2018年5月後半の出来事


*5月31日

@多古町一鍬田地区が「積極的な情報提供を」と要望
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田空港機能強化計画で、地区のほとんどが敷地に含まれ、移転が必要となる、多古町一鍬田地区の住民は昨日、多古町とNAAに対して、継続的な情報提供を求める要望書を提出しました。

@国土が破損エンジンと同型エンジンの点検を指示、日航の点検で1基に別の不具合
 国土交通省は昨日、熊本でエンジン部品落下重大インシデントを起こした日本航空機と、同じエンジン(GE製・CF6 )の点検を指示しました。このエンジンを使っているのは日本航空と全日空グループとエアドゥの88機になります。日本航空は自主的に点検を行っており、今日のNHKニュースによりますと、69台全てのエンジンの点検を終えています。この点検で、ブレードの不具合はなく、1台のエンジンのタービンにある別の部品で不具合が発見された、とのことです。この不具合が熊本県での部品破損の原因となった可能性は低いとのことです。

@韓国 LCC 「ジンエア」がエンジントラブル承知で運航を強行か
 今日の「Record China」によりますと、現地時間2017年9月19日にグアム発仁川行きの、韓国LCC 「ジンエア」・B777型機がグアムに到着した際に、左エンジンを停止しようとしたところ、パイロットが燃料供給を遮断するボタンを押しても、遮断されず燃料が供給され続けるトラブルが発生しました。この際にエンジンから煙も発生したとのことです。折返し便は、規定ですとこの航空機は修理が必要で、代替機での運航になりますが、同じ機体で運航を強行したことが明らかになりました。
 このトラブルについて、ジンエアは「規定通り点検した後に運航した」としていましたが、30日の韓国メディア「JTBC 」は、折返し便の乗客が不安を訴えた際の整備担当者の説明映像、整備日誌、グアムでの整備士同士の会話録音などを公表し、会社側の説明を「虚偽」と報道しました。
 写真は成田空港A滑走路で離陸滑走中のジンエア機です。

@中国・首都航空機が窓にひびで引き返す
 現地時間28日、中国・杭州発ベトナム・ニャチャン行きの首都航空421便・A321型機が、離陸後約1時間過ぎたところで窓にひびが入り、杭州に引き返すトラブルがありました。同機は無事に緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。

@インドの捜査局がエア・アジアCEOを起訴
 昨日の日本経済新聞によりますと、インドの中央捜査局(CBI)は現地時間29日、エア・アジアのトニーCEOらを汚職罪で起訴しました。インド発の国際線に参入するため、ロビーストを使って、複数の民間航空省職員に賄賂を使った工作をした、としています。これに対してエア・アジア側は全面的に反論していますが、インドのタタグループとの「合弁会社元CEOが不正行為を行った疑いがある」として社内調査を始めたことを明らかにしました。
【コメント】“元CEO”に責任を押しつける事になるのでしょうか。どこかの国の政治家や官僚と同じですね。


*5月30日

@昨日の出来事の、「日本航空格納庫」の写真を差し替えました。

@民営化する南紀白浜空港が成田路線誘致を基本計画に
 昨日の「紀伊民報」によりますと、来年度に民営化される南紀白浜空港について、和歌山県と優先交渉権者となった「経営共創基盤」は昨日、基本計画を公表しました。その中で、成田路線の誘致に取り組む事が盛られている、とのことです。これにより、成田空港に来る外国人を和歌山県に誘致したい、とのことです。

@県内宿泊の外国人は日本滞在7.9日の内、県内は2.9日
 昨日の「WING DAILY」によりますと、25日に開かれた成田空港活用協議会後の「第1回県内経済活性化ビジネスセミ ナー」で、昨年8〜11月に県内に宿泊した外国人370人に行ったアンケート調査の結果が、ちばぎん総研から発表されました。それによりますと、日本に来たのが初めての人が41.8%、訪日3〜5回の人が18.9%、10回以上の人が18.1%となりました。初めての人の宿泊先は、約7割が成田・印旛地区の成田空港周辺でした。一方、10回以上と答えた人の約50%が銚子・九十九里・南房総地域に宿泊していることが分かりました。日本滞在日数の平均は7.6日で、千葉県の滞在平均日数は2.9日となっています。また、千葉県の訪問先はディズニーランドが42.7%でした。銚子・九十九里・南房総地域の滞在者の目的は温泉が56%、自然・景勝地観光が44%、日本食が36%となった、とのことです。


*5月29日

@「アカカミアリ」は見つからず
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、25日に設置した蟻を捕獲する罠で、「アカカミアリ」が発見されなかったことを明らかにしました。仕掛けた罠50個の内、19個で蟻が捕獲されましたが、「アカカミアリ」は入っていなかった、とのことです。

@日本航空が成田空港の整備施設を統合へ
 今日の日刊工業新聞(会員登録必要)によりますと、日本航空は成田空港の整備施設を1ヵ所の大型施設に集約する方針を固めました。現在はエンジン整備工場、部品工場、機体整備工場に別れており、整備士約1400人が働いています。今年度中に構想をまとめ、2019年度以降に着工する、とのことです。現施設を使いながら、工事を進めるため、完成時期や投資額も未定とのことです。一つの施設にまとめることにより、整備の効率化を図り、最新技術も導入して整備士の“働き方改革”を実現したい、とのことです。
【コメント】右の日本航空の格納庫の写真を正面から見えるものに入れ替えました。「三里塚さくらの丘」から撮ったものです。右に少し見えているのが、「 AGP 」が使用している格納庫で、そのさらに右手に、デルタ航空の格納庫あります。この2つの格納庫も以前は日本航空が使っていました。経営破綻による規模縮小で右の2棟の格納庫は NAA に返還しました。このあたりを再編して、一つにまとめるのでしょうか。2019年からはA350型機の受領も始まる予定です。

@日本航空機のエンジン空気取り込みシステムに不具合、大阪空港に緊急着陸
 今日午前9時55分頃、福岡発仙台行きの日本航空3531便・E190型機が、鳥取県江府町付近を飛行中に、右エンジンから出た暖かい空気を機体などに送り込むシステムに不具合があるとの表示が出ました。このため、目的地を変更して、大阪空港に向かい10時35分頃、無事に緊急着陸しました。この便は欠航となり、乗客は別の便に乗り換えて仙台に向かいました。

@バニラ機を使った金密輸事件で判決
 名古屋地裁は今日、昨年7月に発覚したバニラ・エア機のトイレ壁裏から金塊が発見された事件(2017年7月10日出来事参照)の判決を言いわたしました。主犯格被告のスリランカ国籍の48歳の中古車販売会社社長には懲役2年、執行猶予3年、罰金100万円を言いわたしました。
【コメント】事件当時は謎が多かったのですが、この社長が社員を使って、国際線から国内線に切り替えて使用する機体を使って、金を密輸しようとしたものでした。

@ロンドンのスタンステッド空港が猛烈な落雷で大混乱
 イギリス・ロンドンの郊外にあるスタンステッド空港では、現地時間26日夜から27日にかけて、雷を伴った激しい嵐に襲われました。付近では64000回もの落雷があり、同空港の給油施設に落雷し、航空機への給油が出来なくなりました。このため、ロビーには人があふれ、大混乱に陥った、とのことです。

@エア・バルティックが CS300 型機15機を確定発注
 ボンバルディア社は現地時間28日、ラトビアのエア・バルティックからCS300型機を確定15機とオプション15機の発注を受けた、と発表しました。

@ルフトハンザ航空がA320neo型機ファミリー6機を確定発注に
 ルフトハンザ航空グループは、エアバスに対してオプションのA320neo型機ファミリー6機を確定発注に切り替えました。これで、同航空のA320neo型機ファミリー発注は合計122機となりました。


*5月28日

@ニューギニア航空が成田=ポートモレスビー線をチューク経由に、9月1日から
 今日の「WING DAILY」によりますと、ニューギニア航空は9月1日から、成田=ポートモレスビー線をチューク経由に変更します。運航は水・土曜日の週2便で、機材はB737型機を使います。
 写真は第2ターミナルに駐機するニューギニア航空機です。午後10時近い出発ですので、夜しか撮れません。

@キャセイ・ドラゴン航空機がコンピューター不具合で福岡空港に緊急着陸
 昨日午後1時半頃、長崎上空を飛行中の、香港発福岡行きのキャセイ・ドラゴン航空342便・A330型機が操縦系統で20の不具合警報を出し、約30分後に福岡空港に無事緊急着陸しました。同航空によりますと、機体に不具合はなく、コンピューターの不具合が原因とのことです。このトラブルで滑走路が約3分間閉鎖され、15便に最大33分の遅れが出ました。
【コメント】詳細は分かりませんが、怖い話しですね。こんな事は聞いたことはありません。コンピューターが狂っていたら、正常な運航は出来ないと思います。もし、この20の不具合警告の中に本当の警告があったとしたら、どう対処したら良いのでしょうか。

@全日空機のタイヤ表面剥がれて、羽田空港と新千歳空港の滑走路が閉鎖
 今日の「日刊航空」によりますと、25日午前8時17分頃、羽田発新千歳行き全日空53便・B777-300型機の着陸後点検で、右主脚のタイヤ1本で表面ゴムの剥離が見つかりました。滑走路の安全点検のため、羽田空港のC滑走路が8時44分から9時5分まで、新千歳空港のB滑走路が9時35分から同49分まで、それぞれ閉鎖されました。それぞれの滑走路上でゴム片が発見されました。他便への影響については書いてありません。
【コメント】4月6日には、成田空港に到着した全日空機で主脚タイヤの表面が約4mも剥がれている(2018年4月7日の出来事参照)のが見つかりましたね。

@バニラの4月運航状況が大幅に改善
 バニラ・エアが発表した「4月輸送・運航実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)8.8%減の9万4420人、搭乗率は±ゼロの87.4%となりました。一方、国内線旅客数は4.5%増の11万7305人、搭乗率は0.8ポイント減の81.1%となっています。
 運航実績は国際線欠航率が0.5ポイント改善の0.0%、出発遅延率が15.8ポイント改善の16.3%となりました。一方、国内線欠航率は0.9ポイント改善の0.0%、出発遅延率は5.9ポイント改善の16.0%でした。


*5月27日

@横芝光町の図書館で開かれている「伊藤順一展」に行きました、「ヨリドコロ」にも
 先日、横芝光町の佐藤晴彦町長の同級生でもある、画家「伊藤順一」の小展覧会が開かれいる、横芝光町図書館に行ってきました。伊藤順一さんは旧横芝町北清水に生まれ、県立成東高校から武蔵野美術大に進み、油絵を学びました。しかし、卒業後はイラストレーターや漫画も書き、絵本も出版、さらに、シンガーソングライターとして歌にも才能を見せたそうです。絵は木版にアクリル絵の具を使う手法で、1993年には「第3回浅井忠記念賞展優秀賞」を受賞しました。父上も絵を描いた、とのことで、展覧会場に置いてあった画集には、順一さんが4歳の時に新聞紙に描いた、カメの絵があり、その上手さに驚きました。惜しいかな、1998年に42歳で急逝しました。今回は全部で9点だったと思いますが、もっと見たい画家です。
 見終わってから、JA横芝駅前に、つい最近オープンした観光案内所「ヨリドコロ」に寄ってきました。なかなかお洒落で、立派な建物でした。行った時は平日の昼前でもあり、閑散としていました。
 横芝光町に観光客に来てもらうためには、何か、目玉になるものが欲しいですね。例えば、伊藤順一記念館とか、日本で唯一、何百年(もしかすれば1000年以上)も地域住民により受け継がれ、重要無形民俗文化財の第1号の指定を受けている「虫生の鬼来迎」などを目玉にすることは出来ないのでしょうか。
 写真は左が伊藤順一作品展のポスター、右が「ヨリドコロ」の側面です。

@ NAA が外国人向けの成田空港から直接行ける観光地案内ページを開設
 昨日のNHKニュースによりますと、 NAAはこのほど、外国人旅行者に役立ててもらおうと、成田空港を起点としてLCCなどで訪れることが出来る、全国の観光地を紹介するウエブサイト「TOKYO-NARITA JAPAN EXPLORER」を立ち上げました。現在は英語版だけですが、7月以降は中国や韓国語でも閲覧できる、とのことです。


*5月26日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」6例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」6例目が発生しました。
・6例目 成田発ホノルル行きの全日空182便・B787-9型機が、前便で、上海空港での悪天候による管制制限のために、遅れた玉突き遅延により、午後11時20分にB滑走路北側に離陸したものです。

@横芝光町の住民団体が住民目線でのアセスメントの再実施などを要望
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、横芝光町の住民団体「航空機騒音から生活を守る会」は昨日、佐藤町長に、町としての交渉姿勢や国・千葉県・ NAAへの要望として(1)成田国際空港会社(NAA)、国、県との単独交渉(2)NAAと被害住民との話し合いへの参加(3)被害対策の明確な提示(4)町民目線で環境アセスメントを再度実施(5)平穏生活権担保(6)町民目線での地域振興策の再考、の6項目を挙げています。同会の鈴木会長は「住民の声を吸い上げ、被害対策を主体的に協議して」と述べました。

@成田空港に輸入された貨物から「アカカミアリ」が見つかる
 昨日のNHKニュースによりますと、22日、インドネシアから成田空港経由で茨城県東海村に到着した貨物のコンテナーから、「アカカミアリ」30匹が見つかりました。これを受けて成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、貨物が通過したルートの50ヵ所にありを捕獲する罠を仕掛けました。「アカカミアリ」は毒針を持ち、刺されると猛烈な痛みとアレルギー症状を引きおこします。 NAAでは3日後に罠を回収し、「アカカミアリ」がいないかどうか調べます。見つかった場合は環境省に連絡し「対策を取る」とのことです。

@24日の日本航空機重大インシデントで物損被害が5ヵ所で確認
 日本航空は昨日、熊本でエンジン部品落下事故を起こした機体と同じ機体34機のエンジンについて、緊急点検を実施することを明らかにしました。また、国土交通省は落下した部品を98個回収した事を明らかにし、建物などへの被害が5ヵ所で確認されたことも明らかにしました。

@大分行きの全日空機がフラップトラブルで羽田空港に引き返す
 昨日の大分放送ニュースによりますと、昨日午前10時45分頃、羽田発大分行きの全日空793便が離陸直後に、高揚力装置(フラップ)が収納できないトラブルが発生しました。このため、同機は羽田空港に引き返しました。


*5月25日

@大分行きのジェットスター・J 機がエンジン不具合で引き返す
 昨日午前10時50分頃、成田発大分行きのジェットスター・J 603便・A320型機が離陸直後に、右エンジンの空気圧の異常を知らせる警告が出ました。このため、同機は成田空港に引き返し、約15分後に無事緊急着陸しました。乗客・乗員182人に異常はありませんでした。同便は機体を変更して約2時間遅れで大分に向かいました。同航空によりますと、エンジンに空気を送る装置のバルブに不具合があった、とのことです。

@熊本空港を離陸直後に日本航空機のエンジン部品が落下、医院の窓や車の窓を壊す
 昨日午後3時40分頃、熊本発羽田行きの日本航空632便・B767-300型機が離陸したところ、左エンジンの異常を知らせる警告が出ました。同機はこのエンジンを停めて、熊本空港に引き返し、約30分後に無事緊急着陸しました。乗客・乗員217人にケガはありませんでした。熊本空港から約7Km離れた、益城町などに、部品の一部とみられる金属片が落下し、病院の窓ガラスにひびがはいり、駐車場に停めてあった車の窓ガラスなどが割れるなどの被害が出ました。幸い、破片でけが人が出た、との情報はありません。国土交通省はこの事故を重大インシデントに認定し、今日にも調査官を派遣します。原因はエンジン内部のブレードが破損し落下したものと見られています。また、点検ではエンジンのカバーに約9cmの傷や、後方の補助翼にも損傷が見つかりました。エンジンの前方にはバードストライクの痕跡などは発見されず、特定ブレードの破損から、他のブレードの破損に拡大したものと見られています。日本航空は今日、お詫びのコメントを出しました。
【コメント】先月17日に起こったサウスウエスト航空機のエンジン爆発事故(4月18日の出来事参照)を思い出しますね。成田空港でも2008年9月21日にエアインディア機からエンジン部品が落下し、乗用車2台を傷つける事故(2008年9月23日の出来事参照)がありました。国土交通省は2014年6月に重大インシデント認定の基準を緩和し、エンジンブレードの破損があっても、人や建物などに被害が出なかった場合は、重大インシデントや航空機事故とは認定しないことにしました。今回は建物に被害が出たので、重大インシデントに認定したのでしょうね。重大インシデントに認定されると、調査が必要になり、機体を一定期間使用できなくなるために、航空会社から認定緩和を要請され、これを受けて、緩和したものです。“安全”よりも“もうけ”を優先したものです。

@日本航空の4月実績は国際・国内共に堅調
 日本航空が昨日発表した「JALグループ4月マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)9.0%増の73万9560人となり、利用率は0.6ポイント増の80.6%となりました。
 一方、国内線旅客数は4.3%増の264万7310人、利用率は0.8ポイント増の66.5%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が3.0ポイント増の82.6%、成田=札幌線が7.5ポイント増の47.0%、成田=名古屋線が14.2ポイント増の78.8%、成田=福岡線が7.7ポイント増の51.9%となっており、いずれも増加しています。
 運航状況は国際線欠航率が0.1ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率が4.8ポイント改善の11.4%となり、一方、国内線では欠航率が0.6ポイント改善の0.4%、出発遅延率が0.3ポイント悪化の6.4%となっています。


*5月24日

@成田空港圏自治体連絡協議会が「強化計画、1日でも早く」と決議
 成田空港周辺の9市町で作る「成田空港圏自治体連絡協議会」は22日、総会を開き「成田空港機能強化計画」の一日も早い実現を求める決議を行いました。

@「民間の航空機が政府機関から要請があっても、運航を強制されることはない」上川法相
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、17日の参議院法務委員会で、危険物の運送で荷主に運送会社への通知義務を課す商法改正案を全会一致で可決しました。この審議の中で、共産党の仁比聡平議員は、民間航空機の機長が米軍の武器・弾薬の運搬依頼に対し、運航に必要な情報が不足しており離陸できないと判断した事例を示し、「機長は運航に必要な準備が整っていることを確認した後でなければ航空機を出発させてはならない」ことの確認を求めました。上川陽子法務大臣は「契約者の一方が政府機関であっても、契約の締結を強制されることはない」と明言しました。
【コメント】本会などは1972年に、当時の空港公団と取り交わした「航空公害に関する交渉覚書」(以下「覚書」とする)の中で「成田空港の軍事的利用は絶対に行わない」とする約束を取り交わしています。2017年5月には日本航空機が自衛隊のチャーター便として、成田空港を約10回利用していることが明らかになりました。17日の上川法務大臣の答弁によりますと、このようなチャーター便の場合には、航空会社が依頼されても、契約を拒否でき、機長が安全に運航できないと判断した場合にはこれを拒否できることを明言したものです。

@22日夜、羽田空港でハワイアン航空機がオイル漏れで滑走路閉鎖
 22日午後9時20分頃、ホノルル発羽田行きのハワイアン航空855便・A330-200型機が着陸時に、オイル漏れを起こし、誘導路上で動けなくなりました。このオイル漏れにより、滑走路の清掃が必要となり、B滑走路が同午後10時30分から昨日午前6時頃まで閉鎖されました。

@今朝、福岡空港でベトナム航空機が燃料漏れ
 今日午前9時45分頃、搭乗中の福岡発ホーチミン行きのベトナム航空351便の左主翼付近から、燃料が漏れるトラブルがありました。乗客140人は無事でした。


*5月23日

@日本航空が成田空港周辺で観光農業事業に参入
 日本航空は21日、7月に和郷(千葉県香取市)と共同出資会社「JAL Agriport」を成田市に設立し、成田空港近くで農業体験やバーベキューなどが出来る観光農園をつくる、と発表しました。2020年の開園を目指しますが、バーベキューなどの飲食施設は来年夏にもオープンする予定、とのことです。
【コメント】芝山町にある「空の駅 風和里しばやま」のライバル出現、と言うところですね。
 写真はA滑走路南端の「空の駅 風和里しばやま」に作られたバーベキュー場です。

@中部空港のフィンエア CA が成田空港配転命令問題で提訴
 昨日の時事通信によりますと、フィンランド航空の客室乗務員4人は中部空港から成田空港への配転命令に対して、昨日、名古屋地裁に配転命令の無効を求める訴えを起こしました。4人は愛知と三重に居住し、中部=ヘルシンキ線に乗務していましたが、昨年11月、客室乗務員の拠点を中部空港からヘルシンキに移す、として24人全員に成田空港への配転命令を出しました。4人は他社から同航空に転職しており、採用の際に勤務地限定の約束があった、とのことです。原告は、路線の廃止など配転を必要とする理由もない、として配転命令の無効を求めています。

@国土の立ち入り検査で、報告がなかったり虚偽報告が9件見つかる
 NHKニュースによりますと、昨日行われた日本貨物航空への国土交通省の立ち入り検査で、すでに明らかになった航空機事故2件以外にも、同様なケースが多数あることが分かりました。今回の件以外にも、すぐに行われなければいけない修理や、故障を報告しなければならないにもかかわらず、国土交通省に届け出なかったケースが、この10年間で9件あったことの事です。

@エアドゥ機長が携帯義務づけの証明書など持たずに2便を運航
 21日午後8時過ぎ、羽田発札幌行きエアドゥ37便に乗務する予定の機長が、乗務する際に必ず携帯しなければならない技能証明書と航空身体検査証明書を羽田空港の事務所に置き忘れていることが分かりました。この時点で同便は離陸に向け移動中でしたが、駐機場に引き返しました。所が、この機長はすでに乗務した、羽田=札幌折返し便の2便でも不携帯のまま操縦したことが分かり、同便は別の機長が乗務して、1時間25分遅れで出発しました。

@ MRJ 70型機製造を加速、座席増やすオプションも検討
 現地時間22日の「flightglobal(英文)」は、MRJのプログラムマネージャーであるAlex Bellamy氏への長いインタビューに基づいた記事を掲載しています。
 この中でBellamy氏は「この数週間でMRJ 70型機の開発を加速することを決定した。 MRJ 70型機の座席数を増やすオプションを検討している。名古屋工場にはMRJ 70型機の試験8号機と9号機が製造に入っている。現在の目標ではMRJ 70型機は2021年末、または、 MRJ 90型機のサービス開始の1年後に顧客に引き渡す準備が整う。また、MRJ90型機の飛行試験は、地面の速度、高度、および動作温度を含む、飛行エンベロープの最も極端な領域のすべてをチェックした。また、設計変更後の試験10号機最終組立は、新しい航空電子工学と配線設計で建設される最初のMRJ90型機として、近く始まる。」と述べています。
【コメント】「パイロット労働協約範囲条項(スコープクローズ)」問題に対応する措置として、 MRJ 70型機の型式証明取得を早める方針のようです。また、座席数増は米国のリース会社から発注されている MRJ 90型機からの変更を視野に入れているのでしょうね。


*5月22日

@国土交通省課長補佐「市町を通して連絡があれば、今後も説明会は行う」
 昨日、国土交通省の「成田空港機能強化計画」についての疑問点を解決するために、質問書を提出し、その回答を聞くためのレクチャーを行いました。。
 回答してくれたのは「航空局 航空ネットワーク部 首都圏空港課 成田国際空港企画室 課長補佐」の水野禎子氏でした。
 レクチャーには、日本共産党の畑野君枝衆議院議員と山添拓参議院議員、丸山・加藤千葉県議会議員らが同席しました。
 別紙の質問事項(明日にも別紙で掲載します)について回答を受けましたので、概略を書きます。
 なお、冒頭で、「成田空港運用時間拡大計画の白紙撤回を求める連絡準備会」が進めている、石井大臣宛の署名「成田空港の飛行制限時間は開港当初の約束を守って下さい」、632名分を提出しました。同会の署名提出は3回目となります。
 回答で国土交通省は、今後の説明会について「四者協議会合意でも『理解を得るために最大限努力する』となっているので、市町を通して要望があれば、今後も努力する」と答えました。
 同省が強調したことは「機能強化計画は3月13日の四者協議会の合意で地元から承認された」としていることです。
 特に、空港運用時間拡大については、50年以上前の建設時に、運用時間については「午前7時〜午後9時」とばらつきはありましたが、地元自治体や住民団体からの多くの要望がありました。これに対し政府は「国際線の主要空港であるから、羽田空港なみの運用時間にせざるを得ない」として、現在の「午前6時〜午後11時」に決められた経緯があります。これらの当時の地元からの要望について水野氏は、「当時の橋本運輸大臣と友納千葉県知事との間で『午前6時から午後11時までにする』との約束があった事は承知している」との回答でした。
 しかし、今年1月31日に行われた石井国土交通大臣と森田千葉県知事の会談で「機能強化計画については森田知事も同意した」ことで、運用時間についても「この時点で、約束の変更についても合意された」との認識を示しました。
 本会と当時の空港公団総裁今井氏と、航空局長立ち会いの下に結んだ「航空公害に関する交渉覚書」について、本会側から「約束当事者の我々には何の話しもないが、どうなっているのか。この約束についてご存知ですか」と質したのに対し、水野氏は答えられませんでした。住民側からは交渉後に「交渉覚書」を確認するよう求めました。
 健康調査については「合意書でもA滑走路飛行コース下では先行して、始める事になっている」との回答でした。住民側からは「これでは、A滑走路飛行コース直下の住民はモルモットと同じではないのか」との発言があり、これについて水野氏は「A滑走路飛行直下地域での寝室の2重窓防音工事は早急に進める。これによって、睡眠への影響は出ないと考えている」と答えました。
 「機能強化計画」の「年間発着回数50万回目標」の必要性については「グローバル化の中で、空港間の競争に勝って、日本経済の立て直しのためには絶対に必要なこと」と従来通りの説明でした。
 「年間訪日外国人6000万人の内、成田空港はどのくらいになるのか」との質問に対しては「空港毎に目標を決めているわけではなく、全国目標なので、成田空港の目標というのは決めていない」とのことでした。
 住民からは「どうしても、運用時間を拡大するというのなら、私たちも法律上の訴えを起こさなければならない」との意見表明が行われました。

@成田空港の4月貿易額で輸出額が3ヶ月ぶりにプラスに
 東京税関が昨日発表した「成田空港4月貿易概況」によりますと、輸出額が前年同月比(以下同じ)4.5%増の9359億3500万円と3ヶ月ぶりに、前年同月比プラスとなりました。一方、輸入額は8.7%増の9920億5500万円となりました。

@スカイマークが成田空港に戻ってくる可能性
 スカイマークが成田空港に復帰するようです。昨日のトラベルビジョンによりますと、現地時間18日、スカイマークの市江社長と北マリアナ政府は、日本=サイパン間の直行便運航についてMOU(覚書)を締結しました。MOUによりますと、12月から成田=サイパン線のプログランチャーター便を運航し、来年5月からは成田=サイパン線を1日1往復で運航を開始する、とのことです。これについて、スカイマーク側は「MOUは結んだが、具体的な路線などについては検討段階」とコメントしている、とのことです。

@国土交通省が日本貨物航空に立ち入り調査
 国土交通省は今日、成田空港にある日本貨物航空本社などの立ち入り検査を実施しました。今年1月と3月に、米国で起こった機体損傷事故で、1件は報告せず、他の1件は「軽微な損傷」と事実と異なる報告をしていました。その他にも、規定に違反する整備作業などがあり、同航空の安全管理体制に重大な問題があるとして実施したものです。


*5月21日

@今日の午後、国土交通省に「機能強化計画」についてのレクチャーを受けるため、早めの更新となります。

@出発に向かうエアジャパン機で機内に煙り充満、4人が体調不良訴える
 今日午前9時50分頃、成田発香港行きのエアジャパン809便・B767型機が離陸に向けて移動を始めたところ、機内に煙が充満するトラブルがありました。同機はすぐに駐機場に戻り、乗客を降ろしましたが、4人が体調不良を訴えました。原因は補助動力装置のエンジンから出た煙が客室に入り込んだものと見られています。このトラブルで一時、A滑走路が閉鎖されましたが、他の便の運航には支障はありませんでした。同機は運航をとりやめ、乗客は別の機材で香港に向かう予定です。

@ファンボローエアショーへの MRJ 派遣は1機か?
 私見ですが、この所のモーゼスレイク・フライトテスト・センターでの三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験飛行は、もっぱら、3号機が行っており、他の3機はほとんど飛んでいません。この状況から見ると、4月19日の「flightglobal(英文)」が指摘している(4月21日の出来事参照)ように、7月16日から22日に開催されるファンボローエアショーに派遣される MRJ は3号機の1機のみと思われます。開催まで1ヶ月弱ありますので、三菱航空機会社からの正式発表があるまで分かりませんが。


*5月20日

@今日で成田空港開港40周年、騒音被害は拡大してこれからも続く
 成田空港は今日、開港から40周年を迎えました。40歳の誕生日を祝えば良いのか、少し、複雑な気持ちです。
 と言うのは、この40年は周辺の騒音下住民にとっては、騒音下での生活に苦労してきた40年、と言う側面もあるからです。そして、心ならずも故郷を離れて移転した多くの人たちがいるからでもあります。
 確かに、空港に職を得て生活している人もいます。防音家屋で空調機器の電気代の補助や、固定資産税の減免などの見返りもあります。しかし、航空機騒音に慣れているとは言え、騒音下に生活する苦労に見合うものではありません。
 たまに、訪れる孫たちが、飛行機が来るとおびえて泣き出したり、旅行から帰宅すると改めて「こんなにうるさかったのか」と実感する生活が、平穏で憲法が全ての国民に保証する健康的な生活とは、到底思えません。
 今回の機能強化計画はこのような現在の生活をも「1日の内で靜かな時間が4時間半しかない」と言う、健康破壊をもたらす生活に追い込み、騒音区域を大きく拡大する事になるからです。

@キューバでの墜落事故犠牲者は110人に
 今日のAFP通信によりますと、キューバの運輸大臣は現地時間19日、キューバ航空機の墜落事故について「110人が死亡、3人が重傷を負った」と発表しました。死者の内、99人がキューバ人で、11人がメキシコの乗務員など外国人だった、とのことです。ブラックボックスの1個が回収されたことも明らかにしました。事故機はメキシコのグローバル・エアからのウエットリース機で同社はB737型機3機を所有してる、とのことです。昨年の11月にメキシコの監査に合格していました。


*5月19日

@「スライド運用は環境保全措置などでなく、人の睡眠を侵す」と住民
 今日の東京新聞によりますと、5日に成田市で開かれた「環境影響評価準備書説明会」で、住民からは「スライド運用は環境保全措置などでなく、人の睡眠を侵す。われわれを何だと思っているのか」との怒りの声が出た、とのことです。

@ NAA が今日から騒音地域住民宅を訪問
 今日のNHKニュースによりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は今日から、成田空港の開港40年を機に、 NAA社員が日頃の運営への協力に感謝を示すため、航空機の騒音の影響がある地域を一軒一軒回り、記念品配布と住民の意見を聞く取り組みを始めました。訪問を受けた住民からは「騒音対策をしっかり進めてほしい」、「落下物防止に取り組み安全を確保してほしい」などの要望が寄せられていました。 NAAでは来月中旬までに約13000世帯を訪問することにしています。
【コメント】このような取り組みは、非常に良いことと思いますが、開港後40年も経ってから初めて行われることには違和感を禁じ得ません。11日の出来事でも書きましたが、今まで、社員への騒音研修の実施、などの要望には一切応えず、梨の礫でした。記念品を届けるのは以前にも何かの時に行った、と言う記憶はありますが。

@シンガポール航空が今日からB787-10型機を投入
 シンガポール航空は、今日から成田=シンガポール線にB787型機の最新型であるB787-10型機を投入しました。同型機はすでに関西=シンガポール線に投入されていますが、成田空港には初めての乗り入れとなります。

@春秋航空・日本が17日から5号機を運航に投入
 「sorakara-gonのブログ」さんが以前に指摘していた春秋航空・日本の5号機「JA05GR」(5月7日の出来事参照)ですが、17日から路線に投入されています。右は「Flightradar24」での14〜18日の運航記録です。

@日本貨物航空が2件の機体損傷事故について、コメント
 日本貨物航空は昨日、ホームページに「弊社機材の航空事故認定について」とのコメントを発表しました。なお、2月と3月の重大インシデントについてのコメントはホームページ上にはないようです。外国での重大インシデントで「調査中」と言うことなのでしょうが、調査結果が出るまでは半年以上かかると思います。対策は大丈夫でしょうか。

@キューバ・ハバナで旅客機が墜落、100人以上が犠牲に
 現地時間18日午後0時8分頃、キューバの首都ハバナ発オルギン行きの国内線で、キューバ国営航空・B737-200型機が離陸直後に墜落・炎上しました。同機は同航空がメキシコ企業からウエットリース(機体と乗務員毎借り受ける)して運航していた、とのことで、乗員は全てメキシコ人だったとのことです。同機には乗客・乗員114人が搭乗していた、とのことです。現地からの情報によりますと、100人以上が犠牲になり、生存者が3人いる、との事です。地上の住民が巻き込まれた、との情報はありません。墜落したB737型機は1979年製造されたもの、とのことですが、約1年前にメキシコ航空当局の検査には合格していた、とのことです。


*5月18日

@日本貨物航空の機体損傷を「航空機事故」に認定、修理しないまま運航続ける
 今日の「日テレNewS」によりますと、国土交通省は昨日、日本貨物航空で昨年と今年に機体が損傷するトラブルが2件あったことを明らかにし、いずれも大規模修理を必要とする航空機事故だった、と発表しました。1件目は、昨年1月にシカゴ空港を離陸した際に、操縦室の窓近くに鳥が衝突すし損傷するトラブルがありました。しかし、同航空は国土交通省に「軽微な損傷だった」と報告していました。2件目は、今年3月に、サンフランシスコ空港に到着した際、機体に凹みが見つかりましたが、修理をしないまま運航していました。このトラブルも、機体の骨組みがゆがむ程の損傷で、修理が必要でした。いずれも、定期点検で発見した、とのことで、発見されるまで、修理をせずに運航を行っていました。写真は同航空の格納庫内部です。
【コメント】日本貨物航空はこの所、上記の「航空機事故」以外にも、外国の空港で重大インシデントに認定(2018年2月24日出来事参照、2018年3月30日出来事参照)されるトラブルを複数回起こしており、整備体制に根本的な問題があるようですね。結局は運航を優先する、もうけ主義の手抜きではないでしょうか。これを放置していた国土交通省の監督にも責任がありそうです。

@2017年度成田空港 LCC シェアーは発着回数で30.7%、旅客数で28.7%
 今日の「日刊航空」によりますと、 NAAのまとめでは2017年度の発着回数でLCCの占めるシェアーが30.7%と、中期計画2018年度目標の30%を1年前倒しで達成しました。これにより、今年度は31.4%となるものと見ています。また、旅客数のシェアーは2017年度で28.7%となり、今年度は30.3%と予想しています。

@20日に東成田駅の初代スカイライナー専用ホームを1000人限定で公開
 京成電鉄は成田空港開港40周年記念ベントとして、20日に初代スカイライナー専用ホームを公開します。午前10時から午後4時30分に東成田駅で、限定1000名に記念ポストカードを配布し、このポストカードを提示すると、現在は閉鎖されている専用ホームを見学できます。

@昨日の春秋航空・日本702便が機体修理で今日に大幅遅延
 昨日午後2時40分頃、佐賀発成田行きの春秋航空・日本702便の出発前点検で、前輪付近のライトに不具合が見つかり、交換が必要となりました。この交換に時間がかかるために、当初、出発が今日午前9時に遅延となりましたが、結局10時30分発に再遅延となりました。乗客101人の内、10人が予約を取り消しました。

@国土が脱落・落下防止計画を国内航空会社には1月、国外航空会社には3月までに義務化へ
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は国内の航空会社には来年1月から、日本に就航している海外航空会社には来年3月から、部品や氷塊の脱落・落下防止措置を事業計画に定める事を義務化する方針です。また、日本に就航する全航空会社に対して来年3月までに、「航空機落下物被害救済制度」に加入することを義務付ける事も明らかにしました。これらについては、事業計画の許可件とし、航空会社には事業計画を遵守する義務があることから、これにより、落下物対策の実効性を確保する、とのことです。今後、準備の整った航空会社から事前審査を開始することにしています。

@訪日外客数が4月までで1000万人を突破
 観光局が昨日発表した「4月訪日外客数・出国日本人数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)12.5%増の290万700人と単月としての過去最高を記録しました。一方、出国日本人数は9.9%増の135万6700人となり、2ヶ月連続のプラスとなっています。訪日外客数は4月までに1051万9300人と最速で1000万人を突破しました。


*5月17日

資料室の「落下物事故とは」と「成田空港に乗り入れているLCC 」のページを更新しました
 成田空港に定期便として乗り入れている格安航空会社(LCC)は17社となりました。前に、「エアアジアXは見分けるのが難しい」と書きましたが、よく見ると、操縦室の窓下に、それぞれの国の国旗マークが書かれているようです。遠目では見分けが難しいのですが。

@「枠には余裕があるので、日航 LCC は歓迎」と社長、拡大計画は撤回を!
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は同紙とのインタビューで「地域の皆さまの意見を事前に十分把握しないまま計画を進めた。大変なご苦労やご負担をおかけし、非常に心苦しく思っている。騒音や落下物など、ご負担やご心配をかけている。40周年を迎えられたのは理解と協力があってこそと認識し、感謝している。空港づくりは地域づくりという共生共栄の理念のもと空港があってよかったと地域の皆さまから真に思われる存在となれるように頑張りたい。」と述べ、さらに、日本航空の設立するLCCについて「成田空港が拠点というのはありがたい。発着枠にはまだまだ余裕があり、有効活用する意味で大歓迎だ。」と述べたとのことです。
【コメント】四者協議会で強引に“合意”し、空港運用時間を拡大して静かな時間を4時間半に短縮しようとする現状と「40周年を迎えられたのは理解と協力があってこそ、と認識し、感謝している」というのは欺瞞ですね。また、「発着枠にはまだまだ余裕がある」というのなら、機能強化計画を撤回するべきです。

@ NAA が「エコキッズクラブ」募集を告知
  NAAは今日、「成田空港エコキッズクラブ」第14期生の募集について、22日〜6月18日まで募集する、と発表しました。対象は小学校5・6年生となります。

@山武署が芝山町議会を偽名で傍聴したとして逮捕
 千葉県警山武署は昨日、昨年10月2日の芝山町議会を偽名と偽印鑑を使って傍聴した疑いで、香取市の68歳の中核派活動家の男を逮捕しました。
【コメント】何故、この件を今頃持ち出すのでしょうか。こんな事はとっくの昔に分かっていたことではないでしょうか。本会会員の所へも公安警察官は時々顔を見せるそうです。ほとんどは雑談だそうですが。本会は、暴力的空港反対闘争に反対して、当時の反対同盟と袂を分かった人たちで結成された組織ですから、違法な暴力的テロとは無縁です。なのに、公安警察は監視の対象としています。

@成田市在住のフィリピン人男性が「はしか」に感染、県内では今年初めて
 千葉県は昨日、県内で今年初めての「はしか」の感染が確認された、と発表しました。患者は成田市に住む20代のフィリピン人男性で1日に来日した、とのことで、フィリピンで感染したものと見られています。


*5月16日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」5例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」5例目が発生しました。
・5例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767型機がアモイ空港での管制制限により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時27分にB滑走路南側から離陸したものです。
【コメント】この便は「カーフュー弾力的運用」の常連ですね。もう少し、ダイヤを早める必要があるのではないでしょうか。「カーフュー弾力的運用」合意文書の中でも、度重なる遅延便に対しては、ダイヤの変更や運航の取り消しを行うことになっていたと思うのですが。

@「睡眠時間6時間では健康を維持でない」は世界の常識
 14日の「MAG2NEWS 」に掲載された「現役医師が警告。人間は『6時間睡眠』でもまったく足りていない」によりますと、現役医師の徳田安春氏は「高齢患者さんにも睡眠時間は最低7時間は確保するようにお勧めしています。」「睡眠が浅くて短くなると、体や心の健康に害を及ぼします。がんや心血管病、肥満、糖尿病などの病気になるリスクが高くなります。また、うつ病や不安神経症、そして認知症のリスクも高くなります。小児の場合、ADHDと似た症状をもたらします。心理的トラウマを受けた人の場合、レム睡眠が短いと、PTSDになるリスクが高まります。」「睡眠の後半の最後の部分で、私たちの睡眠のほとんどがレム睡眠に入ります。8時間の睡眠時間の中では、最後の2時間がクリティカルなレム睡眠ピリオドとなります。そうすると、睡眠時間が6時間の人はこのクリティカルピリオドを味わっていないことになります。年齢を重ねても頭が硬くならないように、睡眠時間は8時間確保してでも睡眠を毎日味わいたいところですね。」と述べています。
【コメント】これまで取り上げてきた「睡眠が6時間では、健康に生活できない」事の再確認ですね。これは、現代医学の定説と言っても良いのではないでしょうか。今回、国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)が行おうとしている「成田空港機能強化計画」が、いかに非人道的なものであるかを現しています。

@オーストリア航空が成田=ウィーン線を今日から復活
 オーストリア航空は今日から成田=ウィーン線を復活しました。週5便(月・火・水・木・土曜日)の運航になります。機材はB777-200型機を使います。同航空の同路線は2016年9月4日に運休となっていましたが、これを復活させたものです。
 写真は運休前のオーストリア航空機です。この頃はA340型機を使っていました。

@「設立 LCC は5年で10機に増強」と赤坂社長
 昨日の日本経済新聞によりますと、日本航空の赤坂社長は昨日、同紙とのインタビューで新しい中長距離LCCは、当初、B787-8型機2機でスタートするが、5年で10機程度に増やす事を明らかにしました。同氏は「最低でも10機ないと路線の種類を増やせない。事業性を考慮しても(航空機数の)規模は必要」と述べ、「価格が重視されるLCC は深夜帯の運航便も需要が高い。 LCC といえども、運航頻度をフルサービスよりも向上させるなど挑戦していく余地はある」と述べたとのことです。
【コメント】深夜・早朝の時間帯には運賃が安くなっても、搭乗率が良くなるとは思えません。


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