1999年11月の出来事
*11月30日
@運輸大臣が堀越さんの手紙に対して返事を渡す
今日、運輸省の鈴木審議官と空港公団の中村総裁が東峰地区の堀越昭平さんを訪れ、先日千葉県の沼田知事に託した運輸大臣宛の堀越さんの手紙に対する返事を手渡しました。この手紙の中で、運輸大臣は「これまでの経過の中で、運輸省が堀越さんの気持ちを理解しようとしなかったことに対し、陳謝する。」としています。これに対し、堀越さんは「3,4日考えさせて欲しい。」と答えました。堀越さんは暫定滑走路用地に残る一坪共有地の残るたった1人の地権者であり、暫定滑走路の南側を通る県道成田ー小見川線のトンネル部分に土地を所有しています。
【お詫び】昨日の記事で「認可は1両日中」と書きましたが、これは、Yahooのインターネットニュースで見たものでした。しかし、運輸省はこの堀越さんへの返事を待って、認可する方針をとっているようですので、認可は明日以降にずれ込むようです。しかし、着工は12月の上旬には行われるものと思われます。
@「羽田空港の国際チャーター便は容認を」林前運輸政務次官
林幹雄前運輸政務次官は昨日、千葉市内で行われた千葉政経懇話会の11月例会で講演し、「暫定滑走路案は用地内に残る一坪共有地の20人の地権者の内、唯一反対していた人(注;これが堀越さんと思われます。)が譲ってくれる事になったので、急遽浮上した。」と内幕を明らかにし、さらに、羽田空港の国際化に関して、「羽田空港は昼間は国内線で一杯だ。従って、国際線が乗り入れるとすれば、夜間・早朝のチャーター便しか出来ないと思う。これも『全て駄目。』と言うわけにはいかないのではないか。」と国際チャーター便の羽田空港利用を容認するように訴えました。
【コメント】今回の堀越さんの事については、かなり前から話があったことが伺えます。私たちが8月25日に暫定滑走路の説明を聞きに空港公団に行ったときも、ぼかしていましたが、「暫定滑走路用地内に一坪共有地が残っているが、それについてはほぼ解決している。」との話がありました。
@石川島播磨重工がデルタ航空からエンジン整備を受注
石川島播磨重工はデルタ航空から石川島播磨重工も入って国際共同開発したV2500エンジン32台の長期整備契約を受注しました。石川島播磨重工ではすでにユナイテッド航空・アメリカン航空などからもV2500の整備を契約しており、99年度中に70台の整備を行うことになります。2000年度中には100台の整備、5年後には年間200台の整備を行う体制を整えます。
*11月29日
@運輸省が1両日中に暫定滑走路計画を認可
運輸省は暫定滑走路計画の申請に対する認可を1両日中に行う意向を固めたようです。申請をそのまま変更なしで認可するようです。これにより、空港公団は来月上旬にも着工するものと思われます。
@反対同盟熱田派が暫定滑走路用地周辺でデモ
昨日、暫定滑走路用地周辺で反対同盟熱田派と支援者が「暫定滑走路は騒音などで地元住民を叩き出すものだ。」などとして、デモ行進を行いました。参加者は約150人でした。反対同盟熱田派は着工当日に抗議のため、暫定滑走路予定地近くで抗議集会を開くことにしています。
@空港公団がカレンダーを抽選でプレゼント
空港公団は公団制作の来年のカレンダー「成田から〜世界の旅」300部と、航空科学博物館制作の卓上カレンダー100部を抽選でプレゼントするそうです。応募は葉書に住所、氏名、年齢、職業、電話番号、希望のカレンダーを記入して、〒282-8601 成田市成田空港内NAAビル広報室カレンダープレゼント係まで。Eメールは kouhou@naa.go.jp までに。〆切は12月11日必着だそうです。
*11月28日
@来月30日にも停電訓練を実施
成田空港では、昨日の未明に実施された大規模停電を想定した訓練を来月30日未明にも、第1ターミナルで再び実施知ることになっています。また、当日の来月31日には、午後5時に調整本部を設置して緊急事態に備えることにしています。
@ブラジルに航空宇宙産業視察団
通産省と航空宇宙工業会は来年1月下旬にブラジルに航空宇宙産業視察団を派遣することになりました。ブラジルでは南米最大の航空会社エンブラエル社などを訪問し、今後の事業協力の可能性などについて話し合うことにしています。
*11月27日
@千葉県知事が初の反対派農家訪問・1人が話し合い解決に同意
今日の午前中、千葉県の沼田知事が平行滑走路用地内の反対派農家7戸を訪問しました。千葉県知事が東峰地区の反対派農家を訪問するのは初めての事になります。知事は成田市長と芝山町長と共に、反対派の農家を廻りました。7戸の内、堀越昭平さんは千葉県主導の話し合い解決に応じる意向をしたためた手紙を知事に渡しました。堀越さんは「国や空港公団のやり方に割り切れない思いもあるが、自分の孫子や地域社会の将来を考えれば、話し合い解決をしなければならない時期と思うようになった。」と語りました。また、用地内に住む、島村さんは知事と20分に渡り話し合いましたが、「国や空港公団と話し合いをするような信頼関係は今はない。」と話し合いを断りました。
@2000年問題での停電訓練を実施・異常はなし
今日の午前0時から3時まで、成田空港においてコンピューターの2000年問題で大規模停電が起こった場合を想定した訓練が行われました。0時に電源を落とすと、ターミナルは真っ暗になりましたが、すぐに、非常用電源が作動し、通常の30%の明るさが確保されました。この訓練により、想定した事態と異なった異常は出ませんでした。
*11月26日
@来月4日に下総町住民と共生委員会が意見交換会
来月4日の夕方、下総町の高倉、四谷、新川、滑川、西大須賀の5地区の住民と共生委員会の意見交換会が下総町で開かれる事になりました。これは「下総町騒音地区振興協議会」が呼びかけて開催されるものです。住民側は騒音地区になる不安と心配を委員会のメンバーに聞いてもらいたい、とのことです。
@芝山町全員協議会で激論
先にも書きましたが、15日に開かれた芝山町の全員協議会で、芝山鉄道のルート変更に関して、議員の間で活発な討論が行われました。特に、ルート上の一坪共有地の解消が一向に進まない現状に対して、議員の中からは「こうなったら、強制代執行でもしないと埒があかないのではないか。」との意見も出たそうです。これについて、賛否両論が活発に出たようです。この背景には、円卓会議とそれに基づいた共生大綱への失望感が強くあるようです。
@明日未明に成田空港で大停電についての訓練実施
明日の未明に、成田空港で2000年問題で大停電が発生したときの対策を考える、実地訓練が行われます。停電が起こったときに、非常用発電器で空港機能が維持できるかどうかの検証と、航空会社と電力会社との連絡体制の確認が行われます。
@東京都の「危機突破戦略プラン」で羽田空港の国際化うたう
今日発表された、東京都の再生を目指す「危機突破戦力プラン」で羽田空港の国際化と横田基地の軍民共用化が盛り込まれています。そして、2003年には東京を訪れる外国人を、1998年の250万人から100万人多い350万人にする事が盛り込まれています。
@関西空港会社が97億000万円の赤字に
関西空港会社の9月期中間決算は97億3000万円の赤字になりました。赤字は6期連続で、昨年よりも多くなりました。これは、国際線の減便と空港内のテナントの撤退などの影響が出ているためです。
@花巻空港の滑走路延長を認可
運輸省は今日、花巻空港の2000m滑走路を2500mにする工事申請を認可しました。これにより、積雪時の安全性が向上し、国際線のチャーター便の利用が可能になります。供用開始は2005年3月18日です。
*11月25日
@アクセス回数が今日で5万回を越えました。3ヶ月弱で1万回になります。ご愛読、感謝いたします。
@空港公団の中村総裁が「着工式をやりたい」
空港公団の中村総裁は昨日の定例記者会見で、暫定滑走路建設について「着工式を工事現場で行いたい。」と表明しました。また、暫定滑走路計画認可の時期については「まだ、はっきりしていない。認可から着工までの期間は早急にしたい。」と述べました。さらに、「着工の前・後にかかわらず、反対派の方々に機会を得て説明をさせていただきたい。」と当初計画の2500m滑走路建設のために話し合いを継続する意志を明らかにしました。
@「横田基地の民間利用を考える会」が初会合
東京都が提案した横田基地の軍民共同利用の実現に向けて設けられた、「横田基地の民間利用を考える会」の初会合が今日、都庁で開かれました。この会にはソニー会長やジャスコ会長などが参加し、オブザーバーとして埼玉県、山梨県の担当者が参加しました。今日は主に、共同利用の経済効果などについて話し合われました。しかし、騒音被害を被る地元自治体や住民はメンバーに入っていません。
@日本エアシステム労使が合理化案で合意
日本エアシステムの労使の間で続けられていた、(1)1000人のリストラ、(2)13%の賃金の引き下げ、(3)近距離国際線のハーレクインエアーへの委譲、などの合理化案についての交渉が合意に達しました。会社側の案を全面的に労組側が飲んだのかどうか、今日ははっきりしません。
@米国内線運賃が今年5度目の値上げに
アメリカの国内線大手8社の内、アメリカン航空など4社が24日から運賃を3%値上げしました。来週初めにかけて他の4社も追随するものと見られています。今回の値上げは今年に入って5度目で、過去4回の値上げで今年初めから10月までに13.2%の値上げになっていました。これに、今回の値上げが上乗せされる事になります。今回の値上げは航空燃料の高騰による要素が大きいとされています。
*11月24日
@定期便で電磁波の調査を行う
飛行機の中で携帯電話やパソコンなどを使用すると、それから出る電磁波が航空機の計器に影響を与え、最悪の場合、墜落に至ると言う疑いがもたれています。そこで、今日、羽田から大阪に向かったB−777の機内で航空機内での電磁波がどのくらい出ているかを測定する調査が行われました。実際に乗客を乗せている定期便で測定が行われたのは初めてのことです。今日は最後部の座席に測定装置をセットして行われました。今後、来年の3月までに約10往復の定期便で同じような測定を行う予定です。
@関西空港の2期工事埋立で、初の輸入海砂が搬入
関西空港の2期工事の埋立に使われる初めての輸入海砂が今日の午前、中国のチンタオから船で届きました。量は44000立方mです。今後、中国の5カ所と、韓国の2カ所から最大600万立方mが輸入される予定です。
*11月23日
@全日空が運航乗務員をフェアリンクに出向させる
全日空は小型機で国内路線に新規参入を目指しているフェアリンクに運航乗務員を出向させることで、フェアリンクと合意しました。管理職の運航乗務員を今月末にも2名出向させ、来春までに10名を出向させます。出向した運航乗務員はフェアリンクが導入する小型旅客機のライセンスをとるために、訓練に入ります。この他にも、整備規定や運航規定作りにノウハウを提供することになっています。フェアリンクは仙台空港を拠点にして来夏に就航を予定しています。全日空としては、将来はローカル線の運航をフェアリンクに委託するねらいもあるようです。
@日本航空の社長が大晦日の国際線に搭乗し安全をアピール
日本航空の金子社長は伸び悩む年末年始の国際線の予約を高めるために、自ら大晦日の2000年0時に飛行する航空機に搭乗し、2000年問題での安全性をアピールする事になりました。一方の全日空の国際線は年末年始の予約が昨年に比べて増えているそうです。
【コメント】何で全日空が好調なんだ?条件は同じはずなのに?
@エアバス社がジャンボを越える大型機の開発にGOか
フランスのルモンド紙が伝えたところでは、12月8日に開かれるエアバス社の監査役員会でボーイング社のジャンボを越える超大型機の開発に着手することを決定する、とのことです。この超大型機は座席数が480席〜650席で、機内に寝室や理髪店や免税店も設置することが可能で、英国のバージン・アトランチック航空では機内でカジノの営業を計画しているそうです。開発が順調に行けば、2005年には納入を開始するそうです。
*11月22日
@暫定資料のページに「石井 武氏の公述」を載せました。これで、地元の方々の公述は終わりにします。
@自衛隊機が墜落・送電線切り80万世帯で停電
今日午後1時45分頃、埼玉県狭山市柏原の入間川河川敷に自衛隊入間基地の練習機T−33が墜落しました。この際に、送電線を切断したため、東京と埼玉の80万世帯が最高4時間停電しました。同機には2名の航空自衛官が乗っていましたが、2名とも死亡しました。同機は離陸25分後に「トラブルが発生した。基地に戻る。」と連絡してきました。
*11月21日
@暫定資料のページに「鬼澤伸夫氏の公述」「高仲洋氏の公述」「池田秀和氏の公述」を載せました
@反対同盟熱田派支援者が運輸省に申し入れ
昨日、反対同盟熱田派支援者70人が運輸省を訪れ、暫定滑走路計画を撤回するよう求めた申入書を守衛に渡して気勢を上げました。
@気象庁が霧観測用レーダーを開発、実地試験へ
気象庁はこの程、霧の流れを観測できるレーダーを開発しました。これは、国内の空港で霧のために欠航や遅れに悩まされている所が多いためです。このレーダーが実用化されると、霧の予測が出来るようになり、出発する前から出発時間の調整や行き先変更などの対応処置が取れるようになります。気象庁では来年の春から釧路空港にこのレーダーを設置して2年間実地試験を行うことにしています。
@日本旅行が格安ミレニアムツアーを実施
日本旅行は、日本航空が12月23日から1月10日まで、羽田発那覇行きの933便を「1999便」に、那覇発羽田行きの934便を「2000便」に名称を変更するのに合わせて、大晦日に1999便で沖縄に行き、元日に2000便で羽田に帰る「ミレニアムツアー」をこの時期としては格安の49800円で実施することになりました。募集定員は100名です。
【コメント】なんか、スリル満点のツアーと言う感じですね。
@「スターアライアンは1地域1社で質の高いサービス」
来日しているエールフランスの会長は朝日新聞社のインタビューに答えて、デルタ航空などと作る航空連合の「スターアライアン」について、「1地域1社として、世界中で質の高いサービスを提供できるようにしたい。アジアでは北と南に分けて考える必要がある。日本航空とは現在も提携関係を強めてきた。加盟してくれれば歓迎するが、加盟に至らなくても協力関係は広がるだろう。」と述べました。
*11月20日
@暫定資料のページに「岩澤寛氏の公述」を載せました
@二階運輸大臣が初めて成田空港を視察
二階運輸大臣は昨日、就任以来初めて成田空港を視察しました。視察後の記者会見で、「暫定滑走路は2002年のワールドカップまでに是非完成させたい。先頃会談した韓国の運輸大臣にも激励された。」と決意を語り、「暫定滑走路計画の認可については調整中なので、もう少し、時間をいただきたい。」と時期を明言しませんでした。また、記者から「大臣自身が反対派に会って話し合う考えはないか。」聞かれたのに対し、「私が出ていって役に立つのなら、話し合うことにやぶさかではないが、今は担当者や空港公団にお願いする。」と今はその意志がないことを明らかにしました。空港視察に先立ち、空港周辺18市町村の首長との昼食会を行い、要望を聞きました。また、千葉県庁を訪ね、沼田知事と懇談しました。
*11月19日
@中核派拠点に『栗源5000人会』が抗議行動
昨日、栗源町から過激派の拠点を撤退させるために活動している『栗源5000人会』が中核派の拠点「三芝物産」に対して「過激派即刻退去」「過激派のゲリラ絶対許さない」などの横断幕を掲げて抗議行動を行いました。この抗議行動は去る9日に東金市で起こった放火ゲリラが中核派によっておこされたことを受けて行われたものです。約20人が参加しました。栗源町には革労協の拠点である「三里塚企画」もあります。
@普天間基地移転先に民間機航空機整備基地の構想
普天間基地の移転候補地になる名護市野古地区に設置される軍民供用空港の近くに民間旅客機の整備拠点を設置する構想が検討されています。地元の産業基盤を強化するとともに、民間旅客機の5年ごと、または、25000飛行時間毎に行われる重整備(機体やエンジンを分解して整備する)を行える拠点とする構想です。これは、政府と航空大手3社などが可能性を検討しています。現在、重整備は羽田などで行われていますが、間に合わないときにはアモイなどに委託して行っています。これが、国内で行えればコストの削減になることも考えられます。
*11月18日
@空港公団のホームページに以下の内容が掲載されていました
「成田空港従業員実態調査について」
「空港運用状況(平成11年度)上期」
「第2駐車場ビルの案案内表示について」
「1999年冬ダイヤについて」
@エジプト機の事故原因は副操縦士の自殺か?
エジプト機の事故原因について、改修されたボイスレコーダーの解析で、急降下の直前に交代要員の副操縦士が「心を決めた。神の御心のままに。」と言う祈りの言葉をアラビア語で叫んでいたことが明らかになりました。アメリカでは、この副操縦士が自殺を図ったのが墜落の原因ではないかと言う説が有力になっており、FBIが捜査に乗り出そうとしました。これに対して、エジプト側は「この言葉は普段の祈りの言葉だ。この言葉で墜落の原因が副操縦士にある、と考えるのは早計だ。」と反発しています。
@エアカナダがカナディアン航空の買収を提案
経営危機に陥っているカナディアン航空に対して、カナダ最大手のエアカナダはカナディアン航空の株式を1株2カナダドルで買い取り、他の株も買い取って、買収に反対すると思われるアメリカン航空の保有株を上回る51%以上の株を確保して、経営権をかくほする、としています。買収後はカナディアン航空のままで運営し、大規模なリストラを進めて経営の建て直しを計るとしています。
*11月17日
@オランダ航空機が成田空港に緊急着陸
今日午後1時53分頃、名古屋発アムステルダム行のKLMオランダ航空870便が第4エンジンが不調のために、成田空港に緊急着陸しました。
@今朝中核派拠点48カ所を一斉捜索
千葉県警佐倉署などは、昨年9月に起こった佐倉市の運輸省課長宅爆破事件に関して、千葉県栗源町にある中核派成田現地活動施設「三芝物産」など、17県の48カ所の一斉捜索を実施しました。
【コメント】警察の捜査のことは良く知らないのですが、昨年の9月の事件についての捜索が1年以上経って行われるのは、素人考えですと、「のんびりしているなー。」と思わざるを得ません。
@エアニッポンが明日、ストを予定
エアニッポンの乗員組合は年末手当などを巡って、明日、24時間ストを予定しています。日本航空の乗員組合と客室乗務員組合も明日、ストを予定していますが、こちらは管理職が乗務するために欠航する便はないそうです。
@スカイマークが羽田空港増便枠で9便を要求
2000年7月に羽田空港の発着枠が31便拡大されますが、これに対して、スカイマークは運輸省にたいし9便の増加を要求していることが明らかになりました。スカイマークではこのうち7便を福岡ー羽田線に当てて、この路線を1日10便体制に、2便は羽田ー大阪線に当てたい意向です。
*11月16日
@過激派ゲリラ非難を決議・成田空港圏自治体連絡協議会が
昨日開かれた成田空港圏自治体連絡協議会で、先日起こった東金市の空港公団職員宅放火ゲリラ事件に関して、「このような無差別ゲリラは許せない。」とする非難決議を行いました。そして、警察当局に厳しい取り締まりを要請しました。その他、今後の空港整備に関して、「三位一体の空港づくり」を推進して欲しい旨を要望することになりました。
@友納武人元千葉県知事が死去
成田空港が閣議決定された昭和41年当時千葉県知事をしていた、友納武人氏が今日都内の病院で死去しました。ご冥福おお祈りいたします。
【コメント】友納元知事と直接間近で言葉を交わしたことはありませんが、確か、昭和43年頃だったと記憶していますが、成田空港計画の説明会のような席で、「松尾高校は校舎の新築移転が近く行われるが、防音工事を考えているのか。」と友納氏に質問したことがあります。その時の友納氏の答えは「実際に飛んでみて、騒音がひどいようなら考える。」と言うものでした。当時は学校防音さへも考えてはいなかったのです。結局、新築移転した3年ほど後の、開港5年前頃に防音工事は実施されたのです。
*11月15日
@芝山鉄道のルート変更を提案・町当局
芝山町の当局は芝山鉄道のルート変更を運輸省や芝山鉄道会社に求める意向を固め、今日の議会全員協議会に説明しました。芝山鉄道の建設は空港用地内の一坪共有地が解消されず、開通の見通しが立っていませんでした。町としては相川町長が一坪共有地所有者に再度の手紙を出すなどして、解消を呼びかけましたが、約800人の所有者の内、応じたのは約70人でした。さらに、運輸省が暫定滑走路計画を発表し、12月にも着工することに所有者が態度を硬化させることが予想され、解消は難しい、と判断したものです。この一坪共有地を避ける形でルートを変更し、早期の完成をはかりたい意向です。
@エジプト航空機の墜落は操縦室内の争いが原因か
先月31日に起こったエジプト航空機事故の原因について、操縦室内の何らかの争いが原因ではないかとする見方が出ています。操縦室内に何者かが侵入したか、操縦者の自殺などの可能性も取りざたされています。
*11月14日
@『暫定滑走路問題の資料』のページに公聴会での公述を追々追加します。
今日は堀川公述人の公述を載せます。
*11月13日
@エジプト航空機事故・急降下中に警報機が作動
10月31日にアメリカのマサチューセッツ州沖の大西洋で起きたエジプト航空機事故について原因を調査しているアメリカの担当者はフライトレコダーの解析から、同機は急降下の最中に警報装置が作動し、その後、エンジンが停止したことを明らかにしました。警報装置は火災や機内の圧力の低下などで作動します。急降下中にこのような重大なトラブルが起こったことを示唆しています。
@南紀白浜空港跡地に航空工科大学設立か
和歌山県の「航空工科大学基本権計画検討委員会」は昨日の委員会で、早ければ2003年度にも旧南紀白浜空港跡地に、航空運用システムコースなどを設置した「和歌山工科大学」を開設すべき、と言う結論をまとめました。実現しますと、我が国初めての航空機や施設を使った実践的な航空工科大学になります。
*11月12日
@蓮沼村議会が政府に提出した意見書を載せておきます
今日、蓮沼村の金澤さんから昨年の7月17日に蓮沼村議会が政府に提出した意見書のコピーが送られてきました。非常に大事な視点を含んでいますので、資料として載せておきます。
@東金市の空港公団職員宅への放火ゲリラは中核派の仕業
9日に起こった東金市にある空港公団職員宅への放火ゲリラについて、今日、都内の報道機関に中核派名で犯行声明が送られて来ました。
@嘉手納基地の管制レーダー故障で15日まで遅れ出る
昨日午後発生した、沖縄の嘉手納基地の管制レーダー故障は建設作業員がケーブルを切断したため、電力がダウンしたためとの発表がありました。このために、嘉手納基地と那覇空港のレーダーによる管制が出来なくなり、安全のために通常より飛行間隔をとらねばならず、民間航空機に遅れが出ています。ケーブルの復旧は15日の午前9時になると発表されています。
@ボーイング社がB−757・B−767の生産を削減へ
ボーイング社が受注が低調なために、B−757・B−767の生産を削減する模様です。
*11月11日
@川崎重工業がエンブラエルとの提携を民間航空事業の柱に
川崎重工業はブラジルの航空機製造会社エンブラエルの小型旅客機の製造に参加することを民間航空事業の柱にしていく方針を固めました。(9月3日の出来事を参照)川崎重工業は今まで、ボーイング社の機体の一部を生産して、これを民間航空事業の柱としてきましたが、今後はエンブラエル社のERJー170(70人乗り)・ERJー190(90人乗り)の共同生産を柱として行く意向を固めたものです。
@米GE・全日空・石川島播磨重工で航空機エンジン整備の新会社
世界最大の航空機エンジンメーカーであるゼネラル・エレクトリック社と全日空と石川島播磨重工は航空機エンジン整備の新会社を設立することになりました。この会社では全日空だけではなく、内外の航空機エンジンの整備の注文を得るとしています。今後のアジア市場での伸びをにらんだ体制固めになります。全日空としては、これを機にグループの整備体制を再編し、コストの大幅削減をはかります。
*11月10日
@公取委が航空大手3社を調査中
公正取引委員会の事務総長は今日の定例記者会見で、スカイマークやエアドゥなどの航空新規参入に対して、大手3社が『競争制限的行為』をしていないかどうか、調査している事を明らかにしました。問題視しているのは、一つは新規参入の低運賃に対抗して、大手がそれに合わせた一斉値下げをしている点と、「能力がない。」などの理由で新規航空会社の機体の整備契約を行わない点のようです。
@メキシコでB−727型機が墜落
現地時間9日午後7時(日本時間10日午前10時)に乗員・乗客20人の乗ったタエサ航空B−727型機がメキシコ市から300Km離れたウルアパン空港を離陸した直後に墜落しました。乗員・乗客は全員絶望と見られています。空中爆発が合ったとする目撃証言もあるようです。
*11月9日
@共生委員会が反対派との交渉を強く要請
昨日、成田市で『成田空港地域共生委員会』が開かれました。この席で暫定滑走路が多数であることを認め、その上で、平行滑走路建設のために反対派との交渉を継続するように、国と空港公団に対して強い要望が出されたそうです。「国は暫定滑走路で、『成田空港の建設は終わりだ』と考えているのではないか。」と言う意見も出ました。これに対して、国は「水面下では努力は続けている。」と答えました。また、公聴会で指摘された騒音対策について「民家防音工事の再助成など、きめの細かい対策をとりたい。」と述べ、環境基準の達成や民家防音対策地域の70WECPNLまでの拡大には消極的でした。また、同じ公聴会で出された、暫定滑走路完成後の現A滑走路の減便について、「30ヶ国以上の国が乗り入れをお希望している現状では難しい。」と現行の便数を維持する意向を明らかにしました。この結果、暫定滑走路の完成で現A滑走路に長距離便が集中することになり、A滑走路関係の騒音が増大することになります。また、今回の委員会で、来年の2月から3月にかけて、『空港前景・天浪・木の根の戦後開拓』と題する展示会を開く事が明らかになりました。これは、開港前の姿を明らかにすることによって、過去の歴史を後生に伝える目的とのことです。
@運輸省のインターネット意見募集で賛成90%以上
運輸省が10月1日から暫定滑走路についてインターネットで意見を募集していましたが、昨日、その中間集約を発表しました。それによると、集まった意見は60件で賛成が56件、反対が4件だったそうです。この意見の募集は今後も続けて行くそうです。
【コメント】1ヶ月で60件は以外に少ないですね。しかし、この数字にどのような意味があるのでしょうか。賛成が多くなるのは当たり前です。何故かと言うと、成田空港を利用する人は年間2000万人いるのに対し、騒音で悩む人は多くても数十万人なのですから。これを同列に扱うとすれば、どの公共事業でも“賛成”が多くなるのは決まり切っているのではないでしょうか。
@またもや空港公団職員宅に放火ゲリラ
今日午前4時40分頃、千葉県東金市にある空港公団職員宅の物置兼車庫から火が出ました。近所の人が発見してすぐに消し止めましたが、物置と車1台と耕耘機が全焼しました。幸い人には被害がありませんでした。現場からリード線や乾電池が発見されたことから、成田空港がらみのゲリラと思われます。
【コメント】またしても過激派の無差別ゲリラです。空港公団の職員や千葉県の職員などはいつもびくびくしていなければなりません。上の方の人には警備が着いたりしているようですが、下の者はそれもありません。警察も過激派に対してもっと徹底した捜査を行うべきでしょう。現在は知りませんが、過去には警察と過激派のなれ合いがあったようです。本会の会長が20数年前に畑に行くのに、機動隊に検問を受け、その時に「警察も俺達みたいな農民を検問する時間があったら、過激派を取り締まれ。」と言ったところ、検問の隊長が出てきて、「おじさん、空港が完成するまでは、あいつらに適当に騒いでもらわければいけないのだ。反対派に同情が集まっては困るから。」と答えたそうです。
*11月8日
@公聴会の議事録が送られてきました
今日、運輸省から先月18日に行われた、暫定滑走路問題に関する公聴会の議事録が送られてきました。100ページ以上になる立派なものです。目に付いた公述については、追々、資料として載せたいと思います。これで、計画変更の認可への条件は整った、と言うことで、近く認可されるのではないかと思われます。
@オネックスがカナダの2航空会社の買収を断念
カナダのオネックス社はカナダ航空業界の1位と2位のエアカナダとカナディアン航空の2社を買収して合併させようとする計画を断念したことを明らかにしました。8月25日と9月22日の出来事を参照にして下さい。
*11月7日
@千葉県の騒音調査報告書は遅くなりそうです
千葉県の環境部が毎年発行している『成田空港周辺航空機騒音調査報告書』の今年の分は出来上がりが、例年より少し遅くなりそうです。先週、電話して聞いたところ、担当者が今年変わったそうで、「今、一生懸命にやっています。」とのことでした。
*11月6日
@日航と全日空が予約再確認制度を廃止へ
日本航空と全日空は来年4月から航空券の予約再確認制度(リコンファーム)を廃止することになりました。この制度は海外に行き、帰るときなどに事前にその航空会社に電話を入れて、予約を確認しないと「予約解除」と見なされてしまう制度です。日本航空では日本人が予約通りに搭乗することが多いことなどから、宿泊先がはっきりしている場合などは、この制度を事実上廃止していました。今回はこれを制度として正式に廃止することにしたものです。
*11月5日
@フェデラルがスービック空港の能力を増強
アメリカの国際宅配業者のフェデラル・エックスプレス社はフィリピンのスービック空港の貨物処理能力を2年後に現在の倍にする事を発表しました。これは今後アジアの需要が増加することを見込んだ措置です。スービック空港の現在の処理能力は成田空港の処理能力とほぼ同じです。従って、2年後には成田空港の2倍の処理能力になります。
*11月4日
@来月から初めての周辺住民健康調査
来月から空港周辺の住民1900人を対象とした健康調査が実施されることになりました。この調査は、数年前から成田市が空港公団に要請していたものです。この要請に基づき98年11月に大学教授や医師らによる「航空機騒音影響調査検討委員会」が設けられて、検討が重ねられました。そして、今月2日の検討委員会で正式に決まりました。実施するのは「成田空港周辺地域共生財団」で、今回は家にいる機会の多い女性を対象に行います。調査は感覚的、情緒的、身体的の3つの分野でアンケート方式と聞き取り方式を併用して行われます。対象は騒音の影響のある地域と、無い地域の比較も調べます。
【コメント】やっとか!と言う気がしないでもありませんが、住民の被害実態を調べる事になったのはうれしいことです。今まで、「騒音をどのように感じるか。」と言う調査はいくつかありました。『松尾高校の調査』などはその代表的なものです。成田市の医師会でも調査したと記憶しています。本会でも開港直後にはいくつかの地区を対象としたアンケート調査を行いました。しかし、専門家が入った本格的な調査はこれが初めてです。騒音の被害が科学的に解明されることを期待したいと思います。
@ニューアーク・成田空港間往復で18690円
航空券の安売り競争が続いているアメリカで、コンチネンタル航空がニューアークと成田往復で177ドル70セント(18690円)と言う超格安航空券を売り出しました。これはニューアーク(ニュージャージー州)ー成田線就航1周年記念と言うことで、11月30日出発のみの航空券です。売り出して、あっという間に売り切れたそうです。
@富士重工が日本版スペースシャトル実験機を受注
航空機とは少し違いますが、日本が計画している宇宙往還機(日本版スペースシャトル)の実験機、航技研の「高速飛行実験機」の主契約企業に富士重工が選定されました。2001年度末までに2機を製造し、実験・実測を行います。全長四m・全幅2.5m・高さ1.2mで、2003年に飛行が予定されているHOPEーXの4分の1の大きさです。
*11月3日
@リンクのページを更新しました
@騒音に悩まされる生活の一端です
今日、インターネットの検索をしていたら、次のような文章を見つけました。多分、大学の授業の一環として生徒に制作させたものではないかと思います。成田空港周辺に住んでいる2人の大学生の生の声です。個人を特定出来るものではありませんので、引用させてもらいます。
|
@成田空港南東80Kmで乱気流・3人負傷
昨日午後3時10分頃、ホノルル発成田行きの日本航空73便が成田空港から南東80Kmの太平洋上で乱気流に巻き込まれ、乗客2人と乗務員1人が腰に軽い打撲を負いました。同機は3時27分に成田空港に着陸し、負傷者は空港内の診療所で治療を受けました。
@日本航空が暴れる乗客を拘束できる搭乗規則申請
昨日のラジオのニュースで聞いただけですので、はっきりしないのですが、日本航空は機内で暴れたり、指示に従わない乗客の手足をテープなどで縛り拘束できたり、トイレでタバコを吸う乗客の搭乗を拒否出する搭乗規則(?)をまとめ運輸省に申請したそうです。組合のアンケート調査でも、客室乗務員の4人に1人が乗客からの暴力やセクハラの被害に遭ったことがあると答えています。
【コメント】このようなマナーの悪い乗客にはやむ終えない措置と思いますね。安全にもかかわるのですから、断固としてやって欲しいと思います。
*11月2日
@ボーイング社が組立の点検で納期を数日延期
ボーイング社はB−747,757,767,777型機のコックピットへの湿気侵入を防ぐドリップシールドが米連邦航空局(FAA)の基準通りに組み立てられているかどうかを見るために、34機の納期を数日遅らすと発表しました。また、過去数年間の組立にも問題部分があり、就航中の数百機についても修理をする事を明らかにしました。これに関して、記者から、「エジプト航空機事故に関連があるのか。」と質問されたのに対して、「それはない。」と答えました。しかし、今回のエジプト航空機事故については、同機がボーイング社で労働争議が激しかったときに製造されたものであり、当時は品質管理に問題があった、と指摘する関係者もいます。
@エジプト航空機事故の生存者の捜索は打ち切り
アメリカの事故対策本部はこの事故による生存者の可能性は全くなくなった、として生存者の捜索は打ち切り、今後は事故の原因究明につながる、ブラックボックスなどの発見に全力を挙げることになりました。
@政府が北朝鮮のチャーター便の凍結を解除
政府は今日、ミサイル再発射問題に進展があったとして、昨年のミサイル発射以後凍結していた、朝鮮民主主義人民共和国からのチャーター便の日本乗り入れを再開することを許可しました。
*11月1日
@10月のアクセス数が3710回と過去最高になりました
18日に公聴会もあり、関心が高かったことも影響していると思いますが、10月のアクセス数が過去最高になりました。皆様のご協力に感謝いたします。
@エジプト航空機がニューヨーク離陸後大西洋に墜落
昨日の現地時間午前2時(日本時間午後4時)頃、ニューヨークからカイロに向かったエジプト航空990便、B−767型機がニューヨークを離陸後30分、マサチューセッツ州沖の大西洋上で、最後の交信を行った直後に、高度が10000mから5800mに急降下し、レーダーから機影が消えました。同機には乗員・乗客214名が乗っていました。沿岸警備隊の捜索の結果、機体の一部と遺体が発見され、墜落が確実になりました。事故とテロの両面で捜査が行われていますが、1ヶ月前に、「近く、ロスアンジェルスかニューヨーク発の航空機を爆破する。」と言う予告電話があったそうです。今回の事故のあった近くではこの数年にTWA機の事故とスイス航空の事故が起こっており、関連性を問題にする声もあります。