2014年9月前半の出来事


*9月15日

@観光庁が19日に成田空港でトランジット観光促進会議
 観光庁は19日、成田空港で国際線乗継客を対象とする「第1回トランジット旅客の訪日観光促進協議会」を開催します。乗継客に一旦入国してもらい周辺地域の観光をしてもらうことにより、乗継客の増加、地域の活性化、外国人リピーターの増加につなげることを目指します。第1回は成田空港での対策について話し合います。

@エールフランスの運航乗務員が今日から22日までスト、成田線も欠航か
 エールフランスの運航乗務員のストライキが現地時間15日〜22日に行われる予定です。このため、15日のパリ発成田行きの276便など3便が欠航となる予定です。なお、16日到着予定のパリ発成田行き284便は運航される、とのことです。22日までの運航は同社サイトなどで確認する必要がありそうです。

@宮崎空港で逆行警報作動し、367人の保安検査やり直し
 12日午後6時50分頃、宮崎空港の到着通路で、逆行防止警報装置がなりました。このため、制限エリアに危険物が持ち込まれた可能性があるとして、出発客367人の保安検査をやり直しました。この影響で、日本航空の宮崎発大阪行きが大阪空港の運用時間に間に合わなくなり、関西空港に目的地を変更するなど、3便に遅れが出ました。監視カメラには、1階に降りた女性客が2階に逆行している映像が確認された、とのことです。

@トランスアエロ機がウクライナの領空飛行拒否で、緊急着陸
 14日の「ロシアの声」によりますと、現地時間13日午後4時45分頃、モスクワ発クルキラ(ギリシャ)行きのロシア・トランスアエロ航空・B737型機がクラスノダール空港に緊急着陸しました。同機はウクライナが領空通過を拒否したため、燃料が足りなくなり、緊急着陸したものです。同機は18時間にわたって飛行していた、とのことです。


*9月13日

@森田千葉県知事が国内線サービス料新設に理解示す
 森田千葉県知事は昨日の記者会見で成田空港国内線利用料導入について、「成田空港は選ばれる空港を目指しており、施設整備には相当お金がかかると思う。しかし、利用者の利便性を考え、極力抑えた値段にするのがいいのではないか。お客側の立場に立って料金を考えていただきたい」と理解を示しながらも、金額については検討するように、との考えを表明しました。

@ NAA が第2ターミナルのリニューアル発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、第2ターミナル到着ロビーなどのリニューアル工事予定を発表しました。到着ロビーは床と壁を白色系とし、明るいイメージとします。天井は障子をイメージした白い幕材を使います。工事は11月から営業時間外に行い、Bゾーン工事は来年6月頃、Aゾーンは再来年3月頃の完成を予定しています。

@日本航空機が韓国上空で大揺れ、客室乗務員2人が軽傷
 現地時間12日午後5時半頃、羽田発ソウル(金浦)行きの日本航空93便・B767型機が韓国上空約4800mを飛行中に機体が突然大きく揺れました。この揺れで客室乗務員2人が転倒し、軽傷を負いました。シートベルト着用のサインは点灯していませんでした。

@ルフトハンザ航空機内で日本人が死亡
 現地時間11日午後11時頃、フランクフルト発大阪行きのルフトハンザ航空機内で、65才の日本人乗客が体調を崩したため、ロシア中部のエカテリンブルグの空港に緊急着陸しました。しかし、着陸時に男性はすでに死亡していました。死因は脳卒中だった、とのことです。


*9月12日

@成田空港の国際線旅客数が6・7月に減少、羽田空港は好調
 今日の「WING DAILY」によりますと、東京航空局の空港利用状況7月速報値によりますと、国際線旅客数は羽田空港が前年同月比(以下同じ)41.9%増となる一方、成田空港は5.3%減となりました。羽田空港では国際線増枠後に、毎月約40%増で推移していますが、成田空港では4月0.2%減、5月0.3%減、6月4.9%減、7月5.3%減と下げ幅が拡大しています。特に、日本人利用者が減少している、とのことです。
 なお、国内線旅客数は羽田空港で0.7%減、成田空港では LCCの影響で23.7%増となっています。
【コメント】消費税増税の影響がジワリと効いてきているようです。これに加えて円安で日本人の海外旅行が減少していることが、成田空港の国際線旅客減の原因と思われます。羽田空港はどちらかというと、ビジネス客層が多い事から、これらの影響を比較的受けにくくなっているのではないでしょうか。それにしても、「年間発着回数30万回超に」と言うのは、「過大な需要予測」と思います。過去に過大な需要予測から全国に雨後の竹の子のように空港を造った轍をまた踏むのでしょうか。

@川崎市大師地区町内会が航空機対策協議会設立
 今日の「タウンニュース」によりますと、川崎市大師地区町内会連合会は3日、航空機対策協議会を立ち上げました。協議会では地元の意見を集約し、騒音や安全面での配慮を国に求めていくことにしています。3日の会合では「殿町小学校2番の校歌には『河口はるかに爆音聞けば』いう歌詞があるように、60年前、我々はプロペラ機のブォーンという音に悩まされた。その音がいまだに耳に残っている。新ルートが、どのくらいの上空を飛ぶのか、どのくらいの音がするのか知りたい」との意見も出ました。

@全日空B787-8型機が空調システム不具合で欠航
 昨日正午頃、松山発羽田行きの全日空590便・B787-8型機の出発前点検で、空調システムに不具合が発生しました。整備に時間がかかることから同便は欠航となりました。

@豪州警察がプラスチック火薬入りのスーツケースをシドニー空港に置き忘れ
 豪州警察当局は現地時間11日、8月14日にシドニー空港で麻薬犬訓練に使用したプラスチック火薬が入ったスーツケースを置き忘れた、と謝罪しました。シドニー空港に到着した旅客が、破損したスーツケースの代わりに遺失物のスーツケースを受け取り、そのまま帰宅しました。家に帰り開けたところ、その中に、約230gの火薬が入っていたと、と地元警察に届け出たものです。地元警察で持ち主を調べたところ、豪州連邦警察の物と判明したものです。


*9月11日

@「IR誘致推進協議会」が成田市長と議長に調査研究を要望
 今日の毎日新聞によりますと、カジノを含む統合型リゾート(IR) を成田空港周辺に設置することを目指す、「IR誘致推進協議会」は9日、成田市長と市議会議長に対し、IR の設置に向けての調査研究を求める要望書を提出しました。これに対して小泉市長は明言を避けましたが、上田議長は市議会に準備組織を設置する提案を行う意向を表明しました。
【コメント】「地域活性化のため」と言いますが、「金儲けになれば、何でも良い」と言う事なのでしょうね。引き替えに8月16日の出来事で取り上げた記事のような、地域の荒廃が進むのではないでしょうか。

@スカイマークの8月ロードファクターは80.6%、成田路線も堅調
 スカイマークが昨日発表した8月の輸送実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)11.4%増、ロードファクター(座席利用率)は0.4ポイント増の80.6%となりました。
 成田空港路線のロードファクター(座席利用率)は成田=札幌線が2.9ポイント減の81.5%、成田=沖縄線は0.5ポイント増の81.6%、成田=米子線は48.3%でした。
【コメント】撤退間近ですが、成田=札幌線と成田=沖縄線は順調のようですね。しかし、両路線ともLCCとの競合路線ですので、運賃単価が下落して、利益率は下がっているようです。

@ウクライナ紛争でアントノフ124型機の整備が難しく
 9日の朝日新聞によりますと、量産貨物機としては世界最大のアントノフ124型機「ルスラン」がロシアとウクライナの紛争によって、保守点検などで問題が出ている、とのことです。ルスランは約50機が製造され、多くはロシアの航空会社や軍で使われています。その大きさから、最大150トンの貨物が搭載でき、世界各地でチャーター便として使用されています。福島原発事故の際にも原子炉を水で冷やすために、ドイツの世界最大級コンクリートポンプ車を搭載し、成田空港にも飛来しました。(右の写真が2011年4月11日にポンプ車を運んできたときのものです。)
 製造したアントノフ社はウクライナにあり、保守点検や修理には同社の支援が欠かせません。ロシアが自前で修理できたとしても、その安全性が保証されず、欧米などの空域を飛行する許可が得られるかどうか、不透明です。アントノフ社も支援には積極的ですが、ウクライナ政府の許可がないとできません。この紛争の行方がルフランの行方を左右しそうです。
【コメント】なお、世界最大の輸送機は同じアントノフが製作したアントノフ225型機(最大貨物積載量は200トン)がありますが、この機体はたった1機で、量産型としてはアントノフ124型機が最大になります。アントノフ225型機は2010年2月9日にハイチ地震復興支援の重機を運ぶために、成田空港に飛来しました。


*9月10日

@来月7日に成田空港機能強化について説明
 今日の毎日新聞によりますと、来月7日に芝山町で開かれる「成田空港圏自治体連絡協議会」の勉強会で、国土交通省がこのほどまとめた「首都圏空港機能強化」方策の内、成田空港の機能強化について説明することになりました。オブザーバーとして千葉県と成田国際空港株式会社(NAA)が参加します。

@LCCが成田国内線サービス料新設に反発
 今日の朝日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)が成田空港の国内線旅客にもサービス料を徴収する、としていることについて、LCCからは反発する声も出ている、とのことです。ある会社の幹部は「数百円はLCCにとって非常に大きい。金額に見合うだけのサービス向上があるかなどの説明を求める」と話している、とのことです。

@バニラが成田=香港線、成田=高雄線を正式に発表
 バニラ・エアは今日、11月2日から成田=香港線、来年2月1日から成田=高雄線を開設する、と正式に発表しました。両路線の就航は先月上旬の冬期ダイヤ発表で明らかにしていました。

@成田空港昨年1年間で採血者の約5%でウイルス陽性反応
 今日の日本経済新聞によりますと、成田空港で2013年、帰国時に採血に応じた283人の内、デング熱とチクングニア熱の陽性反応が出た人は14人いたそうです。しかし、成田空港年間入国者約1200万人の内、潜伏期間中に検疫を通過する人も多いと見られ、実際に感染したまま国内に入る人がはるかに多いと見られています。
 千葉市稲毛区の男性が、この1ヶ月間、千葉市外に一切行っていないにもかかわらず、デング熱に感染していたことが分かりました。

@「君津市の落下氷塊は航空機からと断定できない」国土報告
 今日の毎日新聞によりますと、国土交通省空港事務所は8日、先月25日に君津市の県森林組合君津支所の木炭工場に落下した氷塊(2014年8月28日出来事参照)について、「航空機から落下したものとは断定できない」とする調査結果を同支所に通知しました。薬剤師会に氷塊の成分分析を依頼した結果、「オイルなど航空機の機体特有の成分は検出されなかった」との結果に基づくとしています。そして、「大気中の水分から氷塊が作られた可能性が高い」としています。
【コメント】あれほど大きな氷塊が気象現象でたった1個だけ出来、落下するものでしょうか。考えにくいですね。報告書の詳しい内容が分からないのですが、その時刻に現地上空を飛行した航空機はなかったのでしょうか。管制のレーダーデータを見れば分かることです。

@楽天がスカイマーク株の買い取りでほぼ合意していた
 今日のビジネスジャーナルによりますと、スカイマークはA380型機キャンセル問題が明らかになる前に、楽天に支援を要請し、楽天側もスカイマーク株式の過半数を買収することで合意寸前まで行っていた、とのことです。しかし、A380型機キャンセル問題が浮上してこの交渉は打ち切りとなった、としています。
 この記事では、最終的には政府の支援を条件に全日空が支援する、との観測をしています。

@「マレーシア航空17便は高速物体貫通で分解した」中間報告書
 現地時間9日、オランダの航空当局はウクライナで墜落したマレーシア航空17便についての中間報告書を発表しました。報告書は墜落現場での調査に支障があり、主に、ブラックボックスの記録と現場写真により行われました。この中で、17便が飛行中に高速移動する多数の物体で、機体を下部から貫通された後、空中分解して墜落した、とし、ミサイルの爆発が原因であることを示唆しています。また、報告書は同便がアムステルダム空港を離陸したときは安全に飛行可能な状態であったこと、適格で経験豊富な乗務員により運航されていた、とし「同便が技術的問題または乗員の行動により墜落したことを示唆するものは確認できなかった」としています。


*9月9日

@成田空港、来年3月から国内線旅客からもサービス料を徴収へ
 成田国際空港株式会社(NAA)は来年3月から、国内線旅客にも「旅客サービス施設使用料」を課金する方針を固めました。往復800〜900円を検討しています。料金は航空券発券時に運賃に上乗せして徴収する方針です。すでに、航空会社とは大筋で合意している、とのことです。これによる増収は年間約20億円程度となりますが、一方で、LCC向けの航空会社が支払う手荷物取扱施設の使用料や空港事務所の賃料を現在の半額以下にする方針、とのことです。
【コメント】このところ、航空会社優遇と、ビジネスジェット機対策や優遇レーン新設など金持ち優遇が目立つようです。

@18日に横堀地区エプロンと新道路の供用を開始
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、整備中だった「横堀地区エプロン」と「空港内新アクセス道路」の供用を18日から開始する、と発表しました。横堀地区エプロン(駐機場)は旅客機2機分になります。新アクセス道路はトンネル部分約260mを含め約870mとなります。

@アジア・アトランティック・エアラインズが年末年始にケアンズへチャーター便
 アジア・アトランティック・エアラインズは年末年始に、成田=ケアンズ直行チャーター便を運航します。1往復のみですが、同社の豪州乗り入れは初めてになります。

@全日空B787-8型機がタイヤ不具合で欠航
 現地時間7日午後9時30分頃、ジャカルタ発羽田行きの全日空856便・B787-8型機が出発しようとしたところ、タイヤの一部に不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@エアアジアCEOが日本に操縦士養成所構想表明
 昨日の朝日新聞によりますと、エアアジアのトニーCEOは同紙とのインタビューで、パイロット養成所を日本に造る計画を検討している事を明らかにしました。「(操縦士の)なり手はいくらでもいる。日本で養成施設をつくることを視野に入れている」と語りました。
 また、スカイマークの支援については「そもそも羽田はLCCにとって利用料が高すぎる。現時点では計画していない」と語りました。
【コメント】「現時点では」というところが微妙ですね。

@ボー社がB737MAX-200型機のローチンを発表、ライアンエアの発注を受け
 ボーイング社は現地時間8日、欧州最大のLCC「ライアンエア」とB737MAX200型機を100機発注する覚書を締結したことを明らかにしました。これに基づき「B737MAX200型機の開発を正式に始める(ローチン)」と発表しました。B737MAX200型機は開発しているB737MAX8型機を胴体中央に脱出用のドアを設けることにより、座席数200に増席するものです。


*9月8日

@国税局がパイロットや整備士派遣の外国7社に消費税申告漏れ指摘
 東京国税局は日本の航空会社にパイロットや整備士を派遣しているリシュワース・アビエーション、クルー・リソーシズ・ワールドワイドなど外国会社に対して、6年間で約2億円の消費税を申告しなかったと指摘しました。これらの会社は代理人を通じて申告し納税した、とのことです。日本に拠点がない外国の会社は法人税の支払い義務はありませんが、紹介手数料などの支払いを受けたときには消費税を払わなければなりません。

@ボンバルディア社のCS100型機が3ヶ月ぶりに試験を開始
 ボンバルディア社は現地時間7日、約3ヶ月ぶりに、開発試験中にエンジン事故(2014年5月31日の出来事参照)を起こした、CS100型機の試験を再開しました。同試験機はPW1500G GTFエンジンの火災により、地上試験と試験飛行を停止していました。同社では「このトラブルで開発スケジュールに変更はない」としています。なお、ライバルになる三菱リージョナルジェット(MRJ)は同系統のPW1200G GTFエンジンを搭載します。


*9月7日

@LCC 専用ターミナル北側駐機場用地内の駐車場などが移転
 1日に成田空港に行ったところ、建設中のLCC 専用ターミナル北側に整備される、北側駐機場(エプロン)用地にある、民間駐車場、レンタカー会社などが移転していました。民家などは、移転先が見つかり、家屋の建築が終了しないと移転できませんので、まだ、生活しています。左側奧のクレーンがたっているところがLCC 専用ターミナル本館工事現場です。北側駐機場に駐機する航空機は、LCC 専用ターミナルの本館とサテライトを結ぶ連絡橋の下を潜って、出入りすることになります。成田国際空港株式会社(NAA)の「所有地につき、出入りを禁ず」との看板が立っていました。

@「スカイマークの羽田空港発着枠は国民の財産」国土交通省幹部
 昨日の J-CASTニュースによりますと、国土交通省の幹部はスカイマークが経営破綻したり、他社の資本系列に組み込まれたりした場合、「羽田の発着枠は国民の共有財産。スカイマークには新規優遇枠として羽田枠を配った経緯がある。経営破綻すればいったん全部国で没収することになる。資本関係が大幅に変わった場合も別法人と見なすため、発着枠はいったん国に戻し、再配分を検討することになる」と述べた、とのことです。
【コメント】どこかがスカイマークを救済したとしても、36ある羽田空港発着枠がそのまま使えるとは限らないようです。36枠を全て使えて、エアバスが、A380型機2機のキャンセルを元に戻す代わりに、違約金をゼロにしてくれる、と言う事ならば、救済を考えるところもあるかも知れませんね。ただ、A380型機の使い道が問題ですが。

@ジェイエア機が落雷に遭い、大坂空港に引き返す
 昨日午後5時15分頃、大阪発花巻行きの日本航空2187便・ERJ170型機が、滋賀県上空を飛行中に落雷に遭い、大阪空港に引き返しました。着陸後の点検で、機体真ん中から後方にかけて、焦げた跡が見つかりました。


*9月6日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の25〜27例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」25〜27例目が発生しました。
◇25例目 中国国際航空157便・B737-800型機が上海空港での管制上の離陸制限のため遅延し、午後11時1分にB滑走路に着陸しました。
◇26例目 日本貨物航空203便・B747-8F 型機が前便で上海空港での管制上の離陸制限のため、到着が遅延し、玉突きで出発が遅れ、午後11時39分にB滑走路から出発しました。
◇27例目 ユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)118便・B767-300型機が、前便で上海空港での管制上の離陸制限のため、到着が遅延し、玉突きで出発が遅れ、午後11時53分にB滑走路から出発しました。

@日本航空が10月26日から成田=仁川線と成田=モスクワ線を減便
 日本航空は昨日、「2014年度国際線路線便数計画を一部変更」を発表しました。その中で、成田空港路線では、10月26日から、成田=ソウル線を1日2往復から1往復に減便し、残る1往復の機材を B737-800型機から B767-300ER型機に大型化します。また、成田=モスクワ線を週4便から3便に減便します。
 また、需要が好調な成田=台北線の機材を B-737-800型機から B767-300ER型機に大型化します。

@関西空港の女子トイレで、紙に包まれた銃弾らしきものが見つかる
 昨日午後4時50分頃、関西空港第1ターミナル内の女子トイレで、紙の箱に入った、28個の拳銃の弾丸らしきものが発見されました。このトイレは、国際線乗継客などが使う、制限エリア内にあります。清掃作業員が見つけ警察に通報しました。警察では、誰が置き去りにしたものか、防犯カメラなどの分析を行っています。

@スカイマークが来夏季ダイヤで米子=羽田直行便を復活へ
 スカイマークの西久保社長は昨日、鳥取県知事を訪問し、来年3月29日の夏季ダイヤから米子=羽田線の直行便を再開する意向を伝えました。この場合も神戸経由の羽田線も残す、とのことです。

@米軍関係者載せたチャーター機がイランに緊急着陸
 現地時間5日、アフガニスタンのバグラム米空軍基地からドバイに向かった、LCC「フライドバイ」のチャーター機がイランに緊急着陸するトラブルがありました。このチャーター便は出発が約3時間遅れ、イラン上空でイラン当局から「飛行計画が失効したので、アフガニスタンに引き返せ」との通報を受けました。パイロットが「引き返すだけの燃料がない」と伝えたところ、イラン南部のバンダルアバスに着陸するように命令されました。同機は飛行計画を再提出し、燃料の給油をした後、離陸が認められました。同機には米国人を含む軍事請け合い業者など約140人が乗っていました。


*9月5日

@共生財団が昨年度の騒音測定結果公表
 「成田空港周辺地域共生財団」は昨日、「平成25年度 成田国際空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」をホームページで公表しました。
【コメント】膨大なデータで、内容を読み込むのは大変です。結果の概要は後日載せます。昨年度の報告書から騒音評価指標が変更になりました。その分、今までの積年年度別のデータとの比較がなくなっています。

@「成田空港第3滑走路を作る会」などが18日に「首都圏空港の機能強化」講演会
 空港周辺商工業 経済団体連絡協議会など3団体は18日に、成田商工会議所で「首都圏空港の機能強化」講演会を開きます。講師は成田国際空港株式会社(NAA)元社長で運輸政策研究機構の黒野匡彦会長などになります。

@成田空港夏休み出入国者数が約23万人減に
 東京税関が今日発表した成田空港の夏休み(7月18日〜8月31日)出入国者数によりますと、前年同期比約22万8700人減となりました。この内、日本人は31万5700人減と大幅な減少になっています。羽田空港国際線拡大による影響が大きいと思われます。

@旅客機乗務員の黒色腫罹患率は一般人の2倍
 現地時間3日、航空機のパイロットや客室乗務員が皮膚癌の一種・メラノーマ(黒色腫)に罹る割合は、一般人と比べて2倍になる、との研究論文が、米国医師会の雑誌「JAMA皮膚科学」に掲載されました。この論文は19件の研究(約26万6000人分)を分析したものです。原因は高空を飛ぶ航空機に降り注ぐ有害な紫外線にある、とのことです。


*9月4日

@資料室に「40回騒音対策委員会の本会質疑議事録」を載せました
 2日に成田国際空港株式会社(NAA)から、3月27日に開催された「第40回成田国際空港騒音対策委員会」の議事録が送られてきました。その内の、本会の質問と回答部分について「第40回成田国際空港騒音対策委員会 本会質疑議事録」として、「成田空港サーバー資料室」の「騒音対策委員会関係」ページに載せました。
 この中で、健康調査で「就寝中の心拍数や血圧の測定を実施して欲しい」と言う本会の要望について、 NAAは 回答で「平成19年11月に、疫学研究に関する倫理指針によって、被験者の尊厳及び人権の尊重を守るため、科学的合理性及び倫理的正当性が認められないような疫学調査を実施してはならないという指針がございますから、このような就寝中の身体に対する血圧や心拍数などの臨床的な調査というのは難しいんじゃないかなと考えている次第でございます」と答えています。
 しかし、無理矢理行うというのであれば、この通りかも知れませんが、「希望者に行う」と言う事もこの「指針」に当てはまるのでしょうか。とすると、「このような調査・研究は今後行う事ができない」と言う事になってしまいますね。

@成田空港国際貨物取扱量が11ヶ月連続のプラスに
 東京税関が今日発表した「8月成田空港貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)5.5%増と11ヶ月連続のプラスとなりました。積込量は10.4%増で、この内、輸出量は8.7%増となりました。取卸量は1.5%増で、この内、輸入量は2.6%減となっています。

@ヴァージンアトランティック航空が成田路線から撤退へ
 ヴァージンアトランティック航空は、来年2月1日で成田=ロンドン線から撤退する、と発表しました。羽田空港路線開設と絡めて、成田空港撤退の話しは以前から出ていましたが、羽田空港路線は実現していません。撤退理由は「集中と選択での路線見直し」としていますが、日本路線の需要が弱いことが理由のようです。これで、日本への同社路線はなくなります。

@ HIS がカンボジアへの定期チャーター便就航を延期
 HIS傘下のアジア・アトランティック・エアラインズは9月3日から就航を予定していた、成田空港発着のカンボジアへの定期チャーター便就航(2014年6月27日の出来事参照)を延期しました。理由は3国にまたがるチャーター便で、以遠権の問題などがあり、各国政府の承認手続が滞っている、とのことです。

@日本エアコミューター機がエンジントラブルで5便欠航
 昨日午前8時頃、鹿児島発奄美行きの日本エアコミューター3723便が離陸したところ、右エンジンの出力低下を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検のため、合わせて5便が欠航となりました。

@ボー社が初期型B787-8型機10機の買い手探しに四苦八苦
 ボーイング社がB787-8型機の初期型10機の販売に四苦八苦しています。この機体は当初、トランスアエロ(昨日の出来事で書いたキャンセル4機)、全日空、日本航空、エチオピア航空、ユナイテッド航空向けの機体でしたが、機体後部の構造補強材と炭素繊維複合材との接着に剥離が見られ、修理した機体で、燃費が、その後に製造した機体よりも悪い、とされています。新たな顧客を探していますが、なかなか見つからないようです。


*9月3日

@従来取り決めで、午前1時31分に着陸
 今日未明、昨日午後9時頃出発した成田発ホノルル行きの日本航空784便・B787-8型機が太平洋上を飛行中に、空調機器が不具合を起こしたため、成田空港に引き返し、午前1時31分に、B滑走路に着陸しました。なお、今回は「緊急事態」を理由とする従来取り決めによる着陸になります。
 同便は他のB787-8型機に機材を交換して、12時間33分遅れで再出発しました。

@国土が成田空港で管制官15名増員を概算要求
 国土交通省は来年度予算概算要求で、成田空港関係として、地元合意により2014年度中に年間発着容量が30万回へ拡大するため、その対応として成田事務所に管制保安部主幹航空管制官など新規15名の増員を要求しました。

@8月の国内線LCC運航状況、ピーチの遅延が改善されず

会社
遅延率
欠航率
全運航便数
ジェットスター
24.5%
2.5%
2914便
バニラ・エア
22.7%
0.7%
620便
ピーチ・アビエーション
46.3%
22.2%
1859便
春秋航空・日本
32.2%
4.2%
310便
 LCC国内線のフライト情報による8月の国内線LCC遅延率と欠航率は右表のようになっています。遅延率は7月よりも大きくなっています。台風の影響でしょうか。その中でも、ピーチ・アビエーションの遅延率が相変わらず、50%弱とダントツに大きくなっています。ピーチ・アビエーションの欠航率は計画減便が続いているためのようです。8月から運航を開始した春秋航空・日本が慣れないためか遅延率がやや高くなっています。

@全日空B787-8型機がブレーキ不具合で2時間遅れる
 現地時間2日午後1時30分頃、台北発羽田行きの全日空1186便・B787-8型機は出発時にブレーキ系統に不具合が発生したため、2時間5分遅れて出発しました。

@トランスアエロがB787-8型機4機をキャンセル
 ロシアのトランスアエロはボーイング社に発注していた B787-8型機4機をキャンセルしました。初号機の受領は今年に予定されていました。


*9月2日

@進むLCC 専用ターミナル連絡橋工事
 昨日、LCC 専用ターミナル工事の状況を見てきました。写真のように、LCC 専用ターミナル本館(右側)とサテライト(左側)を結ぶ、連絡橋の工事も順調に進んでいるようです。サテライト側ではエスカレーターや階段が取り付けられると思われる斜めの骨組みも見えてきました。出発と到着の動線を区別するため、エスカレーターなどは2系統あるようです。現在は支えの鉄骨がありますが、この連絡橋の下を航空機が通過することになります。6月27日の出来事で書いた成田国際空港株式会社(NAA)の言う「連絡橋工事は9月頃から」という状況よりも、工事はかなり早く進んでいるようです。6月2日の出来事に載せた写真は、やはり、連絡橋工事でした。

@今月中に成田空港乗継客増やす協議会設立へ
 国土交通省は今月、成田空港の乗継客を増やすための対策を話し合う、官民の協議会を設置することになりました。無料の観光ツアーなどを試行実施しましたが、3ヶ月で約1500人にとどまったことから、その費用分担や宣伝方法などもを話し合います。

@「資料室」・「Gallery」の「成田空港に乗り入れているLCC」に「タイ・エアアジアX」を追加しました

@全日空B787-8型機が油圧系統不具合で欠航
 昨日午前7時頃、富山発羽田行きの全日空882便・B787-8型機の出発前点検で、油圧系統の不具合が見つかりました。この整備に時間がかかることから同便は欠航となりました。

@三菱商事や政投銀などが地域航空会社の協議会設立へ
 NHK によりますと、「三菱商事」や「日本政策投資銀行」、「三菱航空機」などは、今週中にも地方路線を運航する地域間航空ビジネスに特化した、新たな航空会社の設立を目指し協議会を開くことになりました。大手では「採算が取れない」として就航しない地方路線に小型ジェット機、具体的には三菱リージョナルジェット(MRJ)を使った航空会社設立の検討を行います。今後、全日空や日本航空や政府系ファンドなどにも参加を呼びかけます。

@米国でもパイロット不足、大手航空会社の締め付けで極低賃金
 昨日のテレビ東京ニュースによりますと、米国でもパイロット不足が深刻化しています。その原因は大手航空会社が地域航空会社に経費削減を求め、そのしわ寄せがパイロットなどの給与の削減になっているため、とのことです。地域航空会社のパイロットの1年目の給与は年間230万円に過ぎません。パイロットになるためには約1700万円かかります。このため、パイロットになる事に希望を見いだせない若者が、パイロットになる夢をあきらめてしまうのだそうです。


*9月1日

@8月のアクセス数は29,831回でした。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」24例目
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」24例目が発生しました。北京発成田行きの中国国際航空421便・A320型機が、北京空港での雷雨による離着陸制限で出発が遅れ、午後11時14分 B滑走路に着陸したものです。

@タイ・エアアジアXの成田=バンコク線が今日から就航
 今日から、LCC「タイ・エアアジアX」の成田=バンコク線が運航を開始しました。使用ターミナルは第2ターミナルになります。使用機材は A330-300型機で、1日1往復を運航します。今日のバンコクからの到着初便はほぼ定刻通り、出発便は定刻から10分遅れの午前10時40分頃にゲートを離れました。出発ロビーでは記念式典が行われていました。写真はゲートを離れ、離陸に向かうタイ・エアアジアX機です。

@今日から、機内での電子機器証制限が緩和
 今日から、航空機内での電子機器の使用制限が緩和されました。電波を発しないデジタルカメラやプレイヤーなどは常時使用可能になります。携帯電話も機内モードに設定すれば、使用可能です。しかし、通話やメールは着陸し、誘導路に入るまでは使用禁止です。また、小さな航空機や古い機体などでは、安全確認が難しいために引き続き使用禁止となる事がありますので注意して下さい。

@日本航空のB787-8型機が機体損傷で大幅遅れ
 現地時間30日午後1時20分頃、ホノルル発成田行きの日本航空783便・B787-8型機が、地上作業中に機体の一部が損傷し、整備作業に時間がかかるため、他のB787-8型機に機材を交換して、13時間53分遅れで出発しました。

@全日空B787-8型機が航法装置不具合で大幅遅れ
 現地時間31日午後9時半頃、ミュンヘン発羽田行きの全日空276便・B787-8型機は、出発時に航法装置に不具合が発生し、整備のために13時間37分遅れで出発しました。


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