2012年10月前半の出来事
*10月15日
@都合により、3日間更新できません。次の更新は19日の予定です。
@全日空の成田=ヤンゴン線が今日から就航
全日空は今日から成田=ヤンゴン線に就航しました。週3往復となります。機材はB737-700ER型機で、全席(38席)がビジネスクラスの「ANA Business Jet 」を使います。
@ネパールの「BBエアウエイズ」が13日の就航を延期
ネパールの「BBエアウエイズ」は13日から成田=カトマンズ線を定期チャーター便で就航する(9月11日の出来事参照)ことにしていましたが、就航を延期しました。新たな就航予定は「調整中」としています。理由は分かりません。11日には現地で首相も出席して、就航記念パーティも開かれたようです。
@航空技術協会が12月18日にNCAのエコハンガー見学会
日本航空技術協会は12月18日に成田空港にある日本貨物航空のエコハンガー見学会を実施します。定員は40名で、先着順になります。応募など詳しくは同協会のホームページで確認して下さい。
@MRJの客室モックアップを見てきました
12日と13日に名古屋で開かれた「2012 国際航空宇宙展」を見てきました。今回の目玉はなんと言っても「三菱リージョナルジェット(MRJ)」です。本当は、この展覧会に合わせて、初飛行や機体の展示が行われるはずでしたが、製造工程が約1年延びて、客室のモックアップ展示になりました。でも、モックアップの展示は人気で、12日の金曜日でも、「60分待ち」と出ていました。4年前の「ジャパン・エアロスペース(国際航空宇宙展)2008」でも座席のモックアップは展示されていましたが、今回は上級クラスの座席とギャレーとトイレが展示されていました。他のリージョナルジェットとの比較で、MRJの売りは、客室の天井の高さです。写真で確認して下さい。また、座席の前後スペースは余裕がありました。エコノミー座席は白ですが、4列配置になります。ただ、少し気になったのは、座席の奥行きがあまりないことです。座席は太ももの中程までしかありません。腰が落ちるようなことはないのですが、少し気になります。もっとも、この分、前席とのスペースは広く、座席に座るときには無理なく奧へ入れます。上級クラスの座席は配列は3列でした。
展覧会の詳しい様子は後日、別ページで報告します。
*10月14日
@北側国内線施設を23日から供用開始
成田国際空港株式会社は12日、建設中だった第2ターミナル北側国内線施設を、「23日から供用開始する」と発表しました。この施設はエアアジア・J が使います。1階には保安検査場と出発カウンターが設けられ、2階は事務室で、エアアジア・J の本社が移転することになっています。
@日本航空が来年2月25日から成田=ヘルシンキ線にB787型機で就航開始
日本航空は11日、来年2月25日から成田=ヘルシンキ線を、B787型機で就航することを発表しました。週4便(月・火・木・土曜日)で運航します。
@エアアジア・J が来月28日から成田=プサン線に就航
エアアジア・J は11日、「成田=プサン線を11月28日から、1日1往復で就航する」と発表しました。運賃は7980〜27980円です。燃油サーチャージャーは徴収しません。
@成田は13年夏季ダイヤから完全自由化、日本・スカンジナビア3国航空交渉
国土交通省は12日、11日まで行われた日本とスカンジナビア3国との航空交渉の合意事項を発表しました。それによりますと、(1)成田空港については発着回数が27万回になる予定の来年夏季ダイヤから完全自由化を行う、(2)首都圏を除く空港では、ただちに完全自由化する、(3)共同運航の枠組みを自由化する、となっています。
@成田=北京線も機材を小型化・全日空
全日空は12日、11月1日から成田=北京線の機材を306人乗りから214人乗りに変更すると発表しました。また、当初「今月末まで」としていた、成田=上海線と関西=北京線の機材小型化を、来月下旬まで延長する事も発表しました。全日空の団体旅行の予約キャンセルは、12日段階で約46000席となっています。
@ジェットスター・ J の6号機が成田空港に来ていました
12日に成田空港で、ジェットスター・ J の6号機(JA06JJ)(10月6日出来事参照)を見ました。運航に投入されているかどうかは分かりません。
@フジドリーム機が操縦席窓にひびで引き返す
昨日午前9時頃、名古屋発熊本行きのフジドリームエアラインズ331便・ERJ170型機が岡山県上空を飛行中に、操縦席の窓にひびが入りました。このため、同機は名古屋空港に引き返しました。このトラブルでこの便も含め、4便が欠航となりました。
@アラスカ航空がB737MAX型機など50機を発注
ボーイング社は11日、アラスカ航空からB737MAX-8型機を20機、B737MAX-9型機を17機、B737-900ER型機を13機受注した、と発表しました。これにより、B737MAX型機の総受注数は858機になりました。
*10月11日
@都合により、明日と明後日の更新が出来ません。
@「資料室」に「平成23年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果(年報)を読む」を載せました
@「成田のコスト削減がなければ、便数は増やせない」エアアジア・J 社長
エアアジア・J の岩片社長は昨日の記者会見で、成田空港の高コスト体質について不満を表明し、「成田空港で大幅に便を増やしていくには、運用時間やコストの面で困難がある。今後、どれだけ成田発着便を増やしていけるかは、こうした様々な問題の解決にかかっている」と述べました。高コスト体質の例として、受託手荷物のバゲージハンドリングシステムが機体の大きさに関係なく、小型機では割高になる事や、時間帯別着陸料の提案を成田空港会社が受け入れないことをあげています。
【コメント】岩片社長は「何でも自社の思い通りにしたい」という気持ちが強すぎるように感じます。時間帯別の着陸料にしても「レガシーキャリアと同じにしないと不公平になる」と言う成田空港会社の主張(10月3日の出来事参照)も頷けるものがあります。また、今日からの一部手数料の値上げ(10月2日の出来事参照)につても「成田空港会社が料金を下げないので値上げした」という意味の発言をしているようですが、「自分たちが下げろ」と言えば「下がる」と思って設定した料金なでしょうか。それならば、自身の見込み違いではないのでしょうか。岩片社長は「運用制限時間を越えても離着陸を認めろ」と主張するなど「自社の利益のためならば、周辺住民などどうなっても良い」と言う態度です。今回の発言も「自分の主張を受け入れなければ、便数は増やさない」と脅しているのでしょうね。
@中国南方航空が成田=ハルピン線を減便
中国南方航空は10月の成田=ハルピン線を、週3便から週1便に減便することを発表しました。土曜日のみの運航になります。
@マレーシア航空がA380型機の乗りいれを来年3月末に延期
マレーシア航空は11月25日からとしていた成田=クアラルンプール線へのA380型機の投入を 、来年3月31日に延期しました。理由は定かではありません。
@スカイマークの9月搭乗率が大幅ダウン、乗客は増加
スカイマークは昨日、9月の搭乗実績を発表しました。それによりますと、全路線のロードファクター(座席利用率)は前年同月比(以下同じ)で10.1ポイント減の76.6%でした。搭乗者数は15.1%増、提供座席は26.8%増となっています。成田空港路線では成田=札幌線が65.8%、成田=旭川線が68.7%、成田=福岡線が70.3%、成田=沖縄線が69.7%、成田=神戸線が25.9%、成田=鹿児島線が38.4%となっており、8月に比べると大幅に減少しています。
@エアアジア・J の9月搭乗率は68%
エアアジア・J は昨日、9月の平均搭乗率が68%だったことを明らかにしました。8月の84.7%から大幅に低下しています。
@名古屋空港近くで150mのニアミス
国土交通省は今日、昨日午前11時20分頃、名古屋空港の南西約16Kmでヘリコプターと小型ジェット機のニアミスがあった、と発表しました。ヘリコプターの機長から報告がありました。報告によりますと、最接近時には高度差約150m、水平距離約180mだった、とのことです。ヘリコプターは中日本航空所属で訓練飛行をしていました。小型ジェット機の所属はまだ、分かりません。運輸安全委員会は重大インシデントとして調査官を派遣しました。
@フジドリーム機がスポイラー不具合表示で引き返す
昨日午後6時頃、名古屋発熊本行きのフジドリームエアラインズ337便・ERJ170型機が、離陸後10分ほどしてスポイラーの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は名古屋空港に引き返しました。この便と折り返し便が欠航となりました。
*10月10日
@エアアジア・J が28日から成田=仁川線就航へ
エアアジア・J は今日、28日から初の国際線となる成田=仁川線を1日1往復で就航させることを発表しました。運賃は片道6980〜29980円とします。なお、燃油サーチャージャーは徴収しないそうです。予約は今日の23時から開始します。また、11月下旬をメドに成田=プサン線を運航開始する予定です。
@取扱総量は増加するも輸出入量は減少、9月成田空港
東京税関が4日発表した「9月の貨物取扱量(速報)」によりますと、成田空港では総取扱量が前年同月比(以下同じ)4.7%増となり、この内、積込量は6.2%増、取卸量は3.5%増となりました。輸出量は6.1%減、輸入量は5.7%減となっています。
@ジェットスター・ J が日本航空と共同運航
ジェットスターのCEOは昨日、ジェットスター・ J が日本航空との共同運航を始める考えを明らかにしました。ジェットスター・ J 側は日本航空の販路を使った集客に、一方、日本航空側は海外からの乗継が便利になる利点がある、とのことです。
@8月の取扱額で外国人旅行は55%増も、一昨年水準には達せず
観光庁が昨日発表した8月の「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行は前年同月比(以下同じ)11.6%増、外国人旅行は55.8%増、国内旅行は1.9%増となりました。ただ、外国人旅行は2010年8月に比べますと12.3%減となっており、東日本大震災以前の水準には回復していません。
@ピーチ・アビエーションが16日から関西=台北線に就航
ピーチ・アビエーションの井上社長は昨日、訪問先の台北で、16日から関西=台北線に就航することを明らかにしました。当初は1日1往復ですが、12月15日からは1日2往復とします。「この路線はビジネスの中核となる路線」と語りました。
@三菱航空機会社が受注目標を1.5倍に引き上げ
三菱航空機会社の江川社長は昨日、「三菱リージョナルジェット(MRJ)の受注目標を今後20年間で1500機とする」と述べました。米国などでの受注が好調なことから、従来目標を1.5倍に引き上げました。初飛行前の受注数としては、ボンバルディア社やエンブラエル社のリージョナルジェット機を上回っています。
@「リンク」が来年秋の運航開始予定を発表、ATR72-600型機を導入
4月に設立された航空会社「リンク」は昨日、フランスとイタリアが共同開発した70席のATR72-600型機をリースで3機導入し、中国・九州・四国や離島を結ぶ路線を、早ければ来年秋にも就航させることを明らかにしました。同社にはスターフライヤーも協力します。杉山社長は「まだ飛行機が就航していない地方どうしを結ぶ路線で需要を拡大させたい」と語りました。
@関西空港発の米国人が発煙弾などを隠し持ちロスで逮捕
5日、ロサンゼルス国際空港で関西空港から到着した航空機に乗っていた、28才の米国人が機内預け荷物に発煙弾やガスマスクやナイフを隠していた、として逮捕されました。男は乗り継ぎのために空港内を移動していたところを、防弾チョッキなどを着用していた事で不審を持たれ、荷物を検査されて発見されたものです。この男は日本で働いていた、とのことです。どのようにして、関西空港の保安検査をすり抜けたかは今のところ分かっていません。
*10月9日
@「等価騒音レベルは、夜間の影響を細かく評価出来るわけではない」橘教授
今日見つけたのですが、千葉工業大学の橘秀樹教授は騒音制御学会の「騒音制御」Vol,31,No.6(2007年) に載せた論文「環境騒音の評価指標」の中で、「等価騒音レベルはあくまで騒音暴露の総量をグロスで評価するための第一義的な指標であり、夜間の睡眠覚醒など騒音の瞬間的影響まで細かく評価できるわけではない。」「環境騒音の評価方法は、まだまだ研究すべき課題が多く残されている。」「長時間の生活に伴う騒音影響を調べるためには、大規模な社会調査、疫学的調査が必要である。」「このような研究課題は(略)国家的規模のプロジェクトとして組織的な研究体制と予算が必要である。」と述べています。
【コメント】橘氏は先の航空機騒音環境基準改定に際して、審議小委員会の座長を務めたと記憶しています。この時には、評価基準の引き下げには、「社会的影響が大きい」として現行と同じ程度の基準とする答申をとりまとめた、と記憶しています。
@エアアジア・J のサイトで他人の個人情報が見られる
エアアジア・J は昨日、同社のサイトでログインした会員19人に、別の会員の氏名・住所・電話番号などが表示されるトラブルがあったと発表しました。クレジット番号は下4桁以外は伏せ字になっていた、とのことです。誰の情報が表示されたかは分からないそうです。システム更新でミスがあったようで、会員からの問い合わせで分かりました。
【コメント】昨日、同社のサイトを開いたら、日本語サイトが見られなかったのですが、原因はこれだったのですね。今日午後3時段階では復旧しているようで、お詫びが載っています。
@カタール航空がワンワールド加盟で合意
ワンワールドは8日、「カタール航空がワンワールドに加盟する事になった」と発表しました。正式な加盟は2013年後半か2014年初めになる見込みです。成田空港ではワンワールドに加盟している航空会社は第2ターミナルに、日本航空・ブリティッシュ・エアウェイズ・アメリカン航空・キャセイ航空・フィンエア・カンタス航空が乗り入れています。
*10月8日
@北原派が「発着時間制限緩和反対」など掲げ集会
反対同盟北原派は昨日、成田市東峰地区で、「工事粉砕、農地死守」「LCC のための発着時間制限緩和を粉砕」などを掲げ、全国総決起集会を開きました。集会には警察調べで約600人が参加しました。
@エアアジアが日本で1日200便の内外路線運航計画
今日の読売新聞によりますと、エアアジアは今後、日本国内の拠点を成田空港以外に、中部・仙台・那覇と順次拡げて、国際線・国内線を拡大する計画とのことです。今後5年間で1日200便を運航する計画、とのことです。
@「日本に運航乗務員の研修施設作る計画」エアアジアCEO
訪日中のエアアジアのCEOは昨日、「日本に運航乗務員の研修施設を設置する計画を検討している」と語りました。「今後の路線拡大には運航乗務員の確保が不可欠」としています。また、中部空港を拠点とすることを明らかにし、中部空港路線の開設を「2013年2月を目指している」としています。
*10月7日
@成田空港で電気自動車(EV)用の急速充電器設置へ
今日の東京新聞によりますと、成田空港では今月中にも電気自動車(EV)用の急速充電器が利用できるようになるそうです。第1ターミナルと第2ターミナルの駐車場に、それぞれ1基ずつが設置されます。しかし、利用者の間では「導入が遅い」との声が聞かれるそうです。右の写真は栃木県那須町のラスク屋に設置されていた急速充電器です。
@日本航空のCRJ2型機が操縦系統トラブルで2便が欠航
昨日午前、大阪発山形行きの日本航空2235便・ボンバルディアCRJ2型機の出発前点検で、操縦系統の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同便と折り返し便が欠航となりました。
@ボーイング社とエアバスの1〜9月の受注と納入機数
ボーイング社は5日、1〜9月の民間機の納入が436機、受注は880機だった、と発表しました。
エアバスは5日、1〜9月の民間機の納入が405機、受注は437機だった、と発表しました。
*10月6日
@深夜・早朝の飛行禁止時間要望は概ね「午後9時から翌朝6時」だった!
下記にある「解説と資料のページ」に深夜・早朝の飛行時間制限問題で、開港前後を中心とした地元の要望をまとめた「深夜・早朝飛行時間時間制限に関する自治体・住民の要望と国・空港公団の回答」を載せました。
約40年前のことですので、本会の持っている資料にも限りがあり、実際にはもっと小さな単位の要望は多数あったのではないかと思います。成田空港(当時は新東京国際空港と呼んでいました)建設計画が具体化してから、周辺の住民が夜間・早朝の航空機騒音をいかに恐れていたかが、お分かりいただけるのではないでしょうか。
@成田空港と羽田空港を結ぶ地下鉄新線は大深度地下鉄検討
今日の産経新聞によりますと、国土交通省は成田空港と羽田空港を結ぶ地下鉄新線について、押上から泉岳寺までの約11Kmを地下40m以上の大深度地下鉄とする方向で検討に入りました。大深度は地上の権利が及ばないために、用地買収が必要なく、建設費が大幅に圧縮できます。
@香港のリース会社がジェットスター・ J 向け初号機を受領
香港アビエーション・キャピタルは4日、「ジェットスター・ J にリースするA320型機の初号機を受領した」と発表しました。同社はジェットスター・ J に4機のA320型機をリースする契約を結んでいます。ジェットスター・ J は現在5機を運用しています。右は3日に撮影したジェットスター・ J の5号機(JA05JJ)です。
@日本航空が中国路線減便を来月17日まで延長
日本航空は昨日、当初今月の27日までとしていた中国路線の減便(9月21日の出来事参照)を来月17日まで延長する事を明らかにしました。「ツアー客のキャンセルは収まりつつあるものの、需要の回復は当分見込めないと判断した」とのことです。
*10月5日
@成田就航LCCの定時率が40〜75%
今日のNHKニュースによりますと、この夏に成田空港を拠点として就航したジェットスター・J とエアアジア・J の定時就航率(15分以内)が40〜70%台となっている、とのことです。ジェットスター ・J は7月が66%、8月と9月が75%で、エアアジア・J は8月が40%台、9月が60%台でした。この原因として、「コスト削減のために少ない機体をやりくりするため、一度遅れが生じると、後続便が次々に遅れる事にある」としています。
【コメント】空港での待機時間が少ないために、遅れを吸収する“余裕”がないことも原因ですね。この「遅れを取り戻そう」とする焦りが、安全運航に影響が出ないようお願いしたいものです。もう少し、余裕のあるダイヤを組めないものでしょうか。
@「日本の航空サービスは10年の停滞を脱する」とボー社副社長
昨日来日したボーイング社副社長は日本の航空市場について、「日本では過去10年間、航空交通量が増えなかったが成田空港と羽田空港の拡張、LCCの登場などでサービスは拡大する」との見通しを明らかにしました。また、B787-10X型機やB777X型機の開発について、「どちらを先にするかは決めていないが、両機とも2019年には実現させたい。」と述べました。
*10月4日
@騒音対策委員会の議事録が数ヶ月早く届きました
今日、成田国際空港株式会社より3月26日に開催された「第38回騒音対策委員会」の議事録が届きました。例年ですと翌年の2月頃届いていたものですが、本会から「議事録を早く作成して、役立つようにして欲しい」と口頭でお願いし、また、要望書も提出しました。要望を聞き届けていただいて感謝いたします。
@「成田からそっくり路線がなくなるとは思わないが・・・」高橋取締役
成田国際空港株式会社の高橋取締役は9月28日の記者会見で羽田空港昼間国際線が3万回増になる事について「成田空港からそっくり路線がなくなるわけではないが、成田にとって厳しい」と述べました。
【コメント】羽田の昼間国際線枠拡大で大きな影響があるのは当然でしょうが、大げさに言いすぎていますね。現在の成田空港の年間発着回数が約19万回で、増える羽田の昼間国際線は3万回に過ぎません。かって、「成田は貨物空港になってしまう」と地域を脅かしたのと同じように、地域に"脅し”をかけようとするのでしょうか。
それにしても、大騒ぎをして「年間発着回数30万回」を押しつけたのは、一体何だったのでしょうか。「需要予測から必要」と出されたものとは思えません。
@中距離LCC「スクート」が29日から成田空港に乗り入れ
シンガポール航空傘下の格安航空会社(LCC)「スクート」は29日から成田=台北=シンガポール線を週7便のデイリーで運航することになりました。機材は402席のB777-200型機を使います。料金はレガシーキャリアに比べて約40%安くする見込みです。
【コメント】これは中距離国際線格安航空会社(LCC)ですね。スカイマークが予定している国際線の、強力なライバルとなるのではないでしょうか。
@エアアジア・J が期間限定で成田=沖縄線を増便
エアアジア・J は昨日、10月25日〜11月27日まで限定で成田=沖縄線を1便増便し、1日2往復とすることを明らかにしました。成田発を6時台、沖縄発を10時台で増便します。
@ユナイテッドが成田=サンフランシスコ線を例年通り減便
ユナイテッド航空は今月28日〜来年3月30日まで、成田=サンフランシスコ線を1日1便減便し、1日1便の運航となります。なお、同社は冬季スケジュールでは毎年減便を行っています。
@明日から「成田空港カレンダー」を発売
成田国際空港株式会社は明日から、来年の「成田空港カレンダー」を販売開始します。価格は1260円となります。
@島根県が米軍機騒音測定で、西部に騒音測定機9基を設置へ
島根県は昨日、米軍機による騒音被害の報告がある県西部の浜田市、益田市、江津市、邑南町、川本市の9か所に、11月下旬から12月上旬にかけて24時間測定できる騒音計を設置する、と発表しました。浜田市にすでに設置されている1台と合わせて10台になります。浜田市旭支所ではこれまでの最高で97.6dB(A)が記録されています。
@爆発物を検知する搭乗券読取装置を開発
日立製作所などは昨日、爆発物検知装置を内蔵した搭乗券読取装置(搭乗ゲート)を開発したと発表しました。これはICカードや搭乗券などに付着した微量の爆発物成分を、高速気流で採取し、分析するものです。来年度からは成田空港の搭乗ゲートなどで実証実験を行う予定です。
@GE が「GEnxエンジン」の再点検を要請
ゼネラレ・エレクトリック社はB787型機とB747-8型機に搭載されている「GEnxエンジン」を再点検するように航空会社に要請する、とのことです。日本では日本航空のB787型機と日本貨物航空のB747-8F型機に搭載されています。
*10月3日
@建設進む北側国内線施設
今日、成田空港に行き、エアアジア・J が使う予定の北側国内線施設建設現場を見てきました。右の写真がその様子です。外側から見ただけですが、工事が進んでいて、空調施設も出来ているようです。2階部分では内装工事も完成間近に見えました。従来と同じ場所で保安検査を受けた後、右に見える通路を通って、1階の搭乗ゲートからバスに乗ることになるようです。
@「時間帯別着陸料は難しい」と高橋取締役
成田国際空港株式会社の高橋取締役は9月28日の記者会見で、エアアジア・Jなどが求めている時間帯別着陸料について、「以前から説明しているとおり、航空会社間で差がつくようなやり方はできない。特定の時間帯で異なる料金を設定すると、航空会社へ差別的な扱いを禁ずるICAOのルールに抵触するおそれがある。」と述べ、否定的な考えを示しました。
@羽田発着枠検討委で「破綻は考慮しない方向で」
1日に開催された第3回「羽田発着枠配分基準検討小委員会」では、新興航空会社に与えられていた優遇発着枠は廃止する方向で論議がまとめられるようです。これにより、今後は各航空会社が同列で議論されることになります。また、全日空などが主張した「破綻航空会社には発着枠を与えるべきでない」との主張については、「経営破綻と発着枠とは直接結びつけるべきではない」とする主張が大勢を占めました。
*10月2日
@9月のアクセス数は25,726回でした。
@中華航空が11月2日から成田=台北線を週1便増便へ
台湾の中華航空は11月2日から、現在週6便の成田=台北線を1便増便して、週7便のデェイリー運航とします。機材はA340型機とA330型機を使います。
@全日空の成田=シアトル線が昨日からB787型機で就航
全日空は昨日から同社としては成田空港で初めてとなるB787型機を使った、成田=シアトル線の運航を開始しました。昨日出発した機体は数日前に受領した14番目の機体になります。これで、成田空港では日本航空と全日空のB787型機が見られることになります。
@エアアジア・J がカウンターでの手数料などを値上げ
エアアジア・J は11日から一部手数料を値上げすることを発表しました。支払手数料が150円から200円に、受託手荷物が1500円から2000円に、などとなっています。「燃料費の高騰でコストを見直した結果」とのことです。
@全日空の8月輸送実績で成田空港路線はLCCの影響見られず
全日空は今日、グループの8月輸送実績を発表しましたが、成田路線の利用率は札幌線が61.4%、大阪線が87.2%、福岡線が58.7%、中部線が79.5%、仙台線が69.4%、那覇線が64.7%、新潟線が29.9%となっています。昨年の8月と比べて那覇線が提供座席を減らしたにもかかわらず、利用率が2.0%減となっていますが、他の路線は概ね利用者数が増加しています。格安航空会社(LCC)と競合する路線でも、那覇線を除き大きな影響はないようで、逆に利用者が増えているようです。
@12年の世界航空会社の利益予想を上方修正・IATA
国際航空運送協会(IATA)はこのほど、2012年の世界航空会社の利益予想を41億ドルと上方修正しました。6月の予想では30億ドルでした。上方修正の理由は航空会社が効率性の向上などを推進してきた結果、としています。しかし、純利益率は2011年の1.4%から0.6%に下がる見込み、とのことです。
@アメリカン航空のB757型機で座席固定が緩むトラブル
アメリカン航空は2日までに、所有するB757型機8機の座席の取り付けについて、点検を行っていることを明らかにしました。これは9月29日と10月1日に飛行中のB757型機で一部座席の固定が緩むトラブルが発生したことによるものです。取り付け作業の問題ではなく、構造上の問題の可能性もある、とのことです。
@ゴル航空がB737MAX型機60機を発注
ボーイング社は1日、ブラジルのゴル航空からB737MAX型機60機を受注したことを発表しました。これにより、B737MAX型機の受注数は724機となりました。
*10月1日
@「(運用時間制限緩和)積極的改善は難しい」高橋取締役
成田国際空港株式会社の高橋取締役は9月28日の記者会見で、運用時間制限の問題について「LCCから運用時間制限の緩和要望が出ているが、我々としては地元と築いた信頼関係があるので、積極的改善は難しい。関係自治体と今後勉強しながら、地域にも丁寧に相談、説明しながら進めていく。まずは地域との信頼関係を守りながら検討していく」と慎重な姿勢を見せました。
【コメント】成田国際空港株式会社や経済界は「地域の要望」という言葉をよく使いますが、「地域」とは何を指しているのでしょうか。実際に「夜間の騒音に悩む住民」の「要望」というのでしょうか。千葉県や地元自治体や住民団体は開港前から夜間の飛行制限時間を「夜9時から翌朝6時まで」や「夜10時から翌朝7時まで」や「夜9時から翌朝7時まで」にするように強い要望を出していました。本会も空港公団との取り交わした「航空公害に関する交渉覚書」の中で「21時から翌朝7時まで」と要求していました。しかし、当時の運輸省は「国際空港なので、羽田空港並みの制限にせざるを得ない」として「午後11時から翌朝6時まで」に強引に決定したのです。開港後も千葉県は毎年のように「深夜早期時間帯の飛行便数低減」を要望しています。周辺自治体もことある毎に、同趣旨の要望を行っています。「地域の要望」とは、周辺住民に多少の「雇用が増える」などのメリットはあるものの、本質的には「もうけの機会を増やしたい」とする経済界の要望に過ぎません。
@「空水」がモンドセレクション最高賞を受賞
成田空港のオリジナル商品である「空水」が、ベルギーのモンドセレクション最高賞を受賞しました。これを記念して、9月28日からパッケージをリニューアルして販売を始めました。写真はリニューアル前のものです。
@国土が今日から抽出接触保安検査を実施
国土交通省は今日から、成田空港など全国の30空港で、抽出した乗客に対する「接触保安検査」(9月14日出来事参照)を始めました。