験村の用地として開放してほしい。」と述べたそうです。

@成田空港がオイル漏れで28分間閉鎖

 昨日の午後8時半頃、着陸態勢に入ったルフトハンザ航空8386便(B−747貨物機)から「右側の車輪にトラブルが発生した。」と緊急着陸の要請がありました。同機は7分後に緊急着陸を行いましたが、着陸後に滑走路にオイル漏れが発見され、オイル除去のために滑走路が28分間閉鎖されました。このために、後続の4機に遅れが出ました。

@航空機の排出するCO2が人為的排出の10%に・50年後

 「気候変動に関する政府間パネル(ICPP)」は『航空機と地球規模の大気』についての特別報告の草案をこのほどまとめました。それによりますと、現在、京都議定書の対象外になっている国際線を飛ぶ航空機燃料からのCO2の今後の予測は航空需要がこのまま伸びたとすると、2015年頃から急増し、2050年には人為的排出の10%に達する、としています。現在は人為的排出の2%と考えられています。ただ、航空需要が伸びず、排ガス対策技術が進めば現在のレベルとほとんど変わらない可能性もある、としています。いずれにしろ、航空機燃料への課税や京都議定書の規制対象にするなどの対策を求める声が強まりそうです。


*3月6日

@事故調査委員会が常時シートベルト着用を提言

 運輸省の航空機事故調査委員会は川崎運輸大臣に対して、飛行中のシートベルト着用を義務づけるように提言しました。これを受けて運輸省内に検討委員会を設け具体策を検討することになりました。

@現滑走路建設当時の旧平和塔の航空写真です

 左上に伸びているのが建設中の現滑走路です。右は誘導路になります。この平和塔がある限り現滑走路はできませんでした。この平和塔を撤去する条件として、「軍事利用は行わない。騒音などの公害から住民を守る対策を必ず行う。地域の振興策も行う。」と約束したのです。


*3月5日

@飯島自民党千葉県幹事長が「知事も地権者訪問を」

 昨日、県議会の総務企画常任委員会で自民党千葉県幹事長の飯島重雄県議が「平行滑走路2000年度完成に向けて県は一歩踏み込むべきではないか。場合によっては知事が地権者のところに行くことも検討してはどうか。」と発言しました。県は今まで、「用地交渉などは国と公団の役割。県は守備範囲内で努力する。」としてきましたが、沼田県政を支える飯島県議の発言だけにどのような態度をとるか注目されます。

@イタリアでケーブル切断事故の米軍パイロットに無罪

 アメリカの軍法会議の陪審員は昨年の2月にイタリアのスキー場での低空飛行によってロープウエーのケーブルを切断し、乗客20名を死亡させた米軍のパイロットに対して、無罪の評決を下しました。理由は,『航空地図に載っていないケーブルを避けることは無理だった。』と言うものです。これに対して、イタリアでは政府部内からも怒りの声が高まっています。

【コメント】日本でも米軍の低空飛行訓練は常時行われています。このような事故はいつ起こってもおかしくありません。大体、ケーブルの位置を書き込んだ航空地図など元々ありはしないのです。アメリカの身勝手としか言いようがありません。

@室蘭沖の墜落機の乗員2名が遺体で発見

 昨日、室蘭沖で墜落した小型機の乗員2人の遺体が発見されました。此の小型機はエンジンに温度センサーが取り付けられていたとのことで、このような場合、運輸省の許可が必要な場合もある、とのことです。これも含めて運輸省の事故調査官が調査に入りました。

@福岡空港の新国際線ターミナルが5月に供用開始

 今日,福岡空港の新しい国際線ターミナルが報道陣に公開されました。広さは従来のターミナルの2倍になり、5月から供用開始になるそうです。


*3月4日

@共同トンネル工事が8年ぶりに再開

 昨日、横風用滑走路予定地にある空港内外の南北縦貫道路と芝山鉄道を通すための共同トンネルの工事が1991年以来8年ぶりに再開されました。此の共同トンネルは全長1300mのところ、1991年6月までに850mが完成していました。しかし、反対同盟熱田派の小川さんなどの住居・用地にかかっていたため工事がストップしていました。小川さんなどが2月の末までに移転したため、工事が再開されたものです。今回の工事では2000年の3月までに220mの工事を行いますが、トンネルのルート上には0.1haの一坪共有地があり、これが解消されないとトンネルは完成しません。しかし、今回の工事でトンネルの上が誘導路として整備されるため、第2ターミナルから現在の滑走路へ向かう通路が2本になり、現在の交互通行が解消されることになります。

@室蘭市沖に小型機が墜落・・・乗員が行方不明

 今日の午後2時過ぎ、室蘭市の地球岬の8Km西の海上に試験飛行中のエアフライトジャパン社のパイパーPA28型機が不時着した模様です。同機から「高度900mでエンジンが停止したため、不時着する。」と言う無線連絡が同社に入りました。すぐに創作が始まりましたが、機体・乗員ともに発見されていません。同社はトヨタ自動車と日本航空が共同出資して1992年6月に設立され、操縦士免許の取得やチャーター遊覧飛行などを行っています。


*3月3日

@「平行滑走路建設に側面から協力する」沼田知事

 千葉県の沼田知事は昨日の県議会の自民党の湯浅議員の一般質問に答え、「県として早期解決のための話し合いができるよう側面から協力していきたい。」と答えました。具体的には(1)県の成田空港周辺地域振興計画の推進、(2)成田財特法の事業の着実な実施、(3)航空機騒音対策基本方針を見直して都市計画化決定に向けた手続きの推進をあげました。

【コメント】(3)がどのように基本方針を見直すのかはっきりしません。まさか、開発をしやすいように騒音の基本方針をゆるめよう、と言うのではないでしょうね。

@中部国際空港の漁業補償は総額3百数十億円に

 中部国際空港会社は常滑沖の埋め立てによる常滑漁協に対して125億円の補償額を提示しました。これで、漁業補償の総額は3百数十億円に上るものと思われます。

@フランスでハイジャック・・・犯人は投降

 2日午後、南仏のマルセイユからパリに向かったエール・フランスの国内線のA320型機がイタリア人の男性にハイジャックされました。4時間後の日本時間3日午前3時半、犯人は説得に応じて投降しました。犯人は最近できた宗教と自分の政治活動について宣伝したかった、と語っているそうです。

@航空機エンジンの窒素酸化物を16%削減へ

 国際民間航空機関(ICAO)は1日、2004年以降に設計される航空機エンジンについて、排ガスに含まれる窒素酸化物を16%削減することを義務づける新基準を採用した、と発表しました。これにより、空港周辺の大気汚染の軽減とオゾン層の破壊の縮小に役立つと考えられます。


*3月2日

@運輸大臣と公団総裁から東峰地区への手紙は非公開

 昨日、空港公団に電話して「運輸大臣と公団総裁が東峰地区の人たちに出した手紙を読みたいので送ってもらえないか。」と頼みましたが、「これは個人に向けた手紙だから見せるわけにはいかない。」と断られました。新聞には結構詳しく出ていましたので、マスコミには公開していると思って頼んだのですが、「マスコミにも骨子しか出していない。」とのことでした。それでは仕方ないですね。

@空港内のテナントが4月1日から『リニューアルオープンフェア』

 成田空港の中のテナントで作る連絡協議会では第1ターミナルの新中央棟ビルが3月16日にオープンするのにあわせて、4月1日から30日まで『リニューアルオープンフェア』を行うそうです。空港内の協賛店で千円以上買い物をすると、抽選券が1枚もらえ5月10日頃に行われる抽選会で当たると「ハワイペアーツアー往復券などがあたるそうです。

@カナディアン航空が第1ターミナルから第2ターミナルに移転

 3月16日からカナディアン航空が第1ターミナルから第2ターミナルに移転するそうです。カナディアン航空を利用する人は十分注意して下さい。間違えたら、黄色いターミナル連絡バスで移動しましょう。10分間隔で、乗れば10分で着きます。

@日本エアシステム機が秋田で落雷に遭う

 今日、午前9時58分頃秋田空港を離陸した直後の、日本エアシステム487便(MD90型機)に雷が落ちました。操縦席の前の機体に直径12mm、深さ2mmの凹みができたので、同機は14分後に秋田空港に緊急着陸をしました。乗客は代替便で沖縄に向かいました。

@ドイツで機内での携帯使用で最高2年の罰則

 ドイツの運輸省は2日、航空機の機内で携帯電話などの電子機器を使用したものに対して、最高2年の懲役か10万マルク(600万円)の罰金を科すことのできる新航空規則が発効した、と発表しました。これは、電子機器が航空機の電子機器に影響を与えて、墜落の可能性がある、というので採られた措置です。


*3月1日

@2月のアクセス数は1967回でした。28日と言うことを考慮すれば、過去最高です。

@実験村構想で6日にシンポジュウム開催

 反対同盟熱田派の実験村グループと環境問題に携わる人たちで作る実験村準備会は6日に東京の墨田区曳舟文化センターで「水・大気・土と声明が循環する世の中へ」と題するシンポジュウムを開催するそうです。準備会では平行滑走路問題には直接触れずに、滑走路建設に象徴される開発型社会の転換を広く呼びかけるそうです。(実験村グループについては97年8月31日の出来事を参照にして下さい。)

@神戸商工会議所会頭が京都商工会議所会頭発言を批判

 神戸商工会議所会頭の牧氏は京都商工会議所会頭の稲盛氏の神戸空港についての発言を「実情を知らない。」と批判しました。これは、稲盛氏が神戸空港について「関西空港の2期工事が行われているときに、その隣接地に神戸空港を作る必要が本当にあるのだろうか。」「市民の半数が反対しているというのに。」と発言したことを受けての批判です。