2012年9月後半の出来事


*9月30

@台風17号で夜の便に影響出始める・成田空港
 台風17号の影響で、成田空港では夜の19時以降の到着便や出発便に欠航や時刻変更や運航日変更などの便が出始めています。

@エアアジア J が部品後交換で8便が欠航に
 エアアジア J は今日、所有機のA320型機2機に、本来とは違う部品を取り付けた事が分かり、この交換のために成田=福岡線と成田=札幌線の8便を欠航としました。誤交換が見つかったのはエンジンの始動時に使う「マグネティック・チップ・ディテクター」と呼ばれる部品に着いている、オイル漏れを防ぐための「オーリング」です。過去の部品交換の際に、違う材質の「オーリング」を取り付けてしまった、とのことです。この「マグネティック・チップ・ディテクター」は始動時のみに使用するため、飛行中のエンジンには影響ない、とのことです。

@日本航空機にバードストライクの痕跡・1便欠航
 昨日午前9時頃、羽田発南紀白浜行きの日本航空1381便・エンブラエル170型機の到着後点検で、右エンジンに鳥を吸い込んだ跡が見つかりました。この整備のため、折り返し便が欠航となりました。

@関西空港が午後から孤島に、50便以上が欠航
 関西空港は今日午後、台風17号の影響による強風で関西空港連絡橋が、午後1時15分から電車の運行が止まり、午後2時5分から自動車の通行も出来なくなりました。このため、関西空港は孤立状態になり、午後2時現在、ピーチ・アビエーションなどの50便以上が欠航を決めています。

@B787型機の搭乗率が他機種に比べ約10%高い
 全日空は26日、このほどB787型機導入1周年を迎えたことから、これまでの運航実績をまとめ、発表しました。それによりますと、延搭乗者数は約123万人となり、平均搭乗率は国際線で82.3%、国内線で72.9%となりました。これは、他の機種に比べて約10%高いとのことです。初期トラブルはこれまでの機種に比べて少なく、就航率は99.5%となりました。利用者からの評判も良く、アンケートによると、94%の人が「大満足」「満足」と答えている、とのことです。


*9月29日

@中国南方航空が瀋陽線と大連線を10月から減便
 中国南方航空は10月1日から成田=瀋陽線と成田=大連線を減便します。いずれも現在は毎日1便ですが、瀋陽線は毎週の日・月・水・金曜日を運休とします。従って、週3便となります。また、大連線は毎週の火・木・土曜日を運休とし、週4便とします。

@ネパール墜落事故はバードストライクの可能性
 ネパールで起きた墜落事故の原因について、鷲のような鳥と衝突したことが原因、とする見方が浮上しています。パイロットが管制官に「鳥とぶつかった」と連絡していること、目撃証言から同機が墜落前から出火していたこと、墜落現場近くからコシジロイヌワシの死骸が発見されていること、などを根拠としています。


*9月28日

@「尖閣緊張の影響は2010年以上になる可能性」夏目社長
 成田国際空港株式会社の夏目社長は昨日の記者会見で、尖閣問題による日中間の航空旅客への影響について「成田空港で同じ問題で旅客が減少した2010年程度か、それ以上の減少になるのではないか」と述べました。2010年の時には11月に約20%の減少がありました。また、8月の総旅客数が、8月単月としては過去最高になった事を明らかにし、国内線に就航したLCCの影響が大きいとの見方を示し、「LCC就航で新たな航空マーケットが開拓されると期待している。成田空港の弱点(内際乗継)を補完している」と歓迎しました。

@中国東方航空が成田=青島線を10月に運休
 中国東方航空は10月1日〜27日まで、成田=青島線の運休を明らかにしました。同路線は週4便をA320型機で運航しています。

@10月12日までP3駐車場が大混雑か
 成田空港のページに「P3駐車場混雑のお知らせ」が出ています。9月18日〜10月12日までは団体利用のため混雑が予想されるそうです。
【コメント】「団体利用」というのが良く分かりません。この駐車場は隣の屋根付き「P2駐車場」よりは少し安く、ジェットスター・J やエアアジア J を使うときには便利なのですが。

@日本航空の8月国際線が7.6%増に
 日本航空が昨日発表した「JALグループ マンスリー レポート 2012年8月」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)7.6%増、利用率は4.7ポイント増の80.9%となりました。また、国内線旅客数は1.1%減、利用率は3.8ポイント減の68.0%となっています。昨年8月の国内線需要は東日本大震災の影響から回復していました。

@全日空のB787型機が油圧トラブルで滑走路上に停止
 昨日午後3時40分頃、広島発羽田行きの全日空680便・B787型機が油圧系統のトラブルで、着陸後滑走路上で停止し、牽引車で移動しました。このトラブルで、滑走路が約20分閉鎖となりました。同機は着陸の約30分前に伊豆大島上空で配管内の作動オイルの温度が高いとする警告灯が点灯しました。前輪のステアリングに影響が出る可能性があるため停止した、とのことです。

@ネパールでドルニエ機が墜落、19人死亡
 28日午前6時20分頃、ネパールの首都カトマンズ発ルクラ行きの、シタ航空の小型機・ドルニエ228型機がカトマンズの空港を離陸した直後に墜落しました。乗客・乗員19人全員の死亡が確認された、とのことです。当初の報道では「日本人5人が乗っていた」とのことでしたが、日本大使館の確認では日本人は乗っていなかった模様です。

@B747-8F型機の推力低下エンジンに亀裂はない・NTSB
 米運輸安全委員会(NTSB)は27日、中国の上海浦東国際空港で離陸滑走中に推力を失ったB747-8F型機エンジンについて、予備調査の結果を明らかにしました。それによりますと、このエンジンに、B787型機エンジンで発見されたような亀裂(9月17日の出来事参照)は発見されなかった、とのことです。


*9月27日

@国際線旅客が前年同月比9%増、8月運用状況
 成田国際空港株式会社が今日発表した「8月の空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)で15%増となり、この内国際線は6%増、国内線は86%増となりました。総旅客数は17%増で、国際線旅客は9%増となっています。国際線旅客の内、日本人は6%増、外国人が33%増でした。国内線旅客は2.4倍となっています。総航空貨物量は6%増、この内、輸出は3%減、輸入は6%減となっており、積込、取卸とも仮陸揚が約50%増となっています。給油量は12%増でした。

@「ノン・ストップゲート化を検討」夏目社長
 成田国際空港株式会社の夏目社長は今日の記者会見で、検問について「ノンストップ・ゲート化について速やかに関係各所と協議したい」と述べ、立ち止まって、身分証明書を提示しなくてもすむように、検問の機械化などを検討することを明らかにしました。時期については「10年もかかるとは考えていない」として、数年で方向性を出す考えを示しました。

@日航が東京=シンガポール線にB787型機投入へ
 日本航空は10月14日から成田=シンガポール線と羽田=シンガポール線にB787型機を投入します。10月27日までは週3便の投入ですが、28日からは全便がB787型機になります。

@「エアアジア J は成田のカーフェイが問題」全日空社長
 全日空の伊東社長は昨日の記者会見で、LCCのエアアジア J について、「成田空港のカーフェイ(運用時間制限)の問題が大きく、今後、機材の稼働率をどう上げていくかが課題」と述べました。8月の旅客輸送実績について、国際線は旅客数は前年同月比(以下同じ)12.3%増、利用率は1.1ポイント増の83.9%と好調だったことを明らかにしました。また、国内線は旅客数が1%減、利用率が2.4ポイント減の68.3%だったことを明らかにしました。中国路線の11月までの団体予約キャンセルが約4万席出ていることを明らかにしましたが、「トレンドとしては右肩上がりで延びている中でのイベントリスク」とし、運休はせず、機材の小型化で対処することを明らかにしました。

@日航株の4割を外国人が保有、航空法に抵触
 証券保管振替機構が公表した資料によりますと、日本航空株の約4割を外国人が保有していることが分かりました。航空法では外国人の議決権を3分の1未満に抑える「外資規制」がありますので、規制を越えた分については議決権や配当を失う可能性がある、とのことです。この報道を受けて、今日の日本航空株価は「外国人が売るのでは」と軟調気味となっています。

@「LCCは日本に定着する」が約70%、マクロミルの調査
 インターネット調査会社の「マクロミル」は格安航空会社(LCC)に関する調査結果を発表しました。調査対象は1都3県に住む20才以上の男女1000人から有効回答を得ました。調査期間は8月27日〜9月4日です。「航空会社を選ぶポイント」については77%が「料金」と答えました。LCCを利用した人に「満足しているか」尋ねたたところ「満足している」と「非常に満足している」と合わせて72%でした。また、「LCCが日本に定着するか」聞いたところ、「定着する」と「どちらかと言えば定着する」を合わせて約70%でした。


*9月26日

@ユジノサハリンクス線を運休、ハバロフスク線は週1便増に
 アエロフロートとウラジオストク航空が共同運航している成田=ユジノサハリンクス線を冬季ダイヤで運休することが明らかになりました。しかし、同じ共同運航している成田=ハバロフスク線は週1便増便し、週3便とします。

@関西空港LCCターミナルが10月28日に供用開始予定
 新関西国際空港会社は昨日、LCC用ターミナルの内覧会を開きました。搭乗橋はなく、天井や壁も一切の装飾がありません。駐機場は10月18日から供用を開始し、ターミナルは10月28日に供用が開始される予定です。駐車場は900台分用意します。このターミナルは主にピーチ・アビエーションが使用する予定です。

@LCCの認知率が80%、「今後利用したい」人が35%
 マイボイスコム株式会社は今日、このほどネット上で行った「航空会社に関するアンケート調査」の結果を発表しました。調査期間は今月1日から5日で、回答は11613件でした。この中で、格安航空会社(LCC)については認知率が80.4%で、実際に利用した人は4.7%、今後の利用意向は「是非利用したい」と「まあ利用したい」が合わせて約35%となっています。


*9月25日

@夏目社長が着陸料割引を示唆
 今日の日本経済新聞によりますと、成田国際空港株式会社の夏目社長は同新聞の取材に対して、着陸料の新割引制度を検討していることを明らかにしました。前年の着陸実績から増えた分の便について、着陸料を割り引く方式を検討している、とのことです。これにより、便数が増えた分が割り引かれることから、新規の就航をうながす効果をねらいます。

@ジェットスター・J が機材不具合で2便欠航
 ジェットスター・J は昨日、別の機体のランプ交換による遅れから、昨日の那覇発成田行き138便と、今日の成田発那覇行き135便を欠航とする、と発表しました。
【コメント】ランプの交換で欠航とは、どんな状況なのでしょうか。ジェットスター・J は拠点が成田空港で、コストを抑えるために、整備士を成田空港にしか置いていないようです。従って、他空港で不具合が起きると成田空港から整備士が他社便でその空港まで駆けつけ、修理を行うようです。従って、時間がかかるのですね。格安航空会社(LCC)の宿命でしょうか。エアアジア J はこういう話しは聞かないのですが、全日空の支援を受けているのでしょうか。
 しかし、このところ、慣れてきたせいでしょうか、空港待機時の不手際で出発が遅れ、これが重なって“制限時間に間に合わず欠航”と言う事は少なくなったようです。

@ロシアのS7航空が冬季ダイヤで成田路線を週3便に
 ロシアのS7航空はこのほど、旅行会社向けのプレゼンテーションを行い、冬季ダイヤは成田=ウラジオストック線を週2便、成田=ハバロフスク線を週1便で運航することを明らかにしました。


*9月24日

@夏休みの出入国者が前年の20%増に・成田空港
 東京入管成田空港支局が今日発表した、成田空港の夏休み期間(7月13日〜9月2日)の出入国者数は約390万4700人で、前年同期比20.1%増となりました。この内日本人は同12.9%増、外国人は同41.4%増でした。ただ、2010年同期比では日本人は4.3%増となりましたが、外国人は同10.6%減でした。
【コメント】「出入国者数」ですから、この中には国内線の旅客数は入っていないのでしょうね。

@タイ航空のA380型機は来年1月16日から成田へ
 タイ航空は来年1月16日から、成田=バンコク線にA380型機を投入することになりました。すでに、予約も開始しているそうです。これで、正式決定のようです。

@政府が騒防法と騒特法を「Lden」に変更、26日に交付
 政府は21日、航空機騒音の評価指標を「加重等価平均感覚騒音レベル(WECPNL)」から「時間帯補正等価騒音レベル(Lden)」に改める、「騒特法」「騒防法」の施行令一部改正を決定しました。これにより、「騒特法」と「騒防法」は9月26日に交付され、来年4月1日から騒音評価指標が「Lden」により評価されることになります。
【コメント】本会は航空機騒音の環境基準改定に際しては、(1)夜間の睡眠障害を考慮して、夜間騒音については1機毎の最高音に対して、越えてはいけない基準を設けるべき、(2)Ldenについては、基準値を引き下げて騒音被害を改善するべき、と主張してきました。しかし、環境省は現行の騒防法第1種地域を現行の「WECPNL75以上」と同等の「Lden62デシベル以上」とし、騒防法第2種地域を現行の「WECPNL80以上」と同等の「Lden66デシベル以上」として、実質的な改善は行いませんでした。

@8月「訪日外客数」が昨年よりも42.0%増に・観光局
 日本政府観光局が21日発表した「8月訪日外客数(推計値)」によりますと、8月の訪日外客は前年同月比42.0%増となりました。2010年8月比では3.3%減ですが、8月としては過去2番目の記録になります。なお、8月の日本人出国者数(推計値)は前年同月比で10.0%増、2010年比で19.7%増となっています。


*9月23日

@中国国際航空も減便へ
 中国国際航空は成田と羽田空港関係の路線を一部運休することを明らかにしました。成田空港関係路線では、成田=杭州線は10月1日から27日まで。成田=北京線は毎週月曜日に、10月3日と、15日〜来年1月14日まで1便を運休します。

@来年1月26日に初めての「成田空港力検定」を実施
 財団法人 成田国際空港振興協会は来年1月26日に、初めての「成田空港力検定」を実施します。内容は成田空港の歴史、空港の機能、乗り入れ航空会社、公共交通機関の知識、空港を取り巻く環境、空港周辺の観光地、航空科学博物館、空港周辺名所や特産品などを問います。設問は約70問で、70%以上で合格となります。申し込みは来月10日から来年1月11日まで受け付けます。

@ジェットスター・J が5号機を受領、今日にも成田空港へ
 ジェットスター J は21日に、5号機となるA320型機・機体番号「JA05JJ」をエアバスから受領しました。今日にも成田空港に到着するものと見られています。

@高知空港胴体着陸機がモンゴルの航空会社にリース
 モンゴルのエズニス航空はこのほど、リース会社からDHC8-400型機をリースし、運航することになりましたが、この機体は2007年3月(2007年3月13日の出来事参照)に高知空港に胴体着陸した、全日空が所有していた機体、とのことです。

@イタリアで偽パイロットに化け飛行した男が逮捕
 
イタリアで、偽のパイロットに化けて、旅客機のコックピットに入り込み、ドイツ・ミュンヘンからイタリア・トリノまで飛行した男が21日に逮捕されました。この男は偽造したパイロットの制服と身分証明書を所持していました。ただし、操縦桿を握ることはなかった、とのことです。


*9月22日

@共生財団のページに「平成23年度 成田空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」が載りました
 「財団法人成田空港周辺地域共生財団」のページに、「平成23年度 成田空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」が載っていました。読んだ感想は、後日書きます。

@「空の日」恒例の「ジェット機との綱引き」行われる
 成田空港で今日、「空の日」記念イベントで、毎年恒例のジェット機との綱引きが行われました。今年は全日空のB787型機に3本の綱をつけて、引きました。最初は子供だけで引きましたがB787型機はピクリとも動かず、保護者も加えた総勢283人で引くと、ゆっくりと動き出し、歓声が上がりました。

@全日空がB787-9型機を11機発注
 全日空は昨日、取締役会でB787-9型機を11機追加発注することを承認し、ただちにボーイング社と契約しました。カタログ価格で約2547億円となり、受領は2018年度から2021年度になります。

@全日空は機材小型化で対応・中国路線大量キャンセル
 
全日空は昨日、日中関係の緊迫の影響で、9〜11月のキャンセルが約37000席出ていることを明らかにしました。この対策として、10月17日から成田=北京線・関西=北京線・羽田=北京線の機材を小型化することを発表しました。

@欧州での全身透視スキャナー保安検査がなくなることに
 欧州委員会本部はこのほど、空港で3年間にわたり、試験運用されていた全身透視スキャンによる保安検査について「癌発症の危険性はゼロに近いが、全欧州での本格採用はしない。」との決定を行いました。これにより、現在全身透視スキャナーを使用している空港の全てで、検査機を撤去することになります。これに代わる検査機の導入で、マンチェスター空港では110万ポンドの費用がかかる、とのことです。この全身透視スキャナーは飛行機利用者からは大不評でした。

@アメリカン・イーグル機が客室乗務員同士のケンカで4時間遅れる
 19日、ニューヨーク発ワシントン行きのアメリカンイーグル航空機内で、離陸に向けて誘導路を移動中に、客室乗務員同士のケンカが起き、離陸を中止して駐機場に戻るトラブルがありました。原因は一人の客室乗務員が携帯電話を使っていたことに対して、他の客室乗務員が注意したことが発端のようです。機長からは「乗務員が協力して働くことができないので、搭乗ゲートに戻ります」とのアナンスがあったとのことです。結局、代わりの客室乗務員が来るまで、この便は4時間遅れました。この路線の飛行時間は1時間です。


*9月21日

@8月の成田=新千歳線の乗客が昨年8月の3.7倍に
 東京航空局新千歳事務所が昨日明らかにしたところによりますと、7・8月にLCCが就航した成田=新千歳線の8月旅客数が前年同月比で3.7倍になりました。羽田空港も含めた東京=新千歳線の乗客が同約6万人増えたのも関わらず、羽田=新千歳線は同3%減となっており、一部が成田空港路線に流れたものと見られています。

@日中関係緊張で日本航空が中国路線を10月に減便へ
 日本航空は今日、尖閣諸島をめぐる日中間の緊張により、9〜11月に団体客のキャンセルが12000席発生していることなどを受けて、10月10日〜27日まで、成田=北京線と関西=上海線を週(以下同じ)14便から7便に、成田=上海線を21便から14便に減便する、と発表しました。なお、全日空でも大量のキャンセルが出ていますが「減便の予定はない」としています。

@沖縄県が「危ない低空飛行」の情報を募る
 沖縄県危機対策課は昨日から米軍機の「危ない低空飛行」に関する情報を県民から収集する事になりました。情報は「日時・場所・機対数・騒音の程度を基本とし、分かれば高度・機種・なども教えて欲しい」としています。匿名でも良く、メールやFAXや電話で受け付けます。


*9月20日

@「成田空港は着陸料の引き下げを」IATA事務総長
 来日した国際航空運送協会(IATA)のタイラー事務総長は昨日、都内で開かれた講演会で成田空港について「成田空港の着陸料を永続的に2009年のレベ ルにまで引き下げると同時に、施設使用料の削減維持を提案する。成田空港は2005年に着陸料を11%下げた。その後 2009 年から2011年3月まで暫定的に、着陸料の更なる低減と施設使用料の削減が実施された。施設使用料の削減は維持されたが、着陸料 は2005年のレベルまで戻ってしまった。」と述べました。
【コメント】航空会社側から言えば、下がった方が良いに決まっていますが、旅行者が支払う空港利用料を含めた分では、成田空港もそれほど極端に高いわけではありません。右の表は「2012 成田空港ハンドブック」に出ていた、今年の4月段階の資料だそうです。(見やすいように一部変えてあります)航空会社が払う着陸料や施設利用料が引き下げられても、航空運賃は下がりませんね。

@京成と京急が成田空港=羽田空港間の所要時間短縮へ
 京成電鉄京浜急行は10月21日のダイヤ改正で、成田空港と羽田空港を結ぶ電車の所要時間を短縮します。京成電鉄は昼間の「アクセス特急」を10分短縮し1時間34分に、京浜急行は「エアポート快特」を15分短縮し1時間35分とします。また、「スカイライナー」は上野発の始発電車を32分早くし、成田空港着が6時42分となります。

@日本とシンガポールの合意は羽田空港関係のみ
 国土交通省は今日、日本とシンガポールとの航空協議結果について発表しました。合意事項は羽田空港の昼間時間帯について、昼間の国際線発着枠が6万回に増える時点(2014年3月予定)で双方が2便ずつを運航可能にする、とのことです。成田空港については何もありません。

@関西空港でガルーダ機が立ち往生
 
今朝午前7時半頃、インドネシア・デンパサール発関西行きのガルーダインドネシア航空のA340型機が着陸の際に、「車輪が動かない可能性がある」と連絡してきました。同機はそのまま緊急着陸しましたが、滑走路上で停止し、牽引車で移動しました。

@再上場はなったけど、厳しい日本航空の勤務条件
 昨日の「livedoor ニュース 」によりますと、日本航空の客室乗務員の勤務が相当に厳しいようです。燃料節約のために機長が客室乗務員に「今日は台風を迂回せず突っ切って飛行するので、揺れるから気をつけるように」と指示することがあったことや、「38度の熱が出たので休みたい」と電話したところ、「明日になれば下がるかも知れないので、出勤しなさい」と指示されたなどの例が書かれています。

@新千歳空港のILSが今日から「3b」に
 新千歳では今日から着陸誘導装置(ILS)の精度を「3 a」から「3b」に上げます。これにより、視界200mから100mでも着陸できるようになり、欠航率が0.48%から0.39%に下がると予測されています。しかし、「3b」は精密なため、雪が10cm積もると「3 a」に戻ります。


*9月19日

@「LCCは間違いなく日本に定着する」と牛場氏
 昨日のトラベルビジョンによりますと、7月下旬に日本交通公社が開いた「海外旅行動向シンポジウム」で主任研究員の黒須氏はLCCの可能性について、日本と状況が似た欧州の「ライアンエア」を例にあげ、「英国では2000年から2010年にLCCのシェアが4割増えた」と指摘しました。これについて航空経営研究所副所長の牛場氏は「ライアンエアがフルサービスキャリアから奪った需要が37%、新規需要が59%でこの内、今までは航空機を利用しなかった人が約20%なので、新規需要が40%となる」と説明しました。その上でLCCが日本に受け入れられるか?について「答えはイエス。長距離は難しいが、短距離LCC市場は爆発的に伸びていくだろう」と断言しました。

@日本航空が再上場、3835円前後で推移
 今日、日本航空が東証1部に再上場されました。初値は3810円で、午前の高値は3905円、午前の終値は3830円となっています。午後は3835円前後で推移しており、落ち着いた値動きになっています。安住財務大臣は「企業再生支援機構への返還金以外に、約2000億円が国庫に入る」との見通しを示し、東日本大震災の復興財源に充てる考えを示しました。植木社長のメッセージはここにあります。


*9月18日

@成田空港での我が国航空会社のシェアが3.1ポイント減に
 
定期航空協会の調べによりますと、成田空港の発着回数で、日本の航空会社のシェアは2010年10月時点で38.7%、2年後の2012年夏季スケジュールでは35.6%と3.1ポイント低下している、とのことです。

@アメリカン航空が1〜2月に成田=ロサンゼルス線を減便へ
 アメリカン航空は来年1〜2月に、成田=ロスアンゼルス線を一部減便する予定です。この間は、火・木・金・土・日の週5便とする予定です。

@国土交通省が2カ所の使用禁止命令を公告
 
国土交通省は今日、成田空港周辺の「岩山団結小屋」と「三里塚野戦病院」の2ヶ所を「成田国際空港の安全確保に関する緊急措置法」により、明日から1年間の使用禁止命令を公告したと発表しました。

@日本航空のサイトに大量アクセスがあり、2時間半ダウン
 16日午後8時半頃から約2時間半、日本航空の予約などを受け付けるホームページが接続できなくなりました。中国から大量のアクセスがあり、システムの処理能力を超えたため、とのことです。

@「エア・ベルリン」騒音低減も目指す新部門設立
 
ドイツの「エア・ベルリン」はこのほど、エコ効率の高いフライトの実現と航空機騒音の低減を目指す新部門を設立しました。

@機内でのインタネット接続「無料か5ドル未満なら」使う
 アメリカの航空券価格比較サイト「Fly.com」が調査したところによりますと、機内で導入されつつあるインターネット接続について、米国人500人のうち、80%が「接続を望む」と回答しているそうです。しかし、約50%の人は「接続にお金は払いたくない」とし、27%の人は「払うなら5ドル未満」と答えているそうです。また、機内で携帯電話を使いたい人は66%あったそうです。
【コメント】66%の人が携帯電話で話したら、機内はうるさくなるでしょうね。専用のブースを用意するのなら別ですが、私は耐えられなくなってしまうでしょうね。


*9月17日

@解説と資料のページに「エアアジア・J とジェットスター J で成田・札幌を日帰り」を載せました。

@「くうこうだより」秋号が届きました
 今日、成田国際空港株式会社から「くうこうだより 秋号」が届きました。今号は2・3面が「第27回成田空港周辺児童 書道・絵画展」です。右がその写真ですが、展示はすでに終了しています。4面が「空の日 フェスティバル2012」など、5面が「本邦LCCが本格参入!」、「第1回エコツアー開催」などです。6面の「周辺をめぐる」は11月11日に行われる「芝山はにわ祭」です。7面の「成田空港国内線紀行」は「広島空港編」です。8面の「Air Line File」は「KLMオランダ航空」でした。

@「羽田と成田はデルタにとって、両方とも大切」とCEO
 デルタ航空の社長は13日、「羽田空港は戦略的に重要で、今後も路線を増やしたい。成田空港はアジアの国際ハブ空港であり、両方の空港がデルタ航空にとって大切だ。」と述べました。

@米国安全委員会がGEnxエンジンのシャフト検査を勧告
 アメリカ運輸安全委員会(NTSB)はアメリカ連邦航空局(FAA)に対して、B787型機とB747-8型機に搭載されているゼネラレ・エレクトリック製のエンジン、GEnx-1B・GEnx-2Bについて、ファンと低圧タービンをつなぐシャフトの超音波検査を短期間に複数回実施するように勧告しました。エアインディア向けのB787型機に搭載されたGEnx-1Bエンジンでシャフトの破損からエンジンが破損し、8月には他の機体でもシャフトの破損が見つかりました。また、9月にはエアブリッジカーゴの747-8F型機のエンジン1機が離陸滑走中に推力をなくすトラブルが起きています。


*9月16日

@広々として、明るいジェットスター J の新チェックイン場

 今日、成田空港第2ターミナルに行って、国内線南側新施設を見てきました。上の写真にあるように、チェックインカウンターと機内預け荷物検査場のフロアーは広々としていて、明るい雰囲気でした。天井の空調配管などはむき出しです。左下の写真は南側から見た施設の写真です。到着した乗客を乗せたバスが入っていきます。その向こうは荷物の積み卸し場で、コンテナを乗せたカートが出入りしています。右下の案内板写真にあるように、チェックインをすませると、以前と同じように、奧の保安検査場に進みます。ここでは、日本航空の国内線とスカイマークの保安検査も同時に行われますので、半月ほど前に行ったときには、長蛇の列が出来ていました。混み合う時間帯は早めに並んだ方が良いようです。ジェットスター J とエアアジア・J の到着客は、上の写真のすぐ左に出口があり、ここから、第2ターミナルに出てくるようになっています。
 今日、ジェットスター J の人に「バウチャー」について聞いてみましたが、「3ヶ月以内にジェットスター J を予約をすると、そのバウチャーが使えます。例えば、6ヶ月先の便の予約であっても、3ヶ月以内に予約すれば、有効です。」とのことでした。

@11月15日で成田=鹿児島線は終了、成田=神戸線は運休に・スカイマーク
 スカイマークは11月16日から30日の運航スケジュールを発表しましたが、その中で、季節運航としていた成田=鹿児島線を10月15日で終了します。また、成田=神戸線を15日で運休としています。


2012年9月前半の出来事へ