2012年12月前半の出来事
*12月15日
@成田空港年末年始の国際線旅客が5.4%増となる見込み
成田国際空港株式会社は昨日、年末年始(12月21日〜来年1月6日)の国際線旅客が前年同期比5.4%増となる見込み、と発表しました。中国・韓国への旅客は落ち込んでいますが、長期の休みが取りやすいこともあり、ヨーロッパ方面が好調、とのことです。
@国土交通省課長「運用時間緩和は航空自由化に必要」
昨日のNHKニュースによりますと、国土交通省首都圏空港課長の和田氏は、今回の運用時間制限緩和について「来年3月の航空自由化で、海外の空港との競争も激しくなることから、その時期までに制限の緩和を目指して地元と協議を重ねていきたい」と述べました。
【コメント】報道では「LCCが門限に遅れる事態が発生したことから・・・」としているところが多かったのですが、最近ではLCCの門限遅れによる欠航はほとんど聞きません。運航当初の混乱が“慣れ”で、手順が良くなったことが影響している、と思います。それよりも、課長の発言のように、「航空自由化(30万回)を行うため」というのが今回の本当の目的と思います。そして、前にも取り上げた、「やがては条件なしの午前0時〜5時までの制限に」というのが狙いではないでしょうか。
@「ヘリパッド」をA滑走路南端西側に集約へ
成田国際空港株式会社は昨日、成田空港内に現在3か所ある「ヘリパッド」を1か所に集中し、航空機の離発着に邪魔にならないようにする計画を、成田市議会で説明しました。場所は A滑走路南端の西側にある緑地帯です。現在の「ヘリパッド」はいずれも誘導路上にあり、離着陸で滑走路を横断しなければならず、滑走路の運用に支障になる場合もあります。来年4月に着工し、2014年春に完成させる予定です。これも30万回を実現する対策の一つ、とのことです。
@航空各社の年末年始予約状況が発表されています
航空各社は年末年始(12月21日〜来年1月6日)の予約状況を発表しました。日本航空は国内57.7%・国際81.5%、全日空は国内55.4%・国際73.4%、スカイマークは59.8%、エアドゥは67.7%、スターフライヤーは国内54.5%・国際56.5%、ソラシドエアは63.7%、フジドリームエアラインズは国内57.5%・国際73.0%、ピーチ・アビエーションは国内61.6%・国際73.0%、ジェットスター・ J は65.5%、エアアジア・J は国内67.9%・国際62.4%となっています。
@全日空がスターフライヤーの筆頭株主に
全日空は昨日、スターフライヤーの株16.99%を取得し、持ち分の0.97%と合わせて17.96%を出資する、筆頭株主となったことを明らかにしました。取得金額は約24億円になります。
@エアアジアがA320neo型機64機を含むA320型機100機発注
エアバスは13日、エアアジアから A320neo 型機64機を含む A320型機100機を追加受注した、と発表しました。A320neo 型機は A320型機のエンジンを新型に換装したものになります。
*12月14日
@「23時〜24時までは離着陸、5時〜6時までは着陸」国土案
成田空港の運用時間延長問題で、国土交通省が今日の説明会で示した案の概要が分かりました。それによりますと、「(1)23時〜24時までは、自社の責任でなく、天候や他社の都合などで遅延したものについて、離着陸を認める。ただし、騒音インデックスでA〜Cランクの低騒音機に限る。1回につき着陸料相当の課金をする。(2)5時〜6時は着陸機のみとする。この場合も着陸料相当を課金する。(3)同じ航空会社が繰り返し離着陸する場合は指導し、改善されない場合は対象外とする。(4)この課金相当金を地元に還元する。」と言う事になっているようです。さらに、「早ければ夏ダイヤの来年3月末から実施したい」としています。
@21日からスカイライナー車内でWi-Fiを提供へ
京成電鉄は昨日、21日からスカイライナー車内と60の駅で、 KDDIの「au Wi-Fi SPOT」と、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」を利用できるようにする事を明らかにしました。また、来年から順次一般車両でも利用できるようにする、とのことです。
@欧州議会が航空機(?)騒音低減の規制案を承認
詳しい内容は分からないのですが、欧州議会は11日、欧州域内の空港での、騒音軽減と空港スロット配分に関する新たな規制案を承認しました。
@ジェットスター・ J の11月利用率が64.9%
今日の 「Aviation Wire」によりますと、ジェットスター・ J の11月有償座席利用率は64.9%でした。また、定時就航率は86%となりました。有償座席利用率は先月よりも4.5ポイント減、定時就航率は6.0ポイント減となっています。
@MRJの100機発注が確定、新たにオプションで100機受注
三菱航空機会社は昨日、7月に英国でのエアショーで覚書を交わした(7月12日出来事参照)、米国「スカイウエスト」からの100機分の三菱リージョナルジェット(MRJ)発注について、7日に確定発注契約を結んだ、と発表しました。また、確定100機に加えて、新たに100機のオプション発注を受けた事を明らかにしました。確定100機は2017年〜2020年に納入し、オプションが行使された場合は2021年〜2024年の納入になる、としています。確定100機は42億ドル(約3360億円)となります。これを受けて三菱航空機会社では、2020年後半にも月産8〜10機体制構築の検討に入るものと見られます。
@日本航空が2・3月の燃油サーチャージャーを引き下げ
日本航空は昨日、来年2月1日〜3月末の国際旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを1ランク引き下げる、と発表しました。欧米路線では片道2500円、中国・台湾などでは同500円の値下げとなります。
@10月の主要旅行社取扱額が3.2%減に
観光庁が昨日発表した「10月主要旅行会社取扱概況(速報値)」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比で3.2%減と、2ヶ月連続で前年同月を割り込みました。依然として、中国・韓国への旅行が低調、とのことです。国内旅行取扱額は同1.6%減となりました。
*12月13日
@A滑走路が今日から本来の4000mとして運用開始
成田空港A滑走路は今日から、南側からの着陸の際にも、本来の4000m滑走路としての運用を始めました。これにより、アクシデントがあった場合の安全性が高くなります。
@「成田空港〜その役割と現状〜 2012」が掲載されました
成田国際空港株式会社のページに毎年11月に発行される「成田空港〜その役割と現状〜」の2012年版が載っていました。私は11日に成田国際空港株式会社本社に行き、現物をいただいてきました。
@2012年7月末までの機内での死亡者が7人と大幅増・成田空港
上記の「成田空港〜その役割と現状〜」の2012年版にザッと目を通したところ、112ページに「成田空港における急患発生状況」が載っていました。それによりますと、今年の発生状況は7月末現在で、急患発生数が207名、死亡者が11名(この内、機内死亡が7名)となっています。昨年は1年間で死亡者9名(この内、機内死亡が4名)でした。今年は約半年で昨年を超え、特に、機内死亡は1.75倍となっています。
【コメント】原因は何なのでしょうか?
@ユナイテッド航空が1月3日から成田=ロス線にB787型機を投入
ユナイテッド航空は来年1月3日から、成田=ロサンゼルス線に B787型機を投入する事を明らかにしました。同社としては、 B787型機で毎日運航する初めての路線となります。
@今年の海外旅行者数は1850万人と過去最高の見込み、来年は微増
昨日開かれた日本交通公社(JTBF)主催の「第22回海外旅行動向シンポジウム」で、主任研究員の黒須氏は、今年の海外旅行者が過去最高の1850万人となる見通しを明らかにしました。しかし、来年については、「今年ほどの伸びは見込めない」とし、1900万人と予測しています。理由として、尖閣問題と竹島問題により、日本人の中国と韓国に対する好感度が下がっていること、今年増加した、海外旅行低頻度層の海外旅行意欲が減退していることをあげました。
@「岩国錦帯橋空港」が今日開港
米軍岩国基地の滑走路を使用する「岩国錦帯橋空港」が今日開港しました。岩国市としては48年ぶりの民間機就航になります。定期便は、全日空が羽田便を1日4便運航します。米軍との共用空港は青森県三沢基地に次いで2番目になります。これで、国内の空港は98か所になります。
@日本トランスオーシャン航空のスト決行、37便が欠航
日本トランスオーシャン航空の乗員組合は、今日午前0時から24時間ストに入りました。この影響で、今日の37便が欠航となります。しかし、9便は日本航空が代替便を運航することになっています。
*12月12日
@国土交通省が運用時間延長を説明へ【一部訂正】
会員からの情報によりますと、国土交通省は運用時間の事実上の延長を地元に説明する、とのことです。14日午前8時から「成田空港周辺自治体連絡協議会」で、国土交通省の担当者が「前後1時間、遅延したものに限り、離着陸を認める」との案を説明するそうです。また、17日には成田市議会は全員協議会を開き説明する、とのことです。
【コメント】いよいよ出てきました。国土交通省としては「地元と約束している運用時間を延長するのではありません。あくまでも、特例措置です。」と言い張るつもりなのでしょうが、「直下住民への睡眠障害など、健康に影響がない」と言う事を、科学的に説明するべきです。
@昨日、ロイヤル・ブルネイ航空機が来ていました
昨日、成田空港に行ったところ、チャーター便として飛来した「ロイヤル・ブルネイ航空」機が離陸していきました。同航空は成田空港に就航していません。昨日も、滅多に来ない、この機体の写真を撮ろうとする航空ファンが大勢来ていました。
@新潟県・市が運用時間延長の見返りに独自の騒音対策
新潟県と新潟市は新潟空港の運用時間を現在の午後8時半から、午後9時半まで延長する事を目指して、今年4月の騒音区域見直しで防音区域外となった世帯に対し、独自の騒音対策を、今年4月にさかのぼって10年間実施することになりました。エアコン機器の更新費用の50%補助やエアコン電気代の助成などになるそうです。県と市は17日から実施する運用時間延長説明会でこの方針を伝え、理解を求める、とのことです。
@日本トランスオーシャン乗員組合が明日の24時間ストを通告
日本トランスオーシャン航空乗員組合は昨日、明日(13日)24時間ストを行う、と通告しました。ボーナスの増額や乗員養成方法の見直しを求めています。ストが実施されますと28便が欠航する見込みです。
@女性を殴打した米国人を逮捕・羽田空港
昨日午後10時過ぎに羽田空港に到着した、香港発羽田行きの日本航空機内で、酒に酔って、女性に暴行した24才の米国人男性が、到着後逮捕されました。この男性は到着後に逃走しようとしましたが、乗客ら6人に取り押さえられ、警察に引き渡されました。
@デルタ航空がヴァージン株取得を正式に発表
デルタ航空は11日、シンガポール航空からヴァージンアトランティック航空の株式の49%を取得する、と正式に発表しました。取得金額は3億6000万ドル(約296億円)で、これにより、デルタ航空とヴァージンアトランティック航空は大西洋路線での戦略提携に進むものと見られます。今後、米国運輸省に提携の申請を行うことになります。
一方、ヴァージンアトランティック航空 CEOは11日、デルタ航空が加盟している「スカイチーム」への参加を検討していることを明らかにしました。「数ヶ月で結論を出す」としています。ヴァージンアトランティック航空は航空連合に未加盟ですが、全日空と提携をしており、「スターアライアンス」に加盟する全日空との関係見直しも検討されるようです。
*12月11日
@積込・取卸ともに増加も、輸出入量は減少・成田11月貨物量
東京税関が6日に発表した「成田空港・羽田空港11月分の貨物取扱量(速報)」によりますと、成田空港では積込量が前年同月比(以下同じ)1.3%増で輸出量は16.2%減となり、取卸量は3.6%増で輸入量は7.0%減となっています。どちらも仮陸揚が50%を大きく越える伸びとなっています。
@開港以来の貨物量が7日に5000万トン越える
東京税関成田航空貨物出張所は昨日、成田空港の開港以来の貨物取扱量が、7日に5000万トンを超えたことを明らかにしました。昨年の成田空港の貨物取扱量は世界で7位になっています。
@スクートが14年以降に成田=シンガポール直行便検討
シンガポール子会社LCCの「スクート」の CEO は昨日都内で記者会見し、B787型機を受領する2014年〜2015年頃に、成田空港以外の日本国内空港に乗り入れる計画を明らかにしました。ただ、具体的な空港名は「検討中」として示しませんでした。また、現在は台北経由としている成田=シンガポール線を「直行便とする計画も検討中」とのことです。
@スカイマークの成田路線が苦戦・11月
スカイマークは昨日、「11月の搭乗実績」を発表しました。それによりますと搭乗者数は前年同月比(以下同じ)で4.9%増となりましたが、搭乗率は9.6ポイント減の69.1%となりました。成田空港路線の搭乗率は成田=札幌線が27.8ポイント減の46.2%、成田=旭川線が9.9ポイント減の43.3%、成田=福岡線が67.0%(前年就航なし)、成田=沖縄線が56.6%(同)、成田=神戸線が28.9%(同)、成田=鹿児島線が34.4%(同)となっており、総じて苦戦しています。
@運輸安全委員が「気象が影響」・庄内オーバーラン事故
庄内空港の全日空機オーバーラン事故を調査している運輸安全委員会の福田調査官は昨日、報道陣に対して「気象が影響した可能性が高く、気象状況を中心に調べたい」と語りました。
【コメント】ずいぶん早い調査方針表明ですね。と言う事は、“今後、似たような気象条件ならば、空港を閉鎖する”と言う事なのでしょうか。着陸するかどうかの判断に問題はなかったのでしょうか。
@世界最大の航空機リース会社を中国企業Gが買収
米国のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、保有する世界最大の航空機リース会社・インターナショナル・リース・ファイナンス・コーポレーション(ILFC)の株90%を、新華信託、中国航空産業基金、そしてP3インベストメンツで構成される中国 の企業連合に売却したことを明らかにしました。
@ボーイング社とエアバスの11月納入数と受注数
ボーイング社の11月の納入数は51機、受注数は124機でした。受注の内、B787型機は6機、B737MAX型機は91機でした。
一方、エアバスは納入が54機、受注が186機となりました。A350型機と A380型機の受注はありませんでした。
*12月10日
@日本航空が成田からシェムリアップとヤンゴンにチャーター便
日本航空は来年1月に、成田空港から、現在は就航していないカンボジアのシェムリアップとミャンマーのヤンゴンへチャーター便を運航する予定です。クラブツーリズムのツアーで使用され、運航日はシェムリアップが13日・17日・21日・25日、ヤンゴンが7日・11日、とのことです。
@中部発のデルタ航空機が無線故障で引き返す
昨日午後11時過ぎ、太平洋上を飛行中だった中部発ホノルル行きのデルタ航空612便・B767-300型機で無線機器の不具合が発生しました。このため、同機は中部空港に引き返し、今日午前2時11分に着陸しました。同便は欠航となりました。
@「オンボード給油は本当に安全か」財形新聞
今日の財形新聞に「LCCに必須のオンボード給油は安全か?」との記事が出ています。これによりますと、専門家の間でも意見が分かれており、「『中小型機で給油に要する数分を短縮するために乗客の命を危険にさらすのか』という意見がある一方、『発火しにくいジェット燃料では、事故の可能性はきわめて低い』と、オンボード給油推進派はまったく逆の主張をする。」とのことです。反対派が「『ジェット燃料に万が一引火した場合、機内に乗客が残っていれば大惨事につながる』と懸念する可能性も否定はできないが、これまでにその実例は『ない』というのが推進派の主張だ。」とのことです。
【コメント】「ジェット燃料がガソリンよりも発火しにくい」とは言っても、給油中の事故ではありませんが2007年8月20日に那覇空港で起こった、中華航空機の爆発炎上事故(2007年8月20日出来事参照)のようなことがあります。燃料が漏れたり、溢れたりする事故も時々聞きます。「安全が第一」と言う事を実践して欲しいですね。
*12月9日
@大韓航空機が尻もち、滑走路30分閉鎖
昨日夜、済州島発成田行きの大韓航空717便・B737-900型機が着陸した際に、同社から「胴体尾部を滑走路に接触させた可能性がある」と連絡がありました。尻もち事故を防ぐ「テールスキッド」に傷がついていた、とのことです。このため、滑走路を午後9時50分に閉鎖して、安全点検を来ないましたが、異常はありませんでした。閉鎖は約30分後に解除されました。
@昨日午後の強風で数便が目的地を変更
昨日の午後、成田空港では強風が吹き、最大瞬間風速が21.1m/s になりました。このため、一部の到着便は着陸できず、目的地を羽田空港に変更しました。
@京成電鉄とJTBがスカイライナーと宿泊をセットにしたツアー
京成電鉄と JTB は7日から、成田空港の早朝LCC 便を利用する人をターゲットに、スカイライナーの往復と周辺ホテルの宿泊をセットにした商品「京成スカイライナーで行く!成田前泊プラン」を発売開始しました。別々に購入するよりも3000〜6000円安くなる、とのことです。
@全日空が貨物便の一部を運休へ
全日空は12月18日・20日・25日・26日に、成田発関西行きの貨物便・8519便を運休すると発表しました。この他にも羽田=沖縄線と関西発羽田行きの運休も発表しています。貨物の需要に対応するための運休、としています。
@庄内空港で全日空機がオーバーラン、重大インシデントに認定
昨日午後10時半頃、羽田発庄内行きの全日空899便・B737-800型機が着陸した際に、滑走路を約60mオーバーランして芝生に入り込んで停まりました。乗客・乗員は全員無事でした。当時、雪が断続的に降っており、同機は着陸を一度やりなおして、滑走路の除雪を待って着陸したものです。オーバーラン後、乗客は約1時間半機内で待機しました。運輸安全委員会は重大インシデントとして調査を始めました。庄内空港は今日午後2時半に再開されました。全日空は今日の5便のを欠航しましたが、羽田を午後5時15分に出る897便から運航を再開する、としています。
*12月8日
@タイ航空がA380型機の投入を前倒し、元旦から
タイ航空は昨日、来年1月16日からとしていた、バンコク=成田線への A380型機投入を、元旦に前倒しすることを発表しました。3号機の納入が約2週間早まったため、とのことです。
@昨日夕方の地震、成田空港では大きな影響はなし
昨日の夕方に発生した、東北地方を中心とする地震で、成田空港は滑走路を午後5時21分から閉鎖し、安全を確認した後、同5時38分に再開しました。
また、仙台空港は地震発生直後から滑走路を閉鎖しました。このため、到着便は出発空港に引き返した便も出ています。この影響で、合計22便が欠航になりました。
@全日空Gの10月実績、内際ともに利用率が減少
全日空は昨日、「全日空グループ10月の実績」を発表しました。それによりますと国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)6.0%減となり、利用率は1.7ポイント減の71.6%となりました。また、国内線では旅客数が1.3%増も、利用率は1.0ポイント減の66.2%となっています。成田空港路線の利用率は成田=札幌線が49.8%、成田=大阪線が77.2%、成田=福岡線が48.4%、成田=中部線が70.4%、成田=仙台線が62.3%、成田=那覇線が50.7%、成田=新潟線が39.8%となっています。LCCと競合する成田=札幌線・成田=福岡線・成田=那覇線がいずれも50%前後となっています。
@ヒューストン空港で荷物受取場を遠くしたら、クレームが激減
今日の「マイナビニュース」によりますと、米国のヒューストン空港では、以前から荷物受け取り待ちの時間が長いと、多くのクレームが出ていました。これを“解決”するために空港では荷物受取場をより遠くに移したところ、クレームが激減したとのことです。これは人間の心理として「ただ立って待っているよりも、歩いている方がストレスを感じないですむ」を利用したもののようです。
【コメント】しかし、これは本当の“解決”ではありませんね。手荷物受け取り場が「より出口に近い」と言うのであれば、“改善”と言えますが。
*12月7日
@「資料室」に「東峰神社と伊藤音次郎」を載せました
今年は奈良原三次氏が民間人として初めて、動力飛行に成功してからちょうど100年でした。民間航空先駆者の一人である伊藤音次郎氏が、成田市東峰地区に入植したことを知る人も多いと思いますが、B滑走路南端にある「東峰神社」はこの伊藤氏が航空神社をこの地に遷座したことが始まりでした。先日、東峰神社に行ってきましたので、その様子を資料室の「Gallery」に載せました。
@昨日、除雪訓練行われる
昨日、成田空港で除雪訓練が行われました。除雪車21台を使って、滑走路や誘導路の幅に隊列を組み、除雪作業訓練を行いました。成田空港では1.2cm の積雪で除雪を行います。年間平均3回の出動になるそうです。
@来年1月から銀座と成田空港周辺9ホテル結ぶバス運行へ
ビィー・トランセホールディングスは来年1月から、都内の銀座から東京駅八重洲口を経由して、成田空港周辺の9ホテルをまわる格安バスの運行を始めます。早朝のLCC便に乗るために、前夜をホテルに泊まる旅客をターゲットにします。銀座発午後6時25分・7時25分・8時25分の3便を運行し、所要時間は約2時間で運賃は1000円とします。
@ジェットスター・ J がiPadを使って電子書籍コンテンツ試行
ジェットスター・ J は今月から、成田=那覇線の一部の便で iPad を利用した電子書籍閲覧サービスを試験的に提供しています。電子コミック雑誌6誌・36作品を提供しています。今後、順次サービスを拡大する予定、とのことです。
@国内LCC3社を使ったことのある人が12.5%、満足感は80%
フォートラベルが昨日発表した「格安航空会社(LCC)の利用に関するアンケート調査」によりますと、ジェットスター・ J 、エアアジア・J 、ピーチ・アビエーションを利用したことのある人は12.5%でした。また、3社のシェアーはジェットスター・ J が60.1%、エアアジア・J が32.1%、ピーチ・アビエーションが28.0%となっています。さらに、LCCの満足度では「期待以上」と「期待通り」が合わせて80%を越えています。
@LCC就航路線で成田・羽田合計旅客数が増える
国土交通省がまとめた7〜9月の、首都圏と、 LCCが就航した路線の旅客数を見ますと、札幌線は成田=札幌線が前年同期比(以下同じ)3.5倍、成田=福岡線が3.3倍となり、一方、羽田=札幌線は2%減、羽田=福岡線は1.1%減となっています。しかし、成田空港と羽田空港を合わせると札幌線が5.4%増、福岡線が6.5%増となっており、LCCの参入が新たな需要を生み出しているようです。
@北朝鮮のロケット発射で全日空の5便が経路変更へ
全日空は昨日、北朝鮮の“人工衛星”と称するミサイル発射に伴い、10日〜22日に成田とシンガポール・マニラ・ジャカルタを結ぶ5便の飛行コースを、西へ約160Km ずらすことを明らかにしました。運航ダイヤは変更しない、とのことです。一方、日本航空はミサイル落下地点を通過する飛行コースがないために、運航には影響ない、としています。
@オリエンタルエアブリッジが落雷で今日も欠航
オリエンタルエアブリッジは5日に使用機材が落雷を受けたために、昨日の便に欠航と遅延が発生したことを明らかにしました。また、今日も欠航と遅延が発生するとのことです。
@アイスランド航空がB737MAX型機12機を発注
ボーイング社は6日、アイスランド航空と B737MAX型機12機を発注する覚書を取り交わした、と発表しました。
*12月6日
@開港以来の国際航空貨物量が12日で5000万トン突破
成田国際空港株式会社は昨日、開港以来の国際航空貨物量が12日に5000万トンを達成する見込み、と発表しました。これを記念して、12日午前11時から記念式典を開催する、とのことです。
@年末年始の海外旅行者は0.3%増の見込み・JTB予測
JTBが行った年末年始(12月23日〜1月3日)の旅行動向調査によりますと、海外旅行は前年同期比で0.3%増となる見込みです。国内旅行は同1.3%増の見込みで、内際を合わせた総旅行者数は6年ぶりに3000万人を上回る見込みとの事です。
【コメント】円高は続いているのに、海外旅行者数が0.3%増というのは意外ですね。日並びも良いようですし。燃油サーチャージャーが高くなっているのと、このところ、海外旅行に行った人が多く、“疲れた、ここらで一服”と言うのがあるのでしょうか。
@ピーチがA320型機7機を追加導入へ
ピーチ・アビエーションは昨日、2013年〜2015年にかけて A320-200型機を7機追加発注することを発表しました。これにより、2015年下期には運航機数が17機となる事になります。
@三菱航空機会社が会長と社長人事を元旦に発令
三菱航空機会社は昨日、来年1月1日付で江川社長が会長兼 CEO に、川井副社長が社長に就任することを明らかにしました。同社広報は「経営責任者と執行責任者とを分けることで、開発事業の一段の促進とそれぞれの責任を明確化することを目指した」としており、「三菱リージョナルジェット(MRJ)を日程通りに開発するためにの体制づくりの一環」としています。
@カンタス航空がA380型機の機内無線LAN導入を中止
カンタス航空は5日、A380型機内でのインターネットアクセス提供計画を中止する、と発表しました。先週末まで行っていた試験運用で、乗客の関心が低かったことを理由としています。
*12月5日
@30万回に向けての施設整備の図が手に入りました
11月30日の出来事で書いた、新中期計画に盛り込まれる、30万回に向けての施設整備を示す資料が手に入りましたので、図を下記に載せておきます。
@盗難旅券で入国しようとした外国人が逃走・羽田空港
昨日未明、羽田空港で、盗難届の出ていたドイツ人のパスポートで入国しようとした外国人が、大使館への問い合わせをしている間に、逃走しました。問い合わせの間に航空会社が警備員をつけて、監視していましたが、「たばこを吸いたい」と言ったために、喫煙所に連れて行く途中で逃げられた、とのことです。入国前の外国人が逃走するのは羽田空港では初めて、とのことです。
@FAAがB787型機の燃料漏れで、全機の点検を指示
ボーイング社は4日、アメリカ連邦航空局(FAA)から 、B787型機の燃料配管の接続部に問題がないかどうか、点検するように指示されたことを明らかにしました。海外の航空会社から燃料漏れの報告が2件あったことによる、としています。海外の航空会社名は明らかにしていませんが、全日空は燃料漏れの報告をしたことを認めました。同社のB787型機については既に全機の点検が終わっている、とのことです。また、日本航空も、燃料漏れはなかったが、全機の点検が終わったことを明らかにしました。
@A350型機の飛行可能な機体組立終わる
エアバスは飛行可能なA350型機の組み立てを完了したことを明らかにしました。今後、電源を入れ、油圧テストを受けることになります。機能のシステムテストが終わった後に、塗装され、エンジンを取り付けることになります。初飛行は2013年半ばになる予定です。
*12月4日
@「成田ソラあんぱん」を食べてみました
2日に成田空港に行ったときに、空港の売店で「成田ソラあんぱん」を買ってきました。3種類で右から「ピーナツあんぱん」「ハード生地さつまいもあんぱん」「鉄砲漬あんぱん」です。もう1種類「レンコンさつまいもあんぱん」があるのだそうですが、見当たりませんでした。普通においしいあんパンでした。私としては「ハード生地さつまいもあんぱん」が好みですね。値段は少し高めかな。
@イースター航空が夏ダイヤから成田=仁川線を1日2往復に
韓国のイースター航空の CEOは先月26日、来年3月末からの夏季スケジュールで成田=仁川線を増便し、1日2往復とする考えを表明しました。
@ジェットスター・ J は国内線、エアアジア・J は国際線に軸足
航空政策研究会が11月30日に実施したシンポジウム「LCCへの期待と展望」でジェットスター・ J とエアアジア・J が異なる軸足を表明しました。ジェットスター・ J の鈴木社長は「まずは国内の路線網でしっかりと基盤を作っていきたい」と述べ、価格重視のレジャー層や時間的な余裕のある層をターゲットにする意向を表明しました。そのため、リゾート地路線や、路線ごとの1日当たりの便数を増やし、地方経済への貢献を図る、としています。一方、エアアジア・J の岩片社長は国際線に軸足を移す考えを明らかにしました。これは、国内線の空港燃料税や空港コストが高いことから「海外の方がコストを下げやすい」としています。しかし、国際線にはイベントリスクがあるため「国際線一本ではなく国際・国内のバランスを取る」との考えを示しました。
また、田村航空局長は 「LCCの参入によって需要の多い幹線の価格が下がり、『幹線の利益で地域路線を維持する』と言う構造が崩れることによって、地方路線が維持できなくなる可能性がある。これをどうするかが課題になる」と指摘しました。
@来年3月からプロペラ機枠をジェット機に・大坂空港
「大阪国際空港周辺都市対策協議会」(10市協)は昨日、新関西国際空港会社から説明のあった、大坂空港のプロペラ機枠(1日140回)を低騒音のジェット機が使えるようにする案を了承しました。川西市は「騒音について、増便後の監視とともに対策の継続を」と要望しました。変更は来年3月末に1日50回、2014年3月末に同50回、2015年2月に同40回と段階的に拡大する、としています。対象となる機種は B737-700/800型機、A320型機などとなっています。伊丹市長からは「B787や開発中の国産小型ジェット機MRJも対象にしてほしい」との要望が出ました。
【コメント】大阪市が抜けて「11市協」ではなく「10市協」になったのですね。
@HISがタイに国際チャーター便会社を設立・来年7月から運航
HIS は今日、タイに国際航空チャーター会社を設立することを明らかにしました。新社名は「アジア・パシフィック・エアラインズ(Asia Pacific Airlines Co.,LTD)」とし、運航する航空会社名は別の名前をつける、とのことです。来年7月頃からバンコク=日本間、10月頃にはバンコク=中国間、11月頃にはバンコク=中東間にチャーター便を運航する予定、とのことです。資本出資は HIS が49.0%、HIS のタイ法人が39%、タイのバイヨーク・グループ会長が12.0%となっています。当初は2機で運航し、数年後には6〜10機にする予定です。なお、スカイマークとの連携はない、としています。
*12月3日
@「地元の環境対策をしながら、段階を踏んでいく」高橋常務
成田国際空港株式会社の高橋かしわ常務取締役は先月30日の記者会見で、運用時間延長問題について「30万回への環境対策を実施しながら、非常に大きい地元住民生活についての環境対策に対応しながら、問題点を整理して検討していきたい。地元との約束や信頼関係から成田国際空港株式会社からのアプローチは難しい。段階を踏んでいかなくてはならないし、緩和の話があったからと言って、緩和を進められるとは限らない。信頼関係を維持しながら、航空会社などから出された提案についてどのようなことができるか考えていきたい」と語りました。
【コメント】成田市の小泉市長は8月29日に「住民の合意が得られるならば、遅れた便にペナルティーを与えるなどの方法で、容認することも考えられる」(8月30日に出来事参照)と発言しましたが、このような考え方は国土交通省や成田国際空港株式会社や航空会社でなければ、考えつかないのではないでしょうか。相川芝山町長の「運用時間をのばしてはどうか」との発言(2009年12月16日の出来事参照)も、成田国際空港株式会社が2010年3月25日に出した「2010〜2012年度NAAグループ中期経営計画」の「プレゼン資料30ページ」で発表している「運用時間を前後1時間延長すれば、実質的に他の空港並みになる」との考え方を、相川町長に事前に説明したのと同じパターンなのではないでしょうか。
@全日空が来年夏ダイヤから成田=仁川線を運休へ
全日空は今日、来年3月31日の夏ダイヤより成田=仁川線を運休することを発表しました。理由は書いてありません。
【コメント】複数のLCCが参入する成田=仁川線では需要が見込めない、と考えたのでしょうね。「全日空の代わりにエアアジア・J を使って欲しい」と言う事と思います。
@デルタ航空がヴァージンアトランティック航空株取得で交渉
デルタ航空はシンガポール航空の持っている、ヴァージンアトランティック航空の株49%を取得する意向を表明し交渉している、とのことです。目的は発着枠の余裕がないロンドン・ヒースロー空港で発着枠を持つヴァージンアトランティック航空の枠を取得することにあるようです。しかし、シンガポール航空は過去に多数の相手と売却の交渉を行っており、今回のデルタ航空との交渉がまとまるかどうかは未知数、とのことです。
*12月2日
@持ち主不明のスーツケースで警戒・第2ターミナル
今日午前、成田空港第2ターミナル3階出発ロビーに、持ち主が分からないスーツケースが見つかり、警察などが警戒していました。左写真の左端にあるベージュ色のスーツケースがそれです。この後、爆発物処理班が調べるものと思われます。
@日本航空の成田=サンディエゴ線が今日から就航
日本航空の成田=サンディエゴ線が今日からB787型機を使い就航します。当初は週4便、来年3月1日からは週7便のディリー運航になります。第2ターミナル出発ロビーにある「SKYRIUM」では、記念式典の準備が行われていました。右上の写真は式典会場の様子です。
@米軍機騒音訴訟賠償金約110億円を日本政府が肩代わり
今日の毎日新聞によりますと、全国の米軍機による騒音訴訟12件の確定判決で、日米地位協定によって米軍側が支払わなければならない賠償金約110億円を、米軍側は一切支払っていないことが分かりました。日米地位協定18条では「米軍が損害を与えた民間人への賠償について、米側にのみ責任がある場合は賠償額の75%を米国、25%を日本が負担し、双方に責任がある場合はそれぞれが50%を負担する」となっています。賠償金は全額日本政府が肩代わりしています。
【コメント】相変わらずの「対米従属」「物言えぬ日本政府」ですね。これで独立国なのでしょうか。
@小松発の日本航空機が異音で中部空港に緊急着陸
昨日午後8時頃、小松発羽田行きの日本航空1282便・B777-200型機で、離陸直後に客室床下から異常音が響きました。このため、同機は約30分後に、中部空港に無事緊急着陸しました。点検したところ、貨物室のヒーターダクトのバルブがはずれていました。乗客は代替機で同11時10分頃、羽田に向かいました。
@コンゴ共和国で貨物機が墜落し32人が死亡
先月30日、コンゴ共和国の首都ブラザビルで、大雨の中を着陸しようとした貨物機が、空港付近の住宅地に墜落し、ウクライナ人乗員6人を含む32人が死亡しました。
*12月1日
@11月のアクセス数は25,816回でした。
@【資料室】の「民間航空発祥の地 稲毛100周年記念講演会」を更新しました。
@新千歳発のハワイアン航空機が不具合で羽田に緊急着陸
今日午前0時35分頃、新千歳発ホノルル行きのハワイアン航空442便が羽田空港に緊急着陸しました。同機は昨日午後11時10分頃、太平洋上を飛行中にオートパイロットの異常を知らせる警告灯が点灯し、方向舵などが正常に作動しなくなりました。同機は不具合の前に落雷を受けた、とのことです。
@泉佐野市が3月30日から通行税を徴収へ
泉佐野市は昨日、「空港連絡橋利用税」を来年3月30日から徴収する、と発表しました。通行料金に100円上乗せされて徴収されます。
@羽田増枠配分で日本航空が不満表明
昨日の羽田拡大枠配分について、日本航空は「破綻期間中、国内最大の路線網を維持した努力が考慮されていない。非常に残念だ」と反発しているそうです。今回の配分後シェアは日本航空が40.1%、全日空が37.4%となります。