2011年12月後半の出来事
*12月31日
@1年間、ありがとうございました
1年間、お読みいただいた事に感謝いたします。毎年の事ですが、遅々として進まない、住民への施策にいらだちも覚えます。しかし、それだからこそ、地道にやっていかなければならないと思います。
@来年には周辺対策を迅速にお願いいたします
今年も、繰り越しになっている事は多々ありますが、このところ、成田国際空港株式会社の周辺対策に対する取り組みが弱くなっているように思います。当然、今年中に出来ていなければならない項目が来年に先送りになっています。
第1に、大震災のために流れてしまった、第38回騒音対策委員会質問事項の文書による回答が、ついに来年送りになってしましました。
第2に、米軍機臨時着陸に関する公開質問状の回答も、届きませんでした。
両方とも、成田国際空港株式会社を訪問する際には毎回、「大丈夫ですか。早くお願いします」とお願いしていたもので、「年内には必ず」との答えだったのですが。
また、千葉県が例年作成している「成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」も年越しになりました。こちらは、担当者から「共生財団の報告書が、1ヶ月ばかり遅れたので、今年中は間に合わないかも知れません」との話しはあったのですが。
忙しいとは思うのですが、来年には、適切な人数の担当者を配置して、迅速に対応していただきたいものです。
*12月30日
@便利そうな「NariTra」
成田国際空港株式会社がリリースした「NariTra」をダウンロードして、iPhoneで試してみました。「NariTra」を立ち上げて、画面をタップし、耳に当て、訳したい日本語を入力します。耳から離すと、画面に訳したい日本語が現れ、同時に翻訳した外国語が音声で流れます。話した日本語は、簡単なものなら正確に認識してくれます。外国語も画面に表示されますので、相手が聞き漏らしても、相手に画面で確認してもらえます。英語・中国語・韓国語も日本語に翻訳できるようですので、外国人にも便利と思います。成田空港以外の場所でも普通に使えます。外国で使えるかどうかは分かりません。
ただ、端末の内部で翻訳処理しているわけではないので、翻訳にわずかな(1〜2秒程度)のタイムラグがある事と、翻訳時の、通信料が使用者負担になりますので、注意が必要です。長い時間、これを使って外国人と話しをすると、通信料が高額になる可能性があります。
@日本航空機が落雷で損傷か
今日午前7時頃、出雲発羽田行きの日本航空1662便・B737型機の出発前点検で、左水平尾翼に損傷が見つかりました。このため、同便は欠航となりました。昨日受けた落雷が原因と見られています。
@日本エアコミューター機で防氷装置トラブル
今日午前8時頃、福岡発出雲行きの日本エアコミューター3551便・サーブ340B型機が飛行中に、防氷装置のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このトラブルのために、この機体を使う予定の数便が欠航となりました。
@キルギス航空機事故の負傷者は31人に
28日にキルギスのオシ空港で起こったキルギス航空機着陸失敗事故の負傷者は31人となりました。当時は濃霧だった、との事です。機体はひっくり返りましたが、火は出たものの、爆発炎上にならなかった事が幸いしたようです。
*12月29日
@【解説と資料のページ】の「米軍チャーター機臨時着陸についての公開質問状」に回答を追加しました。
@今日出国ラッシュのピーク・約4万人が出国
成田空港では今日が年末年始の出国がピークを迎えています。今日だけで約4万人が出国する見込みです。
@千葉交通が東京発の高速バスを日航成田まで延長へ
千葉交通はホテル日航成田と提携し、来年1月16日から、東京駅八重洲口から22時に出発する高速バスを、同ホテルまで延長して運行する事になりました。所用時間は90分、代金は大人で1830円となります。ただ、座席定員制なので、事前予約は出来ません。
@全日空が明日から韓国線に韓国人客室乗務員を配置
全日空は27日、明日以降、「日本からの韓国線に韓国人客室乗務員を乗務させる」と発表しました。明日からは羽田=金浦線に乗務させ、順次拡大する、との事です。同航空は9月まで、韓国人をサービス補助員として乗務させていましたが、今回は客室乗務員として乗務させます。
@キルギスのオシ空港でツポレフ134型機が着陸に失敗・死者はない模様
28日、中央アジアのキルギス共和国西部のオシの空港で、キルギス航空のツポレフ134型機が着陸に失敗し、転覆炎上しました。幸いにも乗客・乗員82人は脱出し、負傷者6名は出ましたが、死者はなかった、との事です。
【コメント】状況が良く分かりませんが、「転覆・炎上」したのに、負傷者6名ですんだのは奇跡的ですね。
*12月28日
@「『成田空港の軍事利用はしない』との認識は変わらない」成田空港長
昨日夕方、成田国際空港長の中坪克行氏から電話があり、先月25日に提出した「米軍チャーター機臨時着陸についての公開質問状」への回答がありました。「文書回答にすると来年になってしまう」との事で、電話回答でした。以下に回答と、その後のやりとりの要旨を載せます。
第1点目(1,成田空港の米軍機利用については本会と当時の成田空港公団との間で、1972年9月20日付「一切の軍事利用はしない」「米軍のマックチャーター機についても利用させない」との覚書(資料添付)がありますが、この約束についてご存じでしょうか。 なお、この覚書は、当時の航空局長立ち会いの下に取り交わしています。)ですが、開港時の貴会と空港公団との覚書については、我々としても当然認識している。我々としても、「成田空港を軍事利用しない」という認識は変わっていない。 第2点目(2,上記の約束がありながら、何故、成田空港に着陸させたのか、理由をお答え下さい。「燃料不足」なら、成田空港よりも利便な空港があったはずです。)ですが、今回の臨時着陸の理由は燃料不足という事で、人道上の立場から成田国際空港株式会社が受入を認めた。我々としては、それを受けて管制官が着陸を承認したもの。 第3点目以下については、公用である米軍の飛行計画に関する事なので、成田空港事務所としては答える事が出来ないので、ご了承いただきたい。 【以後の両者のやりとり】 岩田「便名についても出せないのか」 中坪「飛行計画については『外部に出してはいけない』という事で、我々としても管理を厳しくしているので、答えられない」 岩田「人道上の理由に基づいて、判断した、と言う事ですね」 中坪「それについては、会社で判断した事で、それを我々としては認めただけ、と言う事になる。」 岩田「会社が判断した事について、あれこれは言えないという事ですか」 中坪「我々としては、会社が覚書に基づいて判断したものと考えている」 岩田「人道上を理由に同じ事が繰り返される事になると、事実上の軍事中継基地になってしまう。私達はこれを心配している」 中坪「今回は例外的ととらえている。何回もあるかどうかという事は、仮定の問題でお答えできない」 岩田「今後の推移を見る事になるのですか」 中坪「空港事務所としては、貴会と空港公団との約束がある、と言う認識に変わりはないし、同じ認識を続けていく。」 |
@成田=神戸線は3月7日から就航・1日2往復
スカイマークは昨日、「成田シャトル」の成田=神戸線の就航を、当初予定していた3月1日から3月7日に変更して、1日2往復で運航する事を正式に発表しました。「WEBバーゲン」運賃の片道980円も実施します。
@85W以上区域で08年3月10日までに建設した住宅の防音工事助成へ・嘉手納
防衛省は昨日までに、米軍嘉手納基地周辺の住宅防音工事の助成対象について、85W以上の地域で、「2002年1月17日までに建築された住宅」という従来の制約を「2008年3月10日までに建築された住宅」へと広げる方針を固めました。しかし、75W〜84Wの地域については、今回は拡大しませんでした。
@アルコール検査をクリアー出来なかった機長を論旨免職処分
全日空は昨日、17日にアルコール検査をクリアー出来ずに、便を遅延させた62才の機長を論旨免職処分とした事を明らかにしました。先月のアルコール検査未クリアー事故を受けて、再発防止に取り組んでいる最中に起こった事から、異例の重い処分にした、との事です。
@ピーチ・アビエーションが航空券の販売を開始
ピーチ・アビエーションは昨日、関西=福岡と関西=札幌線の来年3月1日の就航から24日の分までの航空券販売を始めました。アクセスが殺到して、一時、販売を中止しました。ただ、「キャンペーン運賃」の片道250円の航空券販売は後日になるそうです。
*12月27日
@裁判長が「数年ごとに提訴されることは正常な事態ではない」と和解を打診・小松基地騒音訴訟
昨日金沢地裁で開かれた、「第5・6次小松基地騒音訴訟」の第8回口頭弁論で、裁判長は「数年ごとに提訴されることは正常な事態ではない」と述べ、原告と国側に根本的和解を検討するようにうながしました。裁判長は国側に、騒音対策や住民意見を反映した具体的な政策の検討を打診しました。これに対して、双方は「検討する」と回答しました。
【コメント】他の騒音訴訟判決でも、数年毎に訴訟が繰り返される現状について「裁判を起こさないと、住民が補償を受けられないのは国の怠慢」と厳しく指摘しています。私たちの会でも、2007年の第34回騒音対策委員会や2009年の第36回騒音対策委員会で、騒音被害を被っている住民一人一人に対する恒久的な損害補償制度の創設を要望しています。下記は第36回騒音対策委員会における私の関係質問抜粋と国土交通省航空局首都圏空港課の島田室長の回答抜粋です。
第4点目は、これは去年もその前も言ったような記憶があるんですけれども、騒音被害者に対する補償制度、これをやっぱり早急に取るべきじゃないかと、こういうふうに考えているわけなんですね。この間の新嘉手納基地爆音訴訟の控訴審判決でも、裁判長は「旧訴訟でも認定されながらその後も根本的な改善は図られていない」とこういうふうに国の姿勢を批判しているわけですね。 やはり、その被害を受けている住民が裁判をやらなければその被害に対する補償は受けられないと、そうすると結局、民事訴訟ですから時効がありますので、1つの裁判が終わると直ぐに次の裁判を起こさないと結局補償の空白が出来ると、こういう状況は法治国家として放置されていいのかという事を考えるんですけども、やはりこれはどう見ても、道理的に言っても、騒音被害を受けている者への補償というのは制度としてちゃんと確立されるべきではないのかと考えるんですが、いかがでしょうか。 【島田室長】それから、騒音被害者に対する補償制度の関係でございます。全国の騒音訴訟で色々判決が出ておるという事でございますけれども、それぞれ判決においては各地区あるいはその当事者の関係についての個別の事情を色々と総合的に判断をして、それぞれの判決理由が構成されていると認識をしております。従いまして、一般論としてこういった制度を作るべきだという事には今のところまだ至っていないのではないかと考えております。その空港の持つ公共性、あるいは離発着の必要性、更には騒音の程度と、様々な観点から総合的に判断をするという形になっておるのではないかと我々は考えてございます。 |
@居眠り管制官に懲戒処分・国土交通省
国土交通省は昨日、9月13日早朝に那覇空港の管制官が居眠りをして、パイロットからの連絡に答えず、パイロットが着陸をやり直した問題を起こした管制官を、減給10分の1・1ヶ月の懲戒処分にした事を明らかにしました。また、一人勤務の状態を許した管制官を戒告処分としました。また、ブログに施設見学を案内した東京航空交通管制部の管制官も戒告処分としました。
*12月26日
@外国人旅客の減少が18%減まで回復・11月運用状況
成田国際空港株式会社が今日発表した「成田空港11月運用状況」によりますと、発着回数は前年同月比(以下同じ)で2%増と大震災以来初めて前年同月を上回りました。国際線が前年同月と同じ、国内線が14%増となっています。国際線旅客数は7%減で、日本人は1%減、外国人が18%減となり大震災以来初めて10%台の減少と順調に回復しています。国内線旅客数は13%増となりました。貨物量は2%減で、輸出が10%減、輸入が前年同月と同じになっています。給油量は7%減でした。
@多言語音声翻訳アプリ「NariTra(ナリトラ)」をリリース
成田国際空港株式会社は今日、スマートホンを使って翻訳を利用できる「多言語音声翻訳アプリ『NariTra(ナリトラ)』」をリーリースしました。日本語と英語・中国語・韓国語の間で翻訳が出来ます。使える端末はiPhoneとAndroidです。アプリのダウンロードは無料との事です。
@来年4月にも旅客の10%に持ち物検査や荷物検査を実施へ
国土交通省は来年4月にも、成田空港などで国際線出国者の内、無作為に抽出した約10%に、身につけているものを確認する「接触検査」や手荷物検査を実施する方向で検討しています。金属探知器に反応しない爆薬などの持ち込みを阻止するため、としています。国際民間航空機関(ICAO)などでも10〜15%の抽出検査を推奨しています。
@全日空G11月分輸送実績で国際線が13.3%増に
全日空が発表したグループの11月輸送実績によりますと、国際線は提供座席数が前年同月比(以下同じ)9.2%増のところ、旅客数が13.3%増となりました。搭乗率は0.3ポイント減の74.9%となっています。また、国内線は提供座席が3.4%減、旅客数は5.8%減となり、搭乗率は2.0ポイント減の64.9%となっています。
@マレーシア航空が関西・羽田=コタキナバル線を運休へ
マレーシア航空はボルネオ島のコタキナバルと日本を結ぶ路線を来年に運休とします。関西=コタキナバル線(週2往復)を来年1月6日から、羽田=コタキナバル線(週4往復)を来年2月から運休とします。同航空はマレーシアを拠点とするLCC・エアアジアと競合し、このところ急速に経営が悪化しています。この立て直しのために、不採算路線の整理を進めており、この一環のようです。なお、成田空港路線は変更はない模様です。
*12月25日
@来年度予算案に同時離発着監視装置盛り込まれる
昨日、閣議決定された来年度予算案で成田空港関係では13億円が盛り込まれました。この内、約12億円は同時離発着監視装置の整備費になります。
@空港周辺首長と議長が仁川空港視察旅行に出発
昨日の成田ケーブルテレビのニュースによりますと、成田空港周辺の首長と議長が仁川空港視察のために、昨日、成田空港から出発した、との事です。
*12月24日
@成田空港でプラモデル万引きしたフランス国籍の男を逮捕
千葉県警成田空港署は昨日、第1ターミナルの航空科学博物館ショップで、航空機のプラモデル7点、約27000円相当を万引きした、24才のフランス国籍の男を逮捕しました。
@管制官の服装を正すように規定導入・国土交通省
国土交通省は相次ぐ管制官の不祥事対策として、公私のけじめをきちんとさせるために、現在は自由としている勤務時の服装を規定する事になりました。“男の子”はネクタイにワイシャツなど、“女の子”にはブラウスにスカートやスラックスとなるそうです。来年早々に導入します。制服も検討したそうですが「予算がかかる」という事で見送りになった、との事です。
【コメント】なんか時代錯誤のような気がしますね。子供じゃあるまいし。勤務しやすい服装としたいなら、機能的な制服を導入するべきではないでしょう。“精神主義”では問題の解決にはならない、と思うのです。管制の過密状態や、管制官の勤務条件・養成過程などから科学的・根本的に対策を考える必要があると思います。予算は安全と引き替えにはなりません。
@機内預け荷物は4輪のスーツケースが安全
Gizmodo Japaによりますと、機内預け荷物のケースや中身が破損するのは、最近ますます短くなる航空機の空港滞在時間と、比較的小型な旅客機の貨物室の構造にあるようです。空港に滞在する時間が1時間程度の場合(短距離LCCが多い)、早く荷物を積み込まねばならず、しかも、B757型機やB737型機の場合、貨物室が細長く、奧に投げて収納します。そのために破損する場合が多いとの事です。安全なのは4輪のホイールの着いたスーツケースで、これは奧まで素早く転がして行く事が出来るからだそうです。
【コメント】この記事は外国の翻訳のようですが、しかし、「荷物を15mも投げる」とのことです。体力がないとやれませんね。
*12月23日
@「グレード・アップ『ナリタ』活用戦略会議」の初会合開く
千葉県は昨日、成田空港の利用促進と県経済界活性化を目指す「グレード・アップ『ナリタ』活用戦略会議」の初会合を開きました。この会合では成田国際空港株式会社とちばぎん総合研究所が発表を行いましたが、ちばぎん総合研究所は「国内線乗り継ぎの利便性向上」「深夜早朝の貨物・ビジネス需要の取り込み」を提案しました。
【コメント】多分、この研究論文に沿ったものと思われ、深夜1時間の運用時間延長を盛り込んだものと思われます。相変わらず、「『経済活性化』のためならば、周辺住民はどうなっても良い」という立場なのでしょうね。
@今日から年末年始を海外で過ごす人の出国ラッシュ
成田空港では今日から年末年始の休暇を海外で過ごす人たちで混雑しています。今日だけで約38000人が出国する予定です。今年はアジアの近場が人気との事です。
@石垣市の航空気象解説官が出勤途中で逮捕・酒気帯び運転
今日午前4時頃、沖縄県警八重山署は石垣市の、気象庁石垣空港出張所に勤務する、60才の航空気象解説官を酒気帯び運転で現行犯逮捕しました。この解説官は出勤する途中でした。
@来年度の関西空港補給金は約68億円に減額へ
政府は来年度予算案で関西空港会社への補給金を今年度の75億円から68〜69億円に減額する事になりました。国土交通省は今年度と同じ75億円を要求していました。来年に関西空港と大阪空港が経営統合する事から、利益が増える事を見越しての措置です。
@米国運輸省とFAAがパイロットの勤務軽減規制を公表
米国運輸省とアメリカ連邦航空局(FAA)は21日、パイロットの勤務負担を軽減するための規制を発表しました。これによりますと、1日の最長勤務時間を2時間減らし14時間にする、飛行前には8時間の睡眠時間を含む10時間の休息時間を確保する、1週間に連続30時間の休みを取る、などとなっています。この規制を導入するに当たり、航空会社には2年間の猶予期間を与えます。詳しくはここを見てください。
*12月22日
@エミレーツ航空が来年7月1日から成田線にA380型機を投入
エミレーツ航空は昨日、来年7月1日から成田=ドバイ線にA380型機を投入すると発表しました。座席数は489席で、これにより、現在よりも1便当たり135席の増席となります。
@「来年夏の早い時期に成田=シアトル線と成田=サンノゼ線をB787型機で」全日空社長
全日空の伊東社長は昨日の記者会見で、「来年夏以降の出来るだけ早い時期に、B787型機を使って成田=シアトル線と成田=サンノゼ線を開設したい」と述べました。長距離型のB787型機の納入時期によって決まるようです。
@広島市で19日夜、自衛隊機が飛行し市民驚く
19日午後10時過ぎに、広島市の東区付近でかなり大きな航空機の騒音が響いて、市民を驚かせました。中国新聞の取材に対して、海上自衛隊岩国基地は「所属する2機が広島市を任務飛行した」と回答しました。高度は1800m程度だった、との事です。
@全日空が「アルコール問題検討委員会」を設置
全日空はこのところ2回続いている、運航乗務員が乗務前アルコール検査をクリアー出来なかった問題で、運航本部に「アルコール問題検討委員会」を設置した事を明らかにしました。また、11月30日にアルコール検査をクリアー出来ずに欠航を出した機長を、地上職に異動させる処分を行った事も明らかにしました。
@ジェットスター・ジャパン客室乗務員募集に7500人応募
ジェットスター・ジャパンは昨日記者会見し、国土交通省に航空運送事業の許可申請を行った事を明らかにしました。記者会見の中で社長は「来年末」としている運航開始について「前倒し出きれば、したい」と述べました。先頃締め切った客室乗務員募集では450人の募集に対し、約7500人の応募があった事、機長職にも350人の応募があり、運航開始前に30人の機長をそろえ、1年後には100人にする計画を明らかにしました。また、日本の空港使用料について「ジェットスターが空港に支払 っている費用は、日本では 25%を占める。」として、引き下げを求め空港側と話し合っている事を明らかにしました。
@11月のB787型機搭乗率は95%に・全日空
全日空は昨日、羽田=岡山線と羽田=広島線に投入しているB787型機の11月搭乗率が95%に達した事を明らかにしました。
@ヨーロッパ司法裁判所が排出ガス規制を適法と判断
ヨーロッパ司法裁判所は21日、米国航空会社などから出されていた「EUの二酸化排出ガス削減規制は国際法に違反する」との訴えについて、「不公平はなく、適法」との判断を示しました。これにより、来月から導入される見込みとなりました。
@08年10月のカンタス機乱高下事故はバグが原因
オーストラリア交通安全局の報告書によりますと、2008年10月7日に起こったカンタス航空のA330-300型機乱高下事故(2008年10月8日の出来事参照)の原因は操縦システムのバグが原因との事です。3つある速度計の一つでバグにより間違った速度が表示され、この誤データを断続的に操縦システムに送信した事により、機体が乱高下したようです。
*12月21日
@全日空が成田=杭州線を1月20日から毎日運航へ
全日空は昨日、来年1月20日から、現在は週4往復で運航している成田=杭州線を、毎日運航(週7往復)に増便すると発表しました。機材はA320型機を使います。
@アイベックスエアラインズのCRJ-100型機2機に亀裂・欠航多数
アイベックスエアラインズは15日、所有しているCRJ-100型機2機の機体後方構造部材の一部に、12日に実施した非破壊検査で亀裂が見つかった事を明らかにしました。この修理のため、少なくても23日まで、1日当たり13〜18便が欠航する、との事です。なお、成田路線は欠航していないようです。
@那覇空港の滑走路逸脱はパイロットの操作ミスが原因
19日に那覇空港で起こった航空自衛隊のF15戦闘機の滑走路逸脱事故は、パイロットが離陸を中止する際に、本来はアイドル状態にしなければならないエンジン出力レバーを停止状態にしたため、との事です。停止状態にすると、油圧系統も停止し、制御できなくなります。
@スターフライヤーの初値は5500円
今日、東証2部に上場したスターフライヤーの初値は公開価格3180円に対して、5500円となりました。10時15分現在では4300円の買い気配となっています。
*12月20日
@12年の日本人海外旅行は2.7%増と強気に予測・交通公社黒須氏
昨日のトラベルビジョンニュースによりますと、財団法人日本交通公社主任研究員の黒須氏は「2012年の日本人海外旅行者数は今年よりも2.7%増の1740万人になる」と予測しています。黒須自身が「強気の予測」としていますが、その根拠として、成田空港で今月の中旬までの出国者数が11月同期に比べて5ポイント上回っている事を上げ、「12月は(2ケタ増となった)8月の伸び率に近づくのでは」としています。
@那覇空港自衛隊機離陸中止は管制官の指示、機内に4時間缶詰も
昨日那覇空港でおこた航空自衛隊のF15戦闘機滑走路逸脱事故の「離陸中止」は管制官の指示によるものでした。管制官は当初、着陸態勢にある民間機の前に、緊急発進が出来るものと判断しましたが、2機目の離陸時に民間機との距離が近いと判断し、離陸中止を指示しました。指示したときの戦闘機の速度は十分に止まれるものだった、との事です。
滑走路閉鎖により、米軍嘉手納基地に臨時着陸した全日空の2便は給油手続に手間取ったために、乗客は機内に約4時間も缶詰状態になった、との事です。
@羽田空港の年末年始は出国が4.5%増、入国が2.3%増の見込み
東京国際空港ターミナルが15日に発表した「2011 年末年始旅客推計について」によりますと、年末年始(12月22日〜1月9日)の羽田空港出国者数は昨年同期比で4.5%増、入国者数は同2.3%増となる見込みとの事です。
@全日空も2〜3月分燃油サーチャージャーを据置に
全日空はこのほど、2〜3月分の国際線普通旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを現行と同じに据え置く事を明らかにしました。
@全日空も国際線貨物の燃油サーチャージャーを引き上げへ
全日空は昨日、国際線航空貨物にかける燃油サーチャージャーを1月1日から引き上げる事を明らかにしました。長距離で1Kgあたり7円上がって134円に、遠距離アジアで3円上がり94円に、近距離アジアで2円上がり79円となります。
*12月19日
@千葉県最古の石器は成田空港で発見されている
先日、「千葉県の遺跡から出土した石器の内、最も古いものは成田空港建設時の発掘調査で出土した石器である」という事を知りました。そこで、図書館に行き、文献を調べてみましたので、報告します。
見つかった石器は、「三里塚 新東京国際空港用地内の考古学的調査 (1971年)」報告書に載っていましたが、右写真になります。現在どこに保管されているのかは分かりませんでした。
成田空港建設当時の発掘調査で、成田市古込の55号遺跡で発見され、遺物ナンバーは140番のようです。しかし、遺跡発掘の全体地図が紛失しているようで、現在のどのあたりになるかは分かりませんでした。
出土の状況は下図のトレンチ断面図の右端赤丸になります。出土した地層は立川ローム層です。この図面の右端の点線で囲われたレンズ状の部分から、木炭が出土しており、この木炭の炭素14を使った年代測定結果が、2段目の表になります。
この年代測定の結果から、この石器が約3万年前頃の旧石器時代に使われていたものであり、これが、「千葉県最古の石器」と言われる、証拠になるようです。立川ローム層も約3万年前にかけて噴火した火山の火山灰であると言われていますので、これとも一致する事になります。
|
|
@新潟空港の運用時間1時間延長で住民反発
17日夜、新潟空港の運用時間を午後8時半から9時半に1時間延長する事についての、初めての住民説明会が開かれました。住民からは「空港の活性化のためなら、住民はどうなってもいいのか」「夜くらいゆっくり寝かせてくれ」などの切実な意見が出ました。この件は、今年2月に大韓航空が新潟県知事と新潟市長に要望し、県と市が延長の方向で検討しているものです。
@11年度上半期の航空機事故は1件、重大インシデントは5件
国土交通省は「第10回航空安全情報分析委員会」の別紙資料として提出した2011年度上半期の航空関係の安全情報を16日に公表しました。これによりますと、事故が4月27日に起こった全日空機の乱気流総合事故(5月3日の出来事参照)1件で、重大インシデントが5件、安全上のトラブルが491件の合計497件になります。
@那覇空港で緊急発進の自衛隊機が滑走路を逸脱
今日午後0時半頃、緊急発進のために那覇空港の滑走路を離陸滑走中だった、航空自衛隊のF15戦闘機が離陸を中止し、滑走路右側の草地に飛び込みました。パイロットにケガはありませんでした。離陸中止の原因は調査中との事です。このトラブルで滑走路が2時6分まで閉鎖され、民間機に目的地変更多数などの影響が出ています。
*12月18日
@全日空機長が残留アルコールで乗務できず
昨日、午前10時15分に出発予定の関西発香港行き全日空175便に乗務する予定の機長が、乗務前のアルコール検査で社内規定の2倍に当たるアルコールが検出されました。時間をおいて4回検査しましたが、結局クリアー出来ずに他の機長と交代しました。このトラブルで同便は1時間14分遅れで香港に向かいました。全日空では先月30日にも残留アルコールで機長が乗務できないトラブルがあったばかりです。
@日本人出国者数が5ヶ月連続の前年比プラスに、中国からも35.0%増に
日本政府観光局(JNTO)が16日に発表した「11月の訪日外客数・出国日本人数(推計値)」によりますと、日本人出国者数は前年同月比6.5%増と、5ヶ月連続の前年比プラスとなりました。また、訪日外客数は同13.1%減となっていますが、順調に回復しており、中国からの訪日数は震災以来初めて前年同月を上回り、同35.0%増となりました。香港からの訪日数も同22.8%増となっています。
@今年の欧米製民間航空機事故は大幅な減少に
国際航空運送協会(IATA)が17日発表した統計によりますと、2011年の欧米製民間航空機事故数は「機体損傷」で見ると、大幅に減少する見込み、との事です。1〜11月までは前年が17件だったのに今年は9件で、100万飛行時間当たり2.16機と、前年同期の2.78機よりも減少している、との事です。特にアフリカでは前年の同17.11機から6.34機と約3分に1に減少しています。
*12月17日
@JRが千葉〜成田間の普通電車2往復を成田空港まで延長へ・来年のダイヤ改正
JR千葉支社は昨日、来年3月17日から実施するダイヤ改正の詳細を発表しましたが、千葉〜成田間の普通電車2往復(午後5時台と9時台)を成田空港まで延長します。通勤や海外旅行から帰った人の利便性を高めるため、との事です。
一方、JR横浜支社は大船・横浜〜東京間の成田エクスプレスを1日当たり上り3本、下り4本削減するダイヤ改正を発表しました。
@宜野湾市で地デジ受信障害苦情が激増
宜野湾市が設置する「基地被害110番」への苦情件数が4月から先月までの8ヶ月間で447件に上り、前年度1年間の145件に比べて約3倍になっている事が分かりました。この内、地デジの受信障害に関する苦情が昨年度の27件から271件と8ヶ月で約10倍と激増しています。
【コメント】軍用機と民間機では違うのかも知れませんが、成田国際空港株式会社は騒音対策委員会などで「地デジになれば、受信障害はなくなる」と強調していましたが、実態はどうなのでしょうか。
@日本航空が借入金1850億円を今月中に返済へ
日本航空が日本政策投資銀行などからの借入金約2200億円の内、1850億円を今月中に返済する事が分かりました。残る約350億円も来年春に返済する方向で検討している、との事です。期限は2013年1月でしたが、契約では資金に余裕が出来たときには前倒しで返済する事になっていました。日本航空は9月末の現金・預金残高が4357億円となっていました。有利子負債を減らして金利負担を軽減する事と、上場に向けの信用をアピールする必要があったようです。
*12月16日
@成田空港の年末年始利用者は1.4%増を予測
成田国際空港株式会社は今日、年末年始(12月23日〜1月9日)の年末年始旅客推計を発表しました。それによりますと、出入国者数は前年同期比で1.4%増と推計しています。出国のピークは12月29日の約40200人、入国のピークは1月3日で約41200人となっています。
@一昨年2月のノースウエスト機乱気流負傷者はシートベルト間に合わず
運輸安全委員会は今日、2009年2月20日に起こった成田空港着のノースウエスト航空・B747-400型機乱気流遭遇トラブル(2009年2月20・21・22日の出来事参照)についての報告書を公表しました。それによりますと、2秒間にわたり機首が跳ね上がる揺れがあり、シートベルト着用のサインは点灯していたものの、シートベルトしていなかったり、装着が不十分な乗客が投げ出されて負傷した、としています。負傷者が機体後部に多かった事について、同機が全席エコノミークラスだった事から、客室乗務員のシートベルト着用確認が間に合わなかった可能性を指摘しています。
@日航と全日空の年末年始国際線予約が好調
日本航空と全日空が昨日発表した年末年始(12月22日〜1月9日)の国際線予約状況によりますと、日本航空は提供座席が前年同期比(以下同じ)で1.2%減に対して予約数は1.9%増となり、予約率は80.3%となっています。一方、全日空は提供座席が8.8%増に対して、予約数は20.5%増と大幅に増え、予約率は75.2%となっています。
@FAAがB747-8旅客型機に修正型式証明出す
アメリカ連邦航空局(FAA)は14日、ボーイング社のB747-8旅客型機に修正型式証明を出しました。これにより、B747-8旅客型機の顧客引き渡しが可能となり、来年早々にも引き渡される見込みです。欧州航空安全局(EASA)も近日中に型式証明を出すものと見られます。B747-8旅客型機はB747-400型機に比べて、乗客一人当たりで燃料と排出ガスを10%以上少なくでき、騒音の影響範囲が30%以上小さくなる見込み、との事です。