2010年7月後半の出来事


*7月31日

@成田空港で47,700人出国・ピーク迎える
 成田空港では夏休みを海外で過ごす人たちの出国がピークを迎えました。今日だけで約47,700人が出国するとのことです。夏休み期間中の成田空港利用者は前年を上回り、リーマンショック前の2008年同期を越える見込み、とのことです。

@カジノ検討チームも始動・森田知事が意欲
 29日、「成田空港30万回ビジョン検討プロジェクトチーム」が発足し初会合が開かれました。チームの下部組織には作業部会「カジノ&コンベンション・ワーキンググループ」も設置され、外国人専用のカジノ導入に向けた調査研究がスタートしました。今年末には報告書をまとめる予定です。森田知事はカジノについて「外国人専用を一つの考えとして議員立法による特別法制定への対応につなげていきたい」と意欲を示しました。

@全日空の4〜6月決算で赤字が大幅に縮小
 全日空が昨日発表した2010年4〜6月期連結決算によりますと、最終損益が52億円の赤字となりました。前年同期は292億円の赤字で、大幅に縮小しました。成田=瀋陽線・成田=ホーチミン線の増便や、成田=ホノルル線の機材大型化など国際線の好調が寄与しています。営業損益は29億円の黒字になりましたが、全体の売上高は2008年同期の90%程度になっています。

@全日空と日本航空のお盆期国際線予約が好調
 日本航空と全日空が昨日発表したお盆(8月6日〜15日)の予約状況によりますと、路線を縮小している日本航空は国際線が前年同期比11.0%減、国内線は同12.3%減となりました。全日空は国際線が同15.4%増、国内線が同6.4%増となっています。国際線の予約率は日本航空が88.7%、全日空が87.3%となっています。


*7月30日

@茨城=上海線の週1便は成田空港に離発着・国の要請で
 28日に茨城空港に就航した春秋航空の茨城=上海線は前途多難のようです。就航前に「片道4,000円」と宣伝していましたが、28日来日した春秋航空の社長は「定期便が就航してからの話しだ」と否定しました。また、「中国では茨城空港を『東京北空港』として宣伝する」と述べました。28日の第1便で到着した中国客が「東京に着いたのではないのか?」とびっくりしたのはこれが原因のようです。また、現在は週3便のプログラムチャーター便ですが、国土交通省と防衛省が難色を示し、国は3便の内1便を成田空港発着にするよう要請したとのことです。このため、8月2日・23日・30日は成田空港発着になります。これについて、社長は不満をあらわにしたとのことですが、プログラムチャーター便は月ごとに国の認可が下りるため、今後もどうなるか分からず、「10月からは定期便にしたい」としていますが、「9月のプログラムチャーター便は許可されるのか。定期便が認められるのか。週何便で就航できるか」も不透明のようです。国からは要請の理由が明らかにされず、茨城県関係者は「説明責任があるのではないか」と不満を表明しているそうです。
【コメント】進展しない日中航空交渉を督促する狙いもあるのでしょうか。

@ユナイティド機エンジントラブルを重大インシデントに認定
 28日夕方に発生したユナイティド航空852便のエンジントラブルはその後の調査で、エンジン内部の大規模な破損と分かりました。運輸安全委員会は重大インシデントと認定し、調査官2人を派遣しました。
【コメント】離陸滑走中に破損が起こらなくて良かったですね。大事故になる可能性がありました。また、破損が陸上で起これば、インド航空機の事故(2008年9月23日の出来事参照)のように破損したエンジン部品が直下地域に振りまかれる危険もありました。

@エールフランス機の揺れによるトラブルは操縦桿の急激な操作
 運輸安全委員会は今日、昨年3月5日に、新潟空港付近上空を飛行中のエールフランス機が大きく揺れて、客室乗務員2人が重傷を負った事故についての報告書を発表しました。それによりますと、当時、自動操縦で成田空港に向け降下していましたが、速度が限界に近いところまで上がったため、副操縦士が速度を落とすために操縦桿を急に引き、このために自動操縦が解除されて、機首が上向き、最後部のギャレーにいた客室乗務員が宙に浮いて投げ出されたもの、としています。速度が急激に上がったのはジェット気流の中心近くを飛行していたことが要因となる可能性がある、とのことです。

@普天間判決で低周波被害を認定・国の騒音対策を批判
 昨日の「普天間爆音訴訟」の控訴審判決で裁判長は初めてヘリコプターによる低周波被害を認定し、賠償額増額の根拠はこれにあるようです。また、国の騒音防止対策について「国は米軍に騒音防止協定を守らせるなど基地周辺の騒音被害を改善する政治的責務を負っている」と付言し、批判しました。

@大阪空港滑走路無許可横断は二重の人為的ミス
 運輸安全委員会は今日、昨年7月23日に大阪空港で起こった、着陸機が進入中の滑走路をJALエクスプレス機が横断し、着陸機が復航するトラブルについての報告書を発表しました。これによりますと、機長と副操縦士が直前に起こった着陸機のバードストライクについて相談しているときに、管制官から「滑走路手前で待機せよ」とする指示が入りました。この指示が会話と重なり、良く聞き取れず、副操縦士は「滑走路を横断する。滑走路に鳥の死骸はない」と復唱しました。管制官はこれを聞き逃し、「了解した」と答えて、JALエクスプレス機が横断した、とのことです。管制官は当時、9機の管制を受け持っていました。

@日本航空が「鶴丸」復活を検討 

成田空港での「鶴丸」日本航空機(1995年7月31日)
 日本航空は1959年から日本エアシステムと統合した2002年まで使用していたロゴマーク、通称「鶴丸」の復活を検討している、とのことです。経営破綻によって傷ついたブランドイメージの回復に、海外で認知度の高い「鶴丸」を使いたい、意向とのことです。
【コメント】海外での認知度が今も健在かどうか良く分かりませんが、現在のロゴマークよりも分かりやすく、インパクトは強いように思います。しかし、「新生日本航空」をアピールするなら、「インパクトのある斬新なデザイン」と言う方法もあるように思います。

*7月29日

@発着回数は4%増も、まだ2006年水準
 成田国際空港株式会社が今日発表した成田空港6月運用状況によりますと、発着回数は前年同月比で4%増と4ヶ月連続で前年同月を上回りましたが、まだ、2006年6月の水準にとどまっています。この内、国際線は同2%増、国内線は同28%増となっています。旅客数は同21%増で、国際線旅客が同20%増、国内線旅客が同56%増となっています。貨物量は全体で同21%増となり、輸出が同46%増、輸入が同27%増となっています。貨物量はほぼ、リーマンショック前の水準に戻りました。給油量は同2%増と、2ヶ月連続で前年同月を上回りましたが、2008年水準にはまだ差が大きいです。

@全日空のチェックインシステムが故障し、全日空便に大幅な遅れ
 今日午前7時頃、成田空港・中部空港・香港・サンフランシスコの各空港の全日空チェックインシステムが故障し、搭乗手続きが出来なくなりました。システムは午前10時頃復旧しましたが、成田空港では正午現在で全日空の19便に最大2時間10分の遅れが出ています。午後の便も遅れが出る見込み、とのことです。システムの基幹機器と端末との通信に障害が起こった、とのことです。

@普天間爆音訴訟控訴審判決で賠償額が2.5倍に・差し止め請求は認めず
 今日、福岡高裁那覇支部で行われた「普天間爆音訴訟」の控訴審判決で、裁判長は国に対して損害賠償金として3億6900万円を支払うように命じました。しかし、米軍機の飛行差し止め請求については「国は米軍の活動を制限できない」として認めませんでした。賠償金は一審判決の約2.5倍になります。75WECPNL以上から80WECPNL未満は1日1人当たり200円、80WECPNL以上については同400円としています。

@ユナイティド航空機がエンジントラブルで成田に引き返す
 昨日午後6時5分頃、成田空港を離陸した成田発サンフランシスコ行きのユナイティド航空852便・B777-200型機が離陸後まもなく、右エンジンにトラブルが発生し、エンジンが停止しました。このため、同機はエンジン1基で成田空港に引き返し、6時45分頃、無事緊急着陸しました。

@日航の4〜6月期営業損益が164億円の黒字に
 日本航空は昨日、4〜6月期決算を明らかにしましたが、それによりますと営業損益が164億円の黒字となりました。前年同期は861億円の赤字でした。航空機の処分による償却負担が大幅に減少したことや、人件費の削減、国際線の需要回復などが奏功している、とのことです。稲盛会長は「経常損益も黒字。良い数字を出していると思う。」と述べました。

@全日空が軽量コンテナを成田空港で導入
 全日空は炭素繊維強化プラスチック製の新型軽量貨物コンテナ500台を導入し、今日から成田空港で使い始めました。当面は成田空港と欧米を結ぶ路線に投入する、とのことです。従来のコンテナよりも約30Kg軽くなり、成田=サンフランシスコ線でB777-300ER型機で使用した場合、燃料にしてドラム缶2.5本分節約できるそうです。

@関西空港で死亡したベルギー人は覚せい剤を飲み込んでいた
 25日に関西空港で入国審査を拒否し、逃走しようとして取り押さえられた後に死亡したベルギー人男性は司法解剖で胃や腸からラップに包まれた異物が多数発見されました。また、尿からは覚せい剤の陽性反応が出ました。覚せい剤を飲み込んで密輸しようとしていたものと見られています。

@パキスタンの墜落機は悪天候が原因か・全員死亡
 28日にパキスタンのイスラマバード近郊に墜落したエア・ブルー社機の事故は悪天候が原因の一つという見方が出ています。当時、断続的に激しい雨が降り、霧も発生していました。このため、目的地をイスラマバードから変更した便もある、とのことです。また、パキスタンの民放「エクスプレス」は管制官と機長の交信を放送しています。それによりますと、管制官はまず「滑走路(の方角)からそれている」と警告し、機長は「滑走路が見える」と応答しました。管制官がさらに「直ちに左旋回しろ。丘に向かっている」と警告すると、機長は「見えている」と応じましたが、交信は直後に途絶えたとのことです。昨日の報道では「生存者がいる」とのことでしたが、結局、生存者はいないようです。


*7月28日

@成田空港上半期貿易額・輸出が42.3%増、輸入が23.8%増に
 東京税関が26日発表した成田空港上半期貿易概況(速報)によりますと、貿易額が前年同期比で42.3%増、輸入額が同23.8%増となり、どちらも3年ぶりの増加になりました。ただ、昨年の上半期がリーマンショックの影響で輸出額が前年の約6割、輸入額が同約7割と落ち込んだ反動があります。

@再生支援機構がメガバンクに債権買取請求撤回を求める
 企業再生支援機構は3メガバンクが日本航空債権の買取を請求している1724億円について、請求を撤回するように求めていることが明らかにしました。これは債権の87.5%が放棄されるのに伴い、残りの12.5%の債権を買い取るようにメガバンク側が求めているものです。3メガバンク側が債権買取を請求するのは、これにより、債権がゼロになり、日本航空に対する新たな融資などの協力を拒否できるようになるためです。企業再生支援機構としては3メガバンク側が日本航空の再建から手を引くことのないように、釘を刺したことになります。3メガバンク側は、再生計画には同意する意向を固めていますが、新たな融資については依然として慎重な姿勢を崩していません。
【コメント】もし、3メガバンクが新たな融資を拒否することになると、日本航空の持つ発着枠などの権益に魅力を感じている外国航空会社や投資ファンドなどが、乗り出してくるのではないでしょうか。これが、国の利益を損なうことにならなければよいのですが。

@全日空の4〜6月期決算で赤字が大幅に縮小
 全日空の4〜6月期決算で連結営業損益が30億円の赤字(前年同期は424億円の赤字)となった模様です。また、最終損益も100億円の赤字(前年同期は292億円の赤字)となったようで、赤字が大幅に縮小されました。国際線が景気回復によるビジネス客の増加などで改善しているそうです。一方、国内線は回復が遅れています。この勢いが続くと2011年3月期には3年ぶりの黒字になる見込みで、420億円としていた全日空の当初予測の上方修正も可能性がある、とのことです。

@上半期の訪日外国人が35.8%増に
 日本政府観光局が26日発表した今年上半期(1〜6月)の訪日外国人は約420万3400人となり、前年同期比で35.8%増となりました。2008年上半期に次ぐ過去2番目の数になっています。韓国からが前年同期比71.9%増、中国からが同47.4%増となっています。政府は2010年の訪日外国人目標を1000万人としています。

@春秋航空が今日から茨城空港に乗り入れ
 中国の格安航空会社・春秋航空が今日から、上海=茨城線の運航を開始しました。午後に1番機が約150人の乗客を乗せて茨城空港に到着しました。中国人の乗客の中には、東京の空港に着くものと思い込んでいた人もいて、茨城空港到着にびっくりしていたそうです。

@パキスタンで国内線が墜落・乗客・乗員152人
 詳しい情報はまだですが、パキスタンでカラチ発イスラマバード行きのエア・ブルー社の国内線がイスラマバード近郊の山に墜落した、とのことです。乗客・乗員は152人とのことです。

@サウジでルフトハンザ航空の貨物機が着陸に失敗
 27日、サウジアラビアのリアド国際空港に着陸しようとしていたルフトハンザ航空の貨物機が着陸に失敗し、炎上しました。乗員2名は避難して軽傷だったとのことです。同機はフランクフルトからリアド経由で香港に向かう途中で、貨物約90トンを積んでいました。目撃者によりますと、空中で火を噴き、エンジンが停止して墜落した、とのことです。

@ボーイング社の受注は251機
 ボーイング社は26日、25日に閉幕したファンボローエアショー最中に、251機を受注したと発表しました。この内、B-787型機は3機でした。

@欧州委員会がユナイティドとコンチネンタルの合併を承認
 欧州委員会は27日、ユナイティド航空とコンチネンタル航空から出されていた合併申請を承認したことを明らかにしました。これにより、デルタ航空を抜いて、世界最大の航空会社が誕生することになります。


*7月27日

@成田空港でテロ対策訓練
 成田空港で今日、11月に行われるAPEC首脳会議に向けた大規模なテロ対策訓練が行われました。京成電鉄の東成田駅で29機関・約320名が参加し、不審物から煙が出て、100人の重軽傷者が出た、との想定で行われました。

@日航の新給与体系・パイロット1200万、客室乗務員420万
 日本航空が労働組合側に示した新給与体系によりますと、パイロットの年収は30%ダウンして約1200万円、客室乗務員は25%ダウンして約420万円、地上職は約20%ダウンして約500万円となる、とのことです。ちなみに、全日空の年収に比べるとパイロットは約700万円、同じく客室乗務員は10万円、地上職は同150万円低くなっている、とのことです。

@羽田空港A滑走路でアスファルト剥がれ約3時間閉鎖
 昨日午後1時15分頃、羽田空港A滑走路の舗装が長さ約25cm、幅約8cm、深さ約4cm剥がれているのを、離陸した航空機のパイロットが発見しました。暑さで剥がれたものと見られています。この補修工事のため、A滑走路は約3時間15分にわたって閉鎖されました。運航は他の2本の滑走路を使って行われ、運航に大きな支障はありませんでした。

@福島空港の無線施設が落雷で故障・4便欠航
 昨日午後1時30分頃、福島空港に落雷があり、航空機に滑走路までの距離や方向を知らせる無線施設が故障しました。約3時間後に復旧しましたが、この間離発着が出来なくなり、4便が欠航、1便が仙台空港に目的を変更し、3便に遅れが出ました。


*7月26日

@来年にはA380型機用搭乗橋が5か所に
 成田国際空港株式会社は現在3か所あるA380型機用搭乗橋を来年には5か所にします。現在、第1ターミナルには2か所(45番・46番スポット)が、また、第2ターミナルでは1か所がA380型機対応となっています。これに加え、近く、第1ターミナル5番スポットがA380型機対応となり、来年には第2ターミナルの66番スポットがA380型機対応となります。現在、A380型機で成田空港に乗り入れているのはシンガポール航空とルフトハンザ航空のみですが、9月からはエールフランスのA380型機が乗り入れを開始します。また、エミレーツ航空もA380型機の乗り入れを検討しているようで、大韓航空も成田=ソウル線にA380型機を投入する計画を検討している、との事です。

@入国審査を拒否し、逃走を取り押さえられたベルギー人が死亡・関空
 昨日深夜、午後にドバイ発関西行きのエミレーツ航空316便で到着したベルギー国籍の55才の男性が入国審査を拒否し、逃走しようとして取り押さえられた後に死亡する事故がありました。この男性はガーナからドバイ経由で関西空港に到着しましたが、飛行中から体調不良を訴え車いすで入国審査場に来ました。しかし、男性は入国審査を拒否したため、事務室で事情を聞かれている最中に、午後10時半頃、突然逃走しようとし、警官らにおり押さえられた直後にグッタリし、病院に搬送されましたが、死亡しました。


*7月25日

@格安航空会社用ターミナル建設を決定・成田空港会社
 今日の日本経済新聞によりますと、成田国際空港株式会社は格安航空会社用のターミナルを2013年春頃までに建設する方針を決定した、との事です。着工は早ければ2011年春としています。同時に格安航空会社の着陸料を軽減する事も検討する、としています。場所は6月7日の出来事で書いた整備地区と、第1ターミナルと第2ターミナルとの中間などが考えられている、との事です。費用は約200億円を見込んでいます。

@硫黄島沖合に放射性物質を搭載した無人実験機が墜落
 23日未明、硫黄島沖合で試験飛行のためにF15戦闘機から離脱した全長5.2mの無人偵察機が離脱約2分後に、エンジンが故障して墜落しました。この無人機にはジェットエンジンを点火するために、放射性物質である「クリプトン85」ガスが搭載されていました。文科省の原子力安全担当者によりますと、搭載されていた「クリプトン85」の量は制限値の下限に達しないもので、仮に、全量を吸引したとしても人体に影響はない、との事です。

@日本エアコミューター機がトラブルで欠航
 今日午前7時50分頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2341便・サーブ340B型機の出発前点検で左エンジンの油圧計の表示が安定しないトラブルが見つかりました。このため、同便と折り返し便が欠航となりました。

@日本エアコミューターの高松発鹿児島行き欠航・昨日
 昨日午後4時10分頃、高松発鹿児島行きの日本エアコミューター3682便・サーブ340B型機が点検で不具合が見つかり、欠航となりました。

@羽田発高松行きの全日空機がトラブルで機材変更し遅れる・昨日
 昨日正午頃、羽田発高松行きの全日空535便・B767型機の出発前点検でトラブルが見つかりました。同便は機材を変更して約1時間40分遅れで出発しました。

@鹿児島発の全日空機が引き返し・23日
 23日午前8時10分頃、鹿児島発羽田行きの全日空620便・B777-200型機が離陸したところ、右エンジンの機内与圧用空気取り入れシステムのトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し8時40分に無事着陸しました。乗客は後続便などに乗り換えて羽田に向かいました。


*7月24日

@芝山町が交付団体に転落
 総務省は昨日、国が地方に配分する普通交付税額と、交付税不足を補う臨時財政対策債(臨財債)の今年度の発行可能額を発表しました。その中で、空港南部に位置する芝山町が新たに交付団体になりました。なお、成田市は不交付団体を維持しています。
【コメント】芝山町は空港関連の企業も多く(成田市に比べるとかなり少ないですが)財政的にはかなり恵まれていました。詳細は分かりませんが、リーマンショックによる景気の後退と、空港内で働く人たちをはじめとする町民所得の減少から税収が落ち込んでいるのではないかと思われます。それと、町独自で行う騒音対策事業の支出が大きいのではないでしょうか。成田市は騒防法による騒音区域は市全体から見ると一部ですが、芝山町は町の7割が騒音区域になっていますから。

@比内地鶏圧死の損害賠償を請求
 先月14日に秋田県大館市で起こった、比内地鶏の圧死事件(6月17日出来事参照)ですが、被害を受けた業者が米軍に対して「米軍機の低空飛行の轟音が原因」として防衛省東北防衛局に約94500円の損害賠償を求めました。これについて防衛局側も「因果関係が認められる」として、米軍側と補償について協議を行っているそうです。

@日航再生計画受け入れに傾く・銀行団
 昨日明らかになった日本航空再生計画について、主要銀行団側が受け入れる方向に傾いている模様です。

@日本航空が「バースディ割引」を9月末に廃止へ
 日本航空は昨日、「バースディ割引」を10月から廃止する事を明らかにしました。この割引を巡っては全日空が「公的資金を使ったサービス」と批判していました。

@「国内線用のA380型機も検討する」担当ディレクター
 エアバスのA380型機担当ディレクターは航空新聞社「WING DAILY」の取材に対して、国内線用のA380型機の開発について検討している事を明らかにしました。「国内線用は発着回数が多くなる事から構造や耐久性を強化する事が必要になる」としています。「日本・中国・インドなどが検討する価値があるのではないか」と述べたそうです。


*7月23日

@日本航空が成田の貨物便を9月から縮小へ
 日本航空は機材の売却などに伴い、貨物便の縮小を9月から始めます。成田空港では成田→シンガポール→バンコク→成田線・成田→バンコク→香港→成田線・成田=ソウル線を運休とします。また、成田=台北線を週5便から3便へ・成田→アンカレッジ→シカゴ→ロサンゼルス→成田線を週4便から2便へ・成田=上海線を週6便から5便へ・成田=香港線を週4便から3便に減便します。

@岩国基地の騒音が沖合移転で減少
 中国四国防衛局は米軍岩国基地の滑走路沖合移転前後の航空機騒音測定結果比較を発表しました。それによりますと、測定17か所の内、13か所でWECPNL値が減少した、との事です。

@国土が来年度関西空港補給金を75億円で調整へ
 国土交通省は来年度予算請求で関西空港会社に対する補給金を75億円とする方向で調整に入りました。2009年度の90億円は難しい、と判断した模様です。

@日本航空再生計画の概要が明らかに
 日本航空と企業再生支援機構が東京地裁に提出を予定している再生計画の概要が固まったようです。主要点は(1)今後5年で営業コストを4400億円削減する、(2)最終年度(15年3月期)の営業利益は国際線を中心に1331億円にする(国内線は横ばい、貨物事業は減少)、(3)支援機構が12月に3500億円を出資する、(4)銀行融資など一般債権のカット率は87.5%とする(債務免除益として今期に5216億円を計上)、(5)主力銀行団からの借り換え融資は3192億円を想定する、(6)12月に中核3社を合併する、となっています。

@フジドリームが1周年・平均搭乗率は51.2%
 今日で、フジドリームエアラインズが就航1周年を迎えました。1年間の全路線平均搭乗率は51.2%で目標の65%を大きく下回りました。静岡=札幌線や松本=札幌線など観光需要が多い路線は70%台と好調でしたが、静岡=福岡線などビジネス需要を想定した路線は低迷しました。

@エアバスが航空ショーで255機を受注
 エアバスはファンボロー航空ショーで22日までに、確定発注133機、覚書発注122機を受注した事を明らかにしました。総額では約280億ドルになる、との事です。


*7月22日

@「解説と資料のページ」に「成田空港容量拡大に伴う町民説明会の状況(芝山町)」を載せました。

@芝山町民は怒っている!
 芝山町が作成した、「30万回」への容量拡大に関する町民説明会の町民からの要望や質問をまとめた「成田空港容量拡大に伴う町民説明会の状況」が手に入りましたので、載せましたが、この意見を読んでみると、成田空港に発着する航空機の騒音に悩む町の方々の気持ちと状況が良く分かります。「30万回賛成」と言う積極的な意見はほとんどありません。「やむを得ない」とする意見が1・2件あるだけです。そして、様々な苦しい状況と要望が出されています。
 その中でも特徴的と思われるのは、「22万回時の要望が実現していないのに、何故、30万回なのか」という意見です。また、「騒音は軽減する。従って、騒音区域も縮小する」という説明についての「回数が大幅に増えるのに何故?」と言う素朴な疑問です。
 要望としては「移転補償区域の拡大」が多くの所から出されています。「航空機騒音から逃れるには移転しかない。多少の防音工事の改善などでは逃れる事は出来ない」という気持ちがあるのでしょう。
 これらの要望や疑問を棚上げにして、6者が提出した「成田空港の容量拡大(30万回)実現のための提案書」で幕引きを図る事は許される事ではありません。

@フジドリームが成田フィーダーについて言及
 今日の静岡新聞によりますと、明日で就航から1周年となるフジドリームエアラインズの副社長は同紙とのインタビューで、成田空港にに到着した国際線旅客が乗り継いで国内各地に向かうフィーダーについて、「成田に着いた国際線の利用者を大阪や仙台などに運ぶフィーダーは日航や全日空は自前でできるが、デルタなど外国航空会社はそうした路線は持っていないので、需要はあるのでは。」と述べました。

フジドリームの名古屋=福岡線は1日4〜5往復
 フジドリームエアラインズは今日、名古屋空港周辺自治体を訪問し、日本航空から引き継ぐ名古屋=福岡線を1日に4〜5往復で運航する意向を明らかにしました。


*7月21日

@全日空機が燃料漏れ・片肺飛行で成田に緊急着陸
 昨日午後2時40分頃、ロンドン発成田行きの全日空202便・B777-300ER型機が左エンジンのトラブルから、右エンジンだけで成田空港に緊急着陸しました。同機は日本時間の昨日午前8時10分頃、モスクワ付近を飛行中に機長が左エンジンの燃料消費が多いのに気づき、燃料漏れと判断しました。しかし、漏れが少ないと判断し、そのまま飛行を続けて成田空港に着陸する20分前に左エンジンを停止して、緊急着陸したものです。点検したところ、燃料バルブと燃料噴射ノズルとの間で燃料漏れが見つかりました。

@国土が来年度税制改正に航空燃料税の軽減を要求へ
 国土交通省は来年度の税制改正に向けて、航空燃料税の軽減を要求する方針を固めました。また、空港着陸料の引き下げを求める方向で関係省庁と調整する方針です。引き下げは3年連続となります。しかし、財源確保を巡り財務省との調整が難航する可能性があります。

@那覇空港で点検車両が滑走路停止線を越え、着陸機がやり直す
 昨日午前10時頃、那覇空港で誘導路の異物点検をしていた航空管制運航情報官の車両が滑走路への進入停止線を超えました。これに気づいた管制官が着陸しようとしていた日本トランスオーシャン航空70便・B737-400型機に着陸復航を指示しました。同機は着陸をやり直しました。

@エールフランスの客室乗務員が機内で窃盗
 フランスの警察当局は20日、エールフランス機内での現金や貴金属類の盗難が相次いでいた問題で、16日に同社の47才の女性客室乗務員を逮捕した事を明らかにしました。この客室乗務員はファーストクラスの担当で、寝込んでいる乗客から盗んでいました。窃盗が発生した142便の捜査をしたところ、この客室乗務員が浮かび上がりました。客室乗務員は一部の窃盗を認めています。盗難は深夜の飛行となるアジア便が多く、成田便でも多数発生しており、警察は「多額の現金を持つ日本人は格好の標的だった」と述べています。エールフランスは今まで、盗難事件について、「持ち物を管理するのは乗客の責任」としてきました。

@エアバスがA320型機のエンジン刷新を示唆
 今日の日本経済新聞によりますと、エアバスのCOOは20日、同新聞の取材に対して小型機のA320型機のエンジンを燃費の良いエンジンに刷新する事を示唆しました。ボーイング社もB737型機のエンジンを燃費の良いものに刷新する方針を明らかにしています。小型機部門ではボンバルディア社などが燃費の良さを売りに参入を図っています。

@米国運輸省がアメリカンやBAなど5社の独占禁止法の適用除外を承認
 米国運輸省は20日、アメリカンやブリティシュ・エアウエイズなど5社から出されていた大西洋路線における独占禁止法の適用除外申請を正式に承認しました。欧州委員会も14日に承認しており、これにより5社の大西洋路線で事実上の統合が可能になります。


*7月20日

@デルタ航空機が“わだち”にはまり立ち往生
 昨日午後5時15分頃、成田空港から米国・ポートランドに向かおうとしていたデルタ航空90便・B767型機が離陸に向けA滑走路に入ったところで、「ブレーキが解除できない」と連絡してきました。調べたところ、車輪が滑走路の“わだち”にはまり、動けなくなっていました。同機は牽引車で駐機場まで移動しました。この間、A滑走路が約40分間閉鎖され、11便に最大57分の遅れが出ました。昨日の猛暑で滑走路表面のアスファルトが柔らかくなって、“わだち”が深くなったものと見られています。

@チャイナエアラインが10月末から成田=高雄線を週3便で運航へ
 台湾のチャイナエアラインはこのほど、10月31日から成田=高雄線に就航する事を明らかにしました。運航日は月・木・日曜日の週3便で、使用機材はA330-300型機となります。

@全民間空港市町村協が成田空港会社の上場益の配分などを要望
 全国民間空港関係市町村協議会はこのほど、各空港ごとの要望をとりまとめました。この中で、成田空港については(1)成田空港を今後も国際線の基幹空港と位置づける事、(2)容量拡大の検討と合わせて、環境対策・地域共生策を推進する事、(3)成田空港・羽田空港間の鉄道アクセスの改善を検討する事、(4)成田国際空港株式会社の上場益を周辺地域に還元する事、を要望しています。

@スカイマークが茨城=神戸線を10月に再開へ・新千歳線と名古屋線も検討
 スカイマークの西久保社長は今日、橋本茨城県知事を訪れ、9月から運休する茨城=神戸線を10月に再開する事を報告しました。自衛隊側との運航調整などの課題が解決する見通しが立ったため、としています。また、来年3月までに、新たに茨城=新千歳線・茨城=名古屋線を新設する意向を明らかにしました。
【コメント】茨城空港にとってはうれしい事でしょうね。しかし、スカイマークのやり方は、何かすっきりとしませんね。突然の運休発表は“おどし”だったのでしょうか?

@三菱航空機会社が訓練プログラムなどでCEA社と契約
 三菱航空機会社は航空ショーが開幕した英国のファンボローで19日、三菱リージョナルジェット(MRJ)のパイロットや整備士の訓練などについてカナダのCEA社と契約を結んだ事を明らかにしました。フライトシミュレーターの開発についても同社が行います。

@グアムが21才未満の飲酒を禁止
 グアム当局は8日から、「新アルコール法」を施行しました。これにより、21才未満の飲酒が禁止になりました。グアムに行く人で21才未満の人は十分に注意して下さい。特に、20才以上で21才未満の人は日本とは違いますので、要注意ですね。

@ボーイング社とエアバスが大量受注を発表
 19日から英国のファンボローで航空ショーが始まりましたが、ボーイング社とエアバスは19日、それぞれ受注を発表しました。エアバスはリース会社からA320型機を51機、GECAS社からA320型機を60機、アエロフロートからA330-300型機を11機を受注した、と発表しました。ボーイング社はエミレーツ航空からB777型機を30機、リース会社から新型のB737型機を40機、ノールウェー・エアシャトルから新型のB737型機を15機を受注した、と発表しました。

@デルタ航空が10年4〜6月期黒字に
 デルタ航空が19日に発表した2010年4〜6月期決算によりますと、最終損益が4億6700万ドル(約400億円)の黒字(前年同期は2億5700万ドルの赤字)となり、2007年7〜9月期以来、11四半期ぶりに黒字転換しました。


*7月19日

「成田空港の容量拡大(30万回)実現のための提案書」を「解説と資料のページ」に載せました
 去る13日に成田市長や芝山町長などが、成田国際空港株式会社の森中社長宛に提出した「成田空港の容量拡大(30万回)実現のための提案書」が手に入りましたので、「解説と資料のページ」に載せます。

@「住民説明会」はアリバイ作りなのか!
 上記の「成田空港の容量拡大(30万回)実現のための提案書」提出資料に、同日付で出た森中社長のコメントも載せましたが、このコメントで社長は「6者の皆さんから、空港と地域は既に運命共同体となっており、騒音下を抱える自治体として空港と共に活きていくために、30万回を実現することを確認し、推進することを決めたとお聞きし、地域合意の前の画期的な決断であると、感謝しております。」と述べています。
 これは、おかしな話しです。各地で行われた「30万回」の説明会では住民から、様々な疑問や要望が出されています。(これについては後日載せたいと思います)この疑問や要望に対する成田国際空港株式会社の答えも示されていない段階で、「地域合意の前の画期的な決断であると感謝しております」と社長に言わしめたのは何なのでしょうか?
 この、提案書については住民には何の相談もありません。個人の資格でどのような提案をしても、それは、自由ですが、「住民の合意」とはなり得ません。
 この6者は住民の合意なしに、提案事項を「30万回」受け入れの条件としているように見えます。
 これでは、「住民説明会」は茶番でしかありません。「説明しました」という「アリバイ作り」に過ぎなくなります。これが、「民主的」な手法でしょうか。
 さらに、森中社長が即日、このようなコメントを出すには、事前の用意周到な両者の摺り合わせがなければできません。このことから考えると、住民の意見を無視して、成田国際空港株式会社と6者で「幕引き」を図っているとしか思えません。
 成田国際空港株式会社と国が今すべきことは、住民の意見を十分に聞いて、その願に答えることではないでしょうか。
 また、周辺自治体の長や県議は住民の意見に基づき、住民の健康と暮らしを守るために、成田国際空港株式会社や国に堂々と交渉することにあると思います。これをせずに、裏で、こそこそと取引することは許されません。

@「新くうこうだより」夏号が届きました
 今号は第2面が「成田スカイアクセス開通」、3面は「成田空港共生・共栄会議」「レジエコキャンペーン」など、4・5面の「シリーズ・人と空港」は「航空保安検査員の仕事」、6・7面の「空港周辺ほっこりスポット」は「うなぎ編」、8面の「Air Line File」は「デルタ航空」となっています。

@三菱地所が酒々井町に大型アウトレット建設へ・主に中国人狙う
 三菱地所は成田空港の南西約10Km(直線で)の酒々井町に大型アウトレットを建設する計画を明らかにしました。当初は約100店舗で店舗面積は約2万平方メートルとなります。建設地はこの秋にもオープンする予定の東関道・酒々井ICから約1.5Km となります。2013年春の開業を予定し、成田空港を利用する外国人、主に中国人を呼び込みたい、としています。

@解雇した副操縦士を3ヶ月後に再雇用・スカイマーク
 17日、スカイマークが操縦室で飛行中に写真撮影した、として論旨解雇処分とした副操縦士を3ヶ月後に、地上職として再雇用していたことが分かりました。地上職とはいえ、写真撮影が発覚した直後の「厳しい処分」が見せかけだったのではないか、との批判は避けられそうもありません。

@ルフトハンザ航空機が中部空港に緊急着陸
 今日午前8時41分頃、フランクフルト発中部行きのルフトハンザ航空736便・A340-300型機から中部空港事務所に「前輪制御のトラブルを示す警告灯が点灯したので緊急着陸を要請する」と連絡がありました。同機は同8時57分に無事緊急着陸しました。点検したところ、前輪制御に問題はなく、警報装置の誤動作でした。


*7月18日

@北総線を走る新スカイライナー

印旛日本医大駅付近を走る新スカイライナー(7月18日)
@日本航空の機材更新に国際協力銀行の保証
 日本航空の再建問題で、燃費の良い中小型機の購入に関する2000億円の融資に、国際協力銀行が保証を付けることが昨日明らかになりました。ただし、東京地裁による更生計画の承認が前提となります。これにより、この2000億円については銀行団の融資がしやすくなります。

@中部発の全日空機がエンジントラブルの警告で引き返す
 昨日午前11時25分頃、中部発秋田行きの全日空1837便・DHC8-402型機が離陸してまもなく、エンジンの不調を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は中部空港に引き返し、無事に着陸しました。点検したところ、エンジンにトラブルはなくコンピューターの不具合と分かりました。


*7月17日

@成田スカイアクセスが開業
 成田スカイアクセスが今日から運行を始めました。利用した乗客の反応は良いものだったようです。利用時間が短いことから、シートは堅めで、しっかり体をホールドするよう、自動車のシートと同じようなものになりました。成田新高速鉄道に乗り入れるまではカーブが多く、スピードは出せませんが、横揺れを出来るだけ押さえる設計になっている、とのことです。成田新高速鉄道の印旛日本医大駅から成田空港第2ターミナル駅までの新設された区間で、最高時速160Kmを出します。

@ボランティアによる外国語案内サービスを開始
 成田国際空港株式会社は今日から“CS Project 2010”で明らかにしたボランティアによる外国語案内サービスを始めました。当面は「夏休み」「年末年始」「ゴールデンウイーク」期間に行いますが、通年化を目指す、とのことです。午前と午後に分けて、各時間帯に8名のボランティアが地下1階・到着ロビー・出発ロビーで案内に当たります。参加するボランティアは130名になります。
 また、今日からテレビ電話を使った中国語案内サービスの実証実験を始めました。

@日本航空が所有機の売却交渉を始める

 日本航空が所有する航空機と予備エンジンなどの売却交渉を始めたことが、昨日分かりました。売却するのは全所有機の約3分の1に当たる95機となります。B747-400型機が47機(41機という報道もあります)、MD-90型機が16機、A300-600型機が18機などとなっています。すでに、売却機の約3割は譲渡条件で合意している、とのことです。売却総額は約800億円と見込まれています。右写真は成田空港で昨日撮影したB747-400型機です。来年の3月末には日本航空のジャンボ機は見られなくなる見込みです。

@全日空と日本航空が羽田再拡張直後の中国線増便を断念
 全日空と日本航空は10月末の羽田空港再拡張後に中国路線を新たに新設したり、増便することを断念しました。現在運航している中国路線の定期チャーター便の運航は継続します。原因は日中航空交渉が中断しているためで、10月末に増便するには準備の時間がなくなったため、とのことです。中国では国内線の需要が急増し、空港の発着枠を国内線に振り向けるために、国際線に割り当てることが難しいようです。

@16日午前に新千歳空港滑走路が混雑して遅延が発生
 新千歳空港で昨日午前10時から約1時間、滑走路が混雑して、主に到着便に30分から1時間半の遅れが発生しました。秋田からの日本航空機は上空待機で燃料が足りなくなり、秋田空港に引き返して燃料を補給して、約1時間40分遅れで新千歳空港に着陸しました。滑走路混雑の原因は「複合的なもの」とのことですが、今月1日からエアニッポンネットワークが拠点を丘珠空港から新千歳空港に移転させたことにより、1日約30便が増えたことが影響している可能性がある、とのことです。


*7月16日

@トラブル? 滑走路上を地上走行する日本航空機

出発機の邪魔にならないようにターミナル側の誘導路で待機する日航機
 今日、久しぶりに成田空港に行きました。9時30分頃、第1ターミナルでA滑走路の離陸の様子を見ていたところ、離陸するはずの日本航空機がA滑走路上をゆっくりと地上走行をしてきました。多分、離陸直前に何らかのトラブルがあって、離陸を取りやめたものと思います。同機は滑走路から、ターミナル側の誘導路に入り、しばらくそこで停止していました。
 成田空港のページで見ますと、この機は日本航空801便の台北行きのようです。約2時間遅れで出発した模様です。

@日本航空がパイロットの早期退職者募集を20日から開始
 日本航空は昨日、2回目となるパイロットの早期退職者募集を20日〜8月16日まで行う事を発表しました。対象となるのは日本航空インターナショナルの機長1450人、副操縦士1030人、訓練生300人となります。訓練生については退職しない場合は地上職に配置転換(6月30日出来事参照)することになります。

@フジドリームが名古屋=福岡線を引き継ぎへ
 フジドリームエアラインズは昨日までに、日本航空が完全撤退する名古屋空港路線の内、名古屋=福岡線を引き継ぐことを決定しました。運航便数や時刻については今後詰めることにしています。

@国内主要63社の5月旅行取扱額が10.6%増に
 観光庁のまとめによりますと、国内主要63旅行社の5月旅行取扱額が前年同月比で10.6%増となりました。海外旅行は同22.5%と3ヶ月連続のプラスとなりました。また、国内旅行は同4.2%増となりました。昨年の5月は新型インフルエンザで落ち込んだ反動もありますが、回復基調にあることは確かなようです。

@B-787型機の引き渡しが来年になる可能性認める・ボーイング社
 ボーイング社の副社長は15日、B-787型機の初号機(全日空向け)の納入が来年初めにずれ込む可能性がある、と述べました。「機体には問題がないが、試験に問題がある」としています。
 この件について、全日空の伊東社長は今日、「連絡は受けていない。ボーイング社には良い飛行機を作ってもらいたい。」と述べました。また、全日空の関係者は非公式にB-787型機によるサービス開始が来年3月以降になる可能性を示唆しています。