2014年3月後半の出来事


*3月31日

@「LCCの旅客数は、今年度中に19.5%になる見込み」石指取締役
 成田国際空港株式会社(NAA)の石指取締役は28日の記者会見で、夏季ダイヤでは LCCが国際線で7社、国内線で4社となる見込みを明らかにしました。国際線旅客数で LCCが占める割合は、今冬季ダイヤで3.6%だったが、夏季ダイヤでは5.7%に拡大し、国内線旅客数も同39.6%から55.5%となる見込みを明らかにしました。内際合計でのLCC旅客数は同11.5%から19.5%までに増える見込み、とのことです。
 また、石指氏はターミナル内のホテルを誘致する方向で検討していることを明らかにしました。

@4月14日にLCC 専用ターミナル北側用地拡大の公聴会
 国土交通省は LCC 専用ターミナル北画のエプロン整備にかかる、「空港範囲の変更許可申請」の公聴会を、4月14日午後2時から、成田市の中郷運動施設体育館で開催することを、官報に公示しました。

@「都心ルートと5本目滑走路を検討する時期が来た」と日航・植木社長
 日本航空の植木社長は昨日の羽田=ロンドン線就航記念式典で、「東京上空を飛ぶ、5本目の滑走路といった、(対策を)しっかり検討する時期に入ってきた」と述べました。
【コメント】飛行コース直下になってしまう人々への航空機騒音の影響をどう考えているか聞きたいですね。国民の税金で再生した事を忘れてしまったのでしょうか。

@航空科学博物館の「ARジオラマ」を見てきました
 27日に航空科学博物館に行きました。春休みに入ったので、平日にもかかわらず、子供達で大混雑でした。25日から公開された、AR(拡張現実)技術を使った成田空港ジオラマ(2014年3月16日出来事参照)を見てきました。タブレットやスマートホンをジオラマにかざすと、空港の施設名や、実際に離陸したり、空港内を動いている航空機の航空会社や便名が表示されるものです。しかし、使い方はわりあい難しく、タブレットが4台ほど設置されており、試してみましたが、なかなか表示されませんでした。それと、タブレットは重く、支えるのに苦労します。スマートホンで見るとよいのですが、ソフトが android 用しかなく、私のスマートホンでは見られませんでした。iOS 用は出来るのでしょうか。
 写真がお試し用のタブレットで見た様子ですが、反対側から見ている人もタブレットに映り込んでいます。

@ブラックボックスの音波信号は約1ヶ月で途絶える
 マレーシア航空370便はまだ見つかりません。色々な浮遊物の情報がありますが、「マレーシア機のもの」と特定されたものはまだありません。そんな中、米国が提供したブラックボックスからの音波信号をとらえる「ピンガーロケーター」を搭載した豪艦船が捜索に加わりました。しかし、この探査機はブラックボックスの沈んでいる海域がある程度絞られないと信号をとらえることは出来ません。ところが、この信号は電池の関係で約1ヶ月を過ぎると途絶えてしまします。従って、ブラックボックスの音波による発見の可能性はあと10日あまりになります。

@カナリア諸島で、船を墜落航空機と見間違え大騒ぎに
 現地時間27日午後3時頃、スペインのカナリア諸島で海岸を歩いていた人から「飛行機が海に墜落している」との通報がありました。緊急ダイヤルのオペレーターはグラン・カナリア空港に電話をして確認したとところ、「飛行機が墜落しています!海に墜落したボーイング737が見えます。飛行機はまだ浮いていて、沈んではいません。可能な限りレスキュー隊を総動員して下さい!」とのことで、警察やレスキュー隊が現場に急行しました。
 ところが、現場には飛行機の影も形もありません。そこで、同空港の管制塔に連絡したところ、「エッ!海に機体?。全ての航空機と連絡は取れているし、レーダーでも異常はない」とのこと。結局、通報はクレーン付きの船を飛行機と見誤ったものと分かりました。
【コメント】しかし、写真を見ると、確かに海に浮く飛行機と見えないこともありませんね。


*3月30日

@「資料室」の「Gallery」に「成田空港で見かけるB747型機」を載せました
 全日空の B747型機のラストフライトが話題になっていますが、成田空港では、まだまだ B747型機を見かけます。「成田空港サーバー 資料室」の「Gallery」に、私がこの約1年の間に撮影した「成田空港で見かけるB747型機」を載せました。
 周辺住民にとっては、現在、一番うるさいのはこの「B747-400型機」なので、早くなくなって欲しいのです。なお、成田空港では騒音軽減のために、B747型機の-300型機以前の機種は乗りいれが禁止されています。

@セブパシフィック航空が運航を開始
 航空業界は今日から夏季ダイヤになりました。成田空港では今日からセブパシフィック航空の成田=マニラ線が就航しました。
 また、羽田空港昼間時間帯国際線枠が3万回増えました。しかし、D滑走路増設による発着枠の増加はこれで打ち止めになります。日本航空の深夜・早朝時間帯を利用した羽田=ホーチミン線も運航を開始しました。初便の搭乗率は80.9%でした。羽田空港国際線は、今後増えるとすると、このような深夜・早朝時間帯を利用したものになります。

@新千歳空港深夜・早朝枠増加で町内会が撤回求める意見書
 28日、新千歳空港飛行コース直下の町内会代表は、北海道庁が提案している深夜・早朝時間帯の発着枠拡大について、意見書を提出しました。道は現在の6枠から30枠への増加を提案していますが、民家防音助成区域の縮小などを明らかにしています。これについて、意見書は「生活環境への配慮が全く感じられない不誠実な内容で、強い憤りを感じる」と計画の撤回を求めています。
【コメント】成田空港周辺でも同じですが、現在の航空機騒音環境基準は夜間と早朝時間帯に、機数について10倍にする加重をしていますが、住民の睡眠への影響が大きい深夜・早朝時間帯への配慮はありません。たった1機でも睡眠の妨げになる事も多いのです。本会は2007年12月の航空機の環境基準改定に際して、「深夜・早朝時間帯の評価に当たっては、1機毎の最高音についても規制値を設けるべき」と提案しましたが、今回の環境基準では考慮されませんでした。現在の航空機騒音環境基準では、町内会が指摘しているような矛盾が生じるのですね。


*3月29日

@英国の会社の空港調査で羽田空港が総合6位、成田は3000〜4000万人クラスで3位
 英国の航空サービスリサーチ会社「スカイトラックス」による、128万5000人を対象とした調査「ワールド・エアポート・アワード2014」によりますと、羽田空港が総合6位にランクされました。昨年の9位から3ランクアップしています。また、国内空港部門では1位となっています。
 成田空港は「旅客数3000〜4000万人部門」で3位となっており、「空港ショッピング部門」では10位、「空港警備部門」では5位、「乗継部門」では3位、「清潔部門」では4位、「余暇の快適部門」では7位、「食事部門」では7位、「手荷物配送部門」では7位、「ベスト空港スタッフ部門アジア編」で10位になっていますが、総合10位以内には入れませんでした。

@昨日、「不法侵入事案対応定期訓練」実施
 昨日、成田空港で「不法侵入事案対応定期訓練」が行われました。整備地区の制限区域に、2人がゲートを車で突破して侵入した、との想定で、犯人を取り押さえる訓練です。訓練には65人が参加しました。

@アンケート調査に基づき「おもてなし」プログラム実施・NAA
 成田国際空港株式会社(NAA)は27日、乗継客を対象とした「おもてなし」プログラムの実施を明らかにしました。これは、「昨年10月から12月にかけて行った、乗継客へのアンケートの結果を踏まえたもの」とのことです。アンケートでは「トランジットラウンジ」の設置希望が約4割、「トランジットツアー」の実施希望が約2割、「乗継客用ホテル」の希望が約1割となっていました。「トランジットラウンジ」の利用料金は1000〜1500円が約3割となっています。また、「トランジットツアー」の料金は3000円以内が約6割となり、「トランジットツアーがあれば参加したい」と答えた人が約6割でした。

@「東京シャトル」が100万人を達成
 昨日、成田空港と東京駅・東雲車庫を結んでいる、京成バスなど4社が運行する「東京シャトル」(2013年11月17日出来事参照)の累計乗客数が100万人を突破しました。2012年7月1日の運航開始から約16ヶ月目の突破になります。現在は1日80便を運航しています。
【コメント】「東京シャトル」は「THEアクセス成田」と共に、東京駅と成田空港を結ぶ格安の交通手段として、着実に定着してきていますね。

@昨年12月の羽田南風好天時着陸機騒音回数が一昨年の4倍以上に
 今日の毎日新聞によりますと、千葉県は昨年12月に実施した、南風好天時・羽田空港着陸機の騒音が、一昨年12月の調査よりも飛行回数で4倍以上の354回となり、騒音指数も高くなったことを明らかにしました。県では、例年に比べ、南風好天時が多かったため、としています。測定箇所は千葉市の3か所と、市川市と四街道市の各1か所になります。前回調査時点よりも、飛行高度が引き上げられましたが、それによる騒音の軽減は見られなかった、とのことです。

@FAA が「GEnx」エンジンのソフトウエアについて改善命令
 詳しいことが分からないのですが、アメリカ連邦航空局(FAA)は B747-8型機のエンジン「GEnx」のソフトウエアについて、耐空性改善命令(AD)を出したようです。
【コメント】日本航空が使っているB787-8型機の「GEnx」エンジンについてと、同じ問題(2013年11月24日出来事参照)なのでしょうか。日本の航空会社では日本貨物航空のB747-8型機で使用されています。写真は27日に航空科学博物館から撮った、日本貨物航空のB747-8型機エンジンです。

@日本の情報収集衛星も10個の浮遊物を発見
 マレーシア航空370便の捜索で、日本の情報収集衛星が10個あまりの浮遊物を26日に撮影し、この写真はマレーシア側に提供されました。最大のものは長さ8m、幅4mあった、とのことです。
 なお、以前、フランスの衛星が撮影した「122個の浮遊物」は「カモメ」だった、とのことです。


*3月28日

@第40回騒音対策委員会が昨日開催
 第40回目となる騒音対策委員会が昨日午後2時半からビューホテル成田で開かれました。例年より30分遅れて開催され、6時過ぎに終了しました。
 各地区部会の質問や、それに対する回答の概要は後日載せたいと思います。

@成田空港の総旅客数と総発着回数が2月としては最高に
  成田国際空港株式会社が昨日発表した「2月運用状況」によりますと、2月の総発着回数と総旅客数が2月としては過去最高となりました。
 総発着回数は前年同月比(以下同じ)7%増、この内、国際線は4%増、国内線は18%増となっています。
 また、総旅客数は5%増、この内、国際線旅客数は1%増、国内線旅客数は28%増となりました。国際線旅客数の内、日本人は6%減、外国人は21%増でした。
 総貨物量は8%増、この内、輸出量は17%増、輸入量は5%増となりました。
 給油量は2%増となっています。

@成田空港夏季ダイヤは国際旅客便が週18回増、国内線旅客便は週56回増に
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、30日から始まる「2014 年夏ダイヤ定期航空会社別スケジュール発着回数等について」を発表しました。これは、各航空会社出された、4月6日〜4月19日の14日間の発着スケジュールを元にしたものです。
 これによりますと、週間発着回数は4218回と過去最高になります。昨年夏季ダイヤ比(以下同じ)で、国際線は旅客便が18回増、貨物便が6回減となり、国内線は旅客便が56回増、貨物便が6回増となっています。国際線の増加が少ないのは、羽田空港国際線枠増加で一部の便が成田空港から羽田空港に移動している事が主な原因です。国内線は LCCが大きく伸びているのに対し、日本航空の国内線減便が98回あることで相殺されています。
【コメント】しかし、今後も4月29日にジェットスターのメルボルン線、6月27日の「春秋航空・日本」の就航、7月16日のベトナム航空のダナン線開設などが控えていますので、徐々に増加することになると思います。

@成田空港入国審査の混雑緩和で来月から新予測システム
 昨日のNHKニュースによりますと、成田空港では来月から、入国審査にかかる時間を短縮する新たな予測システムを導入する事になりました。今までも、航空会社から提出された到着時刻などから、混雑を予測し、管理官を配置していましたが、細かな予測は困難でした。新たに導入されるシステムでは、航空機の到着した時刻を元に、分単位での混雑状況を予測し、管理官の配置を行います。

@タイエアアジア X が予約画面で成田路線を誤掲載
 昨日の「Traicy」によりますと、「タイ・エアアジアX」のページに成田=バンコク線の予約が9月22日から出来るようになっていましたが、これは、ミスでフライングだった、と報じています。
【コメント】しかし、準備をしていなくてこのようなフライングが起こるはずはありませんので、秋頃の就航を予定しているのでしょうね。

@バニラの2月実績で国内線搭乗率が71.6%
 バニラ・エアが26日発表した「2月輸送実績」によりますと、国内線搭乗率は71.6%、国際線搭乗率は92.0%となりました。国内線は1月に比べて大きく向上し、国際線は引き続き好調でした。

@日本航空の2月輸送実績は国際線利用率が77.8%、国内線利用率が66.8%
 日本航空が昨日発表した「2月 JALグループ マンスリー レポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.4%増、利用率は77.8%となりました。国内線旅客数は0.4%減、利用率は66.8%となっています。
 成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が4.7ポイント増の78.4%、成田=札幌線が11.2ポイント増の73.8%、成田=中部線が5.9ポイント増の63.1%、成田=福岡線が2.4ポイント増の39.5%、成田=那覇線が0.7ポイント減の39.2%となっています。

@全日空がB777-9X型機を20機などの大量発注発表
 ANA ホールディングスは昨日、B777-300ER型機の後継機として、ボーイング社が開発する B777-9X 型機を20機発注すること、また、それまでのつなぎとして B777-300ER型機を6機追加発注すること、更に、B787-9型機を新たに14機を追加発注することを発表しました。
 同時に、エアバスに 、B737型機と A320型機の後継機として、A320neo 型機7機、A321neo 型機を23機発注することも発表しました。
 合計で70機、カタログ価格で1兆7270億円の大量発注となります。
 この発注について ANA ホールディングスの伊東社長は「この先15年の中長期的な経営戦略を見通す中で、国際線事業の継続的な成長と国内線事業の需給適合を推進することで、経営基盤を強化する」述べました。
【コメント】すごいですね。今でも、多額の有利子負債を抱えている全日空ですが、大丈夫でしょうか。日本航空が A350型機を採用したことの巻き返しをねらったボーイング社から、かなりの値引きを提示されたのではないでしょうか。プレスリリースでは「オリンピックなどの需要に対応する」と書いていますが、「オリンピック特需」をあてにしているのでしょうか。「オリンピック狂想曲」の始まりで、一時的需要のために、「空港容量拡大」と言って、周辺住民の騒音被害などが無視される心配があります。

@日本航空の15年3月期最終利益は22.3%減に、「ローリングプラン2014」発表
 日本航空は26日、「2012〜2016年度 JALグループ中期経営計画 ローリングプラン 2014」を発表しました。これによりますと、2015年3月期決算予測は営業収益は前期比(以下同じ)4.6%増、営業利益は11.4%減、最終利益は22.3%減の1150億円としています。円安に伴う燃料費の増加と LCCなどの他社との競争が響いている、としています。「羽田空港国際線に発着枠配分が少なくなった分、B787-8型機に『スカイスイート』を導入するなど、成田空港での商品力を向上させていく」としています。
 また、2016年度までの中期計画では国際線を26%増、国内線を3%減とし、一定程度の新規路線の開設も計画します。
 発表の記者会見で植木社長は、7月4日〜10月25日の国内線運賃を6年ぶりに値上げすることを明らかにしました。普通運賃や往復割引は9%程度(消費税引き上げ部分は除く)の値上げになり、全運賃の平均で1.5%程度の値上げとなります。「燃料高騰が自助努力の枠を超えた部分を補いたい」としています。10月26日以降の運賃については「今後検討する」としています。
 また、北海道エアシステムの子会社化の際に路線を維持するかどうかについては「誤解を生んだ部分があり、はっきりと答えたい。離島については当然維持していきたいし、その他の路線に関しても保持していきたい」と述べ、維持することを明言しました。

@日本トランスオーシャン航空がB737-800型機12機を発注
 日本トランスオーシャン航空は昨日、ボーイング社に B737-800型機12機を発注したことを発表しました。2016年1月に初号機を受領する予定で、現在使用している機材を全て B737-800型機に入れ替えます。また、7号機以降は情勢を見ながら B737MAX型機に切り替える事もありうる、としています。


*3月26日

@騒音対策委員会出席のため、明日の更新が出来ません。

@「春秋航空・日本」が6月27日から運航開始へ
 「春秋航空・日本」は昨日、成田=高松、成田=広島、成田=佐賀の各路線を6月27日から就航することを発表しました。それぞれ1日2往復となります。予約は4月8日から行います。運賃は約5700円から、としています。
 また、昨日、ジェイティービーが同社に出資し、事業提携を行う事も明らかにしました。増資ではなく、ジェイティービーが既存株主から約5%の株式を取得しました。

@全日空が日本航空のホーチミン線許可で、国土に要望書
 全日空は国土交通省が昨日、日本航空の羽田=ホーチミン線開設を許可したことについて、国土交通省に「8.11ペーパーの形骸化が進まないようにすること。新規投資については老朽化以外の機材更新の投資や、航空会社や関連企業の買収出資等を行わないように指導する事」とする要望書を提出しました。

@全日空G 2月利用率は国際線が1.9ポイント減、国内線は0.8ポイント増
 全日空が今日発表した「2月グループ輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)2.9%増、利用率は1.9ポイント減の70.3%となりました。また、国内線旅客数は1.0%増、利用率は0.8ポイント増の62.0%となっています。
 成田空港関係路線の利用率は成田=札幌線が10.2ポイント増の68.2%、成田=大阪線が1.6ポイント増の82.1%、成田=福岡線が0.6ポイント減の38.4%、成田=中部線が7.0ポイント増の80.2%、成田=仙台線が10.9ポイント減の47.2%、成田=那覇線が0.9ポイント増の46.2%、成田=新潟線が11.2ポイント増の42.3%、成田=広島線が22.4%となっています。

@日本航空がJALエクスプレスを吸収合併へ
 日本航空は今日、100%子会社の JALエクスプレスを10月1日付けで、吸収合併する事を発表しました。JALエクスプレスは解散します。国内線事業の安定化を図るため、としています。

@琉球エアーコミュータ機が脚の不具合表示で引き返し
 今日午前8時38分頃、那覇発久米島行きの琉球エアーコミュータ873便・DHC8-100型機で離陸後、脚の不具合を示す警告表示が出ました。このため、同機は那覇空港に引き返し、同10時18分に無事緊急着陸しました。

@マレーシア航空CEOが「生存者いないと認識」、搭乗乗務員が1人増える
 現地時間26日に記者会見したマレーシア航空CEOは、「インド洋の水中に没し、生存者はいないと認識している」と述べました。なお、乗っていた同機の乗務員が12名から13名になっていましたが、訂正の理由も明らかにされませんでした。

@インマルサット受信電波のドップラー効果から推定か?
 インマルサットを使ってのマレーシア航空370便の位置予測は、航空機が時刻合わせのために、1時間に1回発信する弱い電波を使ったもののようです。インマルサット衛星がとらえたこの電波の、ドップラー効果から370便の進行方向と速度を割り出し、「パースの西方」と判断したもののようです。英国航空事故調査部はこの方法が正確なもののかどうか、現在飛んでいる航空機の電波を使い検証したようで、「正確だ」との判断にいたったようです。

@インドネシア・マリンド航空機がエンジンから出火し緊急着陸
 現地時間26日早朝、インドネシア・クアラルンプールのスパン空港発クアラトレンガヌ空港行きの、マリンド航空の ATR72-600型機が離陸後にエンジンから出火し、スパン空港に緊急着陸する事故がありました。幸い乗客・乗員にケガはありませんでした。


*3月25日

@第40回騒音対策委員会での、本会の質問事項を載せました
 27日の午後2時半から、第40回目となる騒音対策委員会が開かれます。周辺自治体の首長と住民の代表や、国土交通省、成田国際空港株式会社(NAA)、学識経験者などが一堂に集まる、1年に一度の、唯一の会議です。
 今回の本会の質問事項を「成田空港サーバー 資料室」に載せました。

@第2ターミナルで受託荷物搬送システムが故障
 今朝8時頃、成田空港第2ターミナルの受託荷物の搬送システムが故障し、出発5便に最大51分の遅れが出ました。このシステムはチェックイン時に預かった荷物をベルトコンベアーで運び、バーコードで各便に仕分けするものです。今朝、新しいシステムに入れ替えたばかりで、午前8時頃突然、正常に作動しなくなりました。元のシステムに入れ替えて同11時頃に復旧しましたが、その間、航空会社社員などが、スーツケースなどの荷物を台車で運びました。

@「空港シャトル」が13年ぶりに新型車両に
 成田空港と九十九里海岸を結ぶ「空港シャトルバス」が13年ぶりに車両2台を更新しました。このバスは芝山・山武・横芝光の3町が成田国際空港株式会社(NAA)の支援を受けて運航しているものです。年間利用者は約10万人で海水浴シーズンには、乗り切れない人が出るほどの混雑になる、とのことです。大分古いページなので、時刻表や料金は違っているかも知れませんが、「空港シャトル」の様子はここを参考にして下さい。

@復興航空の子会社LCC「V air」が9月にも成田乗り入れか
 台湾の復興航空(トランスアジア航空)が設立した LCC「V air」は、9月にも台北=成田線への就航を計画している、とのことです。機材は A320型機か A321型機を使う、とのことです。

@ジェットスター・ J が累計旅客数400万人を達成
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、累計旅客数が400万人を突破したことを明らかにしました。運航開始から629日目になります。鈴木社長は「認知度も上がり、多くのお客様に利用していただけるようになった。また、リピータも増加している」と述べました。同社の累積旅客数は100万人が38週目で、それ以後、200万人は58週目(20週)、300万人が75週目(17週)、400万人が90週目(15週)と加速しています。

@国土交通省が日航の羽田=ホーチミン線を許可
 
太田国土交通大臣は今朝の記者会見で、日本航空が申請していた羽田=ホーチミン線を許可することを発表しました。ただし、旅客実績などのデータの提供を条件としています。太田大臣は「他社が運航する既存便の維持が困難になるなどの競争上の重大な影響は生じないと認める」と述べました。

@全日空B787-8型機がシステム不具合で遅れる、23日
 23日正午頃、沖縄発伊丹行きの全日空102便・B787-8型機の出発前点検で、機体システムの一部に不具合が発生しました。この影響で、同便は約2時間15分遅れで出発しました。

@マレーシア首相「370便はインド洋南部で最期を遂げた」
 マレーシアのナジブ首相は現地時間24日夜、英国航空事故調査部と通信衛星インマルサットの情報から、「これまで航空機事故では、実施したことのない手法で航路を追跡した。非常に悲しく遺憾なことだが、この新データにより、370便はインド洋南部、パースの西方で最期を遂げたとお知らせしなければならない」として、マレーシア航空機370便はインド洋、パースの西で墜落したとの見解を発表しました。ただ、墜落地点などや、英国の情報についての詳細は明らかにしていません。また、今のところ、浮遊物からの確認はないようです。今日の海上からの捜索は悪天候で中止されました。
【コメント】なんか良く分かりませんね。“状況証拠だけ”という感じで、“物的証拠”はないようです。この時期に、あえて、このような発表をする必要があるのでしょうか。行方不明の家族の疲労と心情は理解できるのですが。


*3月24日

@アジア・アトランティックが9月30日まで運航を延長
 アジア・アトランティック・エアラインズは5月11日まで、としていた成田=バンコク線チャーター便の運航を9月30日まで延期することを明らかにしました。
【コメント】同じようにバンコクと成田空港を結んでいる定期チャーター便の運航を開始した「アジアンエア」ですが、運航が安定していないようですね。時刻表を見ていますと、昨日も運航を予定しているはずですが、成田空港の公式ホームページの時刻表には載っていませんでした。集客が上手くいっていないのでしょうか。

@セブパシフィック航空のチェックインカウンターは「N」
 フィリピンのLCC「 セブパシフィック航空」は30日から成田=マニラ線に就航します。すでに、予約できるようになっていますので、確定となりますが、チェックインカウンターは第2ターミナル「N」カウンターになります。

@国土が「航空輸送サービスに係る情報公開(10〜12月)」
 国土交通省は今日、「航空輸送サービスに係る情報公開(平成25年度第3回)」(10月〜12月)を発表しました。これによりますと、LCCも含む10社の内、遅延率が高いのは9位;ピーチ、8位;ジェットスター、7位;スターフライヤー、6位;日本トランスオーシャンの順になっています。欠航率の高いのは9位;スターフライヤー、8位;日本トランスオーシャン、7位;エアドゥ、6位;ジェットスターの順となっています。なお、バニラ・エアについては12月20日からの就航で、比較になりません。

@ライオンエアがA320neo型機を37機発注
 現地時間23日、シンガポール航空傘下の LCC「タイガーエア」がエアバスに対して A320neo 型機を37機発注したことが明らかになりました。一方、すでに発注済みの A320型機9機をキャンセルしました。このキャンセルには、燃料効率を重視したことと、当面の数年間の輸送能力過剰を解消する意味がある、とのことです。キャンセルした A320型機は引き渡しが2014〜2015年となっていましたが、新たに発注したA320neo 型機の引き渡しは2018〜2025年となっています。


*3月23日

@「成田空港資料室」に稲毛民間航空記念館 開館25周年記念講演会「奈良原式鳳号 製作記」を載せました。

@アシアナ航空が6月13日から成田=仁川線にA380型機を投入
 アシアナ航空は導入する A380型機を、6月13日から成田=仁川線に投入する事を明らかにしました。102便・成田着午前11時10分と101便成田発午後1時10分の2便になります。毎日運航となります。

@オーストラリア政府が「浮遊物多数発見」と発表
 豪政府は現地時間23日、捜索に当たっていた同国民間機が、木製の荷台を含む多数の小さな浮遊物を発見した、と発表しました。浮遊物は半径約5Km の範囲に拡がっていた、とのことです。しかし、この発表を受けて、現場海域に向かったニュージーランド空軍の哨戒機は浮遊物を発見できませんでした。アボット豪首相も「目撃された物体がマレーシア機のものかどうか判断するのは早い。まず物体を回収する必要がある」と述べています。


*3月22日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」58例目が発生、バニラが2夜連続
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」58例目が発生しました。バニラ・エアの成田発那覇行き807便が新千歳空港の悪天候による玉突き遅延のため、午後11時11分に B滑走路から出発したものです。
【コメント】このバニラ・エア便は連日の「カーフュー弾力的運用」で出発しています。2月に3回目、3月に昨日の分も含め3回になっています。ダイヤの編成に無理があるのではないでしょうか。昨年3月末の「四者協議会」確認書「成田空港の離着陸制限(カーフュー)の弾力的運用について」でも、「カーフュー弾力的運用」が同じ航空会社で頻発するときには指導する事になっています。早急な指導が必要と思います。このままでは「2倍の着陸料を払えば、文句はないだろう」と“常態化”してしまいます。

@カタール航空が28日から第2ターミナルに移転
 カタール航空は世界的な航空連合のワンワールド加盟に伴い、28日から成田空港で現在使用している第1ターミナルから、第2ターミナルに移転します。利用カウンターは「J カウンター」でチェックイン開始は出発の3時間前からになります。

@主要旅行会社の1月海外旅行取扱額が0.2%減に
 観光庁が20日に発表した「1月 主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)0.2%減、外国人旅行取扱額は22.7%増、国内旅行取扱額は7.8%増となりました。海外旅行は中国や韓国方面が低調なことが響いている、とのことです。

@スカイマークがミニスカ制服問題で声明
 スカイマークは20日、A330-300型機導入時に客室乗務員が着用するミニスカ制服について、声明を発表しました。声明では「乗客と社員の安全性を考慮したものである」としています。また、客室乗務員連絡会に加入している「当社客室乗務員は確認できなかった」とし、「当社客室乗務員においては好評であり希望者は順調に確保できました」としています。
【コメント】確かに「安全性を考慮した」のでしょうが、“思いつき”のようですね。「希望者だけに着せる」と言いますが、そう言う問題ではないと思います。西久保社長の当初の説明とも矛盾していますね。当初は「若さを出したかった」「注目を集めて、新しいグリーンシートを知ってもらいたかった」と説明していたはずです。
 また、「客室乗務員連絡会に入っている客室乗務員は一人もいなかった」と言いますが、かって、運航の最終権限を持っている機長が「体調の悪い客室乗務員を交代させてから運航する」としたのに対して、「直ちに運航しろ」と強要し、従わなかった機長の方を交代させて運航させ、この機長を即刻解雇し(詳しいいきさつはここで見て下さい)後で、国土交通省から注意を受け、訴訟でも敗訴した西久保社長ですから、社員が「客室乗務員連絡会」に加入したら、何をされるか分かったものではありませんね。


*3月21日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」57例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」57例目が発生しました。成田発那覇行きのバニラ・エア807便・A320型機が成田空港における濃霧のために、玉突き遅延し、午後11時43分に B滑走路から離陸したものです。

@京成電鉄が外国人向けの「Skyliner e-ticket」を開始
 京成電鉄は昨日から、外国人向けのスカイライナーインターネット予約サービス「Skyliner e-ticket」を始めました。クレジットカード決済で「 VISA」と「Master」に対応します。「Skyliner e-ticket」予約に限り、乗車券と特急券のセットで2400円が2200円に割引されます。
 なお、4月1日からの消費税引き上げにより、上野・日暮里=成田空港の運賃は本線経由で切符は1030円・IC カードは1025円となり、スカイアクセス経由では切符で1240円・ICカードで1235円となります。スカイライナー券は1230円となります。
【コメント】消費税率引き上げで何でも3%上がりますが、このところ、食料品などが高くなっているように思います。すでに、便乗値上げが始まっているようですね。同じ値段でも、量が減っていたりします。「消費税率引き上げに備える」として、外税表示にする際に、そっと、値段を上げたりしているようです。「便乗値上げ」と言うのは、「引き上げ後」だけに始まるのではないようですね。

@豪州衛星発見の漂流物は370便の残骸ではない可能性
 今日の日本新華夏株式会社によりますと、英国・米国・豪州・ニュージーランドの海事専門家と情報部門の分析学者は、昨日豪首相が発表した漂流物について、「これは、マレーシア航空370便とは関係ない」との結論を出した、とのことです。理由については触れていません。
【コメント】発見海域が370便の燃料で到達できる場所からは、大分離れていますね。「自動車の車種まで判断できる」という米軍の人工衛星はもっと精密な画像を撮影していると思います。もしかしたら、370便そのものや残骸をすでに発見しているのかも知れません。ただ、衛星の能力を明らかにしたくないので、“だんまり”を決め込んでいる可能性もありますね。

@コムエアがB737MAX-8型機を8機発注
 ボーイング社は現地時間19日、南アフリカの航空会社「コムエア」から B737MAX-8型機を8機受注した、と発表しました。


*3月20日

@2012年度の成田空港遅延率が大幅上昇

年度
出発便遅延率(%)
到着便遅延率(%)
2008
5.99
11.26
2009
6.66
8.99
2010
6.69
6.96
2011
8.27
8.25
2012
11.82
10.75
 国土交通省のまとめによりますと、成田空港の2012年度遅延率(15分以上の遅れ)は2011年度に比べて大きくなっている、とのことです。ただし、この統計には LCC3社の分は含まれていません。原因は LCCの進出などによる空港の混雑にある、としています。表が年度毎の出発便遅延率と到着便遅延率です。

@ベトナム航空が成田=ダナン線就航を7月16日に延期
 ベトナム航空は当初7月2日から就航する予定だった、成田=ダナン線を7月16日からに延期することを明らかにしました。運航スケジュールや機材は変更ありません。

@日本航空のB787-8型機が無線機不具合で2時間遅れる
 昨日夕方、成田発北京行きの日本航空869便・B787-8型機の出発前点検で2台ある無線標識受信機の1台に不具合が発生しました。同便は整備のため、2時間3分遅れで出発しました。

@2月の訪日外客数は20.6%増に、日本人出国者数は1.8%減
 観光局が昨日発表した「訪日外客数(2014 年 2 月推計値)」によりますと、外客数は前年同月比20.6%増となり、2月としては過去最高となりました。一方、出国日本人数は同1.8%減となっています。

@「旅行市場動向調査」で1〜3月の海外旅行は7ポイント減
 日本旅行業協会が昨日発表した、2月3日〜19日まで実施した「旅行市場動向調査」によりますと、今年1〜3月の海外旅行は前期比で7ポイント減少しました。韓国やアジアの減少が響いている、とのことです。一方、国内旅行は同7ポイント減少しているものの、前回の見通しを6ポイント上回っています。

@豪首相が「マレーシア機の可能性ある物体を発見」と発表
 豪州のアボット首相は現地時間20日、衛星写真で行方不明のマレーシア航空370便の機体の一部の可能性がある、2個の物体を見つけ、空軍を発見海域に派遣する方針を議会で表明しました。物体はパースの南西2500Km のインド洋上にあり、最大で約24mある、としている。ただ、同首相は「物体の現在の位置を把握するのは非常に困難。航空機とは関係がないかもしれない」とも説明しました。
【コメント】以前にも残骸とされた漂流物があり、調べたところ、無関係と言うことが複数回ありましたね。
 日本の衛星も軍事衛星や環境観測衛星もあるはずなのですが、捜索に参加している、と言う話しはさっぱり聞こえてきませんね。

@モルディブで大型旅客機の目撃情報
 インド西側のインド洋に位置するモルディブで、マレーシア航空370便が行方不明になった日の午前中に、「低空を飛行する大型ジェット機を見た」との住民からの通報がありました。飛行機は北から南東に向け飛行した、とのことで、白い機体に赤い模様が入っていた、とのことです。住民によりますと「このあたりで、あんな大きな飛行機が、低空を飛ぶのは見たことがない。ドアの形もはっきり見えた」とのことです。

@マレーシア政府が米国などに音波捜索を要望
 マレーシア政府は米国や日本などに対して、インド洋南部海域で、海中の音波をとらえる航空機や艦船での捜索を要請しました。これは、海底に沈むブラックボックスからの音波をとらえるため、とのことです。

@「B787型機は安全を満たしている」FAA 報告書
 アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間19日、B787型機の設計や製造過程について調査した報告書を公表しました。報告書では「安全を満たしている」としています。
【コメント】アメリカ連邦航空局(FAA)は当然そのような結論を出すでしょうね。もし、「安全でなかった」と言うことになれば、自らの型式証明審査過程のずさんさを認めることになるのですから。問題はリチウムイオン電池を採用したことに、どのような安全確認をしたのか、と言う事ではないでしょうか。


*3月19日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」56例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」56例目が発生しました。成田発那覇行きのバニラ・エア807便・A320型機が成田空港の強風による、玉突き遅延のために、午後11時50分に B滑走路から離陸したものです。

@成田空港2月貿易額は輸出が3.0%減、輸入が12.0%増に
 東京税関が今日発表した「2月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)3.0%減、輸入額は12.0%増となりました。輸出額は3ヶ月連続の減少となっています。

@昨日の強風で目的地変更が複数発生
 昨日の関東地方を襲った強風により、釜山発成田行きのエアプサン112便は着陸待機中に燃料が少なくなったため、午後2時頃、羽田空港に緊急着陸しました。その他にも数便が目的地を中部空港などに変更しています。昨日の成田空港における最大瞬間風速は、午後2時4分の南南西・22.1mでした。

@米軍の大型輸送機C-5型機が羽田空港に陳じ着陸
 昨日午後4時頃、横田基地に向かっていた米軍の大型輸送機 C-5型機が強風のため、横田基地着陸待機中に燃料が少なくなり、羽田空港に緊急着陸しました。羽田空港に米軍機が着陸したのは2年ぶりとなります。

@LCCなどの路線拡大で、外国人操縦士が急増
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省の調べで、2013年1月1日〜11月30日に外国人操縦士が日本で操縦できる「定期運送用操縦士」資格に切り替えた人数が89人になりました。2010年は27人、2011年は11人、2012年が24人となっている事から、2013年が突出していることになります。これは、日本の LCCが路線を急拡大していることが原因と考えられ、一部の LCCや新興航空会社では操縦士不足が逼迫している模様、とのことです。国別に見ると89人の内、米国からの切り替えが30人、豪州からの切り替えが15人となっています。ただ、外国人操縦士の離職率も日本人操縦士に比べ高いそうです。

@強制送還ガーナ人死亡事故で、国に約500万円の賠償判決
 今日、2010年3月に成田空港から強制送還されたガーナ人男性が機内で死亡した事件で、遺族が訴えていた裁判の判決が、東京地裁でありました。裁判長は猿ぐつわをかまされ、両手を手錠などで結束し、前屈みの姿勢を強制された事による窒息死、と断定し、国に遺族に対し、約500万円を支払うように命じる判決を言い渡しました。判決ではガーナ人男性が過去の強制送還時に抵抗して強制送還を中止させたりした行為について、「違法な制圧行為を誘発させた」と指摘しました。

@米国国内線でデルタ航空機の主翼外板が剥がれる
 米国の現地時間16日に、オーランド発アトランタ行きのデルタ航空2412便・B757型機の右主翼上部外板が飛行中に剥がれ、脱落するトラブルがありました。機長は緊急事態を宣言しましたが、飛行への影響が小さかったことから、そのまま飛行を続け、アトランタ空港に無事緊急着陸しました。乗客が撮影した写真が載っていますが、こんな光景を目にしたくはないですね。


*3月18日

@「春秋航空・日本」が就航に向けて訓練急ピッチ
 成田空港を拠点とするLCC「春秋航空・日本」が5月末の就航に向けて、パイロットの慣熟飛行訓練などを、精力的に実施しているようです。昨日の成田空港でも1号機・2号機が駐機し、1号機は午前10時45分頃に訓練飛行に飛び立っていきました。写真が離陸する1号機です。

@全日空社長が「成田路線は来年に充実」
 全日空の篠辺社長は昨日、成田空港の国際線について「来年以降、充実していきたい。10月末からの冬季ダイヤになるのか、来年の夏季ダイヤからになるのかは、今後詰めていきたい」と述べました。また、「成田空港路線では北米からアジアへの乗継需要を獲得したい」としています。

@春先の横風で国内線に欠航便
 今日午後、成田空港では春先に多い南西の強風が吹いています。この風は滑走路に対してほぼ真横の風になります。この強風で、午後3時半現在、スカイマークでは3便、ジェットスター・ ジャパンは8便、IBEXエアラインズは4便が欠航となっています。

@日本航空のB787-8型機がエンジンの発電機トラブルで遅延
 昨日午前9時頃、羽田発北京行きの日本航空121便・B787-8型機でエンジンを始動したところ、右エンジンの発電機の内、1個に不具合が発生しました。この整備のため、同便は2時間33分遅れで出発しました。

@空港環境整備協会会長が「空港利用促進の手伝いしたい」
 空港環境整備協会の岩崎会長は17日に開かれた記者懇談会で、「航空機の騒音は昔ほどではなくなった」と述べ、「最近、地方空港でも『運用時間延長や深夜便を飛ばしたい』と言うところもある。そういうところは新たな対策が必要となる。そういうところに、環境対策プラスアルファとして、空港の活性化とか利用促進の手伝いをしたい」と述べました。
【コメント】なんか、「空港環境整備協会」は使命を終えた、という感じですね。元々、「天下り受け皿」としての性格が強かったように記憶しています。

@マレーシア航空CEO「最後の交信は副操縦士の可能性高い」
 マレーシア航空のCEOは現地時間17日、最後の交信は「副操縦士が行った可能性が高い」と述べました。また、昨日書いた「ACARS」が切られた時間については「不明」と答え、軍関係の情報とは異なる見解を示しました。ACARS の信号は30分ごとに行われる仕組みになっており、最後は現地時間8日午前1時7分で、次の同1時37分の通信はありませんでした。パイロットの交信は同1時19分に行われています。

@マレーシア航空370便が一時機体の制限高度を超える
 マレーシア軍のレーダーによりますと、行方不明の370便は、通信が途絶えた後、B777型機の上昇限度高度を超えて、13700mまで上昇し、その後、7000mまで高度を下げていたことが分かりました。このような異常な飛行の原因は操縦室内で、何らかのトラブルが起きていたことを示しているかも知れない、としています。

@フィリピン航空機がバードストライクで緊急着陸
 現地時間15日午後9時44分に離陸した、仁川発フィリピン・ポラカイ島行きのフィリピン航空491便が離陸後約10分たった時に、右エンジンから火花が出ました。この時に機体が激しく揺れ、同機は仁川空港に引き返しました。ところが、車輪が出たかどうか確認できず、数回の着陸を試みましたが、最終的に、管制塔から車輪が出ているかどうかを確認してもらい、同午後11時21分頃、無事緊急着陸する出来事がありました。韓国国土交通省によりますと、原因はバードストライクだった、とのことです。


*3月17日

@進捗するLCC 専用ターミナル工事
 写真は今日のLCC 専用ターミナル工事の様子です。上が本館工事で、骨組みが4階部分まで組み上げってきました。下はサテライト部分ですが、外壁工事が進んでいます。予定ですと、この前面が4月中にはLCCの駐機場として、使われると聞いています。

@「成田については運用時間制限の影響を検討した」第4回首都圏空港機能強化小委員会
 14日に開かれた第4回目となる「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」後の記者会見で、家田委員長は羽田空港と成田空港について「羽田空港、成田空港について、これまで議論してきた管制や運用、施設の増強などが環境面にどういう影響になるのか、事務局で計算した結果を議論した」とし、成田空港について、最大30万回となっている発着回数が、現在は21万回程度となっている現状について、「まずはそこまで、地元の活力増強にも役立つように活用していくことが第一段階」としつつ、「国際線中心の空港のため、希望する発着時間にばらつきがあり、発着回数が増えにくい」とし、これを解消する方策として「運用時間制限や22時台の発着回数制限がどの程度の影響を与えているかを検討した」と、述べました。

@日本航空B787-8型機がコンピューター不作動で欠航
 現地時間16日午前8時25分発の北京発成田行きの日本航空860便・B787型機は出発前点検で一部のシステムを制御するコンピューターが作動しなくなりました。この整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@全日空B787-8型機が無線機不具合で遅れる
 現地時間16日午後10時頃、シンガポール発羽田行きの全日空152便・B787-8型機の出発前点検で、無線機器の一部に不具合が発生しました。この整備のために、同便は約2時間15分遅れて出発しました。

@「最後の交信以前にACARSは切られていた」マレーシア運輸大臣代行
 マレーシア運輸大臣代行は現地時間16日、行方不明機のパイロットが、管制官と最後の交信を行った時刻以前に、「航空機情報呼び出し・伝達システム(ACARS)」が切られていたことを明らかにしました。一方、レーダー情報を中継送信する「トランスポンダー(応答機)」は ACARS が切られた14分後に停止した、とのことです。このことから、パイロットが自らか、脅かされてか、分かりませんが、今回の消息不明に関わっている可能性が高くなりました。
 マレーシア当局はすでに機長と副操縦士の家宅捜索を行っており、機長宅からフライトシミュレーターを押収しています。
 また、英国のメディアは「機長が野党のアンワル・イブラヒム氏(つい先日、日本に入国しようとして拒否されていましたね)の狂信的支持者」と報じ、フライトの数時間前に行われた、同氏の裁判にも出席していた、とのことです。


*3月16日

@航空科学博物館のNAAコーナーがリニューアル、25日から公開
 航空科学博物館の「NAAコーナー」がリニューアルされ、25日から公開されます。成田空港のジオラマが AR(拡張現実)技術を使ったものになり、自分のスマートホンなどをかざすと、航空機の離発着が3D で楽しめるなど、の改装が行われています。
 写真は航空科学博物館の所蔵品を保管してある倉庫です。右側の骨組みはYS-11型機の機首部分ではないかと記憶しています。

@「何者かが故意に飛行コースを変えた可能性が強い」マレーシア首相
 マレーシアのナジブ首相は現地時間15日夕方、行方不明となっているマレーシア航空機について、「米国連邦航空局(FAA)と米国家運輸安全委員会を含む調査チームから説明を受けた」として、「搭乗していた何者かが、故意に交信装置を遮断して、同機を本来のコースからそらせ、6時間40分にわたって飛行させた可能性がある」と述べました。また、同8日午前8時過ぎに人工衛星がインド洋上を飛行する旅客機からの信号をとらえた事も明らかにしました。これに基づき、南シナ海での捜索は打ち切り、インド洋とウズベキスタンやカザフスタンなどの方面に捜索範囲が移ることになりました。
 ブルームバーグ通信によりますと、衛星がとらえた最後の信号は、豪州西岸・パースから1000マイル(約1600Km) の地点(日本列島に当てはめると青森と広島の距離)だった、と報じています。
【コメント】陸上を飛行した可能性もあるようですが、領空を侵犯された国が気付かないこともあるのでしょうか。

@米国・フィラデルフィア空港で離陸中のA320型機の前輪タイヤが破裂
 現地時間13日午後6時25分頃、米国のフィラデルフィア空港で、フィラデルフィア初フロリダ行きの USエアウエイズ1702便・A320型機が、離陸中にタイヤが破裂する事故がありました。同機は機首部分を地面にとすりつけて止まりました。乗客・乗員は脱出シューターなどで機外に出、1人が軽傷を負いました。


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