2014年1月前半の出来事


*1月15日

@成田に駐機中の日航B787型機から白煙が出る、バッテリーの加熱か
 昨日午後4時15分頃、成田空港で午後6時5分発バンコク行きの出発準備中だった日本航空707便・ B787-8型機(JA834J)から白煙が上がるトラブルが発生しました。調べたところ、煙は収まっていましたが、中央部のメインバッテリーセル8個の内の1個の安全弁が作動し、格納容器内にはバッテリー液が飛散していました。この際に、加熱され、気化したバッテリー液が白煙となって、機外に排出されたものと見られています。
 その後、操縦席の計器にはバッテリーと充電器の不具合を示す表示が出ました。また、電気室内への影響はありませんでした。
 日本航空ではバッテリーが何らかの原因で加熱したため、安全弁が作動した可能性が大きい、としています。この機体は昨年6月12日にボーイング社から受領し、飛行時間は2679時間とのことです。バッテリーの交換はありませんでした。(写真は昨年11月17日に成田空港で撮影した「JA834J」機です。)
  昨年6月の運航再開後のリチウムイオンバッテリートラブルは初めてになります。国土交通省は昨年ボストンで発火した事故と似ていることから、日本航空と共に、バッテリーを製造元の GSユアサに持ち込み、分解して原因の調査を進めることにしています。調査にはボーイング社も立ち会う、とのことです。
 なお、707便は他のB787-8型機に機体を変更して、予定通りに運航しました。また、他のB787-8型機の点検でもバッテリーに異常はないことから、今日も通常通りの運航をする、としています。全日空も、通常通りの運航を予定しています。
 この事故についてボーイング社は現地時間14日、「バッテリーの排気が関係しているようだ。発生時は補修作業をしており、乗客はいなかった。昨年の(一連の出火トラブルを受けた)改善策は、想定通り機能している」とコメントを出しました。
 またアメリカ連邦航空局(FAA)はメールで「今回のバッテリーの不具合について日本の国土交通省航空局およびボーイングに協力する」と表明し、米運輸安全委員会(NTSB)も「今回のトラブルを承知しており、日本の運輸安全委員会に協力する」と述べました。

【コメント】やはり、出ましたね。原因の究明が出来ていないのですから、このような事態が起こるのは、ある意味、必然ですね。飛行中でなくて幸いでした。どのような波及的影響があるかは未知数ですから。「素人が」とおしかりを受けるかも知れませんが、前にも書いたように、原因が明らかにならない段階での根本的な対策は、リチウムイオンバッテリーを実績のある電池に交換することではないのでしょうか。

@フジドリーム機が異音で引き返す、名古屋空港
 今日午前7時55分頃、名古屋発花巻行きのフジドリームエアラインズ351便・エンブラエル175型機が離陸直後に、後方ドア付近で異音が確認されたため、名古屋空港に引き返しました。点検しましたが、異常は見つかりませんでした。この影響で2便が欠航となりました。


*1月14日

@LCC 専用ターミナルサテライト部分の工事
 成田空港のLCC 専用ターミナルの工事が順調に進んでいるようです。本館部分はまだ建物工事なども始まっていないようですが、サテライト部分は建物の外観がわかるようになってきました。先月24日に撮った写真をつなげてパノラマにしてみました。

@成田=アディスアベバ直行便開設で合意
 エチオピアを訪問中の安倍首相は現地時間13日、エチオピアの首相と、アディスアベバと成田を結ぶ直行便の開設で合意しました。昨年12月に行われた日本とエチオピアとの航空当局者協議(2013年12月4日の出来事参照)では、エチオピア・成田空港に双方が週7便の枠を設けることで合意しています。これにより、早ければこの夏季ダイヤの期間中にも、成田=アディスアベバ間の直行便が開設されることになりそうです。

@日本エアコミューターのDHC8-400型機が速度計不具合で欠航
 昨日午後2時頃、大阪発隠岐行きの日本エアコミューター2335便・DHC8-400型機が離陸に向け誘導路を走行中に、速度計の不具合を示す警告が出ました。このため、同機は駐機場に引き返し、この便と折返し便が欠航となりました。

@日航と全日空が運賃引き上げで対応別れる
 日本航空は3月分国内線普通運賃の値上げは行わないことを明らかにしました。4月以降については「現在検討中」としています。全日空は3月7日以降の国内線普通運賃やビジネスきっぷなど、約3割の運賃を約9%(全体にすると2%)値上げすることを、すでに明らかにしています。これにより、3月7日〜31日までの国内線普通運賃に差が出ることになります。これは異例のこととなります。

@米サウスウエスト機が空港間違え1139mの滑走路に着陸
 現地時間12日、カナダ・ミッドウエイ発米・ブランソン行きの LCC 「サウスウエスト航空」4013便・B737-700型機が、滑走路の長さが1139mしかないミズーリ州のM・グラハム・クラーク・ダウンタウン空港に誤って着陸するミスがありました。乗客124人は無事でしたが、陸路でブランソン空港に移動し、機体は無事に離陸して、通常運航に戻っている、とのことです。なぜ、ミスをしたかは米運輸安全委員会(NTSB)で調査することになります。


*1月13日

@スカイマークがB737型機の改装を見送る
 昨日の日本経済新聞によりますと、スカイマークは2014年度にも計画していた B737型機の改装を見送る方針、とのことです。A330型機の国内線導入で余裕の出る B737型機を改装して、高級シートを導入する計画でした。改装費用が想定よりも大きくなることや、燃料高騰の影響を考慮したものとのことです。運賃の値上げをすると、LCCとの競争で不利になる、との判断もあります。
【コメント】スカイマークも正念場ですね。LCCの影響もあり、利用率も低下しています。乗り心地の良い、広い座席が売り物の A330型機の国内線投入が上手くいかないと、厳しい状況になるのではないでしょうか。

@航空会社安全ランキング1位はカンタス航空
 「AirlineRatings.com」はこのほど、2013年の航空会社安全ランキングを発表しました。これは、世界の航空会社448社を比較したものです。この内、137社が安全性が高い7つ星の評価を受けています。ベスト10は1位カンタス航空、2位ニュージーランド航空、3位エミレーツ航空、4位エティハド、5位キャセイパシフィック航空、6位シンガポール航空、7位ヴァージンアトランティック航空、8位エバー航空、9位全日本空輸、10位ロイヤルヨルダンとなっています。
【コメント】なお、今年中頃に成田空港に乗り入れる(5日の出来事参照)とされている「ライオンエア・フィリピン」の親会社「ライオンエア」はワースト10に入る「2つ星」に入っています。


*1月12日

@NAAが商業地区を整備し、増収で着陸料引き下げ目指す
 今日の NHKニュースによりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は第1ターミナルの商業エリアを夏に約15%拡大し、新たに19店舗をオープンさせる計画です。また、第2ターミナルでは出国審査を通過した後の制限エリア商業区域を再来年秋までに約40%拡大し、さらに、今年度末までに供用を開始するLCC 専用ターミナルにも売店などを設ける計画、とのことです。「商業エリアの収入を伸ばして、着陸料の値下げを検討していきたい」とのことです。

@成田空港で初めての成人式
 今日、成田空港で成田市の成人式が行われました。成田空港には約1000人の新成人が集まりました。新成人は第2ターミナル中央広場で市主催の成人式に臨み、その後、空港ロビーなどで記念撮影を行っていました。成田空港で成人式が行われるのは初めてとなります。

@全日空B787-8型機が秋田空港で落雷に遭い欠航、読者からの情報
 読者からの情報によりますと、10日午後2時半頃、羽田発秋田行きの全日空875便・B787-8型機が秋田空港に着陸しようとしたところ、「前に到着機が3機ある」とのことで、着陸復航し、待機に入りました。この待機飛行中に落雷に遭いましたが、約1時間遅れで無事着陸しました。しかし、折返し便の全日空878便は欠航となった、とのことです。この機体は午後10時頃に羽田空港に向かった、とのことです。
 この方は、「B787なのでHPに記載があるかと思ったのですが省略されたようですね。良いのでしょうか?」と疑問を呈しています。
【コメント】全日空は「機体自体に起因する不具合による欠航ではないので、ホームページには記載しない」と言うことなのだと思います。このような欠航や遅れは、頻繁にある事なのでしょうね。しかし、落雷でシステムに不具合は出なかったのでしょうか ?


*1月11日

@成田空港の年末年始出入国者数が7.7%増に
 東京税関成田空港支局は昨日、成田空港の年末年始(12月20日〜1月5日)の出入国者数が前年同期比(以下同じ)7.7%増の約129万人となった、と発表しました。これは、この5年間で最も多くなりました。この内、外国人が24.1%増、日本人は0.8%増でした。

@スカイマークの12月利用率が4.4ポイント減の60.1%に
 スカイマークが昨日発表した12月の搭乗実績によりますと、利用率は前年同月比(以下同じ)4.4ポイント減の60.1%となりました。搭乗者数は2.5%減でした。
 成田関係路線の利用率は成田=旭川線が11.7ポイント減の28.5%、成田=札幌線が9.8ポイント増の48.1%、成田=沖縄線が14.6ポイント減の33.1%、成田=石垣線が22.7%、成田=米子線が59.8%でした。

@千葉市上空羽田着陸北側コースの高度引き上げ試験を3月6日から実施
 千葉県は昨日、国土交通省から「千葉市上空の羽田空港着陸北側飛行コースの高度引き上げ試験を3月6日から行う」と連絡があったことを明らかにしました。また、騒音負担の公平化について「特定の地域に集中している騒音の負担を首都圏全体でどのように分担するか、検討を進める」との回答があったことも明らかにしました。しかし、千葉県側が拒否した、1時間の飛行回数弾力化については具体的な回答はありませんでした。


*1月10日

@デルタ航空機がエンジントラブルで緊急着陸
 昨日午後6時5分頃、サイパン発成田行きのデルタ航空297便・B757-200型機が太平洋上を飛行中に、左エンジンの油圧系統の不具合を示す警告表示が出ました。このため、同機はこのエンジンを止めて飛行を続け、同40分に成田空港に無事に緊急着陸しました。滑走路の安全点検のためにA滑走路が約7分閉鎖され、23便に最大20分の遅れがでました。

@第2ターミナル連絡シャトルを2月から公開、「空の駅 風和里しばやま」
 今日の読売新聞によりますと、昨日、「空の駅 風和里しばやま」の隣接地に、第2ターミナルで使われていた本館とサテライトを結んでいた「連絡シャトル」(2013年11月27出来事参照)の台座が完成し、車体が台座に据え付けられました。当面、来月から扉部分に階段をつけて車内が見学出来るようになります。夏頃には周辺に芝生を整備して、お披露目を行うことにしています。

@早朝LCCに対応するダイヤ改正、沼津=成田空港高速バス
 京成バスと富士急静岡バスと富士急シティバスの3社は16日から、沼津=成田空港線のダイヤ改正を行い、鷹岡車庫を午前0時45分発の便を新設します。これにより、成田空港には午前5時に到着し、LCCの早朝便に対応出来ることになります。

@サンノゼ発成田行きの全日空B787-8型機が欠航
 現地時間9日正午頃出発する予定だった、サンノゼ発成田行きの全日空1075便・B787-8型機は発電機の一部に不具合が発生したため、欠航となりました。

@北関東=羽田空港直結線を検討、JR東日本
 JR東日本の冨田社長は昨日、平成26年度末に開業する「東北縦貫線」と、一部休止中の「東海道貨物線」を結び、羽田空港に乗り入れる構想を明らかにしました。ただ、このためには羽田空港の地下に路線を敷設する必要があり、「工事の難易度は高い」としています。建設費用や需要予測を踏まえ、「あまり時間をかけずに結論を出したい」と述べました。

@沖縄県が那覇空港第2滑走路予定地埋め立てを許可
 沖縄県と那覇港管理組合は昨日、那覇空港第2滑走路増設に向けた埋め立て申請を承認しました。第2滑走路は長さ2700mで、今月に着工し、2019年12月に工事を終える計画で、滑走路の供用開始は2020年3月31日となっています。

@キャセイ航空がB777-9X型機を21機発注
 キャセイ航空はこのほど、B777-9X型機21機を発注しました。受領は2021〜2024年にかけて行われる見込みです。


*1月9日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」37例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」37例目が発生しました。ロサンゼルス発成田行きのデルタ航空283便・B747-400型機で急病人が発生し、アンカレッジに臨時着陸したため、午後11時8分に成田空港に到着したものです。

@成田空港12月貨物取扱量、総量と輸出量は3ヶ月連続のプラス
 東京税関が今日発表した、「昨年12月分の成田空港貨物取扱量(速報値)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)4.7%増で3ヶ月連続のプラスとなっています。この内、輸出量は5.8%増で3ヶ月連続のプラス、輸入量は4.2%減と再びマイナスになりました。
 また、昨年1年間の総取扱量は前年比(以下同じ)0.6%減、この内、輸出量は9.7%減、輸入量は7.3%減となっています。写真は2011年4月の貨物機が並ぶ、第1ターミナル貨物地区です。

@成田財特法を5年間延長へ
 政府は7日、今年度末で期限切れになる「成田国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置法」(成田財特法)を5年間延長する方針を固めました。

@日本航空が2月1日から成田=フランクフルト線などにB787-8型機を投入
 日本航空は、2月1日から成田=フランクフルト線・成田=北京線・羽田=台北線に B787-8型機を投入すると発表しました。

@全日空が4月1日からの運賃などに消費税値上げ分上乗せ発表
 全日空は昨日、運賃などの諸料金で、4月1日から消費税引き上げ分を上乗せすることを発表しました。運賃については3月31日までに購入した分は消費税5%、4月1日以降の購入分は同8%となります。従って、4月1日以降の搭乗分でも「特割75」などは、3月31日までに購入出来れば、得になります。

@日航B787-8型機発火事故調査を3月末で終了、米国運輸安全委
 米運輸安全委員会(NTSB)は現地時間8日、昨年1月7日にボストンのローガン空港で起こった、日本航空・B787-8型機のバッテリー発火事故の調査を、3月末に終了し、秋に最終報告書を出す、と発表しました。

@中国南部で鳥インフルエンザ感染者が増え始める
 冬に入り、中国南部広東省などでの鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が増えています。同型ウイルス感染者は昨年3月末に中国で確認されて以来、157人となり、約50人が死亡しています。
【コメント】香港などでも感染者が出ているようです。すこし、気になりますね。ウイルスの型が変化しているようです。


*1月8日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」36例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」36例目が発生しました。シカゴ発成田行きの全日空1011便・B777型機が、シカゴ空港の悪天候のため、、出発が遅れ午後11時5分に到着したものです。

@「24年度報告書」が千葉県のページに載りました
 千葉県のホームページに「平成24年度成田国際空港周辺 航空機騒音測定結果報告書」が載りました。こちらの方が先月30日に載せたものより、カラー版で見やすくなっています。私に届いたのは、白黒コピー版でした。

@エアージャパンが成田ベースの客室乗務員を募集
 全日空の系列会社「エアージャパン」は成田空港をベースとする、経験のある客室乗務員(契約社員)の募集を行っています。48名程度を募集する、とのことです。詳しくは同社のホームページを見て下さい。

@「アジアンエア」の25日就航はない模様
 4日の出来事で書いた「アジアンエア」25日に就航か、の記事ですが、6日の「Traicy」によりますと、同社はまだ、タイと日本の航空当局の許可を取っていない、とのことです。従って、「25日就航」の可能性はないようです。当初はチャーター便として運航する、とのことです。
【コメント】何か“怪しい話し”と思っていたのですが、「アジアンエア」は航空に関して素人なのでしょうか。

@国土が羽田昼間国際線空枠をチャーター便で使用の方針、3月末から
 国土交通省は3月末から始まる夏季ダイヤに限って、増枠する羽田空港昼間国際線のまだ確定していない、1日9往復をチャーター便に使用する方向で検討しています。この空き枠は米国などとの航空協議が決着していないことから埋まっていないものです。チャーター便の条件としては、羽田空港からの定期便が就航していない所へのチャーター便であることで、原則として包括チャーター便とすることにしています。包括チャーター便でも埋まらない場合は不定期便等に使用することも検討している、とのことです。

@シンガポール航空A380型機のトラブルはドア不具合による減圧
 昨日の出来事で取り上げたシンガポール航空のA380型機の緊急着陸ですが、ロンドン離陸後20分過ぎにドアの一つから大きな音が聞こえ、冷たい空気が流れ込んだが、そのまま運航を続け、数時間後に客室内の気圧が低下したので緊急着陸したものとのことです。この機体は前便飛行中もドアから大きな音が出ましたが、点検したところ異常は発見されなかった、とのことです。乗客は降機後ホテルに向かいましたが、それまで、約15時間機内に缶詰になった、とのことです。これについて、シンガポール航空側は降機の許可を取るのに時間がかかった、説明しているとのことです。写真は成田空港を離陸するシンガポール航空のA380型機です。
【コメント】でも、どうしてロンドンに戻らなかったのでしょうか。外気が入ってきているのが機長に伝わらなかったのでしょうか。


*1月7日

@年末年始利用率は成田空港関係LCCが揃って85%超に
 航空各社が昨日発表した年末年始(昨年12月20日〜1月5日)の利用率は概ね好調でした。成田空港乗り入れ各社の利用率は下記のようになっています。
 日本航空は国内線が3.6ポイント増の71.3%、国際線が0.5ポイント増の82.9%でした。
 全日空は国内線が2.5ポイント増の69.1%、国際線が2.1ポイント増の79.2%でした。
 スカイマークは4.8ポイント減の68.2%です。
 ジェットスター・ ジャパンは9.6ポイント増の88.3%でした。
 ピーチ・アビエーションは国内線が4.3ポイント増の87.8%、国際線が5.9ポイント増の87.5%でした。
 バニラ・エアは国内線が87.8%、国際線が95.1%でした。

@「THEアクセス成田」が27日から増便へ
 平和交通は成田空港=東京駅間の「THEアクセス成田」を27日から、現在の27往復から38往復に増便します。午前10時から午後5時台は1時間に3往復にする予定です。現在のこの路線の1日の利用者は約750人となっています。

@NAAが「くうこうだより」新春号を掲載
 成田国際空港株式会社(NAA)は「くうこうだより」新春号をホームページに載せています。

@全日空のB787-8型機が機体制御システム不具合で遅れる
 昨日午後、台北発羽田行きの全日空1186便・B787-8型機が出発準備中に機体制御システムの一部で不具合が発生しました。この整備作業のため、約2時間35分遅れで出発しました。
 なお、4日と5日に不具合整備のため、機材を変えて運航した全日空207便は昨日も整備が終わらず、3日連続で機材を変えて運航しました。現在は正常に戻っている、とのことです。

@シンガポール航空のA380型機が緊急着陸
 現地時間6日、ロンドン発シンガポールポール行きのシンガポール航空317便・A380型機がアゼルバイジャンのバクーに緊急着陸しました。原因は今のところわかりません。着陸の際に客室内が減圧したため、酸素マスクが下りた、とのことです。

@「フライドバイ」がB737MAX型機75機を確定発注
 ボーイング社は現地時間6日、アラブ首長国連邦のLCC「フライドバイ」から B737MAX型機75機などを確定受注した、と発表しました。これは、昨年のドバイエアショーで覚書を交換していたものの確定です。


*1月6日

@全日空成田発ミユンヘン行き207便が2日連続で出発遅延
 4日に発電機に不具合が起きた全日空・B787-8型機(JA806A)は整備作業に時間がかかり、この機体を使う予定だった、昨日の成田発ミユンヘン行きの207便も機材を変更して約4時間遅れで出発しました。

@日本航空のB787-8型機が電源システム不具合で出発遅れ
 昨日正午頃、成田発ボストン行きの日本航空8便・B787-8型機がゲートを離れ、エンジンを始動したところ、電源システムの一部に不具合が発生しました。このため、同機はゲートに戻り、整備作業に時間がかかるため、他のB787-8型機機に機材を交換して、2時間22分遅れて出発しました。

@サウジアラビアでB767型機の車輪がでず緊急着陸、29人重軽傷
 現地時間5日夜、サウジアラビアのメディナ空港で、イラン・マシュハド発メディナ行きのサウジアラビア航空(サウディア)の B767型機が緊急着陸し、乗客・乗員29人が重軽傷を負いました。緊急着陸後に、乗客が出口に殺到したために多くの負傷者が出た、とのことです。同国航空当局によりますと、着陸直前にパイロットから「後輪がでない」との連絡があったそうです。右の主車輪が出なかったようで、着陸機は右エンジンを滑走路にこすりつけながら着陸しました。

@ボー社がB737型機を増産へ
 ボーイング社はLCCの需要が旺盛な B737型機を、B737MAX型機の引渡が始まる2017年に月産47機とする方針を明らかにしました。現在よりも月産で9機多くなります。現在の受注残が約7年分になっています。


*1月5日

@「タイガーエア フィリピン」が今年中頃に成田乗りいれか
 フィリピンの「ビジネスワールドオンライン」(英文)は現地時間5日、フィリピンのLCC「タイガーエア フィリピン」のCEOが「今年の中頃、第2四半期の終わりまでには日本路線を開設する」と述べた、と報じました。路線としては成田=クラーク・成田=セブ・成田=カリボ線としており、大阪路線も開設する、としています。「フィリピンの民間航空委員会がこれらの路線を週7便運航することを許可した」とのことです。「Traicy」によりますと、同社の公式サイトでは、すでに、成田=マニラ=セブ線の予約画面がある、とのことです。

@全日空B787-8型機が発電機トラブルで約4時間遅れる
 昨日午後1時頃、成田発ミユンヘン行きの全日空207便・B787-8型機がゲートを離れた後、発電機に故障が発生しました。このため、同機はゲートに戻り、整備に時間がかかるため、別の機体に交換して約3時間45分遅れで出発しました。

@B777X 型機の製造組立はシアトルの工場で行う事に
 ボーイング社は現地時間4日、同社の最大労組「国際機械技術者協会」が労使契約の8年間延長を投票で認めた、と発表しました。これにより、 B777X 型機の機体製造をワシントン州のシアトル周辺で行う見通しとなりました。従って、主翼の生産や最終組立を日本など海外で行う可能性はなくなったことになります。


*1月4日

@成田空港で約5万人が入国へ、年末年始の帰国ラッシュ
 成田空港では今日、年末年始を海外で過ごした人たちの帰国ラッシュがピークを迎えました。今日だけで、約5万人が入国する予定です。

@ベトナム航空が今日から成田=ホーチミン線を増便
 ベトナム航空は今日から、成田=ホーチミン線を毎日2往復に増便しました。

@全日空Gが成田=広島線と成田=小松線を3月30日から減便
 全日空は3月30日から成田=広島線を運休します。ただし、IBEXエアラインズは現行通り運航し、全日空との共同運航便となります。また、同じ3月30日から IBEXエアラインズが運航する成田=小松線を現在の1日2往復から1往復に減便します。

@タイの「アジアンエア」が25日から成田=バンコク線に就航か
 昨日の「Traicy」によりますと、タイの新興航空会社「アジアンエア」は25日から成田=バンコク線に就航する見込み、とのことです。同航空はその後、バンコク=新千歳線とバンコク=関西線への乗り入れも計画していおり、機材は B767-200型機を使うそうです。
【コメント】日本側の代理店となる「合同会社パシフィックワールド」も求人を行っているようです。タイの Facebook でも機体の写真などを掲載しています。国土交通省の認可は取れるのでしょうか。

@台北発羽田行きの全日空B787-8型機が酸素供給装置に不具合
 昨日午後4時頃、台北発羽田行きの全日空1186便・B787-8型機が飛行中に、操縦室内の酸素供給装置の不具合が発生しました。このため、同機は広島空港に臨時着陸し、整備作業を行い、約1時間40分遅れで羽田空港に到着しました。


*1月3日

@健康調査を15日から規定方針で強行へ
 今日のNHKニュースによりますと、周辺住民への健康調査が、今月15日から始まる、とのことです。無作為に選ばれた20〜80才の成田市と芝山町の住民1000人に調査用紙を郵送し、来年6月からは横芝光町・多古町・山武市の調査も行うことになっている、とのことです。
【コメント】本会が先月16日に提出した「健康調査についての要望書」への答えは未だありません。規定方針通りに強行するようです。先月26日の毎日新聞によりますと、住民団体「下総地区空港対策委員会」会長の堀江昭夫さんは「騒音と健康の関係を調べるのに、騒音に苦しむ人全員を対象にしない調査なんて」と述べています。住民の意見は一切聞かずに、「健康調査をやりました」という「ポーズづくり」にするつもりなのでしょうか。

@国土交通省のページに、資料「今後の検討の進め方」が載っていました
 今日、気がついたのですが、国土交通省のページに昨年9月26日に開かれた「交通政策審議会航空分科会基本政策部会」に提出された「今後の検討の進め方」との資料が載っていました。首都圏航空政策における現状分析の一番新しい資料ではないでしょうか。

@中国の浙江長龍航空がA320neo型機9機などを確定発注
 エアバスは現地時間先月29日、中国の浙江長龍航空からA320neo型機9機と A320型機11機の確定発注を得たことを明らかにしました。これは、昨年9月の北京エアショーでの覚書を確定発注したものです。

@ボーイング社がニュージーランドへB787-9型機をお披露目飛行へ
 ボーイング社は現地時間先月31日、開発中のB787-9型機を、ローチンカスタマーであるニュージーランド航空へと、訪問飛行させる計画を明らかにしました。同型機はB787-8型機に比べて、胴体が6m長くなり、座席も40席増えます。その上、航続距離も約555Km 増えます。


*1月2日

@12月のLCC定時運航率率と欠航率
 「LCC国内線のフライト情報」の「フライト統計」から昨年12月の国内LCCの運航について調べてみました。下表がその結果です。 バニラ・エアは20日から運航開始ですから、あくまでも、参考と考えて下さい。定時運航率は雪の影響でかなり落ちていますが、ジェットスター・ ジャパンがトップです。これに対して、欠航率はピーチ・アビエーションがトップになっています。ただ、最大遅延時間を見ますとピーチ・アビエーションが324分(約5時間半)となっており、ジェットスター・ ジャパンの170分(約3時間)よりもかなり多くなっています。
 写真は先月24日に第2ターミナル展望デッキから撮影した、駐機するジェットスター・ ジャパン機とバニラ・エア機です。

航空会社
総便数
定時運航率(%)
平均遅延時間(分)
最大遅延時間(分)
欠航率(%)
ジェットスター・ J
1962
79.8
8
170
1.5
ピーチ
1256
69.4
13
324
0.5
バニラ(12月20日〜)
40
75.0
9
39
0.0

【コメント】この事からわかるのは、ピーチ・アビエーションが24時間運用の関西空港を拠点としていることから、「どんなに遅れても、欠航は出さない」という方針をとっているのではないか、と言う事です。ピーチ・アビエーションへの爆発物予告があった先月26日には、関西空港への最終到着が午前0時直前になっていました。この時間に到着した乗客はどうしたのでしょうか。ピーチ・アビエーションの定款を読んでみたのですが、ホテル代や帰宅するための代替交通費の補償はないようです。レガシーキャリアでは自社都合で欠航便を出した場合はこのような補償があるのですが、ジェットスター・ ジャパンが行っている(現在もそうかどうかは不明です)クーポンの支給のようなものはあるのでしょうか。ピーチ・アビエーションの経営が好調な原因の一つには「遅れても、欠航は出さない。乗客への補償は出来るだけしない」という方針があるように思います。利益率の低いLCCにとっては、このような補償は収益に非常に響くのはわかりますが・・・。

@兼松がボンバルディアCシリーズの取扱代理権を取得
 兼松は先月26日、ボンバルディア社の開発中である小型旅客機Cシリーズの国内取扱代理権を獲得した、と発表しました。Cシリーズは座席数110〜160席でエンジンに三菱リージョナルジェット(MRJ)が採用するものと同じ米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジンを採用し、このエンジンを取り付けて9月に初飛行に成功しています。
【コメント】三菱リージョナルジェット(MRJ)よりも少し大きな機体となりますが、ライバルの一つとなるのではないでしょうか。

@デリー空港でスモッグのために欠航便が多数
 インド・デリーのガンディー空港ではこの冬のスモッグによる視界不良で多くの欠航便がでている、とのことです。計器着陸装置(ILS)のCAT-III Bを使えますが、それでも着陸出来ないときもある、とのことです。
【コメント】CAT-III B は最高精度で、決心高度50フィート(約15m)、滑走路視程距離150フィート(約50m)です。これでも着陸出来ないというのですから、相当なスモッグですね。


*1月1日

@昨年1年間のアクセス数は339,535回、12月は30,577回でした。

@「今後も国と歩調を合わせて(容量拡大)検討を進めてまいります」と夏目社長
 成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は今日の千葉日報に載った「絶えず革新にチャレンジ」と題する年頭の挨拶の中で、「地域の皆様のご理解をいただいて、昨年夏ダイヤより、やむを得ない理由による遅延に限って23時台の離着陸を可能とするカーフユー(離着陸制限)の弾力的運用を実施しております。これからの成田空港は、更に厳しくなる空港間競争の荒波に立ち向かうこととなりますが、本年は駐機場やLCC専用ターミナルビルの整備を進めるなど、2014年度中の空港容量30万回への拡大へ向け取り組んでまいります。」
 「国士交通省は、昨年9月に首都圏空港の更なる機能強化に向けた具体的な検討への着手を発表したことから、当社では『成田国際空港の更なる機能強化に向けた検討チーム』を昨年10月より設置しており、今後も国と歩調を合わせて検討を進めてまいります。」と述べました。
 なお、この挨拶はNAAのホームページに載ったものと同じのようです。

@全日空の「ANA Cargo」が今日発足、成田路線を次々増便へ
 全日空は今日から「ANA Cargo」を発足させましたが、12月26日の出来事で書いた路線新設以外に、成田=広州線を3月4日から週2往復を週6往復に、成田=青島線を3月30日から週6往復を週7往復,成田=ソウル線を3月30日から週6往復を週7往復に、上海=成田線を5月から片道週6便を同9便に増便することになっています。

@日本航空恒例の大晦日餅つきで,石臼が割れるハプニング
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、羽田空港で日本航空が恒例として行っている「大晦日餅つき大会」で,4回目の餅つき中に石臼が割れるハプニングがありました。4回目にゲストの武蔵川親方と弟子が杵をふるってついていたところ、割れてしまったそうです。
【コメント】航空機でなくて良かった! 日本航空は昨年、成田空港で部品の落下が3件ありました。こんな事がないように整備に万全を期して下さいね。


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